「とりあえず今日の所はここまでだな、最後に何か確認はあるか?」
イニーゴ「俺から1つインド洋の例の島の地上部の建築及び隠ぺいが完了したよ、後は地下の拡張だ」
ルイス「もうできたのか、早いな」
イニーゴ「ロイヤルから物資が来たからね、後重桜からも」
「了解した、他にあるか?」
イソロク「南太平洋近海で重桜が第1航空機動艦隊を派遣を決定している」
「それは本当か?」
イソロク「ああ、名目は遠征だが一応頭に入れておいてくれ」
「……………わかった、覚えておくよ」
イソロク「頼む、じゃあ今日はお開きだ、次はカールの番だからな」
カール「わかってるよ、最高のビールを用意しておこう」
「ほどほどにな、では皆、武運を」
全員『武運を!』
そして俺の視界は暗くなった
次に目を開けるとそこは現実世界
執務室横の特別会議室だ
基本設備はここに置いている
俺は体の状態を確認し時間を見る
あれだけ話し合っているが
時間はだいたい2時間ほどだろうか
会議室の扉を開け執務室に入る
部屋に入ると腰まで長い銀髪の女性がいた
彼女はユニオンのKAN-SENの中で代表を言われている人
正規空母”エンタープライズ”
通称ビッグE
人一倍努力家で
誰よりも頑張る彼女だが
いつもどこか孤独だった
最初にあった時は孤独な目をしていたが
今では生気な目をしている
夕日のかかった窓から見える彼女の姿に俺は思わず呆然とする
「…………………………綺麗だ」
ビッグE「ん?指揮官、今何か言ったか?」
「い、いや何も言ってないよ」
ビッグE「?そうか」
「書類整理ありがと、何か問題はなかった?」
ビッグE「特に何もない、平和な時間だった」
「それはよかった」
ビッグE「……………なぁ指揮官、この後時間はあるか?」
「あるけど、どうした?」
ビッグE「ご飯でもどうかと思ってな、もちろん姉さんとホーネットも一緒だ」
「いいよ、じゃあ書類を終わらせたら行こうか」
ビッグE「!ああ、そうだな」
といっても書類といっても最近はタブレットなどの電子端末で
ほとんどが終わる
よほどの機密書類ではない限り紙も来なくなった
まぁそれでもまだ多いんだけどね
黙々と作業を終わらせて最後のチェックを終える
時間も丁度よく
お腹の虫が鳴りそうだった
「よしこれで終わりだ、では行こうか、エンタープライズ」
ビッグE「ああ、行こう指揮官」
彼女の手を握り廊下を出る
向かう先はKAN-SEN住宅地区
一応普通の人間もいるが
住んでいるわけではない
だからほとんどが饅頭やKAN-SEN達である
昔は俺だけ執務室の横の仮眠室を家にしていたが
みんなに押し切られて
住宅地区に引っ越した
今横ではエンタープライズが上機嫌に歩いている
あの事件で真っ先に俺を助けに来てくれた女性
そして俺の兵器として覚醒させた女性
あの研究者の話が本当なら
確かに『円卓』の件や
電子機器に触れてのハッキング及び操作も納得できる
それに俺はユニオンの皆が好きだ
女性として好きだ
もちろん大丈夫なら全員とケッコンしたいと思っている
我儘に聞こえるかもしれない
でも俺は人間といるより彼女達といる方がいい
これは他の指揮官の連中も同じだった
”願わくば平和な世界で幸せに暮らしたい”と
だけど俺はエンタープライズと
ケッコンすれば俺は人間レーダーになる
あの研究者は俺達の脳のリミッター解除の方法として
初めて聞いた名前のKAN-SENの子とケッコンする事だった
これが俺が悩む一因だった
できれば最初にプロポーズするならエンタープライズがいい
だがそれをすれば俺は人間ではなくなる気がする
それにエンタープライズ以外の子とケッコンしてもならないとは限らない
気が付いたら俺はエンタープライズの家についていた
正確にはヨークタウン姉妹の家だな
エンタープライズはさっきまでの俺には気づいていないようだ
よかった…………………………
俺は家の扉を通り中に入る
そこには2人の女性がいる
一人はエンタープライズと同じの銀髪のおとなしそうな女性
もう1人は金髪でツインテールの活発そうな女性
”ヨークタウン”と”ホーネット”だ
ホーネット「おかえり!姉さん、指揮官」
ヨークタウン「おかえりなさい」
ビッグE「ただいま」
「この場合俺も”ただいま”というべきか?」
ビッグE「いうべきだ」
「そうか…………………………ただいま、みんな」
3人『おかえりなさい』
いつ感じてもいいなと思う
この暖かさを
この心地よさを
ここが彼女達の居場所だと
