内気な少女がこのすば世界に行ったようです   作:心紅 凛莉

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※タグのガールズラブを過去一番に活かした話となりました。どうしてこうなった。


episode 136 女の子同士なんて非生産的です

 

 

―紅魔の里・中央広場―

 

開幕から色々あったものの、夜も更けてくると次第に宴会が始まる。多くの紅魔族の人達が気さくに私達やカズマ君のパーティに話しかけてくる。アークウィザードばかりの里と言うこともあり、里から出ない人にとって他の職業は珍しいのかもしれない。

 

こうして話していたり、改めて紅魔の里の中を見れば教会が見当たらない。それはつまりゆんゆんやめぐみんがそうであったように、エリス教にもアクシズ教にも属していない無宗教であると言える。

 

まぁ普通に悪魔を召喚して使役したりしている時点で悪魔の存在そのものを忌み嫌うエリス教やアクシズ教とウマが合うはずもないだろう。紅魔族がこのような辺境に住んでいるのはそういった理由もあるのかもしれない。国教であるエリス教は王都は勿論、アクセルの街やその他の村でも普通に見かけるし、アルカンレティアは言うまでもなくアクシズ教の総本山である。

 

 

「……そういえばミツルギさんはどこに?姿が見えませんが……」

 

「…ミツルギさんなら…あ、あそこに」

 

食事を取りながらそんな考察をしていると気が付いたのは先程からミツルギさんの姿がなかったこと。それをゆんゆんに尋ねれば、ゆんゆんは周囲を見渡して見つけた方向を指差す。

 

…そこにはたくさんの紅魔族の若い女性に囲まれたミツルギさんの姿があった。

 

「あ、あの、魔剣の勇者さん!シルビアとの戦い、遠くから見てました!すごくかっこよかったです!」

 

「これ、良かったら食べてくれませんか?今日の為に作ってきたんです!」

 

「うん?これはシチューかな、とても美味しそうだね、ありがとう」

 

「あ、ちょっと!!抜けがけはずるいわよ!」

 

……ぶっちゃけ見慣れた光景でもあったりする。感性がずれてる紅魔族の女の子達でも異性に感じる好みはさして変わらないようだ。

そんな女の子達をミツルギさんは一人一人丁寧に接していた。そしてよく見ればその外側からのぶっころりーさんを含む紅魔族の若い男性陣の嫉妬の目、ここまで全て見慣れた光景だった。

 

「いつもながら凄い人気ですね…」

 

「う、うん…」

 

ミツルギさんとパーティを組んでから、そんなミツルギさんを好意的に見ている女の子からの嫉妬の視線は王都で嫌になるくらい感じていた。だから慣れてはいるが落ち着きはしない。ただ王都の場合は私やゆんゆんがミツルギさんとはただのパーティメンバーだと公言しているのでそういった目は減ってきているのも現状だ。だからこそミツルギさんに取り巻く女の子は私達とパーティを組んだ後も全く減る事も無い訳なのだけど。

 

今回もまた、当初は族長の勘違いでゆんゆんとミツルギさんが付き合っている的な噂が流れたのもあり、来た頃にはそんなこともなかったけど今は違う、ゆんゆんが全力で否定して回ったので誤解は解けた形となり、その結果が今の現状だったりする。

 

ただイケメンなだけではない。優しい上にソードマスターという近接上級職。普段の紅魔族の女の子の回りにいないような存在であることで余計に拍車がかかっているのだろう。

 

そして人気と言えば、それはミツルギさんに限った話でもなかったりする。

 

「あぁ美しき騎士様、どうか僕と一緒に飲みませんか?」

 

「いやいや、こんなひょろい男なんかよりも俺とお話しましょう」

 

「誰がひょろいだ!お前はモヤシじゃないか!」

 

「……い、いや…その…すまない、できたら静かに一人で飲みたいのだが…」

 

