毎日のようにフェストゥムに遭遇し対峙しながらもエリアシュリーナガルを出たリカルド達はダッカ基地へ順調に進んでいた。
「ダッカ基地からの信号をキャッチ」
「異なる信号で再送信」
「リカルド聞いたか、ダッカ基地と連絡が取れたらしい」
「ウォルターさん。聞いたよ」
「ようやくって感じだな…リカルドどうしたそんな険しい顔して」
「いや。なんだか不安で」
「不安って何が」
「すんなりダッカ基地に辿り着けるかなって」
「エスペラントやDアイランドの人達は、アザゼル型の襲撃を想定してるみたいだし、リカルドもそれが心配なんじゃないのか」
「だとよいのですが」
「やめてくれよ、お前の予想割りと当たること多いんだから。つまり最後まで気を引き締めろってことだろ」
「えぇ、まあ」
「でっ、どうするんだお前達は」
「どうするって」
「ダッカ基地で離れるのか、エスペラント達について行くかだよ」
「多分。ダッカ基地でお別れですね」
「そうか…意外だな。お前ならついて行くかと思った」
「俺はそうしたいんですけど、彼女の調子がどうも優れなくて」
「ミライさんが」
「はい。これ以上の長旅は彼女には厳しいかもしれないんです」
「そうか残念だな。俺はエスペラントについて行くからここでお別れだな」
「そうですね、俺の分まで頼みましたウォルターさん」
「任された。俺はDアイランドのザルヴァートル・モデルと共に後衛で向かえ撃つから、しっかりダッカ基地について援軍を呼んで来てくれ」
「わかりました」
星達が綺麗に輝く空の中。最後の進軍が始まった。
通信では後衛部隊がアザゼル型『アビエイター』と交戦を開始したと情報が入る。
次第にダッカ基地を目指す前衛にもフェストゥムが次々と現れた。
「リカルド。頼んだ」
「了解です将軍。リカルド・クラウン行きます」
迎撃に当たるリカルド。予想以上の混戦となり情報が錯綜する。
(将軍達はダッカ基地に着けたのか)
「援軍だ。援軍だぞー」
広登の声にファフナーパイロット達は安堵した。
「来た…来てくれた」
「あと少しだ皆持ち堪えろ」
マークフュンフを確認し、手を振っている方向を確認すると確かにファフナー部隊が崖の上に展開していた。
(なんだ…この違和感。嫌な感じがする)
ファフナーが1機ライフル型の銃を構える。
(まさか…)
「広登ーーー」
その刹那。
マークフュンフを一発の銃弾が貫いた。
その一発を皮切りに崖の上で展開していたファフナー部隊が一斉に攻撃を開始した。
フェストゥムだけでなくリカルド達のファフナーも…。
入り乱れた戦場。リカルドはマークフュンフを見失った。