遅くなりましたぁぁぁぁ(土下座)
目的のフレアタイトの魔晶石は無事に購入できた。ゆんゆんの杖を買う為の場所も紹介してもらえた。めぐみんは目的を果たせずに不機嫌な様子だったけど無いものは仕方ない。
たたカズマ君の考えが私には分からない。まさか報酬を貰う人間が減る事で取り分が増えるとか考えるような人間ではない、そりゃ報酬を分け合う対象が見知らぬ他人ならそんな考えも湧くかもしれないが相手はパーティメンバーのめぐみんだ。一緒に住んでいる身内なのだ、ならば便宜を計ってあげたい気持ちはないのだろうか。
…私がカズマ君の立場ならどうするだろう。ただあの状態のめぐみんを説得するのは難航しそうだ、そんなめぐみんのことを理解しているからあのように切り上げたのだろうか。
それにしても1000万するアクセサリーは強請るのにパーティメンバーとして受け取れる討伐報酬は拒否するというのも、私にはよく分からない。めぐみんなりの矜持なのかもしれないがそれなら――。
あっ。
そこまで考えて、私はようやくカズマ君の考えを理解した。多分カズマ君ならこうするだろうと確信めいた考えに至れたのだ。そう思えば私の中のもやもやは文字通り雲散、消滅していた。少し回りくどい気がするけどそれで解決するならいいのではないだろうか。
「…な、なんだよアリス、急にニコニコしてこっち見て」
「いいえ、なんでもありませんよ♪」
「お、おう…」
いけないいけない、考えが顔に出てしまっていたようだ。これで私の早とちりなら恥ずかしいけどそうならそうでその方法を進言してあげたらいいだろうし問題はない。
「それでは買うものは買いましたし、そろそろ帰りましょうか」
「うん、それじゃあウィズさん、またきますね」
「はい♪またのご利用をお待ちしております!…あっ、すみませんがアリスさん、少しだけお話したいのですが…」
窓から見える空色は既に夕闇が見えてきている。時間的にも目的が済んだ事も考えればそろそろ帰らなければならない。私の部屋でアンリが休めるようにしてあげなきゃいけないし。そんな想いから帰宅することを切りだせば、ウィズさんから引き止められた。
どうした事かと思い振り返ると、笑顔の中にある真剣な瞳が見える。…これはおそらくアンリの事だと思う。
「…わかりました。すみませんゆんゆん、アンリを連れて先に帰ってもらえますか?私は話が終わり次第帰りますので」
「えっ…で、でも…」
ゆんゆんは不安そうな様子でアンリに視線を移す。ゆんゆんも話の内容を予測したのだろう。だからこそ、自分も残って話を聞きたいとおもったのかもしれない。
私がアンリのことを引き取ると決意したのと同じように、ゆんゆんもその気持ちは同じなのを私も理解している。
だけど…。
「後ほどゆんゆんにもちゃんと話しますから…お願いします」
ウィズさんの話がアンリの件だった場合、アンリがいると話しにくいこともある。だからアンリは先に帰ってもらいたい。そうすると残りはカズマ君とめぐみんだけど現状アンリは私とゆんゆん、ミツルギさんにしか懐いていない。
ミツルギさんにしたようにめぐみんに預けるのも手ではあるけどまた余計な事を吹き込まれそうな気もする。カズマ君は狼さん呼ばわり故に懐くには時間がかかりそうだ。そうなると今アンリを預けられるのはゆんゆんしかいない。
「……わかった。絶対だからね!」
なんとか納得してもらった事でゆんゆんを含めた私以外のメンバーはお店から出ていき、それに続くようにウィズさんは扉の前にかけてある『OPEN』とこの世界の文字で書かれた札を裏返して『CLOSE』にして鍵をかけた。
「…あまり聞かれたくない話なので、一応一時的にお店を閉めておきますね」
「…すみません、そこまで…」
一瞬申し訳なさがわくも、そもそも開いてようが閉まってようが客が来るとは思えないのであまり意味もない気がする。かなり失礼だけど。
