「ジャンプだと!?」
「はい。敵は内惑星を超え、ズピストに現れました。現在は浮遊大陸にて停泊中です」
シュルツからの報告は予想外のものだった。ここまでのテロンとの戦闘から敵にジャンプ技術は存在しないと思われていた。しかし、ここにきてまさかのジャンプである。広大な宇宙を進むにはかかせないこの技術を使ったという事実にルーベルは目を見開いて驚くが直ぐに気を引き締める。
「ならばテロンはここに来る可能性どころか天の川銀河を越えてくる可能性もあるな」
「それはつまり、大ガミラス帝星に直接乗り込んでくる可能性もあるという事ですか?」
「なくはないな。そこを叩けばガミラスは少なからず混乱するだろうし、最悪崩壊するだろう。一か八か種の存亡をかけて挑んでくるというのならあり得なくはないからな」
故に、とルーベルは硬い口調で続ける。
「テロンの船はここで沈める。確かここにも基地があったな?」
「はい。補給基地故に艦艇は4隻しかありませんが……」
「充分だ。それらをぶつけろ。破壊できれば良し、失敗したのなら次に生かせばいい」
しかし、ルーベルはこれらでは破壊するには力不足だろうと感じていた。4隻の艦艇もガミロイド兵で構成されている為潰されても問題はない。むしろそれらだけで実力を調べられるのならお釣りがくるとさえ思っていた。
「アイン・デウスーラが完成していたのならぶつけられたのだがな」
「完成には至っていないのですか?」
「予算以外は全て足りていない。人員も物資も、時間もな」
最近ではオルタリア星の二等ガミラス臣民も使って建造を行っているがどうしても作業に遅れが出てきていた。生まれ故郷で起きている民族主義者による暴動やクーデター疑惑に嫌気をさして逃げて来た彼らは何の差別も警戒もなく受け入れてくれたルーベルに恩を返すべく頑張っているものの、技術がない一般人や軍人ばかりであり作業効率は悪かった。
「まぁ、それもこれも俺があれこれと要望を追加しているせいだからな。遅れているのは甘んじて受け入れるしかない」
「……」
シュルツは肩をすくめるルーベルを見ながら「技術者たちが発狂していたのはそれが原因か」と疑問に思っていた事が思わぬ形で解消され、なんとも言えない気持ちになるのだった。
アイン・デウスーラ建造は大ガミラスに属する者にとって誰もが噂に聞く話となっていた。総統の弟が計画し、二等ガミラス臣民たちがそれらを現実に変えている。更には総統より多額の予算を与えられているともなれば誰もが興味を持つのは自明だった。
政府関係者で言えば軍需国防相のヴェルデ・タランはアイン・デウスーラの規格外の兵装に興味を持つと同時に呆れており、ガル・ディッツはただただ呆れて予算の無駄遣いだと酷評している。ギムレーは総統の弟と言う事で特に反応は見せず、セレステラはルーベルとの交流があるために手放しで褒め称えているが予算に関しては全くと言っていい程触れる事はなかった。
そして一番反応を見せたのは副総統であるヒスと中央軍総監のゼーリックである。ゼーリックは自ら主導して作り上げたゼルグート級を超える大戦艦に苛立ちを示し罵詈雑言を吐き出しまくったという。ヒス副総統は知らず知らずのうちに国家予算の一部が消えている事に無表情となり無言で総統を見たという。最近では胃薬を服用しているらしく体調を崩す事が多くなってきているとの事だった。
一方で軍人の間では新たな兵器に興味を持つ者とそれらを運用できるのかという疑問視する声の二つで分断されており文字通り賛否両論の状態となっていた。
これらガミラスを統治、守護する者達で意見が分かれている一方で新たなガミラスの象徴と言えるアイン・デウスーラは民衆の間で歓喜を以て受け入れられていた。これぞ大ガミラスに敵は無し、と。ルーベルの人気は少ない功績と遠い宇宙にいるにも関わらずにドメル将軍と並ぶ人気を見せていた。
そしてこれらが後にルーベルの力となっていくが今はまだ熱に浮かされる民衆でしかないのだった。
ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか
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2022版で
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星巡る方舟版(2199劇場版)で
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作者におまかせ