Roselia Fantasy Online -古竜と花嫁- 作:ゆるポメラ
それではどうぞ。
「…まぁ、とりあえずドラゴンを倒したけど……」
「「「「「……」」」」」
予想外の展開もあったが、エンシェントドラゴンを倒した悠里。
本当に1人で倒してしまった事に驚く5人……
「ウウ……」
「…しぶといね。まだ生きてるんだ……」
まだ生きていたエンシェントドラゴンを見て、呟く悠里。
……と言っても、ドラゴンという生き物は基本的に生命力が高いので、そこまでは驚かないが。
「ミゴトダ タビビトヨ。コノ ワタシヲ タオストハ……シカシ……コノママデハ ヒメノ ミガ キケンニ……」
「え? 姫の身が危険って……どういう事? 確か、このドラゴンが姫を攫おうとしてたんだよね?」
「ワタシハ ヒメヲ……タスケニ キタノダ」
リサの疑問にドラゴンは答える。
「助けに……?」
「ええっ!? 隣国の王様が、この国に攻め込むために結婚!?」
「だから結婚を阻止しようとしていた……つまりそういう事でしょうか?」
「それじゃあ、このドラゴンは『クレア姫』を助けるために攫いに来たってこと……?」
「…あー、はいはい。そういう事ね……うん、それで合ってる」
紗夜とあこの推測し、悠里が自分の記憶が正しければ、多分そうだと答えた。
「みなさん、あそこを見てください! ドラゴンの角の先」
「ん? あれは……スカーフ? あ! お城で見た紋章が描いてあるよ!」
燐子がドラゴンの角の先に何かを見つけ、あこが確認すると、お城の紋章が描かれたスカーフが付いていた。
「そういえば、お姫様は動物を助けるくらい優しい人だって言ってたし、もしかして……」
「ワタシハ カツテアノムスメニ タスケラレタ。アノムスメヲ スクイタカッタ……」
「この場合……動物というよりは、神獣だけども……」
動物といういうよりは神獣の間違いだと思うと悠里はあこに言った。
すると画面に新しいミッションが現れた。
そこには『隣国の王を討て!!』と表示されていた……
「では、みなさん! 今から隣国に向かいましょう(`・ω・´)」
「ええっ!? 今から!?」
燐子の言葉に驚くリサ。
しかし燐子は、今日はここで終わりにして、ちゃんと調べてから改めて攻略するのも、1つの手だと言うと……
「いいえ。今から行くわよ」
友希那がそう言った。
「…なんか友希那ちゃんが賛成だなんて珍しいね?」
「やるべきことが分かっているなら、あとは実行するだけ。それは、ゲームも音楽も変わらないはず。それに……私もこのお話の結末が知りたくなってしまったわ」
その言葉を聞いた悠里は、実はそっちが本音なんじゃないかなーと内心思っていた。
「そっか。そうだよね! 実はアタシも、結末がすっごい気になってるしね! 行こう。みんなで、隣国のわるーい王様を倒しにさ☆」
「覚悟は決まっている、というわけですね。では私も、思う存分ロイヤルナイトの本領を発揮させてもらいます」
「みんなで力を合わせて、エンディングを迎えましょう(*´V`*)」
リサと紗夜、燐子もやる気のようだ。
「ソノタタカイ ワタシモ トモニ ユコウ……」
「…全く、相変わらず律儀なやつだな……」
「……ヤハリ……ソナタハ アノコゾウニ ヨクニテイル……」
ボソッと悠里が呟くと、ドラゴンは悠里を見て言った。
そして……
「ソコノマジョニトオウ。ナンジノ ショウタイハ……ユーリ……デマチガイナイカ?」
「…そうだよ」
「「「「「えぇぇっ!!?」」」」」
そのやり取りを聞いて驚く5人。
ゲームの筈なのに、このドラゴンは操作してるプレイヤー名……というか、悠里を当てたのだ。
「…ま。とりあえず、クエストを終わらせますか」
「ゆうりんゆうりん! さっきのってどういう事!?」
「あー……後で説明するよ。みんな、とりあえず、ドラゴンの背中に乗ってね?」
