内気な少女がこのすば世界に行ったようです   作:心紅 凛莉

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前回のあらすじ

食事のメニューを見たら難解なメニューだったのでこれを利用してゲームしてみたらゆんゆんがハズレを引いた。



episode 122 紅魔の里の観光 その2

 

 

―紅魔の里・飲食店―

 

追加注文することになったゆんゆんは必死な様子でメニューと睨めっこしている。…私としては普通に頼むなり答えが分かっているのを頼んだりしてもいいと思うのだけど。

 

「…ゆ、ゆんゆん?そんなに無理しなくても、普通に頼んでもいいんだよ?」

 

そう思ってたら引きつった顔でミツルギさんが言ってくれた。私も相槌を打つように首を縦に振るのだがゆんゆんは納得いかないらしい。

 

「それじゃ駄目なんです、ゲームとはいえルールは守らないと……あっ、これにします!『深淵より来たりし銀色の流星群』!」

 

「お、おう…注文されたからには持ってくるんだが…」

 

「…嫌な予感しかしませんけど…」

 

別に細かいルールなど設けていない。ただ単純な遊び心で行った事なのだけどゆんゆんはこうなると頑固なところがある。仕方ないので見守ってあげよう。店主がカウンター奥の厨房へ行けば、2分ほどで戻ってきた。そしてゆんゆんの前にどんと置かれたそれはまさしく白銀色の流星群のような綺麗な粒がたっぷりと盛られている。

 

「大盛りライスだ」

 

「なんで普通のライスと全く違う名前!?」

 

「そうは言われてもなぁ…大抵の人はこの文章でどんな料理か分かってくれるしな」

 

凄いな紅魔族。一体どんな考え方をしたら答えにたどり着けるのだろうか。確かに紅魔族は知力が高いと聞くけどその知力の使う方向性を完全に間違えている気さえしてしまう。

 

「そ、それなら…『悪鬼潜む谷に向かう剣豪』で!」

 

「…ゆんゆん、それで最後にしてくださいね…?」

 

「わかってるわよアリス、流石に次こそは…」

 

溜息混じりに忠告すれば、謎の自信に満ち溢れたゆんゆんの返事。まぁ流石にライス、大盛りライスと来て次は小盛ライスなんてことは流石にないだろう。メニューには50種類近くあるのだ、今の今までライスと大盛りライスを引き当てたのは逆に凄いかもしれない。であれば小盛ライスも来てコンプリートして欲しいというゆんゆんが聞いたら泣きそうになりそうなことも考えてはいたりするけど。それはそれで面白いし。

 

「あいよ、『悪鬼潜む谷に向かう剣豪』ね…」

 

注文して3分くらいで店主が持ってきた小皿には、白いボールのような何かが2つほど乗っていた。片手で持てる大きさは馴染み深いし、お弁当などには最適だ。

 

「……おにぎり…ですか…」

 

「運命が私にご飯以外を選択させてくれない!?」

 

これには店主のおじさんも苦笑いである。それにしても小盛ライスと思いきや捻ってくるとは。

ゆんゆんの前には普通盛りライスと大盛りライスとおにぎりが置かれている。ご飯にする?ライスにする?それとも…お・こ・め?♪と言ってあげたい気持ちが込み上げてくるけど我慢しておこう。

 

『…ゆんゆんお姉ちゃん――、私のパフェ、半分…食べてもいいよ?』

 

「…アンリちゃん…」

 

そんな様子に同情したのか、アンリは自分の目の前にあったいちごパフェをゆんゆんに差し出していた。これにはゆんゆんも涙目で嬉しそうにしている。…ただアンリとしては純粋な気持ちでそうしているのだろうけどゆんゆんにしてみればご飯とパフェという未知のコラボレーションを体験する形になってしまう。ゆんゆんはアンリの厚意で気付いてないのかもしれないけど。

 

結局私はおにぎりをもらい、代わりに私の酢豚もどきを半分ゆんゆんにあげることでその場は収まったのだった。逆に私に主食がなかったのでちょうど良かったりもした。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、アンリと出逢ってこうして生活を共にしているとやはり人間とは明らかに違う部分がある。

とはいえ見た目からしてアンリは人間にしか見えない。植物だからといっても手足に根がある訳でもない。大きな違いはその内部構造にある。

 

例えば食事。見た目は人間と同じように口に食べ物を入れて食べる。おかげでこうして外でも問題なく食べる事が可能だ。

ここからは推測と図書館で調べた安楽少女そのものの生態を混ぜたものになるが植物であるアンリには当然根がある。そしてそれは人間で言う胃の部分。

口から入れた食べ物は、体内の根で完全に分解されてアンリの養分となる。完全にだ。

つまり排泄物がない。食べたものを100%養分にしてしまう。更には髪に葉緑体が多分に含まれていて光合成も可能だ。ただ安楽少女的には最終手段らしい。そんな植物の特性がある故にアンリの髪は黄緑色をしていて、頭に飾られた花飾りはアンリの身体の一部となっている。