ダクネスである。一見すれば美しき女騎士、そこは否定しない。今回のシルビアとの戦いでも大きなボロは出さなかったし何も知らない人が見れば勇敢に仲間達の盾としてあった美人クルセイダーでしかない、それは私も認める。

だけど見間違えてはいけない、結局自らが率先して盾であろうとするのは自身が攻撃を受けたいからに過ぎない。

今言い寄っている彼らがダクネスの本性を知ったらどんな顔をするのだろうか、とか考えてみればなんとも言えない気持ちになる。本当に…何が彼女にあんな性癖を持たせたのかと何度目かになるのかわからない葛藤を覚えてしまう。

 

なお、私の意識がダクネスから離れた一瞬、こんな会話があったのを私は知らない。

 

 

「是非とも貴女とお近付きになりたいのです!その美しき金髪に見惚れました!」

 

「…いや、気持ちは嬉しいが…金髪なら私以外にもいるだろう?ほら、あそこに私達の連れのアリスが…」

 

「…えっ、いやあの娘は……なぁ?」

 

「うむ、あの二人の間に男が入るなど言語道断、絶対にあってはならぬものだ」

 

そんな男達の言葉にダクネスは苦笑する。一体彼らからどのように見られているのだろうか、それを察することはダクネスにとってあまりにも容易かった。

 

 

 

 

 

 

こうして見ればダクネスとミツルギさんの2人が紅魔族の人達に人気があるようだ。それは容姿も然ることながら基本遠距離職業であるアークウィザードから見て自分達では体現しにくい近接職…つまり己にないものを羨ましくみてしまうのかもしれない。隣の芝生は青いというやつだろう。

 

あくまで推測でしかないのだけどこれを私に当てはめてみれば…どうだろう。

 

基本遠距離専門の攻撃兼支援。前衛職など体験したことはないが私がやっていたゲーム…つまり今の私の元になったゲームにも当然前衛寄りの武器は存在する。

片手剣、ナックル、槍、両手剣、抜刀剣という居合の型を主体とした刀、片手剣を二本扱う双剣など。

 

そして私はその中で両手剣を扱うパラメータースロットも作成していた。俗に言うサブキャラクターのようなものだ。

 

見た目は薄い水色の髪、白いロングマフラーで口元を隠して、服装は紺色のケープと手まで隠す袖の長い服にミニスカートに黒いロングブーツ。小柄でありながらその身体に似合わない大きな両手剣を携えた美少女。

 

もしあの時、アクア様が私のスマホで開いたゲームの中のキャラクターが今の杖装備主体ではなく、両手剣主体のキャラクターになっていれば、私の見た目は今のものではなく上記のようになっていた。

 

興味がないと言えば嘘になる。遠距離から攻撃したり支援したりすることはもはや完全に慣れているがミツルギさんのように剣を持って前衛をしたら誰よりもモンスターに近付き、あるいは攻撃を受ける危険もある。

私はずっと後衛専門でやってきたのでまともにモンスターからの攻撃を受けたことはほとんどない。思い出せば浮かぶのはベルディアとの一騎討ちくらいだろうか。あれは恐怖しかなかったし今でも震えてくる。

 

それに攻撃するのも同じだ。魔法で遠距離からの攻撃だから私としてはゲーム感覚でいられるのだけどこれが剣などの直接相手を殺傷するものだった場合、私にはまともに扱える自信がない。そう思えば魔法主体の今の状態は実に私向きで運が良かったと思える。

 

だけどもし――、あの姿になれていたとしたら、新鮮だろうなぁ――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――なれるよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ!?」

 

「…アリス?どうしたの?」

 

「…………あれ?ゆんゆん、今何か言いました?」

 

「え?何も言ってないけど…」

 

何だったんだろうか、今の声は。頭の中に直接流れ込んできたような感覚。そしてその声は私の脳内に痕跡を残したかのように響いてきた。思わず頭を抱えてしまうけど別に頭痛がしたり身体に異常を感じる訳でもない。なら平静を装うことで無駄に心配させないようにするだけだ。

 

