「クソがァッ!」
反射衛星砲を用いたヤマトの撃沈作戦。最初こそ上手くいっていたし一度は破壊できたと思った。しかし、蓋を開けてみればどうだ? 破壊の確認に艦隊を向かわせると奇襲とばかりに駆逐艦を砲撃で破壊され、反射衛星砲で誤射させるためか無駄に艦隊に近づき器用に武装だけを破壊していく。ガミロイド兵しか乗っていないのなら容赦なく撃ったかもしれないがザルツ人とは言え俺の部下たちだ。誤射する可能性がある状態で攻撃する訳にはいかなかった。
そんな風に躊躇したせいだろう。基地をヤマトの航空隊に発見された。しかも遮蔽フィールドのシステム塔を破壊され、その姿をさらす事になってしまった。
「くそ! こうなったら誤射を気にしている余裕はない! 反射衛星砲を撃て!」
「ッ! 敵艦発砲! 着弾地点はここです!」
「何!?」
観測員の報告後僅か数秒後には基地を揺らす爆音が響き渡る。それも一回ではない。二回、三回と続いていく。こちらの艦艇にも攻撃をするためか砲撃はそれほど飛んできてはいないが艦艇の格納庫に被弾すれば大惨事は免れない。……落日か。
「……総員、艦艇に乗り脱出せよ。この基地は放棄する」
「司令……」
「生き残るぞ。再起を図るためにも……!」
おそらく、ガミラスにおいてここまでの敗北を喫したのは俺が初めてだろう。……総統たる兄上の弟である俺がこれほどの醜態をさらす、か……。これほどの屈辱は初めてだな。
「反射衛星砲はそのまま準備させろ! 最後の抵抗だ! 差し違いでなくても良い! 敵に少しでも損害を与えるのだ!」
「司令! 司令は直ぐに避難してください! 後は私が……!」
反射衛星砲の発射装置を握ったままそう怒鳴ればヤレトラーによって発射装置を奪われた挙句に脱出の為に無理やりに動かされる。……土壇場でガミラス人である俺を見捨てるような事をしない辺り慕われていると言えるのかもしれないがそんな事は気にしていられないな。
急いでルレイムに搭乗して基地を脱出する。その瞬間だった。反射衛星砲がある湖に敵艦の砲撃が着弾した。発射寸前だった反射衛星砲は大爆発を起こした。
「反射衛星砲が……」
「司令、基地は完全に戦闘能力を失いました。加えて、迎撃に出た戦闘艦が破壊され始めています。反射衛星砲を気にする必要がなくなったからでしょう。このままでは我らも危険です!」
「……クソがっ!」
たった十数隻で止められる敵艦ではない。あっという間に迎撃に出た艦艇は全滅し、基地に砲撃が大量に飛んでくる。その結果だろう格納庫で誘爆し、基地全体が巨大な爆発に包まれた。
「逃げられたのは何隻だ?」
「戦艦3、巡洋艦5、駆逐艦20です。現在、駆逐艦10隻がヤマトの迎撃に出ています」
「……そうか。ジャンプする! 急げ!」
その10隻は逃げる事は出来ないだろう。……失態だな。基地だけではなく多数の艦艇を失う結果となってしまった。俺には司令という立場は向いていないのかもしれないな。
そんな事を思いながらルレイムを含む残存艦艇はジャンプし、ヤマトの攻撃から逃れる事に成功した。
「ヒス君。私は悪夢でも見ているのかね?」
「……」
「
「……」
「……これは由々しき事態だ。我が大ガミラス帝国始まって以来の失態と言えるだろう」
「……閣下」
「何かね?」
「ルーベル殿下を処罰するのですか?」
「そんな事をすると思うかね? 彼には自身の失態のしりぬぐいをしてもらう事になる。テロン人か。辺境の民族だと侮っていたがどうやら認識を改める必要がありそうだな」
「……」
努めて冷静に話すデスラー総統だが、ヒスは知っていた。少し前までルーベルの安否を気にして取り乱していた事を。側近たちが物理的に押しとどめて居なければ自分から向かいそうになっていた事を。
ヒスはルーベル殿下を戦場に送り出したのは失敗だったかもしれないと思いつつデスラー総統が用意した大艦隊ですら余りそうな物資を適量にする作業へと入るために部屋を出るのだった。
ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか
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2022版で
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星巡る方舟版(2199劇場版)で
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作者におまかせ