だからなのか、アンリの香りは常に花の匂いがして非常に心地よい。本来は安楽少女として獲物を引き寄せる為の手段のひとつなのだろうが今のアンリにそのつもりはないのでただ心地よい香りがするだけのものである。流石に人としての感性を取り戻した今、人を襲うことは絶対にないだろう。

 

そして安楽少女としてのアンリの一部であった一本の実のなる木、あれが消滅したことで人間のように歩けるようになり、必要な養分もかなり減少しているようだ。つまり今のアンリは半分人間で半分安楽少女といった見方が正しいのかもしれない。

 

まとめてしまえばエコで可愛くてトイレ不要な女の子。それがアンリである。ある意味羨ましいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

―紅魔の里・服屋―

 

食事を終えた私達は目的のひとつである服屋さんに訪れていた。このお店は民家で強引にお店を開いているような外観。服屋さんは紅魔の里でここしかない為ここに来た訳なのだけど…。

 

外観からも見える衣服の数々、デザインだけは様々だけど全てに統一して言えるのは色が見事に黒がメインのものしかない。何を着ても可愛らしいアンリだけどできたらもっと明るい色合いの服を着せてあげたいのだけど紅魔族がメインの客層なので仕方ないのかもしれない。

 

「いらっしゃいませ!…おや、ゆんゆんと……後ろにいる人達ははじめましてですね…では早速…我が名はちぇけら!アークウィザードにして上級魔法を操る者…!紅魔族随一の服屋の店主!!

 

お店に入るなり黒髪と短めの顎髭をした中年男性が姿を現す。痩せ型ではあるけどどこか気品を感じる風貌だ。…思ったのは基本的にこの里の人達は美男美女が多すぎやしないだろうか。ここまで出逢った人達はほぼ全員整った顔立ちをしている。

 

「…アリスと申します、アークプリーストです」

 

今回からゆんゆんの親友と名乗っていた部分を職業に変えてみる。じゃないといちいち大袈裟に驚かれて面倒だったから。

 

『…アンリ――…』

 

私の後ろに隠れながらも不器用に名乗るアンリ。うんうん、よくぞちゃんと名乗れました、お姉ちゃんは嬉しいですよという気持ちを込めて頭を撫でれば恥ずかしげながらも嬉しそうにはにかんでいた。

 

「ええ、噂は聞いてますよ、ゆんゆんとその仲間達の話は今もっとも里でメジャーな話題ですからね」

 

「…ど、どうしてです?」

 

嫌な予感がする…、そんな表情をゆんゆんは隠しきれていなかった。まぁ私が親友と名乗る度にあの驚きようだ、多分その辺のことではないかと予想はできる。

 

予想はできたはずなんだけどなぁ。

 

「僕はミツルギです、ソードマスターを生業として…」

 

「あ、大丈夫ですよ、しっかり分かっています。貴方がゆんゆんの恋人ですね、そちらのお嬢さんはゆんゆんの親友…、聞いた時は本当に驚きました、まさかあのゆんゆんが友人どころか恋人まで連れて帰ってくるなんて…」

 

 

「ちょっと待ってください!?どうしてそんな話になってるの!?」

 

ゆんゆんに同意したい気持ちはあるけど噂なんて尾びれがついてしまうものである。里の人達が面白おかしく噂したことでそんな形になってしまっているのだろう。

 

「いや、昨日族長から直接聞いたが…その後も来る客みんな言っていたよ?」

 

「お父さんーー!?」

 

さらっと言ってくれた答えはまさかのゆんゆんのお父さんである。正直ミツルギさんの挨拶で嫌な予感はしていたのだけどやはり勘違いしていたらしい。肝心のミツルギさんはただ苦笑しているだけだし。

ただこういう事であたふたしてしまうと余計に誤解を招く気もするのでどうしたものか。

 

「その様子だと族長の勘違いか何かですかね?まぁ薄々そんな気はしていましたが」

 

と、思っていたらどうやら誤解は解けたようだ。こういう誤解はどう足掻いても中々解けないのがお約束なのだけどフラグはバッサリと折られていたようで。それを聞いてミツルギさんもゆんゆんもホッと安堵していた。

 

「そこの金髪のお嬢さんと付き合ってるのかな?ゆんゆんも早くいい人が見付かるといいね」

 

「違います、パーティメンバーであり友人です」

 

