それはいつ起きたのかわからない
ただ言えるのはそれが起きた時あることが起きた
そこには8人の少年がいた
そこでは非合法で人権を無視した実験が行われていた
それはある電子機器に写る地図ないし海図にセイレーン及びKAN-SENが見える力を植え付ける事
その範囲は地球全て、敵のいる位置が地球の反対側でも気づける力
それだけではなく世界にあるあらゆる軍事行動が見える力も備えた
だが今の実験体である彼らはまだ子供であったため
ある制約をかけた
何故なら1人試しに起動したら
全身から血を噴き出して死んだからだ
制約はは実験体を基準にある程度の範囲の海域に限定する事
対象をセイレーンとKAN-SENに限定すること
解除条件はKAN-SENとの契りを結ぶこと
こんな条件を出したのは
最初の敵味方識別確認の際
その国のKAN-SENの名前を誰でもいいから1人聞かす事
いずれそのKAN-SENと契りを結ぶ時が来たら
実験体は世界最大のレーダー機能を持つ兵器になる
絶対見えるレーダーに
人的資源を抑えれるKAN-SEN
まさにいい道具である
これで我が国は世界の頂点に立ち
我々は天才の研究者として名を残すだろう!
軍の連中はその恐ろしさを知らない
まぁ奴らはあの
それに比べたら政治家共は欲深くて助かる
実験体もほぼ完成している
後はKAN-SENによる認証確認が終われば………………
警備「侵入者だ!」
「誰だ!奴らか!?」
警備「第1隔離ブロックに侵入者!武装からして鉄血のKAN-SENだ!」
「何故だ!?鉄血は我々と同盟関係にあるはずだろう!?」
警備「第3及び第4ブロックにも侵入者!これは!?」
「何だ!しっかり報告しろ!」
警備「ロイヤルと重桜です!」
「何だと!?そんな馬鹿な!?ありえん!」
警備「他のブロックにも侵入者が!」
「警備員は全員ここに集合させろ!何としてもこれだけども守り通せ!」
警備「はっ!」
??「その必要はない」
「何!?」
男は振り返り声のした方を見る
その姿にまた男は驚く
本来ならいないはずのKAN-SENがそこにはいた
鷹を肩に乗せて……………
「ユ、ユニオンの正規空母!」
??「私の名はエンタープライズだ、そいつをこちらに渡してもらおうか」
「何故だ!?ここは重桜の軍人すら知らない秘密研究所だぞ!?」
エンタープライズ「そんなことお前には関係のないことだ」
「ちっ!おい!こいつを殺せ!」
警備「・・・・・・」
「おい!どうした!?返事を……………なっ!?」
痺れを切らし後ろを見た男は絶句した
そこには既に意識を刈り取られた警備の姿だったからだ
それをやって犯人もまた目の前にいた
??「こっちは終わったよ!」
エンタープライズ「ああ、ありがとうクリーブランド」
クリーブランド「気にすることないよ!」
「な、何故だ?意味が分からん!?」
エンタープライズ「お前が分かる必要はない」
最後にその言葉を聞くと男は意識を失った
最初は意味が分からなかった
上層部の命令は『他国のKAN-SENと協力し該当施設を制圧しろ』との事だった
それがロイヤルや北方連合ならわかるが
サディアや鉄血、果ては重桜までも共同戦線を張ることになった
セイレーン殲滅一歩手前まで来ている今
各国は勢力が分かれかけていた
先ほどの3国がその先方と言えるだろう
で、少なからずの緊張感が漂う中
各代表との作戦会議が開かれた
※まだ鉄血はアイリスに宣戦布告していないのでヴィシアもアイリス所属です
重桜代表 戦艦 長門
駆逐艦 江風
鉄血代表 戦艦 ビスマルク
重巡 プリンツ・オイゲン
サディア代表 戦艦 コンテ・ディ・カブール
駆逐艦 カラビニエーレ
ロイヤル代表 戦艦 クイーン・エリザベス
戦艦 ウォースパイト
ユニオン代表 空母 エンタープライズ
軽巡 クリーブランド
アイリス代表 戦艦 リシュリュー
戦艦 ダンケルク
北方連合代表 戦艦 ソビエツカヤ・ロシア
軽巡 アヴローラ
東煌代表 軽巡 逸仙
駆逐艦 太源
ビッグE「で?誰がこの状況を説明してくれるんだ?」
女王「少なくともロイヤルではないわね!」
聖女「私達アイリスも違います」
ロシア「こちらも違うな」
逸仙「同じく存じ上げません」
カプール「小生も知らないな」
長門「・・・・・・」
ビスマルク「……………これはとある出来事から始まったのよ」
ビッグE「出来事?」
ビスマルク「そう、今から1週間前よ、鉄血と重桜の潜水艦隊がある島を見つけたの」
ビッグE「何を?」
ビスマルク「最初はただの無人島だと思ったのだけどそこから人が出てきたのよ」
