惑星間弾道弾によるロングレンジ攻撃による偽装船の破壊。ルーベルが指示を出したこの攻撃は失敗に終わった。偽装船は惑星間弾道弾の着弾前に起動し、高威力砲撃によって直前で破壊したのである。
その様子はプラードの基地から確認できており、ルーベルは予想外の事態に驚愕していた。
「……テロンめ、一体何を手に入れた?」
「……惑星間弾道弾を正面から迎撃し、爆風から無傷で済む艦艇はガミラスにも存在しません。この艦艇は強度の面において我々以上かと」
これまでのテロンの船では考えられない強度を持つ船に少なからず動揺が走るもルーベルは苛立ちを感じつつも冷静に分析を行う。
「これは謎の船から受け取ったものなのか、それともテロンが元々開発していたものか……。どちらにしろ惑星間弾道弾を正面から迎撃出来る威力を持つ砲を積み、我々以上に頑丈な船と言う事だ。下手に動かない方がよさそうだな」
「ではこのまま見ていると?」
「今は、な」
シュルツの言葉に含みを持って返答する。テロンをこのまま防衛する動きを見せるなら遊星爆弾を今以上に降り注げばいいし、この基地にやって来るのなら罠を以て返り討ちにすればいい。全てはテロンの船次第だとルーベルは考えた。
そして、テロンの船は母星を離れて宇宙へと進み始めた。たった一隻による特攻か、とルーベルは嘲笑するような笑みを浮かべて迎撃のプランを考え始めた。その間にも観測が行われておりテロンの船が本格的に母星を離れ始めたのを見たルーベルは一度思考を中断する。
「シュルツ。俺はこの船の事を兄上……総統閣下に報告する。ついでにゲールにもな。後の事は任せる。何かあれば言え」
「ザーベルク!」
後の事はシュルツに任せ、ルーベルはプラードに存在する自らの部屋に戻る。部屋を利用する事はあまりない為私物はほとんどなく、壁に掲げられたガミラスの国旗とビデオレターの再生機、他は兄であるアベルト・デスラーと直通で通信できる装置くらいしか存在していなかった。
ルーベルはその中から通信装置を起動し、アベルトにつなぐ。十数秒の待機時間の後に椅子に座ったアベルトの姿が映し出された。ルーベルの方を見る事無く手元に集中している事から政務中という事がうかがえた。
『ルーベルか。どうした?』
「少し報告があり通信しましたが、忙しいのであれば後にしますが……」
『構わないさ。古い時代に固執する愚か者どもを処罰していただけだ。それで何の用だ?』
そう言うと手を止めてルーベルの方を見るアベルトの表情は柔らかかった。
「私が現在対応しているテロンから一隻の船が出たのですが……。惑星間弾道弾を正面から迎撃し、その爆風に晒されて尚表面上は傷一つない装甲を持つ船です」
『ほう、それは凄まじいな。ゼルグート級でも無傷で耐える事は出来ないだろう』
「現在は内惑星を航行中で、予測進路は今のところ分かりません。遊星爆弾を生成するこの基地か、それとも別の目的があるのか。今の段階では判別が出来る状態ではないです」
『分かった。報告ご苦労だった。くれぐれもそのテロンの船には用心したまえ。お前は私の大切な弟なのだから』
「私とてこんな所で死ぬつもりはありません。……次に報告する時は吉報を持ってこれるようにしたいと思っています」
『楽しみにしているよ』
それを最後に通信は切れたものの、報告するべき事は全て言えたとルーベルは息を吐く。そしてガミラスの国旗に目を向けると厳しい表情で呟いた。
「テロンは一体何を目指している? この基地か? ……いや、自分たちが助かるべき道だ。ならば……」
ルーベルはブツブツと様々な予測を立てては否定しき、シュルツから緊急の報告が入るまで考察を続けるのであった。
ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか
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2022版で
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星巡る方舟版(2199劇場版)で
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