まさかの飛び火である。油断も隙もあったもんじゃない。まぁ男女混合のパーティなんて傍から見ればそんなふうに見られてしまうのも仕方ないのだけど。私も初めてダストやリーンと出逢った時には付き合ってるとばかり思っていたし。そう思えばあの時のリーンは笑って否定していたけど場合によってはかなり失礼なことを言ったとも思えてくる。

 

「それで、今日はどうしたんだい?」

 

「この子の服が欲しいのですが…」

 

視線だけで良さそうな服を探すがやはり基本的に黒主体のものしかない。ただ棚に入れられた布地には黒以外の色も多く見られた。これならオーダーメイドしてもいいかもしれない。

 

「…作ってもらったりとかできますか?」

 

「オーダーメイドですか、出来なくはないですが…時間がかかりますし結構値も張りますよ?」

 

「どちらも問題はありません、アンリはどのような服が欲しいです?」

 

『……いいの――?』

 

どこか遠慮がちにしているアンリの頭を撫でながら私は笑顔で頷く。現状お金は有り余っているし全く問題はない。特に使う予定もないし。

 

するとアンリは少し店内を見渡したかと思えば、私を見てその視線を止めた。

 

『…アリスお姉ちゃんと同じのがいい――…』

 

「…えっ」

 

アンリは控えめに催促するけどこの細かい装飾が施された服を作るとなるとかなり時間がかかりそうだ。店主のちぇけらさんも困った顔をしている。

 

「…そ、それは少し難しいですね、見たところ服と言うよりもドレスや法衣…、生地もかなり高級そうですし、お嬢さん、この服はどこで手に入れたのですか?」

 

「え、えっと…」

 

思わぬ質問に何も言えなくなる。まさか女神様に作ってもらったとは言えない。ちぇけらさんの見る目が驚いているように見えるしこの服が『神器』であることを察したのかもしれない。

 

そこで思いつく。そうだ、この服と同じのが欲しいと言うのならアクア様に頼んで作ってもらえばいいのだ。ただアクア様が作ると自然とアクア様の加護が働くらしいのだけどその辺は今現在モンスターであるアンリに害はないのだろうか?ウィズさんみたいに消えそうになられても困るけどウィズさんはアンデッドだし着せてみないとわからない。

 

とりあえず本人に聞いてみるしかないだろう。結果的に冷やかしになってしまうけどそうと決まればここに用は無い。適当に誤魔化してお店を出ようとした…その時だった。

 

「…アリス、ちょっといいかい…?」

 

「ミツルギさん?」

 

何やら窓の外を見ながらミツルギさんが私を呼んでいたので近づいてみる。何か変わったものでも見つかったのだろうかと窓の外を見てみれば、明らかに異様なものが私の視界に飛び込んできた。

 

「……え?あれって…」

 

パッと見れば洗濯した衣服を干してあるだけだ。だけど私が注目したのは干してある衣類ではなく、それらを干している物干し竿代わりにしているナニカである。

 

陽光に照らされて不気味に黒光りする一見細長い棒状のものだけど、それにはトリガーのようなものが二箇所、上部にはスコープのようなもの。実際に実物を見るのは初めてだけどSF物のゲームや映画なんかではよく見かけるフォルムをしている。

 

「…銃?…もしくはライフル…?」

 

「…やっぱりアリスにもそう見えるか、僕の目がおかしくなった訳ではなかったんだね…」

 

長さ2mはありそうな大きな銃、それが当たり前のように存在しているのだ。これには驚かない方が無理な話。私とミツルギさんはそれを見て言葉を失ってしまっていた。

 

「おや?君達はあれが何か知っているのですか?あれはウチに代々伝わる由緒正しい物干し竿でしてね、錆びたりしないから中々重宝しているのですよ」

 

おおらかに笑いながら言うちぇけらさんに私達は何も返せず呆然としていた。私としてはあれを見て思い出すのは以前王都からアクセルに帰った時に見たデストロイヤーの残骸。あの時はまるで剣と魔法の世界にSFがコラボしたと表現したが、今あのライフルを見ても感想は変わらない。世界観がぶち壊しである。

意外性を狙ってか知らないがコラボするなら世界観は守っていただきたいものだ、と私は完全にソシャゲユーザー目線で意味の無いことを思っていた。

 

 

 

……

 

 

 

 

 

―紅魔の里・猫耳神社―

 

街の外れまで歩いたところで見えてきたのは凄く見覚えのある建物。古来日本でよく見かける鳥居、石畳、そして本殿。まさしく日本にあっても違和感が全くない神社そのものが確かにその場所にあった。

 

「ここがさっき話した猫耳神社よ、昔旅人が残していった御神体が祀られているの」

 

「…ミツルギさん…」

 

「……あぁ、本当にこの里はどうなっているんだ…?」

 