「…まずは聞かせて貰えますか?あのアンリさんと、どんな経緯で出逢ったのか。バニルさんからは『ある意味汝と同類の小娘が訪ねて来るから仲良くしてやれ』としか聞いてなくて…」
神妙な様子で聞かれたのは案の定アンリの事だった。しかしバニルのそれだけの助言であそこまで配慮できるものなのだろうか。少なくとも私から見た様子ではこちらの事情を全て知った上での行動だと思っていたのだから。
「…少し、長くなりますが…」
私は話す事にした。アンリの件について、こうやって話す事ができる人はあまり多くない。だけどアンリの為にも、できる限り多くの助言が、頼りになる味方が、それにより得られる安寧が欲しい。
出逢った切っ掛けは偶然だった。遠目に見て幼い少女が森にいて、私が《セイクリッド・ブレイクスペル》を使った事も偶然。怪我をしていた少女に回復魔法が効かなかったことから呪いの類かと勘違いした。
そしてそれによりアンリは自我を取り戻した。後にシルビアの話でアンリは植物モンスターと合成されられた事を知った。通常合成というシルビアの固有スキルによるものなので《セイクリッド・ブレイクスペル》を使えば人間のアンリと植物モンスターは完全に分離されるはずだった。
だけどアンリが合成して、時間が経ちすぎていた。だけどそれはそれで良かったことなのかもしれない…そう今は思っている。
話を聞く限りアンリは致命傷を負った状態で植物モンスターと合成したのだ。これは推測になるが単純に致命傷となった箇所を合成によって植物モンスターで塞いだ形になるのではないだろうか。だから可能性としては、私があの時合成を解除した途端人間に戻ったアンリが絶命する危険性もあったのだ。だけど実際合成を解除しても人間に戻れなかったのは、時間が経って命を繋ぐ為にアンリと植物モンスターの間の壁がなくなったのだと思われる。そしてあの時植物モンスターの意思が途絶えたのはおそらく命を繋ぐ為に必要な部分をアンリ側に残したから。
そんな推測も交えて、更にはそれからの出来事を全てウィズさんに話した。その間ウィズさんは何も言わず、ただじっと私の話を聞いてくれていた。
……
「…そうですか……、あのシルビアさんがそんなことを…」
シルビアのアンリへの行動、それはウィズさんにとって意外なものだったのかもしれない。どこか思い悩むような仕草が見受けられる。
「…長くなりましたが……アンリについての話はこれくらいです」
「はい、話してくれてありがとうございました、…それで私が一番に思った事はですね…もう少しゆっくりでもいいと思いますよ」
「……ゆっくり、ですか…?」
「はい。ゆっくり、です。私も望んだとはいえ…リッチーになりたくてなった訳ではありません。ですからアンリさんの気持ちは私にもわかるんです。人間でなくなった事を悔やむ時もありました、私の場合…そんな事を考えている余裕は、あまりありませんでしたから…すぐに吹っ切ってましたけどね」
儚く微笑むウィズさんを見て、何かが私の心に重苦しくのしかかる。ウィズさんは自身で望んでリッチーになった。でもそれは当時仲間だった人達を救う為、それしか手が無かった。それを思い出させているのは私だ。申し訳ない気持ちになるのは自然な流れだった。
「私の当時の年齢でも、モンスターになってしまったという現実は辛いものでしかありませんでした。そんな想いをあんな小さな女の子がしているのは、多分私の味わったものより遥かに苦痛をもたらすものだと思います。それも彼女は望んでなった訳ではないようですからね…」
店内はシンと静まりかえっていて、時計によるチクタクする音だけが一定のリズムを刻んでいる。その静けさがよりアンリの状況を深刻に受けなければならないと錯覚しそうになる程度には、今の私に余裕はなかった。
「ですから、どうかあまり急がないであげてください。あの子をすぐにでも救ってあげたいアリスさんのお気持ちは凄く分かります、ですが焦れば焦るほど、アンリさんにとってはあまり良くないような気がするんです」