…それにしても考え込む癖は昔から変わらない。まったく関係の無いことを考えていたのにどうしてこんなことまで考えてしまうのか。あれこれ考えすぎるこの癖は早めに矯正したいものである。今は独りじゃないんだから、考え込む必要もないのだから。考えすぎるから幻聴まで聞こえてきてしまう。これにはやれやれとしか言えない。

 

 

「もしかして風邪がまだ完全に治ってないんじゃ…?」

 

「そ、そんな事はないですよ!ほら、この通り元気ですし!」

 

とりあえずその場でピョンピョンとジャンプしてみる。私元気ですよとアピールしてみる。多分傍目から見たら小柄な美少女がピョンピョンしてる姿は可愛らしいと思う、それがまったくの考え無しの行動と気付けば自分で思うのもかなり変だし恥ずかしいけど。

 

「ア、アリス…分かったから落ち着いて…」

 

「…あ、はい」

 

ゆんゆんは顔を赤くして私の事を制止させてきた。何やら盛大に自爆したような気がするし私も釣られるように顔を赤くした。何をしているんだろう私は。

 

そんな時、二人の女の子が私達の傍に近寄ってきた。

 

「ゆんゆん!」

 

「……!ふにふらさん!どどんこさん!」

 

突如私達の前に現れた二人の女の子。片方は私ほど長くはないが親近感がわくツインテールの女の子、もう片方は少し長めのポニーテールの女の子。どちらも紅魔族故に黒髪赤目である。

 

「あ、アリス、紹介するね?わ、私の…お友達の、ふにふらさんとどどんこさん、魔法学園では、同級生だったの」

 

「そちらの親近感覚えるツインテールの子には自己紹介しなくちゃね!我が名はふにふら!紅魔族随一の弟想いにして、ブラコンと呼ばれし者!」

 

「我が名はどどんこ!紅魔族随一の…………随一の………なんだっけ?」

 

「……あ、はい…、アリスと申します。よろしくお願いしますね」

 

とりあえず普通に返してみるけど紅魔族の人達のこの挨拶はしなければいけない決まりでもあるのだろうか。ブラコンって誇らしげに言うほどのことでもないしどどんこさんに至っては名乗りを忘れちゃってるんだけど。

 

「しっかりしなさいよどどんこ、宿屋の娘でしょ」

 

「あー、そうだったそうだった」

 

ただこうしてゆんゆんにお友達と紹介はされたが、めぐみんやあるえさん程の仲ではないのだろうなぁとは安易に察せられた。まずどこかゆんゆんの言い方がよそよそしいし自信無さげだ。決定的なのはめぐみんやあるえさんは呼び捨てで呼んでいたのにこの二人に対してはさん付けなのが何よりもゆんゆんとの距離感を物語っている。少なくともゆんゆんからして見れば。

 

一方この二人から見てゆんゆんはどう映っているのだろう。普通に友達と認識しているのだろうか、とりあえずゆんゆんにお友達と紹介されても特に表情を変えたりはしていない。だけどちょうど私の前世の友人とどこか似ている、そんな気がした。

 

「ゆんゆん、それにアリスちゃんも!シルビアとの戦い見てたよ!すごくかっこよかったわよ!」

 

「まさかゆんゆんが禁術とか使っちゃうなんてね、友達として私達も鼻が高いわ」

 

「そ、そんな…あれはアリスの助けがあったからできたことで…」

 

ゆんゆんが顔を赤くしてもじもじしているのは多分魔法の事を褒められたからだけではない、友達としての部分に他ならない。あくまで予想だけど確信を持って言える。

 

「それで、二人の関係は親友だって噂で聞いてるけど」

 

「そうですね。ゆんゆんとはアクセルで出逢ったのをきっかけにほぼ一緒にいましたから」

 

「……ほぼ……一緒……?」

 

私の言葉に何やらヒソヒソと話しだした。せめてそういうのはこちらが見てないところでして欲しいのだけど。

 

