蒼穹のファフナー THE NEWTYPE   作:naomi

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第7話「願い虚しく」

「カークス。頼んだぞ」

 

「ハッ。バーンズ将軍これより作戦を開始します」

 

飛び立つ人類軍の爆撃部隊。リカルドはまだ諦めていなかった。

 

「どうした。リカルド浮かない顔だな」

 

「ウォルター大尉。大尉はこの作戦どうお考えですか」

 

「俺達の脅威となるなら野放しには出来ない」

 

「相手はこちらに何も仕掛けて無いんですよ。それをいきなり核攻撃だなんて」

 

「よせよ。任務に疑念を抱くな。迷ったら死ぬぞ」

 

「こんな一方的な虐殺にも等しい行為に大尉は軍人として胸をはれますか」

 

「…任務に集中しろ。クラウン中尉」

 

「…了解」

 

「どうだ。クラウン中尉奴等の動きは」

 

「…どうやら交渉は決裂したようだ。カークス」

 

「俺は特佐だ。話し方に気を付けろ」

 

「…失礼しました。特佐」

 

「しかし奮闘してますな、Dアイランドはエウロス型の攻撃を受けてまだ持ちこたえているとは」

 

「奴等のあの物量ではもう長くも持たないだろう。司令部に随時報告。いつでも発射出来るように準備しておけ」

 

(まただ。あの時もそうだけどDアイランドの戦士達からフェストゥムに対しての敵意を感じない。彼等はまた別の目的で戦っているのか)

 

(うん。そうだよ。うん。そう)

 

リカルドの頭に女の子の声が聞こえ始めた。

 

(誰の声だ…あの子とは違う。誰だ、誰なんだ君は)

 

「おい見ろ、厚く覆われていた雲が消えていく。Dアイランド及び敵に同化されたと思われる空母ボレアリオスを確認」

 

「司令部に状況報告」

 

「司令部より、爆撃開始命令来ました」

 

「どうやら結託したようだな」

 

(あの声がフェストゥムに働きかけたのか)

 

「よせカークス。彼等は和解したんだ。彼等に戦う意志はもうない」

 

カークスの拳がリカルドの頬を突き飛ばす。

 

「良い加減にしろ。和解ということはどのみち人類軍に楯突く可能性は充分ある。今は両者を滅ぼす絶好好機なんだよ」

 

「これは人類とフェストゥムにとって新しい可能性の第1歩になるかもしれないんだ」

 

「…残念だよリカルド」

 

銃を向けるカークス。

 

「カークス…」

 

「お前。あの時から同化されてたんだな」

 

「違う。俺はリカルド・クラウン。人類軍の…」

 

銃声が鳴り響く。

 

「うぁ…」

 

「昔のよしみだ。急所を外しただけでも感謝しろ。ウォルター大尉ターゲットはDアイランドだ」

 

「りょ、了解」

 

「ダメだ。ウォルターさんやめてくれ」

 

「ターゲット。ロック」

 

「発射」

 

「…発射」

 

「やめろー」

 

リカルドの叫びも虚しく。ウォルターの指がそのスイッチを押す。無慈悲な炎を生むミサイルは一直線にDアイランド目指し進んで行った。

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