狗巻棘のヒーローアカデミア 作:コロナはぶっ ころな
完全なる衝動書き、かつ初投稿。ヒロアカの二次創作は素晴らしい作品が多いからなぁ、呪術も増えてほしいって切実に思います。
同じこと考えてすでに投稿している人がいたらごめんなさい。
多分君と僕は思考回路が似ているんだよ、結婚しようぜ。
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入学していくらか時間がたった。
戦闘訓練でかっちゃんと戦って負った傷はずいぶん癒え、日常生活を送るのに支障がなくなるほど回復した。
「デク君!飯田くん!お昼ご飯食べに行こ!」
午前の授業が終わり、次の授業の用意をしている僕に麗日さんが笑顔で駆け寄ってくる。
入学以前は女子と喋る機会なんてほとんどなかったけど、雄英に入ってからは8割増しで機会が増えたように感じる。
「うん!狗巻くんもどうかな?」
椅子から立ち上がり、ミルクティー色のふわふわしたきのこ頭の彼―――狗巻棘くんに声をかける。
「………おかか」
狗巻棘という人間はほとんど喋らない。
入学してから僕らは「しゃけ(肯定の意)」、「おかか(否定の意)」という二種類の単語以外耳にしていない。
入学式の日に行った体力テストでは、何やら個性を使っていたらしいとA組内でも話題になったが、いかんせん入学初日。
誰しも自身のことに必死であったため、なれ合いを良しとしない狗巻の個性をじっくり見てはいなかった。
お互いがお互いの名前や容姿をある程度覚えたときにはじめて「狗巻棘」という人間をクラスメイトは認識したのだった。
初めての戦闘訓練の日。狗巻君はどんな戦闘スタイルなのだろう、とノート片手にわくわくしていた緑谷出久であったが、轟焦凍とペアだった狗巻棘は個性を一切使うことなく、ただ棒立ちで轟の氷結を眺め勝利したのだった。
*
「レスキュー訓練、緊張するなぁ!」
「ケロケロ」
「お前のコスチュームかっけえな!!」
僕らは午後のヒーロー基礎学で人命救助訓練をするためにウソの災害や事故ルーム、通称U.S.J.へ向かうバスに乗っていた。
「私思ったことを何でも言っちゃうの狗巻ちゃん」
蛙に近い容姿をしたあす…梅雨ちゃんが隣の座席に座っている狗巻君に声をかける。
「しゃけ」
「あなたの個性、言葉を用いるようだけど、なぜ喋ってくれないのかしら」
誰もが気になっていたけど聞けないでいたことをズバッとあす…梅雨ちゃんが質問する。
今まで騒がしかったバスの車内が急にシン、と静かになる。
ヒーロー科たるもの皆ライバル。相手の個性を知る機会など逃すわけにはいかない。
「……」
狗巻君は下を向き、何かじっと考えるようなそぶり、____
手で喋るジェスチャー、耳を塞ぐジェスチャーをして、
「ツナマヨ」
とだけ答えた。
((((((いや、どういう意味だよ!!!!?!?)))))
*
「ひとかたまりになって動くな!」
「なんだありゃ?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「動くな!!!!」
「あれは敵だ!!!!!!!」
USJ到着後、直後として現れた軍団にイレイザーヘッドは一人で立ち向かっていく。
途方もない悪意に足がすくんだその時、僕らの体は闇に覆われた。
「うわっ!なんだこれ!!!」
黒いモヤみたいな敵が僕らを闇に引きずり込んでいく。
僕が闇に覆われる直前に見た光景は、正面戦闘をするべく一人で戦うイレイザーヘッドを追いかけるように広場へ走っていく狗巻くんだった。
*
「馬鹿!なんできた狗巻!」
自分が一人で広間で交戦するのは、生徒たちの安全を考慮した合理的な戦闘であると思っていたが、一生徒である狗巻がクラスメイトから離れて俺のほうにやってきた。
個性が故に他人とのかかわりを極端に遮断している彼であったが、「抹消」の個性をもつ相澤は、彼が唯一気兼ねなく会話することができる人物であった。
「こんぶ!!!」
コスチュームで隠していた口元の衣類をぐい、と引き下げ狗巻は相澤ににっ、と笑顔を向ける。
___その口元には「蛇の目」と「牙」の呪印が刻まれている。
狗巻家には代々言霊を操る個性を持つものが現れる。
強力な個性だからこそ、入試以前から学校側が目をつけていた。
相澤はそんな彼を正しく、ヒーローに導いてやりたいと考えていた。
彼が今から何をしようとしているか理解した相澤は彼の声を遮断する耳栓__実際はプレゼントマイクのウザ絡み個性使用回避のために特別に作ってもらったものなのだが_をつけ、狗巻に合図を送る。
狗巻はすう、と息を吸う動作をしたあと、
『動くな』
凛と、彼の低めの美声が広場に響き渡る。
―狗巻棘
個性:呪言
言霊を扱うことで相手の動きを操ることができる。-
その瞬間声を聴いた敵たちは動くことができなくなり、戦闘の構えや跳躍状態で止まってしまう。
俺は耳栓を外し狗巻のもとへ駆け寄る。
狗巻は少しだけ苦しそうに口を押えながら俺に大丈夫、のサインを送り、常備していたのど薬を取り出す。
「ヅナ“マヨ」
広範囲による使用により長くは静止状態がもたないことを察した俺は近くにいる敵から拘束することを始めた。
「あーぁ、イレイザーヘッドだけじゃないのかよ」
広場の中心、つまり俺たちから少し離れたところからドスの聞いた声が響く。
はっと目をやると、全身黒づくめに、手を催した不気味な飾りをつけた男が首をガリガリと掻きむしっているのが見えた。
「そこのきのこ頭、お前の個性はさしずめ言霊といったところか。」
狗巻はのど薬を素早く飲み終え、警戒の体制に入る。
「気に入らないなぁ…」
「全部ぶっ壊そう」
その刹那、俺の身体が何かに押さえつけられ、地面にたたきつけられた。
「ガハッ!!!!」
「高菜!!!!!!!」
(しまった!早すぎて見えなかった!)
