第2話「ジレル人」
「……兄上、彼女達は?」
「ああ、たまたま収容所で拾ってね」
俺は久しぶりにガミラス帝星へと帰還した兄上を出迎えていたがその後ろに見える二人の幼女を見て疑問を口にした。結果、返ってきたのは動物を拾ってきたとでも言うような兄上の言葉であった。俺は兄上の言葉を受けて改めて彼女たちを見てみる。
ガミラス人とは違い白い肌、尖った耳……。確かジレル、だったか。特殊な能力を持つ人種だったか。
「……この者たちをどうするのですか?」
「ふむ、育てようと思っている、が何分私は忙しいのでね。ルーベル、君が代わりに面倒を見てはくれないか?」
「……俺が、ですか?」
驚きのあまり固まってしまう。そんな俺に兄上は続けて話す。
「ルーベル、君は書物を読むあまり人とのコミュニケーションに難がある。その改善の一環と思えばいい。別に何から何まで任せる訳ではない。妹の様に一緒に過ごせばいい」
「……それは総統としての命令ですか?」
「いや、兄としてのお願いだよ。ダメかね?」
「いえ、問題ありません」
そう言われると俺は断り切れない。普段はお願いなどしない兄上からのお願いは俺には効果抜群すぎる。俺は総統としての職務に戻る兄上と別れてジレル人の二人を連れて自室に戻る。その間二人は一言も話さずただただ付いてきた。
そして自室に入り二人をベッドに座らせ俺は椅子に座った。……しかし、何をすれば話せばいいのか分からずにただ二人を見る事しか出来なかった。そんな俺を怖がってなのか二人は抱き合って震えている。いや、片方は若干口角が上がっているが。
因みに俺の容姿は兄上と似ているが怖い顔でもあるとの事。恐らく常によっている眉のせいだな。これのせいで睨んでいると思われたこともあったが別に問題ないだろう。それよりも今はこっちが優先だ。
「……とりあえず名前を言え」
「……ミーゼラ。ミーゼラ・セレステラ」
「……ミレーネル・リンケ」
「ミーゼラにミレーネルか。分かった。取り合えず先ほど兄上が言っていた通りだ。まぁ、デスラー家に育てられるんだ。光栄に思うといい」
「……あの」
「あ?」
「ひっ!……そ、総統閣下は貴方様の兄、なんですか?」
「ん?あー、そうだな。総統アベルト・デスラーは俺の兄だ。それがどうした?」
「い、いえ……」
「?変な奴だな」
「……」
それから、俺たちの生活はスタートした。二人は俺の隣の部屋に私室を与えられた。そして大ガミラス帝国の優秀な臣民となるべく様々な勉学を行っている。それこそ俺以上に厳しい程だ。少しでも間違えれば暴言が飛び反論すれば叩かれる。あまりに酷いので教育係を変えさせたほどだ。多分ガミラス人じゃないからストレスの捌け口にしたのだろう。
とは言えゆっくりとだが歩み寄ったおかげで二人との距離は大分近づいたと思う。そのおかげで二人の事が何となくだが分かってきた。
ミーゼラの方は兄上に恋心を持っているようだ。叶わぬ恋だと思うが兄上はずっとスターシャを想っている。そうしている限りは独身だろうからチャンスはあるかもしれない。
ミレーネルはミーゼラを愛している様でたまにミーゼラを襲っているのが隣から聞こえてくる。一方でガミラス人の事はあまり好いていないようだ。一番接している俺にすらよく思ってないのが分かる。別に反抗しない限り問題ないだろうけどな。
「ルーベル様、総統閣下は次は何時来られるのですか?」
「ルーベル様、総統閣下に会うなど恐れ多いので来られるときはミーゼラと一緒に自室にて待機しています」
ミレーネルのガミラス人への警戒はかなり強いな。いずれその気持ちが消える事を祈る事しか出来ないな。
ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか
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2022版で
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星巡る方舟版(2199劇場版)で
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