…ウィズさんの話を聞いていて思うのは、納得だった。確かに言われてみれば私は焦っていたと思う。アンリの母親がアクシズ教徒の可能性が高いと分かった時、私は真っ先にアルカンレティアへ行く事を考えた。それがアンリの為になると信じて。
…だけど思い出すのはあの時の困惑したアンリの表情。あの子はまだ自我を取り戻してそこまで時間は経っていない。なのに故郷はもぬけの殻で家族は行方知らず、更に自身がモンスター化している現実すらしっかり受け入れきれてはいないしそれだけではない。
アンリは私が知っていてアンリが知らない事実がまだまだあるのだ。アンリがモンスターに襲われた日から凡そ60年くらい経っていることもアンリには教えていない、…教えられる訳がない。
「……わかりました。アドバイスありがとうございます…」
「…何かあれば何時でも力になりますから、私の事も気軽に頼ってくださいね」
「はい…ありがとうございました…」
ともあれ話は終わった。結論から言えばやはりウィズさんに話ができて良かったと思える。改めてアンリの件と向き合う事が出来た気がする。
いつかはアンリに全てを話さなければならないかもしれない。そんな焦りから私はやはり急いでいたんだと思う。だけどあんな小さな身体のアンリに詰め込む情報として、今のままでは大きすぎる。だからゆっくり時間とともに打ち明けて行くしかない。
だけどそれは伝える事を前提にした場合だ。伝える事が本当に正しい事なのか、それすらも私にはわからない。知らない方が幸せ、そんなケースもあるのではないだろうか。少なくとも……今の私には、どうするべきか答えを出せなかった。
扉を開いて外の空を見上げれば、既に太陽は沈む寸前だった。少し薄暗くもあった。まるで私の心のように…なんて思ってみたりしてみる。
不安だ。私の出した答えは軽率では無かっただろうか。アンリのことを守ってあげられるだろうか。何時にもなく感情は薄暗い。
『…アリスおねーちゃん――!』
そんな薄暗い闇の中に、光が灯った気がした。
「…アンリ?皆と帰ったのでは…?」
「私達もいるよ、アリス」
振り向けばそこには帰ったと思っていた全員がその場にいた。駆けつけたアンリをそのまま抱き留めて多分今の私は軽く呆気に取られたような間抜けな顔をしていたかもしれない。
「その…アンリちゃんがね、アリスの事を待ちたいって言うから…ウィズさんとの話は終わった?」
「…ゆんゆん…、はい」
後程話す、そんな意志を込めて頷けば、ゆんゆんは僅かに微笑んだ。多分分かって貰えたのだろう。
「それじゃ帰るか、今日の夕飯の当番は俺だからな。焼きそばでも作るとするか」
「ふふっ、良かったですねアンリ、カズマ君の作る料理はとっても美味しいのですよ」
「食べ過ぎて太らないようにすることです、さもなくば…」
『……狼さんの料理……?…私を太らせて…「食べねぇよ!?だから俺は狼さんじゃねぇって!!」……!』
めぐみんの忠告に怯えるアンリとすかさずつっこむカズマ君を見て、私からは自然と笑みが零れた。
そっか。何も心配することも無かった。本当に悪い癖だ、私はまたまた独りで抱え込もうとしていたのかもしれない。アンリの味方は私だけじゃない、ゆんゆんだってミツルギさんだって、カズマ君達だって、ウィズさんだっているのだから。
ウィズさんの言う通り、ゆっくりアンリを癒していこう。アンリにはまだこれからたくさんの時間があるのだから。そう思えば、今考えていた事ですら、私は急いでしまっている、そう思うと密かに反省するのだった。
……
―カズマ君の屋敷―
――翌日。
ミツルギさんのお引越しは午前中から始まった。とはいえ空いている部屋にミツルギさんが収納用魔道具に詰め込んだ私物を移すだけのものだ。これと言って手伝いが必要な訳でもないらしいが、魔道具から出した家具や衣類なんかを整理する作業をダクネスやめぐみんが付き合っていた。勿論めぐみんは私物の物色目当てである。
