Roselia Fantasy Online -古竜と花嫁- 作:ゆるポメラ
前回の続きになります。
それではどうぞ。
「────ドラゴンがお姫様を攫おうとしている」
「さっきの占い師さんは、確かにそう言ってたよね?」
「『隣国の王との結婚式を狙って、ドラゴンが姫を攫いに来る』夢でお告げがあったと言っていました((((;゚Д゚))))」
占い師との会話イベントを終えた6人は、ヨルベ村の城下町まで戻っていた。
「たぶんそれが王様が言ってた『よからぬ噂』ってやつだよね? それにしてもわざわざ結婚式を狙って攫いに来るって、そのドラゴンちょっと酷すぎない!?」
「まぁ、そこはゲームですから、より劇的なストーリーになっているんだと思いますが……」
リサにそこはゲームだからと言う紗夜。
正直、紗夜自身もさっき悠里が言ってた衝撃的事実を聞いてしまった手前、どちらかというとリサの意見に一票……という心境だった。
「しかも、あんなに村人から愛されてる『クレア姫』を攫おうとするなんて~~~っ。絶対許せないっ!!」
「リサ……熱くなりすぎじゃないかしら……?」
「…リサちゃんは感情移入ができるプレイヤーになるよ。間違いない(´・ω・)」
ゲームなのに熱くなりすぎてるリサを見て、友希那と悠里がそれぞれ言う。
これでストーリーは進んだ筈だから、一度お城に戻ってみましょうという燐子の指示に従い、一行はヨルベ城に戻るのであった……
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「王様ただいまーーー! 噂について話を聞いてきたよーーー! こうやって王様に話しかければ────」
再びヨルベ城に戻った6人。
あこが王様に話しかけると……
「おお、旅の者達。噂について情報を集めてきてくれたか! 感謝するぞ!」
「やりました(´∀`∩ これでひとつ目のミッションは達成です(*'-'*)」
王様の会話が変化し、次のミッションに進む為の会話が始まった。
「ふむ、ふむ……────なに!? 我が娘クレアをドラゴンが狙っているだと!? それは聞き捨てならぬ! そのドラゴンは、おそらくはるか北の山に棲むドラゴン。今から向かってはひと月はかかってしまうだろう……なんとかおびき出す手立ては無いものか……は! それならば結婚式当日、腕の立つ者に姫のふりをさせドラゴンを退治するというのは……!」
「この王様……私達は何も言ってないのに、どんどん話を進めていくわね」
勝手に話を進めていく王様を見て、思った事を友希那が口にする。
そして悠里が秘密チャットを使い、『それがゲームって言いたいけど……6割半がこんな王様が多いんだよ。残念な事に』と5人に送る。
そのメッセージを見た5人は、悠里って……まさか王様とも面識があるの?と思ったそうな……
「花嫁は結婚式の朝、教会で王家に伝わる『祝福のティアラ』を冠し式へと臨むことになっておる。その教会で待ち伏せをして、ドラゴンを迎え討つのだ。頼んだぞ!」
「頼んだぞって……え? アタシ達は、何をしたらいいわけ?」
突然の事にリサは何をしたいいか分からず戸惑う。
「最初は聞き込みだったから、今回はバトルをするミッションになりそうだね……β版と変わってなければ。多分、バトルだと思うけど」
「いよいよバトルか~! 腕が鳴っちゃうよ~! あ、見て見て! 誰かが来たみたいだよ!」
悠里がリサにこれからするであろうミッションを説明。あこが張り切っていると誰かが謁見の間に入ってきた。
見たところ、城の衛兵のようだ。
「王様! 大変でございます! 『祝福のティアラ』が盗賊によって奪われました!」
「えぇぇぇぇ!? 何この急展開っ!?」
「『祝福のティアラ』がなくては、結婚式が開催できぬ……旅の者達、まずは『祝福のティアラ』を取り戻してきてはくれぬか?」
「ちょ、ちょっと……そんな大事なものを盗賊に奪われちゃって……この王国、ホントに大丈夫……?」
あまりの急展開に驚くリサ。
「それがゲームですから」
「ゲームだと、王国の警備って手薄な事が殆どだから」
紗夜と悠里が冷静に答える。
「わっ、なんか出てきたよ! これって新しいミッション?」
「えーっと、なになに? 『盗賊から祝福のティアラを取り戻せ』だって! とーぜん、オッケーに決まってるよね! 『任せてください』の方を選択して────」
リサが画面に表示された新しいミッションに驚き、あこが内容を読み上げ受注ボタンを押す。
「うむ、感謝するぞ、旅の者達! 『祝福のティアラ』を奪った賊は、東の『ヨルベ鉱山』をアジトとする盗賊のはず!」
「はーい! あこ達に任せて! みんな! がんばろうね!」
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「えーっと、それじゃあ先に東の鉱山に行って『祝福のティアラ』を取り返してから、そのあとでドラゴン退治……って流れだよね?」
「ええ、そうなりますね。ただ、その前に少しレベリングをするべきだと思います」
王様の依頼を受け、一度ヨルベ村に戻った6人。
リサがこれからする事をまとめると、紗夜がその前にレベリングをした方がいいと提案する。
「レベリング?」
「簡単に言うと、レベル上げの事だよ」
「今井さんと友希那さんはまだHPが低いので、弱いモンスターでも数発食らうだけで戦闘不能になりかねないんですよ(TДT;)」
「HPを増やすならレベル上げが一番だもんね」
レベリングの意味が分からない友希那とリサに悠里、燐子、あこが説明する。
「そうなんだ……でもそんなことしてたら、かなり時間かかっちゃいそうだけど……」
「いえ、決してそんなことはありません。適切なレベルでミッションを回ること。これがNFOにおいては最も近道です」
「紗夜ちゃんの言う通り。元々このイベントはオープン直後に実装される筈のイベントだったらしいし。ね? 燐子ちゃん?」
悠里がそう言うと、燐子も求められるレベルもそれほど高くない筈だと言った。
「ミッションを進めながらレベリングしていけば、十分クリアはできると思います」
「うんうん! それにあこ達も友希那さんとリサ姉の能力が上がるように、どんどんバフ入れていくから、安心して!」
「へぇ~、バフって、そういう意味なんだ……っ!」
ここでバフの意味を初めて知るリサ。
「バフは能力をアップさせる特殊効果。デバフは、能力をダウンさせる特殊効果のことですね(´∀`∩」
バフの意味の他にそのまた逆のデバフについてもリサと友希那に説明する燐子。
「なるほどね~。ま、強い味方もいるみたいだし、とりあえずやってみよっか? ね、友希那?」
「みんながそう言うなら、私はそれに従うだけよ」
「ビッシバシ鍛えるから、リサ姉! 友希那さん! 覚悟しててくださいね!」
「わかったわ……あこ達についていけるよう、なんとか頑張ってみるわ」
「よろしくお願いしますっ!!」
とりあえず友希那とリサのレベル上げをする為、ロゴロ鉱山に向かう事にしたのであった。
その道中……
「あ、待って! 友希那さん! さっき買った武器を装備し直してください!」
「そ、装備……って、確かこれを押せば────」
「だから、それはジャンプですって!」
装備ではなく、ジャンプボタンを押す友希那。
「なんだか、いつもと立場が逆になっていますけれど……」
「そ、そうだね……なんか前にもこんな事があった気がするよ……」
紗夜の言葉に同情する悠里。
今の光景が前にもあったような気がしたのは、気のせいだろうか……?
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張ります。
本日はありがとうございました。