「……百合の波動を感じる…」

 

「……え?」

 

「ち、ちちちちがうから!?そういうんじゃないから!?!?」

 

どどんこさんの呟きにゆんゆんは暴走するように顔を真っ赤にして否定しだした。いや否定するのは構わないのだけどそこまで慌てる必要はないのではないだろうか。それではむしろ逆効果である。

 

私としては確かに男性への興味は薄い。でもだからと言って女性と付き合おうとも思ってもいない。これはつまり男性、女性とかそれ以前に恋愛への興味が希薄なのである。まずそんな事を考えた事がほとんどない。

最近そんな話が上がったのはバルターさんとのお見合いだが普通の女の子であればあれほどのイケメンに告白されれば心揺さぶられてしまうのだろうか。私には全くなかったけど。

ドキドキしたとしたらアルカンレティアへ行く前にミツルギさんと話した時くらいだろうか。だけどあれは恋愛とは違う気がする。どちらかと言えば有名なアイドルとかと直に出逢って話した感じに近いかもしれない。そう言いきれる理由は普段ミツルギさんと話していても普通に話せているから。あれが恋愛感情だとしたらそうはいかないだろう。

 

…しかしあくまで私は女の子である、よってそんな趣味はない。だからこそそんな事言われても冷めきった表情でいれた。

そんな冷めた様子の私と対照的にゆんゆんはありえないくらい取り乱している。その温度差はひどい。

 

「なるほどね……ゆんゆん。頑張りなさい、私は応援してるからね…!」

 

「そうよ、大丈夫。私達はゆんゆんの味方だからね…!」

 

「だからそういうのじゃないんだってばぁぁぁ!?」

 

一体何を察したのかわからないけど哀れむように見られてしまった、主にゆんゆんが。二次元で仲の良い女の子同士がそのように見られる風習は日本でも一部であったような気がするけど現実でそんな目で見る人は初めて見たかもしれない。

 

私がそんな無駄な考察をしていたら暴走したゆんゆんが反撃を始める。

 

 

「そ、そんな事言ったらふにふらさんとどどんこさんだっていつも二人でいるじゃない!」

 

「…おー、言われてみればそうだねー」

 

「……はっ!?」

 

すると意外なことに二人の反応は全く異なるものだった。ふにふらさんは言われてみればーと平然としているがどどんこさんは違う。ほんのりと顔を赤くしていた。

 

……あれ?脈アリ?

 

「まぁどどんことは幼なじみでちっちゃい頃から一緒に遊んでたりしたからねぇ」

 

「……そ、そうね」

 

「……どどんこ?」

 

変わらずお気楽な様子のふにふらさんと対照的にどどんこさんはその場で恥ずかしそうに俯いてしまう。よく見ると顔が赤いようにも見える。

 

「ちょっとどーしたのよ?もしかして風邪でも引いた?熱あるんじゃ?」

 

「え、えっ、だ、大丈夫!大丈夫よ!」

 

一方ふにふらさんはそんな変化に気付いていない。あくまで体調が悪いのかと心配しているけど傍から見ればその見間違えはないだろう。

 

えっ、何これ。ポニテの子は百合っこ疑惑とかあるの?ぶっちゃけリーンも少し怪しかったし可能性はあるかもしれない。そしてツインテの子は鈍感お気楽属性なの?…私はそんな事ないよ、多分、きっと。

 

「無理したら駄目よ?ごめんね2人とも、ちょっとどどんこを休ませてくるから…」

 

「う、うん…そ、その…お大事に…」

 

そんな感じで二人は去っていった。そして私達の間に何とも言えない空気を感じる。ゆんゆんは気まずそうに目を逸らしてる。視線を合わせてくれそうになさそうだ。これは一体どうしたのだろう。

 

「……ゆんゆん?」

 

「ひゃ!?ひゃい!?」

 

「……」

 

ゆんゆんはたまにおかしくなる。いや出逢った頃から紅魔族故の名乗りを筆頭にどこかおかしなところはあったけど今のそれはそういうのとは違う。

 