「本命は俺じゃない、
対平和の象徴 改人 脳無」
髪の毛をグイと引っ張られ思いっきり地面にたたきつけられる。
顔を持ち上げられた際見えた狗巻の顔。
抵抗する間もないまま顔面を強打させられ俺は意識を手放したのだった。
*
「み、みどりや…やべえよこれ、狗巻どうするつもりなんだよ」
僕、蛙吹さん、峰田くんの三人は水難を何とか乗り越え、相澤先生に助力ができれば、と水辺を通って広間に来た。
僕らが目にしたのは相澤先生を地面にたたきつける図体の大きな改人と、それを絶望した顔で眺める狗巻君だった。
「ケロ、ここからじゃ遠くて狗巻君を助けられないわ」
ここで僕らが出ていったところで策はない。
「お、おい、緑谷!あの気味悪い見た目した手の敵、狗巻に何か話しかけてないか!」
広間を見ると、敵のボスなるものが手を広げて何か狗巻君に話しているように見える。
「ほんとだ…ここからじゃ話声までは聞こえないけど、時間さえ稼いでもらえたら…、相澤先生と狗巻君を助けられるかもしれない…!」
「緑谷ちゃん、何か策があるのね、ケロ」
「うん、僕らに危険が及ばず助けることができるかもしれない…!」
*
「_というわけだ。俺の言ってること、お前なら理解してくれるだろう?」
緑谷たちが作戦を練っている同時期、死柄木弔は狗巻に話しかけていた。
強力な個性で汎用性が高いところを気に入り、敵連合に勧誘しようとしていた。
_無論、断った時点で脳無にすぐさまリンゴをつぶすように脳を破壊させるつもりであったが。
狗巻は手を挙げ、抵抗しない意を見せているが、先ほどから視界の奥に移る緑谷たちに思いをはせていた。
ここで個性を使うことはたやすいが、彼らの耳に万が一自分の声が聞こえると、彼らにも個性が発動されてしまう。
「こんぶ」
先ほどの個性発動で枯れていた声も幾分直ってきた。
「!」
突然、緑谷たちが自分に向かってGOODサインを作り、両耳を抑え___
彼らは水の中に消えていった。
(いける!)
狗巻は水面下におり地上の声が聞こえずらいことを理解し____
『ねじれろ』
自信の最大出力をもって個性を発動させる。
「ぐっ」
棘の一番近くにいた脳無、またさっき自分たちを襲ってきた敵、死柄木の身体があらぬ方向に曲がっていく。
『止ま“れ“』
身体の骨が少しずれたタイミングでそう言うとその状態で静止する。
自身の口から吐血し、頭がガンガンと痛むが、気にしていられない。
イレイザーのもとへ向かい、安否を確認する。
狗巻の目には、死柄木_個性で止まっているがこちらを捉えている眼力_は少しも映っていなかった。
彼はただ、自分と唯一会話をしてくれた師を助けることだけに力を注いでいた。
*
緑谷が考えていた狗巻奪還作戦は無事、狗巻本人の活躍により、必要なくなったが、狗巻の個性でねじれ止まっている敵を峰田のモギモギでくっつけまわってるところに、オールマイト率いる雄英教師陣がやってきた。
死柄木弔は動けない状態ながら黒霧と呼ばれるモヤの敵によってどこかへ消えていったが、イレーザーヘッドの顔面強打、気絶以外大きなけがはA組には見られなかった。
狗巻の功績は大きく称えられ(もちろん単独でイレーザーヘッドを助けようとしたことは咎められたが)、A組の皆と少しながら打ち解けることに成功した。
______言い忘れていたが、これは狗巻棘が最高のヒーローになるための物語だ。
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補足、狗巻君の個性は気絶など思考が働いていない相手には効かない
完全に自己満足。内容的に意味わかんねー、ってなるかもしれないけど、僕文才ないし、しょうがないよね(笑顔)
ここまで読んでくれたあなたは神、良ければ僕の代わりに呪術のSSかクロスオーバーSS書いておくれ。