そんな中、私とカズマ君はアクア様と三人でリビングにいた。ゆんゆんはアンリを連れて買い出しに行っているし、あの件を話せるチャンスは今しかなかった。
「…それで、どうしたのよ2人して」
「…すみませんアクア様、どうしても気になる事がありまして…」
それは勿論紅魔の里の格納庫で見付けた手記の件。あの場所で明らかになったのは数百年前に滅びたとされる古の魔導大国ノイズの研究者が私達と同じ日本人の転生者だと言う事。
それだけなら何も問題は無かった。私達以前にも私達の世界から転生した人は居ることを事前に聞いていたしこの世界に来た人達が何をしていようと直接私達には関係ない。だがその年月の差を考えたら理解が追いつかないのだ。
「紅魔の里に私達よりも前に転生したと思われる日本人の痕跡がありました。推定からですが数百年前の人間だと思われます」
「うん?そりゃいるわよ、私がこの世界に送り込んだ日本人なんてかなりの数がいるわよ」
「問題はそこじゃねーんだよ。その日本人が作ったと思われる物がそこにはあった、だけどそれは俺達の世界の凡そ30年くらい前の物だったんだ、なんでそんな最近の物を知っている人間が数百年前のこの世界に存在しているんだ?」
「えっ?えっと……その、もう1回言ってくれる?」
「つまり推測する限り私達より30年くらい前に転生した日本人が数百年前のこの世界に来ていると言う点です」
推測とは言ってももはや確定事項と思う。いくら日本人だからと言っても数百年前の日本人が何も知らずにあんなゲームの類を作れるはずがない。細部までそっくりだったのだから間違いなくオリジナルを知っているはずなのだから。
「…私も詳しくはないけど…簡単に言うと、日本とこの世界、そして天界での時間の流れは全然違うわ」
「時間の流れが違う?そうは言ってもこの世界の時間の流れに違和感は感じないけどな。朝昼夜があって1日が24時間なのも時計が証明しているし、春夏秋冬もあるし年月の概念もこの世界にもある」
「…年月については昔この世界に来た日本人の転生者が広めた可能性はありますけど…」
「だから私も詳しくないんだってば。後は…そうね、世界の壁を抜ける時に時間がかなりずれこむって聞いた事があるわ、それも一定じゃなくて完全にランダム。後、あんた達がこの世界の時間に違和感がないのは言語とかと一緒よ、この世界の環境に馴染むように適応化されているの、だから厳密にはカズマの見た目は日本にいた頃のままだけど、実際には細部まで再現された別物よ。そうしないとこの世界に存在しない日本のウイルスとかを持ち込まれても困るのよね」
「……つまり、その世界の壁とやらのせいで同じ時期に転生したとしても、全く異なる時間帯に飛ばされる可能性も…?」
「あると思うわよ」
聞けば聞くほど頭が痛くなる話だった。非現実めいている…とはいえそれは今更ではある。日本から転生して、更に知らないはずの言葉や文字を知っている、まるで日本語のように自然に読めてしまうのは当時不気味に思ったものだ。
しかしなるほど、結果的に身体そのものを作り直すのだから私のように見た目を変えてしまうこと自体は別に難しくなかったのだろう。
「ミツルギさんと私が転生した時期はそこまで離れていないはずですが…実際のところどうなんでしょうか…」
「えっ?アリスって日本にいた頃からミッツさんと知り合いだったのか?」
「……あっ」
完全に油断していた。私とミツルギさんが前世でも知り合いなのは私とミツルギさんしか知らないことだ。何よりそれを正直に話したくはない。話すということは、私とミツルギさんの死因を話すことになるのだから。
「…あんた本当にデリカシーがないわね、前世の話なんてそう話せる訳ないじゃない。なんならあんたの死因をアリス達に話してあげましょうか?」
