エロゲみたいな少女と変態みたいな男   作:風峰 虹晴

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勢いと性欲


裸VSパンイチ

 パンッ、パンッ、パンッ

 

 とある個室。壁や家具は少し古びた印象を帯び、木製の扉は少し朽ちている。

 

 部屋の天井にある照明は時々点滅しているが、しっかりと部屋の中を明るく照らしている。

 

 その中で少し瑞々しい印象を受ける音が、一定のリズムで鳴り響く。

 部屋の中央にあるベッドの上では、2人の人間が肌を密着させている。

 

「フゥッ…フゥッ…フゥッ…!」

 

「…………」

 

 お世辞にも顔が整っている、とは言い難い小太りの男が、まだ幼く感じる少女を、まるで自慰用の玩具のように上下に揺らす。

 

 男は荒々しく息を吐き、自らの腰を揺らす。その様子を側から見るとするならば、多くの人間が顔をしかめるだろう。

 

 少女の白く長い髪が舞う。目は虚空を見つめ、視界を埋めるはずの男の身体ではナニカを見ている。

 

 男の動きが速くなる。息も更に荒くなるが、少女の様子は依然変わらず。

 

「で、でるっ!うぅっ!」

 

「…………」

 

 男の動きが止まり、体がブルルと震える。女の子の体の中に遺伝子情報を含んだ白濁液が注ぎ込まれる。

 

「フーッ…フーッ…フ、ウフフフフ…」

 

「…………」

 

 自らは少しも動かない女の子を男は不気味に笑いながら見つめていた。それはまるで自分が気に入っている人形を愛でるかのように。

 

───!───────!

 

(……?)

 

 男はドロドロになったピンク色の思考回路に集中力を10割もっていかれ気づいていなかったが、少女は部屋に伝わる違和感を感じとった。

 

 部屋の外で、何かしらの音がする。それは非常に小さい音だが荒々しい音で、内容は聞こえないが誰かが叫んでいる。

 

タッタッタッタッ

 

 足音が、近づいてくる。男は気づかず、もう一度少女を犯そうと自分のモノを少女の中に入れようとする。

 

 少女の意識は男の方には向いていない。しかし本来どこにも向いていなかったはずの意識は、部屋の外に向かっている。

 

「グ、フフフ、い、入れるね…」

 

 男がそう言った次の瞬間、異物が自分の中に入ってくる感覚。しかし、その感覚は少女の意識の変えることは叶わない。

 

タッタッタッタッ

 

 足音が段々近づいてくる。ほんの扉越しの防音と、男と少女の肌がぶつかる音で聞こえづらいが、確かに走るような音が聞こえる。

 

タッタッタッ……

 

 瞬間、止まる。そして─────

 

「シャアオゥライ!!!!」バキャァッ!

 

「「!?」」

 

 突如、扉は蹴飛ばされる。今まで一切表情を変えたことのなかった少女と男は、顔に驚愕の表情を浮かべる。

 

 扉は一直線に吹き飛び、反対側にある扉に激突。蝶つがいは壊れ、木製の扉は粉々の木片になる。あと何十年かは持つかもしれないのに。南無三。

 

 

 

 

 ───入ってきた男は、パンイチであった。

 

 

 

 

 

 筋肉質な体には黒いボクサーパンツ。詳しく言うのであればディ○ゼルのボクサーパンツ。そして顔面偏差値高めの顔に、スキンヘッド。

 見た目の妙な威圧感は下手なチンピラよりも高い。こんな人に街中で出会ったのならば110番をして欲しい。

 

 パンイチの男はズンズンと部屋の中に入ってくる。その顔に浮かぶ表情は、自分のトラウマである程自分に向けられてきた「怒り」の表情が浮かんでいた。

 

 少女はそれを見て怯える。が、その矛先ではなく男に向けられていた。

 

「なんだお前!?」

 

 我に帰った男は、未だ困惑の表情を残しつつも、言葉に怒気を交えながらパンイチの男に言う。ちなみに既に合体は解かれている。

 

「うるせぇロリコン。お前に名乗ることはV配信のコメ欄で名乗ることぐらい無意味だ」

 

「な、なにぃ!?」

 

 意味不明なやりとりに少女は首を傾げる。理解した人は負けである。

 

「こ、このパンイチ野郎の変態がっ!!」

 

 そう言って裸の男はパンイチの男に向かって走り、体当たりを仕掛けようとする。絵面は最悪である。8○1の人間しか喜ばない絵面である。

 

「お前に言われたかねーよ!!」

 

「な、なにィッ!?」

 

 そりゃ(裸で幼女と繋がってたら)そうよ。

 

 裸の男の突撃はいとも容易く避けられてしまった。

 

「うおわっ!?」

 

 裸の男は勢いのままこけてしまう。頭から壁に激突し、大きな音が部屋の中に響く。

 

「タックルは当たらないもの」

 

「うぅっ…!」

 

 パンイチの男は裸の男に近づいていく。裸の男は顔面を強打した為か鼻血を出しながらパンイチの男を見上げる。

 

「オイ」

 

「ひっ、な、なんだよっ!」

 

「お前に一つ教えてやる」

 

 パンイチの男は裸の男を持ち上げて立たせる。ちなみに裸の男の体重は95kg。そこそこ重い。

 そしてパンイチの男は十歩程度後ろに下がる。

 

「イエスロリィィィィィィィタ!!!ノォォォォォォォォ!!!」

 

 パンイチの男は走り出す。そして、大きく跳躍。裸の男、そして少女は跳躍するパンイチの男を凝視する。

 

「タァァァァァァァッッッッッチ!!!」

 

 非常に綺麗な体勢で繰り出される飛び蹴り。さながらそれはラ○ダーキック。しかしラ○ダーはパンイチ、ショ○カーは裸の男である。

 

「グホォアァッ!?」

 

 金的ッ!!!圧倒的金的ッ!!!裸の男の赤ちゃん製造ミルク工場に見事直撃ッ!!!

 

 

 

 

 

ズガァァァァァァンッッ!!

 

「「「「「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」

 

「こ、工場ちょぉぉぉぉっ!!我々の赤ちゃん製造ミルク工場がぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「ここももう…終わりか…すまん…妻よ…息子よ…不甲斐ない父親を…許してくれ…!!!」

 

 

 

 

 

 工場は大打撃(物理)を受けて倒産(物理)してしまった。工場長は家族を養えなくなったことを、今非常に嘆いている。

 ちなみに裸の男(工場の会社CEO)は生まれてこの方妻はいない。

 

「あぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 裸の男は盛大に吹き飛び、扉のない出入り口を越したところで気絶した。

 

「ロリに手を出すやつと百合の間に挟まる男は絶対に許さん」

 

 パンイチの男は仁王立ちで裸の音を見据え、そう言い放った。その偉大な背中を見た少女は────

 

「…なんだこの人…」

 

 困惑していた。




感想があったら続く
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