ここが俺達の居場所だと
だからこそ守らなければ
じゃないとパナマや大西洋の警備に行ってる彼女達の家がなくなる
それにここでは本国との物資のやり取りは娯楽物ばかりで
衣食住関係は饅頭達のおかげで自給自足できている
だから本国からの物資供給が切れても問題ない
そんなことを考えていると晩御飯ができたみたいだ
ヨークタウン「いただきます」
他『いただきます!』
「ん!うまい!」
ビッグE「確かにおいしいな」
ヨークタウン「口にあってくれたみたいでうれしいです」
ホーネット「姉さんの夫になる人は幸せ者だね!」
「確かにヨークタウンは将来は良いお嫁さんになれるだろうな」
ヨークタウン「お、お嫁さん///」
ホーネット「あちゃ~」
ビッグE「……………指揮官」
「ん?あっ、いや、そのだな、他意はなくてだな……………」
ヨークタウン「ではどういう意味で言ったのでしょうか?」
「そ、それは……………」
3人『・・・・・・・』
「えっと……………」
3人『・・・・・・・』
「・・・・・・・」
ーーピンポーン!ーー
全員『ん?』
突然インターホンが聞こえた
ヨークタウンは一瞬悩んだ後扉の方に向かい
エンタープライズとホーネットはムスッとした顔でこちらを見ている
いや確かに俺としてはタイミングよかったけど
なんか嫌な予感がするんだよなぁ
ヨークタウン「指揮官様、クリーブランドが話があると」
「クリーブが?ヨークタウン悪いが通してもらってもいいか?」
ヨークタウン「わかりました」
はて?何か用事で会ったかな?
後今更だけど彼女”クリーブランド”は頼りがいのある子だ
時々相談にも乗ってもらっている
そのたびにエンタープライズが拗ねるが許してくれ
でも執務終了後に来るってことは予想は2つ
1つ目は遊びないし飲みの誘い
だがこれはヨークタウン達が先約なので可能性は低い
2つ目は仕事関係
本国か他の国が何かしら連絡が来たか
確か今日の夜直の連絡員の中にモントピリアがいたな
クリーブ「指揮官!食事中にごめん!」
「いいさ、何かあった?」
クリーブ「本国から連絡があって明日の昼頃に新兵器を乗せた輸送船団と護衛艦隊がここに来るって」
「……………は?それをこんな時間に?」
クリーブ「何でも極秘事項だったから到着直前まで連絡できなかったとか」
「それでも何かしら連絡をするべきだな、奴らはカモフラージュってわかってるのか?」
ビッグE「その発想は今の所指揮官だけだ」
クリーブ「確かにそうだね」
「はぁ、まぁ来るものを拒むのは不味いしな」
クリーブ「どうする?返信とかする?」
「一応”了解”とだけ伝えておいて、エンタープライズ明日の朝から出撃して周囲の索敵を頼む」
ビッグE「わかった、編成は?」
「旗艦”エンタープライズ”他”サラトガ”、”レキシントン”に護衛で”アトランタ”、”ラフィー”、”ハムマン”で」
ビッグE「了解した」
「クリーブは”ピロクシ”と”デンバー”と支援用に”マサチューセッツ”、”サウスダコタ”、”アラバマ”で輸送船団の出迎えを頼む」
クリーブ「わかったよ指揮官!」
「悪いけどヨークタウンは秘書艦を頼む」
ヨークタウン「了解しました」
ヨークタウン(むしろうれしいです)
「とりあえず今日はゆっくりして明日頑張ろうか、クリーブも知らせてくれてありがとう」
クリーブ「お礼なんていいよ、じゃおやすみ!」
俺はクリーブを見送った
それにしても新兵器ねぇ
我が国は原子力エネルギーを使った技術を世界で初めて実行した国だ
最初は原子力発電所
その次に原子力機関を搭載した軍艦
今できているのは原子力空母のプロトタイプの『エンタープライズ』と
量産型原子力空母『ニミッツ』級だ
後は潜水艦も試験的にしている噂もある
そのエネルギーは強大でボイラーでやっと動かせる大型艦を軽々と動かせる代物だ
それを兵器に転用してもおかしくない
どこかの世界のあの国のように……………
とりあえず明日見てから考えよう
あっ後あいつらにも連絡しとかないとな
その後、晩御飯を食べ終え家に帰宅する用意をする
流石に泊まるわけにはいかない
ケッコンとかしてるわけではないし
ビッグE「ケッコンしていたら一緒に寝てくれるのか?」
「・・・・・・」
ビッグE「?」
「およすみ!」ダッ
ビッグE「なっ!?指揮官!」
ヘタレとでも言われてもいいが
ケッコンしてもないのに手は出さない
したら出すのかって?
・・・・・・・・
出すだろうな
だって嫁さんだし
家に着きベットで横になると一瞬で意識を手放した