「ねえねえー」
ある日突然カカオが二マニマして近寄ってきた。
どうせロクな事でないだろう、と無視したがカカオは構わず続けた。
「友達よんでもいーい?」
「だめ」
もちろん即答した。
数日後
ピンポーン
チャイムが鳴った。
またあいつらか…そう思ってドアを開けた。
「えっと…ミントです。よろしくお願いします…」
「……。」
私は無言でドアを閉めた。
外に立って(飛んで)いたのは羽が生えてて小さかった。
私はもう不思議なことに慣れてしまったようだ。あんまり驚かなかった。
いまさら言う事じゃないけどさ、勝手すぎるよね。
そーっとドアを開けて見てみると
ミントと言った妖精は外でおろおろしていた。
ちなみにカカオはお散歩中。
カカオはいないけど外にずっといさせるのも可哀想だよね。
私がドアを開けるとミントはびくっとした。
「私は林檎。今カカオはいないけど外じゃ寒いでしょ。」
「あ、ありがとうございます。」
小さくお辞儀をすると遠慮がちに中に入って行った。
カカオよりいい子のようだ。
「たっだいまー!」
カカオが帰ってきた。
こいつはもうここは私の家だという態度である。
「カカオちゃん久しぶり!」
ミントはカカオの顔を見るとすぐに飛んでいった。
「おおー来たの!?ゆっくりしていってよ。」
「いや私の家だから。」
私がそういうのも聞かずに2匹の妖精たちは話を続けている。
「カカオちゃん…」
「なに?」
「太った?」
こいつデリカシーないな。カカオの友達だしこれくらいが丁度いいのか?
ただ素直すぎると可愛くないからな…
「えっ、たしかに毎日たくさんリンゴ食べてるけど…」
「いくつ食べてるのよ…」
「1日に20個くらいかな!」
「多いよ!そしてなんで無くならないの!」
「15個くらいは魔法で増やしてる。」
すごいな魔法…
「カカオちゃんは魔法はすごく上手だよね。」
「ミントは勉強ができるんだよ。」
「カカオは勉強は?」
私が聞くとカカオはそーっと目を逸らした。
「ぜーんぜんできないよ♪」
「ミント!?嬉しそうに言わないで!?」
カカオが叫ぶ。
私はふと、気になったことを言ってみた。
「…食べ物を自分で出せばいいのに。」
「出すのはできないの。コピーなら出来るけど。」
「なら私の食べてる物をコピーすれば…」
「その手があったか!」
しばらくすると2匹の妖精は外へ遊びに行くとか何とか言って出て行った。
やっとゆっくり過ごせるな―
あたしとミントは外で林檎を笑わせる作戦会議をしていた。
「で、ミント。私は林檎を笑わせたいんだけど、どうすればいいかな。」
「そうだね…」
「あっ、こんなのどう!?」
あたしの考えた作戦。
それは2人じゃできないこと!
「2人じゃできない事って?」
「…さ、さあ?」
「それじゃだめだと思う。」
やっぱり…?んーっと…
「よし!こうしよう!」
思いついたあたしは思いっきり立ちあがって家のほうへ走って行った。
「私に相談した意味ってあったの?ねえ、カカオちゃ―ん」
ミントがそんな事を言っているのが聞こえた気がする。
「2人で出来なくて3人なら出来る事!
それはおにごっこ!」
カカオに呼ばれてきたのは外。
「なんでおにごっこ?」
ミントがカカオに質問する。
「みんなで遊園地に行った時、
林檎すっごい楽しそうにしてたからみんなで遊ぶ!」
「やっとまともな事言ったねカカオちゃん!」
すっごいって程表情に出ないと思うんですけど…
ふとミントの方を見るとすごく驚いた表情をしていた。
「どうしたの?」
「林檎さんって…林檎さんってお友達いたんですね!」
「失礼だな!!」
つい、大声をあげてしまった。周りに誰もいなくて助かった…
で、とりあえずじゃんけんをした(させられた)
「じゃーんけーんぽん!」
…負けた
「よし、林檎が鬼ね!逃げろ―!」
まあ少しだけなら…私っていつもこうな気がする…
「はあっ……はあ…」
忘れてた…こいつら飛べるんだった…
「やっほー!もうへばったの?」
「鬼さーんこっちら♪」
こっちは運動苦手だってのに…
「しょうがないなー擬人化っと…」
「え…私魔法苦手…」
そう言いながら2人は人間の姿になった。
が、私は拒否した。
「もう運動なんてしたくない…」
「いーじゃーん」
「今日は終わり!」
私はめちゃくちゃ疲れていた。
今日は早く寝ないとなあ…明日は筋肉痛だ…
「ところで…なんで学校騒ぎの時、飛ばなかったの?」
「え?あ…」
「学校騒ぎなんてあったんだ。」
その日の夕方。
「えーっ、もう帰っちゃうのー?
ミント頭いいんだから2人なら絶対に林檎、笑うのにー」
「ごめんねー」
彼女は仕事が残ってるとかなんとかで帰るそうだ。
2人はしばらくずっと会えないわけでもないのに
「また会おうねー」とか「ずっと友達だよー」とか言ってる。主にカカオが。
「あ、もう時間だ帰るね。」
「じゃあね!」
最後にミントが私にぼそっとこう言った。
「カカオちゃんには魔法だけじゃどうにもならない事をわかってもらいます。」
前の投稿から1,2週間くらいたった気がします。
多分これからもこんな感じの投稿ペースになると思います。