笑わないリンゴ   作:cocoa

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作戦2 学校を楽しくしよう作戦

朝、今日は変な夢を見た。

変な妖精が私を笑わせるとかなんとか…

「林檎~おっはよー!」

……夢じゃなかった――いや、これも夢に違いない。

頬をつねるのよね。ぎゅーっと…

「…痛い。」

「なにやってんの?」

「べつに。」

カカオにバカにされるのはごめんだった。

普通にカカオに林檎をだして私はパンを食べて…

「そんなに急いでどうしたの?ゆっくり食べればいいのに。」

「学校があるの。」

「学校?ああ、人間はそんなところに通うのよね。あたしも行く。」

「やめて。」

そんなところに妖精が行ったら大騒ぎになるかもしれない。

下手するとニュースにもなる。

「もうっそんなこと言わなくてもいいじゃない。

 いい。自力で行くもんっ」

そう言うとカカオは林檎を持って外へ出ていった。

しまったな…学校なんて言わなきゃ良かった。

自分の不注意さにため息をついた。

 

 

 

急いで仕度をして学校へ急いだ。

「林檎ぉ~」

後ろから椿が追いかけて来た。

「もうっ家に行ったらいないんだもん。そんなに急いでどうしたの?」

「行けば分かる…はず。」

「何か知ってるのね。まあ深くは聞かないでいいや。」

椿の深く聞いてこないところにはかなり助かっていると思う。

もしそんな性格だったら…思わず身震いした。

しばらく走っていたんだけど…

「つ、疲れてきた…」

運動神経抜群の椿とは違います…

学校まで半分もないうちにへばってしまっていた。

「おっ姉さま~♪」

今度はあけびがぐるぐると鞄を振り回しながら来た。

「あけびを置いていくなんてひどいですよお姉さま。あけびもお供します。」

こうして3人は学校へ走って行った。

 

 

 

 

「な、なんじゃこりゃあーー!」

学校へ着くと早速おかしな光景が見られた。

校旗がビスケットだったり、校庭一面がお花畑になっていたり。

「林檎が急いでた理由ってこれ?」

「ま、まあね。」

「何で知ってたの?」

「な、なんとなく?」

「なんとなくが当たっちゃうお姉さますごいっ

 さすがあけびが選んだ人ですっ」

あけびがキラキラした目で見つめてくる。

さすがに椿は怪しんでいるようだったが…

学校はかなり早目に来たから誰もいなかった。

そんなことよりカカオだよカカオ!早目に来たから時間あるし、

授業始まる前に見つけて止めなきゃ!

3人は校舎の中へ入った。

校舎の中もかなりひどかった。

床や壁はべたべたするし、チョコなんて一部溶けていた。

「先生に見つからない様に気をつけないとね。」

「そうだね。」

「で、どうするんですか?」

あけびが行ったのを聞いて私は大事なことを思い出した。

「2人はカカオの事知らないんだった…」

「カカオ?」

「あけび知ってますよ。チョコレートの原材料名です。」

「そんなことは知ってるよ」

どうしようか迷っていると遠くの方から笑い声が聞こえてきた。

「あははははっおっもしろーい♪」

「カカオ…」

「だからカカオってなんだよ~」

「え?見えないの?」

確かに2人はカカオのいる方を向いていたが、何も見えていないようだった。

そういうものなのだろうか。ファンタジーでよくあるやつ。

「見えないって何がー?」

「お姉さまは見えてはいけないものが見えるのですか!?」

「いや…いいや…トイレ行ってくる」

「え!?今?」

驚く2人を置いて私はトイレに向かった。

飛びながら笑い転げているカカオをひっつかんで。

「ふあっ!?何?」

「カカオ?少し貴方にはお灸を据える必要があるようですね?」

「ふぇっ…林檎怖い…」

カカオがするりと腕から逃げ出した。

「あっ待てっ」

「待つかぁーー」

す、すばしっこい奴…

私はかなり真剣に走っているけれど捕まえられる気がしない。

「えいっ」

「うりゃっ」

しかもカカオが何か言うたびに私の足元にあめやらチョコやらを出してきて転びそうになる。

 

といってもカカオも必死だった。捕まったらヤバいことは林檎の態度で分かっていた。

運動オンチの林檎が普段こんな長距離を全力で走れるわけがない。

そういうわけで林檎を妨害するしかなかった。

 

やっとのことでカカオを捕まえると

残り少ない体力を振り絞って私はトイレの窓からおもいっきりカカオを投げた。

「いやぁぁぁ…林檎のばかぁぁ…」

そんなことをいいながらどこかへ落ちていった。

トイレに流してやろうかと思ったけどさすがの私もそれはやめといた。

まあ羽根あるし大丈夫でしょ。

 

 

「なんだったんでしょう」

帰り道、椿とあけびは今日の朝に起こった事を話していた。

私がトイレにいってしばらくしたら元に戻ったとか。

私はその瞬間を見れなかった、ということにしておいた。

先生たちや生徒も気付かなかったとか。よかったよかった。

 

 

「ただいまーっと…」

帰ってきて私が部屋に入ると…

「おっかえりー♪」

カカオがいて部屋がピンクのフリフリだらけになっていた。

「かわいいでしょー?」

「可愛い、かな?」

可愛いけど…可愛いけど、

「落ち着かないーー!直せーー!」

「えーー…」

 

カカオが来てまだ2日目…早くも心が折れそうです。

 




2日ぶりの投稿です。
そろそろタグに何か付け加えた方がいいかな…
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