Roselia Fantasy Online -古竜と花嫁- 作:ゆるポメラ
こちらは久しぶりの投稿になります。
今回は連載開始からやりたかったオリジナル回です。
それではどうぞ。
「ガァアアアアアアアアアアアアッ!?」
悠里の必殺技が決まり、エンシェントドラゴンは地面に倒れるのであった。
「やったぁ! ドラゴン、ホントに倒しちゃった!」
「ゆうりん、すごーい!」
「…だといいんだけど……」
倒した事に喜ぶリサとあこ。しかし悠里は違うようだ……
「ウウ……」
「え!?Σ(゚д゚lll) ドラゴンがまた動き出しましたよ! みなさん、下がってください!」
唸り声を上げながらも再び動き出し、エンシェントドラゴンはこちらを睨んでいた。
それを見て5人に下がるように指示する燐子。
「オワラヌ……マダ……オワラヌ!」
エンシェントドラゴンがそう言うと同時に、上空に球体のような物体が出現した。
「燐子、あの球体はなんなの?」
「わ、わたしも初めて見ますΣ(゚д゚lll) これってβ版にもなかった筈なのに……」
友希那が訊くが燐子自身も初めて見るせいか、困惑していた。
謎の球体はエンシェントドラゴンを中心に回り始めた後……
「グガァアアアアアアアアアアアアッ!!!」
禍々しく、燃え盛るオーラを纏った謎のドラゴンが出現したではないか!
「…どうしよ。僕、余計な事しちゃったかも……」
「? どういう事ですか?」
悠里の言葉に紗夜が訊くと、悠里は右上の画面を見てよと言った。
それを聞いた5人は、自分達のパソコンの右上の画面に目を凝らす……
そこには、こう表情されていた。
『シークレットミッション達成! 古竜の揺るぎない意志』
「シークレットミッション達成……って、どういう事?」
「……NFOには、特定の条件で実績を解除すると、ボスが強化フォームになって戦えるっていうイベントが実装されてるんだよ」
「えっと、つまり……?」
「…僕の職業って、ほら……魔女でしょ? その状態で倒しちゃったから……実績解除しちゃったんだと思う」
「「えーー!?Σ(゚д゚lll)」」
リサの質問に答え、驚くあこと燐子。
「とりあえず敵のステータスを確認して……え!?Σ(゚д゚lll)」
「りんりん? どうしたの!?」
「このドラゴンのステータスが……さっきのエンシェントドラゴンより異常なくらい高いんです! しかもターン回復が付いています!」
「え!? ターン回復って、一定の時間が過ぎたらちょっとずつ回復するやつじゃん! 絶対勝てないじゃん~!」
燐子とあこの言葉を聞いて、悠里もステータスを確認する。
さっき戦ったエンシェントドラゴンの耐性属性だけでなく、『ターン回復』が付いていた。
素のステータス自体の変化は、『防御力』と『魔法防御力』が格段に向上していた……
ご丁寧に『クリティカル回避』も付いてる。
「このステータスだと、全員やられてしまうかもしれません……(゜-゜;」
「ええ!? じゃあどうするの?」
「さっきみたいにドラゴンに話しかけるまで戦闘にはならないんじゃ……あれ!? 戦闘には参加できないって表示されてる! なんで!?」
何故かあこの画面に『戦闘には参加できません』と表示されていた。
「私も参加できないみたいね」
「アタシのも『戦闘には参加できません』って……」
「私も同じですね……白金さんのほうはどうですか?」
「わ、わたしも……何故か戦闘には参加できないみたいです……Σ(゚д゚lll)」
なんと友希那達も同じだった。
「…なるほど。僕だけ戦闘に参加しろってか。あこちゃん、燐子ちゃん。こんな事って……ある?」
「ないはず……だけど……」
「あこも今までなかった筈だけど……って、ゆうりん! そんな呑気に考えていいの!?」
NFOをプレイして長い2人に試しに訊いてみた悠里だが、予想通りの答えが返ってきた。
まぁ、先ずはこのドラゴンを仕留めないと、ストーリーは進めないので……
「みんな。僕が今から使うやつ、内緒にしてもらってもいい?」
5人に秘密チャットを送る。
それを見た5人はどういう意味かと聞いたが、このクエストが終わって時がきたらちゃんと教えると悠里から返事がきた。
「グガァアアアアアアアアアアアアッ!!!」
それが合図となったのか、ドラゴンは悠里を目がけて襲いかかって来た。
「……(もしかしてクレア、僕がゲームの中でも
あの幼馴染みの事だ。
仮に自分の予想が合ってるなら、試す価値はある……
そうなると先ず、発動コマンドだ。彼女が悠里にも解りやすいコマンドをインストールしてくれたとすれば……
ドラゴンを通常攻撃しながら、コマンドを入力すると……
「
自分のキャラが攻撃を一瞬だけ止めて、詠唱をする動作をした。
これだ!と確信した悠里はドラゴンに攻撃しながらコマンドを入力する……
「
すると今度は自分だけでなく、友希那達の画面の左下に砂時計のアイコンが5つ表示された。
「これって……砂時計のゲージ?」
「あ。りんりん見て見て! ゆうりんが呪文みたいなの言ったら、また溜まっていくよ!」
あこの言葉通り、燐子が見る限り、どうやらこの砂時計は悠里のキャラの何かを示す詠唱ゲージのようだ……
「
砂時計のゲージが3つ溜まって、今度は悠里のキャラが微弱な蒼いオーラを纏った。
「
ゲージは3つ半まで溜まる……ドラゴンの方は『ターン回復』が発動中だが、回復が全く追い付かない……
「
4つめの砂時計が表示され、今度は悠里のキャラの服装が変化。
「「っ!((あれは……悠里が昔着ていた時の衣装……))」」
幼い時に悠里が着ていたステージ衣装だと気づく友希那とリサ。
「He becomes a witch and thinks alone in the sea of countless fragments...」
5つめの砂時計が表示され、ほんの一瞬だけ156cmの陰が、
「……(今のは……)」
その正体に、勘付いた紗夜。
「
やっとここまで入力できた。そして悠里は最後のコマンドを入力し、発動させる……
「My existence was built with a memorable hourglass」
入力が完了すると、悠里のキャラの足元が輝き出し、背景がヨルベ教会から、水晶の欠片が数多に散りばめられた背景に変化した。
「グォオ……オア!!?」
「「「「「……」」」」」
「…僕のとっておき。もっとも……見せる気は滅多にないけど……」
ドラゴンは、その景色を見て怯えてるように声を上げた。
友希那達も、ゲームとはいえ、その光景を見るのは初見の筈なのに、何故か初めて見た気がしなかった……
「グガ……グガァアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ドラゴンが襲いかかろうとした瞬間、悠里の上空から
「……行けっ!」
「ガァアアアアアアアアアアアアッ!?」
「…じゃあこれは躱せるかな?」
今度はドラゴンの周囲……否、四方八方に無数の青薔薇と水晶の欠片が狙いを定めていた……
「行けっ!」
「ガァアアアアアアアアアアアアッ!?」
悠里の合図と共に青薔薇と水晶の欠片は目にも止まらない速さで、ドラゴンを突き刺しては切り刻む。
……ターン回復が追い付かない速度で。
「……終わり」
そしてドラゴンは再び、地面に倒れるのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。