ビッグE「確かにそれはおかしいな」
ビスマルク「でしょ?さらにいうならそこにいたのは各国の政府要人達だったのよ」
ビッグE「おい!まさかそれって……………」
ビスマルク「そうここにいる全員の国家が関わっていたのよ」
全員『ッ!?』
ビッグE「だが我々は知らなかったぞ!」
ビスマルク「それはそうよ、だって私達だって偶然見つけたものだもの、しかも関わっているのは政治家のみで軍人は誰1人関わっていないのよ、傭兵に研究所を守らせているみたいだけど」
ビッグE「事情はわかった、だがそれで我々がここにいる理由は?」
ビスマルク「ねぇエンタープライズ、あなたの国で誘拐事件は起きなかった?国全体を揺るがすものよ」
ビッグE「……………ああ、あったさ、我々にとっての恩人でありユニオンの希望だった少年が誘拐された」
ビスマルク「でしょうね、我々も同じだからよ」
ビッグE「同じ?」
ビスマルク「そうよ、ここにいる国家はそれぞれ大切な人が奪われた者達の集まりよ」
ビッグE「そういうことか」
ビスマルクが言いたいのは簡単な事だった
重桜は孤独な少女を救い、神の子とまで言われた者
鉄血では2人の姉妹の冷たい心を溶かした者
サディアでは知識欲に溢れみんなを笑顔にした者
ロイヤルでは女王陛下の傍で癒しを与えた者
ユニオンでは孤独な空母を身を挺して安らぎを与えた者
アイリスでは海を守る騎士達の依り代になった者
北方連合では温かい心で皆を包み込んだ者
東煌ではバラバラだった少女達を1つにした者
それぞれ性格も出自も違ったが共通点はあった
その共通点は3つ
1つは彼らはそれぞれの国の民の気持ちを1つできたこと
無論KAN-SENも例外ではない
2つはそれぞれの国の指揮官であったこと
今は年齢的にまだであったが将来は有望の指揮官と言われていた者達
そして幼い時からKAN-SENと親しかった者達
3つ彼らの年齢が同じであること
何故かはわからなかった
ただこれを知った各国の情報部の人達は『奇跡の世代』と呼んでいた
彼らはその歳でそれぞれの国の問題に少なからず関わっていたからだ
ビッグE「事情はわかった、この後の作戦は?」
ビスマルク「さっき配った見取り図は研究所内の中の地図だ」
女王「よく手に入ったわね」
ビスマルク「彼が昔教えてくれたのよ『傭兵は金次第で何とかなる』って」
ロシア「まるでわかってるような口ぶりだな」
ビスマルク「現に昔はそれで諜報活動していた時があったのよ」
ビッグE「ちょっと待て確かその時の年齢は10代前半辺りじゃないのか?」
ビスマルク「そうよ、でも彼はそれを平然とやっていたのよ」
長門「それなら余にも心当たりはある、昔どこからか太平洋でのテロリストの隠れ家の場所を書いた用紙を持ってきていた、方法を聞いたら『国家に所属しない者を使えば足はつかない』と」
ビッグE「いったい彼らは何者なんだろうか?」
ビスマルク「そんなことどうでもいいわ、重要なのは彼らは私達には必要な存在ということよ」
ビッグE「違いない」
ビスマルク「じゃあ続きを話すわね、研究ブロックは中央の1ヵ所その周りに隔離ブロックとして8個あるわ、彼らはそれぞれに監禁されているわ」
ロシア「確認だが中の人間どもはどうする?」
ビスマルク「証拠確保も任務のうちだから生かして確保して」
ロシア「わかった」
ビスマルク「他にも質問はない?……………じゃあ始めましょう」
各々一度頷き会議の場から出ていく
私も出て渡された見取り図を確認する
彼が監禁されているのは第8ブロックか
さぁ行こうか
待っててくれ指揮官
あれから数時間が経った
クリーブの腕の中には指揮官がいる
小さく寝息をたてている
微笑ましく見たいが先に仕事を終わらせる
ビッグE「ユニオンは脱出完了、指揮官も救出した」
女王「ロイヤルも問題ないわ!」
聖女「こちらの避難も終わりました」
ロシア「北方連合も大丈夫だ」
逸仙「こちらも大丈夫です」
カプール「小生の方も終わったぞ」
長門「こちらも問題ない、人間も研究資料とやらのデータの回収も終わった」
ビスマルク「では始めましょうか、空母の人達は空爆をお願いするわ」
ビスマルクの合図で空母を連れてきていた国は
それぞれ攻撃機や爆撃機を発艦させた
もちろん私も
飛び立つ航空機の群れを見ながら
あの時ビスマルクに言われたことを思い出す
研究所を出る時に言われたこと
ここでどんな実験が行われていたのか
彼はその結果どうなるのか今はわからない
でもそれでも私は彼のために
全てを捧げたいと思う
遠くで燃え盛る島を見ながら
私はそう誓った