総統の弟   作:鈴木颯手

15 / 20
今回は短いです


第14話「無題」

 テロン人というのは予想外の出来事を次々と引き起こしてくる。一回目は最初に会った時。まさかいきなり発砲してくるとは思わなかったがテロンは恒星を出た事がないのだろう。初めての異星人との接触と言う事で警戒していたのなら理解は出来る。

 次が2回に及ぶ第4惑星沖海戦の時だ。一回目は先行し過ぎた駆逐艦が撃沈され、二回目は敵の新型砲塔によって少なくない犠牲を出した。連発は難しいのだろうがそれを補って余りあるほど砲撃の威力はすさまじかった。駆逐艦どころか巡洋艦すら沈めるあの威力には流石に度肝を抜かれた程だ。

 そして、3回目が今回だ。結果だけ言えばズピスト(木星)の基地は()()()()()()()()()()。何度もズピストの映像を見たが表面は大きくえぐれたような姿になっている。アイン・デウスーラの最大火力でさえ一撃では無理だ。明らかに基地を潰すだけにはあり得ない威力だが試射だと思えば説明がつく。

 

「本当にテロンはこちらの想像を軽く超えてくる」

「……船を出しますか?」

「いや、それよりも先ずは情報収集だ。今のままでは敵の目的さえ定まらない」

 

 一体何をしようとしている? 本当に大ガミラス帝星を叩くつもりなのか? それともここ(プラード)か? 遊星爆弾を降らせるのを阻止するつもりなのか? 敵の意図が全く分からない。攻撃しようにもあの船には大陸すら消失させるだけの火力がある。連発は出来ないだろうが態々沈められる為に攻撃するわけにもいかない。基地の船は有限なのだから。

 最近はBB-199ではなく新たにメルトリア級航宙巡洋戦艦ルレイムが兄上から届いた。なんでもアイン・デウスーラ建造までの間の代用品と言う事らしい。俺の好みに合わせてチューンアップされていて満足のいくものとなっていた。後で礼を言っておかないとな。

 

「司令! テロンの船が進路を変えました! 目標は第6惑星ゼダンです!」

「ふむ、何か不測の事態でも起きたか? ……シュルツ、あそこには偵察揚陸艦が一隻あったよな?」

「はい。出撃させますか?」

「ああ、捕虜を取れ。敵の狙いを知るためにな」

「ザーベルク!」

 

 偵察揚陸艦の乗員もガミロイド兵だ。失った所で痛手ではないからな。ザルツ人などを用いるよりも危険な事に投入しやすいのが利点だな。

 

「シュルツ、ゲール司令に報告しておいてくれ。俺はアイン・デウスーラの方を見てくる。偵察揚陸艦の結果が出たら連絡してくれ」

 

 俺はそう言って司令部を出る。最近ではテロン人に振り回されている様でならない。……そして、あのテロンの船は今後も俺たちを脅かすような存在になりそうな気がしてならない。そんな事ないと思いたいがジャンプをしていて強大な火力を有している。防御力に関しては未知数だが少なくともこれまでのテロンの船と同列に扱っていい船ではない。何かしらの対策をしなければいけない相手だ。……これならガトランティスなどの雑魚どもの方がマシだな。

 

 

 

 

 

メルトリア級航宙巡洋戦艦ルレイム 詳細スペック

全長303m

ゲシュ=タム機関

430ミリ三連装陽電子カノン砲塔×2(艦橋前方)

330ミリ三連装陽電子カノン砲塔×3(両舷に一つずつと後方)

280ミリ三連装陽電子カノン砲塔×1(艦底)

魚雷発射管×6門(艦首)

魚雷発射管×8門(艦底)

魚雷発射管×4門(艦橋後方)

概要

アベルト・デスラーがルーベルの為に建造させた特注品。メルトリア級ではあるがルーベルの好みである大艦巨砲主義に合わせて全体的に武装の強化と大型化がされている為別の船と考えることも出来る。アイン・デウスーラ完成までのルーベルの座乗艦となる。

 

ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか

  • 2022版で
  • 星巡る方舟版(2199劇場版)で
  • 作者におまかせ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。