ただそれ以上深く考えもしなかった。考え疲れたので放棄したとも言える。

 

結局、ゆんゆんの挙動不審な理由はわからなかったけど私はこの里での最後の夜をゆっくりと過ごす事にした。かなり長居したがシルビアを討伐し、魔王軍は完全に撤退した。これはこの里にいる理由が完全に無くなったと言えるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

このすば。(「結局何だったのでしょう…?」)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―紅魔の里・魔神の丘―

 

――翌朝。

 

宴会は夜遅くまで続いた。最初はゆんゆんと二人で宴会料理を堪能していたのだけど突然自棄酒のようにゆんゆんが飲み始めてからは大変だった。普段全然飲まないのだからこれには私も理解が追いつかない。もしかしたら何かしらお酒を飲まなければやってられない心境に陥ったのかもしれないが心当たりはない。

お酒に酔った勢いでやたら甘えてくるゆんゆんを苦笑気味に可愛がって寝かしつけ、そのままゆんゆんの部屋まで運んで休ませて私も寝ているアンリを起こさないようにそっと床についた。深夜まで続いた宴会のおかげで少し寝不足である。

 

朝食後に里を出る予定だったが移動手段を持つゆんゆんは盛大に二日酔い状態だった。これは帰るのを遅らせるしかない。

 

そんな状態だと言うのにゆんゆんは私だけをこの場所に連れてきた。事情はわからないが私と二人だけで来たいのだという場所、それがこの魔神の丘だった。なんだか物騒な名前だ。

 

心地良い風が私の髪を優しくなびく。同時に揺れる青々とした草の香りを感じる。その場所から見る景色は紅魔の里を一望できる。

魔神の丘という名前にまったく似合っていない、これは良い意味で。そんな感想は容易に私の中から出てきた。

 

こうして里を一望すれば、相変わらず使役された悪魔やゴーレムの手により復旧作業が行われている。その行程は順調で既に半分以上の建物の修繕が完了していた。

 

「……うぅ……頭痛い……」

 

案の定頭を抱えているゆんゆんを見てそっと溜息をつく。それにしてもこんなに景色のいい場所ならアンリやミツルギさんも連れてきたら良かったのに。

 

「…やっぱり家で休んでた方が良かったのでは…?」

 

「…ううん、今日アクセルに帰るなら…もうチャンスは今しかないから…」

 

「…チャンスですか?」

 

はて、どういう意味だろうか。ただ言えるのはチャンスと言う割にゆんゆんはおどおどしていて落ち着きがない。なんとなく顔も赤いけどこれは二日酔いの後遺症だろうか。なったことがないのでその辛さはわからない。

 

「……えっとね、アリス…」

 

「……ゆんゆん、あそこ」

 

「…え?」

 

私のいる位置は魔神の丘の高い位置。ふと麓側を見ればそこにはふたつの人影があった。それは少しずつこちらへと近付いて来ていて、やがて見覚えがあると理解できた。

 

「……あれは、カズマ君とめぐみんですね」

 

「えぇ!?」

 

そんな二人に派手に驚くゆんゆん。一体何をそんな大袈裟に驚いているのだろうかと思うと同時に状況を確認してみる。

 

確かにカズマ君とめぐみん。その2人だけだ。ダクネスもアクア様も見当たらない。そしてこんな朝早くに人気の無い場所に2人きり……。これはまさかのまさか…?

 

仮に私が思っている状況だとしたら私達は完全に邪魔である。できたら水を差したくない。だけどこの丘に隠れられるような場所はない。

 

さてどうしようか、諦めて軽くカズマ君達に挨拶して邪魔にならないようにこの場を去ろうかと思ったその時――。

 

 

「……え?」

 

ゆんゆんが、後ろから私を抱きしめてきた。

 

 

 

 

 






シルビアとの戦いが終わってからはこれからの話のフラグ積み立てのような形になりました。
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