そして6人は、ドラゴンの背中に乗り、隣国に向かうのであった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こうして、あこ達の活躍により世界の平和は守られたのでした」
ログアウト後の帰り道にて。
あこが締めくくるように、めでたしめでたし!と言った。
「ふふ……うん。予想より、難しいイベントだったけど……クリアできてよかった……」
「…そうだね。個人的な収穫もあったし」
「ホントだよ~。アタシ、ずっとハラハラしっぱなしだったんだから」
燐子と悠里、リサが感想を述べる。
そしてリサが友希那は久しぶりのゲーム、どうだったかと訊く。
「そうね……楽しくなかった……と言えば、嘘になるかもしれないわね」
「素直に楽しかったと言ってもいいと思いますが……」
なんとも彼女らしい言葉に紗夜が苦笑いしながら答える。
「あとは……BGMがとても良かったわ」
「あ! アタシはあれが収穫かな! バフと……デバフ。言葉の意味がよく分かったし!」
今度からアタシも使ってみよーっと☆と言うリサに楽しみにしてますねと嬉しそうに答える燐子。
「また、みんなでNFOをやれるとは思ってませんでした! 今日はホントに楽しかったな~! また6人で一緒にNFOやりましょうね!!」
「…だってさ。友希那ちゃん?」
「まあ、考えておくわ」
「ええ~!? こ、ここはオッケーする流れだと思ったのに~っ!」
その言葉を聞いて、がっくりとうなだれるあこ。
「ふふ。湊さんを甘く見ていましたね、宇田川さん」
「ま、そのうちまたみんなでやろう!」
「…そうだね。そのうち……ね?」
「リサ姉~、ゆうりん~、そのうちっていつ~? 明日!? 明後日!?」
「「「「「あははっ!((((ふふ……))))」」」」」
頬を膨らませながら、そのうちっていつ?と言うあこを見て、笑う5人。
「? あ、電話。誰から……って、噂をすれば影か」
「「「「「?」」」」」
突然、悠里のスマホに電話の着信音が鳴った。
電話の相手を見て、溜息を吐く。そんな彼を見て、首を傾げる5人。
『ごきげんよ……じゃなかった……もしもし?』
「いや。言いにくいなら、いつも通りでいいのに……電話越しだけど、久しぶり、
『はい♪』
「「「「「っ!?」」」」」
悠里の口から、ある人物の名前が出て驚く5人。
「今日さ、友人と一緒にNFOをやったんだけど……β版の完成したイベントのやつ」
『そうなんですか? ユーザーの皆様に楽しんでもらおうと思って、キチンとしたものを提供したんです♪』
「……本音は?」
『ユーリの専用イベントです。導入させるの……大変だったんですよ?』
「…それはこっちも同じだよ。まぁ、楽しませてもらったけど……」
『それは良かったです♪』
「それで? 電話なんて珍しくかけてきて……どうしたの?」
悠里がそう言うと、彼女はこう言った。
『はい。明日のお昼頃に、ユーリの家に遊びに行こうかと♪』
「「「「「えぇぇっ!!?」」」」」
『? ユーリ、誰かと一緒なんですか?』
「あー……ほら。前にクレアにも話したRoseliaのみんなと現在進行形で一緒」
『まぁ、そうなんですか♪』
「…とりあえず、気をつけて来てね。僕も楽しみにしてるから」
『はい♪ それではまた♪』
そして電話を切った悠里。
「…あ。クレアにお昼ご飯、どうするのか訊くの忘れてたけど……まぁ、いっか」
「「「「「そっち(ですか)!?」」」」」
この後、5人……特に4人の少女にお小言を言われる少年の姿がそこにあった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで出来たのも、読者の皆様のお陰です。
気が向いてて、もしかしたら、また別の何かを書いてるかもしれません……
それではまたいつかどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。