銀河方面で新たに接敵した敵をテロンと名付け侵攻を開始した。銀河方面軍作戦司令長官のゲール少将は俺をテロン方面司令長官に任命しある程度の艦隊の引き抜きも出来るようになった。既に率いる艦隊は100を超えておりちょっとした大艦隊となっていた。
そんな大艦隊の司令になった俺は早速艦隊を率いてゾル星系と名付けられたテロンの存在する恒星系にやってきていた。調査により8つの惑星と1つの準惑星が存在していることが明らかとなった。既に準惑星には前線基地の建造が開始しており完成後はここを拠点に活動していく事となるだろう。
「ルーベル少佐。テロン艦隊が向かってきています。その数は約200以上」
「ご苦労。ふむ、前回の4倍近い数か」
部下からの報告に俺は考える。因みに俺はデスラー家の人間の為ルーベルで呼ぶように言っている。
前回の艦隊が敵の主力艦なら今回も楽に勝てるはずだが慢心はいけない。ガミラスの敵である以上情けも慢心もせずに全力で叩き潰す。
「副艦長、ザルツ人の艦を前衛に戦闘態勢を取れ」
「ザルツ人を、ですか?」
「そうだ。彼らの実力なら例え敵の艦が予想を超えてきても問題ないだろう」
「分かりました」
指示に従いザルツ人の乗艦する艦が前衛に行く。やがて敵の艦影が見えてくる。……ふむ、前も薄々思っていたが奴らにはジャンプの技術がないのか?ジャンプが必要ない程航行速度が速いとも思えない。やはり奴らは恒星間航行の技術を保有していないのか。
「副艦長、テロンをどう見る?」
「はっ、私見ですが宇宙進出を行ったばかりの蛮族。私にはそう見えます」
「ふ、俺も同じ意見だ。……つまり奴らは我々より弱いという事だ」
「……完全にそうとは決まった訳ではないですが……」
「それもこの海戦で分かるだろう。全砲門開け!目標!前方のテロン艦隊!撃てぇ!」
俺の指示に従い赤いビームが放たれる。テロン艦隊は回避運動を取るも次々と破壊されていく。一通り撃つと半減期とばかりに緑の閃光が放たれるが装甲を抜けず鈍い音を響かせるのみだった。そして一方的な攻撃はその後も続く。
「駆逐艦中破!」
「後続と交代、いや後続は前進。敵艦隊の懐に潜り込む!」
「ザー・ベルグ!」
俺の乗るBB-199に軽くGがかかるが特に問題などない。敵艦隊は高速で進む我が艦隊に追いつけず見当違いな方向に攻撃を行っている。敵が照準を合わせるころには我らは既に懐に潜り込んでいた。
「よし、砲撃開始!魚雷、ミサイルも撃ちまくれ!テロンの艦を一隻たりとも逃がすな!」
赤い閃光が壊滅間近のテロン艦隊に止めを刺す。先程よりも距離が短い分ビームは艦を貫きその後ろの艦にもダメージを与えていく。魚雷、ミサイルは一発で敵艦を破壊し逃げる暇など与えない。
「敵艦反転!逃亡を開始しました」
「逃がすな!徹底的に破壊しろ!」
背を向け逃げる艦には容赦なくビームを浴びせる。速度を上げればミサイルが追いかける。殿を務めようと攻撃してくる艦は魚雷で沈める。
テロン艦隊はただガミラスの艦隊の前に成すすべなく破壊され艦と乗員の命を散らしていく。
……ふ、フハハハハハ!!!!ガーレガミロン!ガーレデスラー!
我らが大ガミラス帝国は全宇宙の支配者である!フハハハハハ!
結局テロン艦隊は数隻を残し全滅した。俺はこれ以上の追撃より基地建設の防衛を優先し必要以上の追撃はしなかった。度々数十隻のテロン艦隊がやって来るが呆気なく破壊していった。これなら小マゼランに侵入しているガトランティスの方が精強だろう。せめて至近距離からの魚雷攻撃以外に有効打を持ってほしいところだ。
どちらにせよ基地が完成すればテロンへの本格的な侵攻が開始されテロンの命は消え失せるだろう。その時を楽しみにしておくか。
ガトランティスは2022のままか方舟のような蛮族風がいいか
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2022版で
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星巡る方舟版(2199劇場版)で
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作者におまかせ