総統の弟   作:鈴木颯手

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第4話「BB-199」

「今日からこのBB-199の艦長となるルーベル・デスラー大尉だ。よろしく頼む」

「着任確認しました。私はヤーヒム・グラナー中尉です副艦長として同行します」

 

あの日の誓いから一年と少し、俺は軍に入った。俺は決してコネなどを使うつもりはなかったが少しでも早くより大きな地位を得るためにコネを最大限使用した。おかげで今日俺はデストリア級航宙重巡洋艦BB-199の艦長となることができた。配属先は銀河方面軍所属だ。大マゼランも小マゼランもまだ統一にはなっていないのに銀河系に侵攻するのはどうかと個人的に思うが何も言うまい。

こうして俺の艦長生活は始まったが正直楽しい物では無い。そもそも銀河方面には大ガミラス帝国とまともに戦える国家が存在しない。殆どが生物すら住んでなかったり宇宙に出るほどの技術力を持たない野蛮な惑星ばかりだった。ザルツ人の様に勇猛ならまだ使えるがそう言うのはほとんどおらず大半が民族ごと根絶やしにしている。

 

「艦長、バラン鎮守府より入電。一旦帰還せよ」

「漸くか。一方的な殲滅か警邏ばかりで気が滅入っていたところだ」

「ですがどうやら休暇は取れなさそうですよ?」

「どういう事だ?」

「新たに見つけた恒星系の調査だそうです」

「はぁ?何隻でだ?」

「本艦を含めて10隻ほどです」

「それだけか?いくら何でも少なすぎるだろ……」

「どうやら新たに赴任したゲール少将はあまり優秀ではないようです」

 

副艦長の言葉に俺は内心舌打ちする。大マゼランや小マゼランに比べれば敵がいないこっち方面に凡愚を回したという事か。まだ基地司令とは会った事はないが副艦長の様子では余程らしい。

正直ミーゼラとミレーネルの様子も気になるしそろそろガミラス帝星への帰還なりビデオレターの作成なりした方がいいかもしれないな。

 

 

 

 

「初めましてゲール司令。デストリア級航宙重巡洋艦BB-199の艦長ルーベル・デスラーです」

「銀河方面軍作戦司令長官になったゲールである」

 

バラン鎮守府に帰還した俺は直ぐに新たな司令長官であるゲールに挨拶を行った。個人的な印象では凡愚と言うのは確定だな。能力は分からないが少なくとも善人よりも低いのは確かだろうな。

 

「ゲール司令。恒星系の調査と聞きましたが……」

「うむ、その通りである。ルーベル殿には貴官のBB-199の他に9隻を率いて調査を行ってもらいたい」

「……率いて?」

「その通りだ。ルーベル・デスラー大尉。現時刻を持って貴官を少佐に格上げの上で第3調査艦隊の司令長官に任命する」

 

まさかの司令長官宣言に俺は固まる。それもそのはず俺は軍に入隊して半年ほどしか経っていない。にも関わらず少佐への異例の出世。……明らかにゲール司令の独断という事が分かるがここは従順に受けて置く。正直司令長官になったからと言ってこの銀河方面で何か起こる筈がない。最悪の場合は撤退するなりすればいいしな。

……俺はこの時そう考えデストリア級航宙重巡洋艦1隻、ケルカピア級航宙高速巡洋艦1隻、クリピテラ級航宙駆逐艦8隻を率いて恒星系、太陽系の調査を開始するのであった。

 

ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか

  • 2022版で
  • 星巡る方舟版(2199劇場版)で
  • 作者におまかせ
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