「…っ!?…わ、悪い、そんなつもりじゃ」
「…いえ、大丈夫です。ですがミツルギさんとの関係は…その…死因に関わる事なので…できれば…」
「…悪かったよ、もう聞かないから」
空気が重くなってしまった。カズマ君に悪気があった訳じゃないのは分かっている。まさか前世でのミツルギさんとの繋がりがそのまま死因を指してるなんて思いもしないだろう。
それにしてもそんな状態で私とミツルギさんが再会できたのはもしかして奇跡としか言えないのではないだろうか。アクア様の話で仮定すれば私はミツルギさんの送られた100年後とかに存在していてもおかしくは無い。運命の巡り合わせとでも言うのだろうか、そう考えたらロマンティックな気もする。
だけどこの話はここまでにしておこう。以前ミツルギさんに言われたように今の私達は今のこの世界に存在していて、こうして生きているのだから。前世の全ての事を忘れる事はない、だけど思い出として私の中で生き続ける。
未練は何度断ち切っても蘇る。だったらうまく共生するしかないのだから、それを否定し悲観したところで何も変わらないし過去を変えることはできない。
「それにしても最初は忘れていたとは言え…よく私の事をそこまで思い出しましたね」
「そこはもっと褒めて欲しいわ!!転生者なんて数え切れないほど送ってるし、それこそこっちでいうところの何百年と続けてきたことなのよ!思い出すの大変だったんだから!」
「……何百年って……、お前……一体いくつなんだよ?」
それ以上いけない。いや私も気になったけど世の中には触れてはいけないものがある。仮にも女神様の年齢なんて安易に聞ける訳ないじゃないか。何を言っているのかカズマ君は。…と思いながらも私はついアクア様に視線を寄せていた。
「…あんたね、女神である私にそんな事聞いちゃう?何度も言うけど私は女神だからね?あんた達人間とは違う存在なの、敬うべき存在なの、その質問は明らかに不敬だと思わないかしら?」
「……なんだ、ババアか」
「はぁ!?!?」
とうとうカズマ君が言ってはいけない言葉を言ってしまった。これにはアクア様も怒り狂う。とりあえず巻き込まれないうちに避難しておこう。
「ふざけんじゃないわよ誰がババアよ!?さっきも言ったでしょ!!そもそも天界と地上では流れる時間が違うのよ!!地上での1ヶ月が天界ではほんの1時間だったりするんだから!!あんたの思考が届かないような高尚で偉大な存在なのよ私は!!だから訂正しなさいよ!!謝りなさいよ!!じゃないとあんたそろそろ本気で女神による天罰を与えるわよわぁぁぁぁぁ!!」
当然のご乱心である。触らぬ女神に祟りなし。私はその場をひっそりと退散することにしたのだった――。
番外小話。
「閏年が誕生日だなんてなんだか素敵ですね、おめでとうございます、ゆんゆん♪」
「…う、うん、ありがとう…。でも閏年って、何?」
「2月29日は閏年と言いまして4年に1度しか訪れません……なるほど、それでその発育ですか…」
「何を考えてるのかなんとなく想像つくから言うけど違うからね!?その計算だと私は56歳のおばあちゃんだからね!?」
「いや冗談を本気で返されましても…、まぁ普通は2月28日を代替としてお祝いするようですけど…」
「…えっ?そ、そうなの?…で、でも私今まで28日に祝ってもらってないけど…、それどころか里にいた頃は誕生日すら独りでケーキにろうそくを立てて…自分の為にお歌を歌って…」
「ゆんゆん、過去を見ても仕方ないです、それより未来を見て進むのです。大丈夫ですよ、私はずっとゆんゆんと一緒にいますから」
「…アリス……」
「親友ですからね、当然ですよ。これからもよろしくお願いしますね」
「……親友……、あ、うん……よろしく…」
「……ゆんゆん?」
「な、なんでもないよ!不束者ですがっ、これからもよろしくお願いします!!」