『…――?』

 

私とミツルギさんが疑問視していれば、ゆんゆんとアンリは理由が分からず首を傾げる。

アクセル、アルカンレティア、そして王都ベルゼルグ。どの場所にも様々な形で日本の転生者が広めたのであろうものが多く存在する。だからこそ私達転生者は異世界であるこの世界が比較的過ごしやすく感じている。

 

それは水道設備であったり、食事だったり、本当に様々なのだけど、この紅魔の里に関しては本当に日本由来のものが多い。

まずはめぐみんの実家で見かけた畳、卓袱台がある和室、より日本に馴染みの深いうどんなどの料理の数々、更にはこの神社だ。朱色の鳥居に注連縄、苔の生えた石畳を歩けば奥には奉納と書かれたお賽銭箱。そして本殿。

 

そして……その中央に飾られているのは猫耳ツインテールの水着姿の美少女フィギュア……。

 

「……何…なのですかこれ…?」

 

「…どうしたの2人とも?」

 

「…いや、なんでもない…」

 

私とミツルギさんは隠せない想いから2人して頭を抱えてしまった。神社だけならまだ良かったのだけどなんであんなフィギュアが祀られているのだろう。あまりにもミスマッチすぎるしこれが全て自分の国の文化とはとてもではないが言いづらいし言いたくない。単純に神社だけなら感慨深いものがあったのかもしれないけど完全に台無しである。

 

とりあえずせっかく来たことだし、お賽銭を入れておこうと適当にエリス硬貨を取り出して投げ入れてみる。中にお金は入っていないのだろうか。硬貨が虚しく落ちる音だけが聞こえてきた。

 

「…どうしてお金を入れたの?」

 

「……え?」

 

奇怪な行動を見たかのようにゆんゆんはキョトンとしていた。こちらとしてはお賽銭箱があったから入れただけなのだけどまさか紅魔族的にはお賽銭を入れるという概念はなかったのだろうか。

…とりあえずこのままでは私が変な子扱いをされてしまうのでこれに関しては正直に言った方がいいのかもしれない。

 

「…私の生まれ育った国では、こうしてお賽銭箱にお金を入れて神様に祈ることで、願掛けをする風習があるのですよ」

 

「…この箱ってそういうものだったの!?」

 

「…さ、さぁ?この場所のお賽銭箱が同じかは分かりませんが、私の場合は自分の国の風習に倣っただけなので…」

 

よくよく考えたら見た目はお賽銭箱でもここでは別の何かかもしれない。そう考えたら余計なことをしてしまった気がする。

 

「ならそれが正しいのかも…、この神社って施設も御神体を差し出した旅人さんの教えで作られたらしいし…」

 

そこまで言うとゆんゆんはどこかスッキリしたような面持ちでいる。お賽銭箱の本来の使い方がわからないままだったとは。作るのを教えたのなら使い方も教えておけばいいのに。そしてその旅人はおそらく日本からの転生者で間違いないだろう。

 

「…えっとじゃあもしかしてこの御神体についても何か知ってるの?」

 

「すみません、それについては本当に何も分かりません」

 

即答せざるを得ない、わからないしわかりたくもない。それ以前に気になるのはこの御神体とやらをその旅人はどうやって入手したのだろうか。まさか日本から持ってこれる訳ないしこの世界に来て自作したのだろうか。それにしてはまるで日本で見かけそうな造形なのだけど謎は深まるばかりだ。いっそ永遠に謎であってほしいと投げやりな気持ちになるのは割と許されるはずである。

 

 

「後はどこか行きたいところとかあるかな?」

 

「そうだね…紅魔の里では魔導具作りが盛んだと聞いた事がある、良かったら売っているものを見てみたいかな、後はせっかくだから武具も見てみたいね」

 

「時間的にはそれらを回れば後は明日ですね。ゆんゆん、他に観光名所はあるのです?」

 

「……観光…かは、わからないけど…魔神の丘とか、謎施設とか…」

 

「謎施設……?」

 

謎施設。聞くだけで胡散臭いその呼称には不思議に思うしかない。ミツルギさんも気になったようで黙って答えを待っている。

 

「それならちょっと離れているけどあそこに…」

 

そう言ってゆんゆんが指した場所に振り返れば、確かに大きな建物が存在していて、私とミツルギさんは驚愕した。遠目で見てもわかるその建物は…コンクリートの壁、上部にはいくつものパイプが連なっていてまるで現在日本の工場施設がそのまま転移してきたかのようにも見えた。

 

本当にこの里はどうなっているのか、疑問は尽きないものの、私としてはあの謎施設とやらに非常に興味を持ってしまったのだった――。

 

 

 

 

 

 

 

 


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