蒼穹のファフナー THE NEWTYPE   作:naomi

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第2話「迫る猶予」

「リカルド・クラウン准尉只今着任しました」

 

「予定より遅いがよく来てくれた。私がバーンズだ」

 

「怪我をされたのですか大佐」

 

「これか、ある作戦で占領した島でフェストゥムの襲撃にあってな。折れただけだ大したことはない」

 

「そうですか」

 

「貴様の活躍は耳にしている。ファフナー部隊に所属して数ヶ月でフェストゥムを50体以上無傷で倒したそうだな」

 

「えぇ、まあ」

 

「もうじき、人類の存亡を懸けた一大作戦が始まる。期待しているぞ」

 

「一大作戦でありますか」

 

「そうだ。『ヘヴンズドア作戦』北極ミールおよびフェストゥムの殲滅を目的としてミツヒロ・バートランドが立案した作戦だ。人類軍の全戦力を2分割し、北極のミールと大気圏外の小ミールに対して同時に攻撃を行うものである」

 

「我々はどちらに」

 

「北極ミールだ。この作戦ではフェストゥムの読心能力を防ぐ為に通信の一切が禁じられる。噂に聞く貴様の直感当てにしている」

 

「…何故空の敵をやる必要があるのです」

 

「どういうことだ」

 

「今現在、空の敵はこちらに全く干渉してこない。ならば北極に全戦力を投じるべきでは」

 

「流石に勘が良いな、だがこの作戦は目の前の敵を滅ぼした後のことも考えているそうだ」

 

「この作戦の後…」

 

「俺が知っているのはそこまでだ。上がこの作戦の後どのように計画しているのか…それは俺も知らん」

 

「そうですか…」

 

「貴様。例の薬はどうだ」

 

「今のところ問題無く身体に適合しているように感じます」

 

「そうか。運が良いのも噂通りだな」

 

「どういうことです」

 

「例の薬を投与すると強制した人間及び志願者。100名の内8割は同化現象にさらされ消えたそうだ」

 

「…やはり」

 

「まだ未完成の段階だがこの作戦の為に強引に導入したからな。当然といえば当然だ。むしろ俺は成功してせいぜい1人か2人だと予想していた。危険な奴らだがその技術力は流石だと感心しているよ」

 

「Dアイランド。トリプルシックスが脱走し逃げ込んだとされる場所」

 

「奴はこちらに亡命した親父に無理矢理連れて来られたとも聞く。故郷が恋しかったんだろう」

 

「自分はその代わりですか」

 

「そうひねくれるな。俺は個人的に貴様を高く評価している。仮に俺の元に配属されなくとも今回の作戦には部隊の中枢を担う者として参加を強制していた」

 

「そうですか」

 

「薬に適合した者への褒美として、適合者には『メガセリオン・モデル』か『ベイバロン・モデル』を配備することを確約している。どちらを望む」

 

「ベイバロンでお願いします」

 

「わかった。どちらもすぐに調整出来るように既に手配して用意している。すぐに調整にかかれ」

 

「了解」

 

フェストゥムとの決戦の時は刻一刻と迫っていた。

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