勇気ある者、歌に導かれて   作:自己満筆者

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ガガガッ ガガガッ ガオガイガー!
ガガガッ ガガガガッ ガオガイガー!!

叫べ 光のエヴォリュダー 赤いたてがみ 金の腕
光り輝くGストーン 人々の心 照らすため
今こそ 立ち上がれ
人の 心に潜む闇が 星を覆う前に

ガガガッ ガガガッ ガオガイガー!
ガガガッ ガガガガッ ガオガイガー!!
ファイナルフュージョン承認だ!
今だ! 超人合体だ!
空曲結界! プロテクト・シェード!

不屈!闘志!情熱!勝利!
再誕!奇跡の ドでかい守護神 ぼくらの勇者王!
ガッガッガッガッ ガオガイガー!!


[これは勇者と奏者が織り成す、戦いと成長の物語である]


Episode 02 勇者王再誕

ある日の夜

 

男「うぃ~、ヒック! くそ! あの忌々しい糞課長がッ! なんでいつも自分のミスを俺に擦り付けてくるんだ! こんなもん、酒を飲まずにいられるか!」

 

千鳥足で歩きながら街道で悪口を垂れ流しながら帰路につく男がいた。

 

???「そんなに憎いか、その者が?」

 

男「――ッ!? だ、誰だ、てめえは!?」

 

裏路地の入り口から話しかけられた男がそっちを向くと、黒ずくめの格好をしてサングラスをかけた長い金髪の女がそこにいた。

 

???「もう一度問おう。その者が憎いか?」

 

男「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ああ、憎い、憎いね!」

 

???「フフッ⋅⋅⋅では、お前にその憎しみを晴らす力をやろう」

 

そう言うと女はふと手に握る紫に光る謎の物体を目の前に近づけてきた。やがて、紫の光が視界一面を覆い尽くしそして――

ハッと男が気がつくと覆うような光もあの女も消えていた。

 

男「う~ん⋅⋅⋅酒、飲み過ぎたか?」

 

そう思って改めて帰路についた。目の前で起きたあまりにも摩訶不思議な体験ゆえに、男は気がつかなかった。深く泥酔していた状態から自分が既に醒めていることに。

/

 

立花響初戦闘から一週間後

響と未来の部屋

 

響「未来、今度の日曜に一週間前のお詫びをしたいんだけど、未来は何が食べたい?」

 

未来「う~ん⋅⋅⋅じゃあ、『ふらわー』で何かおごってもらおうかな。でも――」

 

響「でも?」

 

未来「ふふ、ちょっと考えついちゃった。ねえ、凱さんと命さんを呼ばない?」

 

響「⋅⋅⋅うん、わかった! ちょっと聞いてみる!」

 

そう言ってスマホを取り出し、電話番号をプッシュする。

 

命『はい、もしもし?』

 

響「あ、命さんこんばんは! 立花響です!」

 

命『あら、こんばんは。久しぶりね、響ちゃん。それで今日はどうしたの?』

 

響「今度の日曜に未来と一緒に『ふらわー』でごはんを食べに行くんですけど、凱さんと命さんを誘おうって話しになって⋅⋅⋅今度の日曜は何か予定があるんですか?」

 

命『今度の日曜は⋅⋅⋅⋅⋅⋅特に何もないよ。ちなみに、いつ食べに行くの?』

 

響「多分、お昼になると思います」

 

命『わかったわ。じゃあ、現地集合でいい?』

 

響「はい!」

 

命『じゃあ、楽しみにしておくね』

 

響「はい! じゃあ、失礼します」

 

電話を切ったタイミングで未来があることを尋ねる。

 

未来「響、それはそうとその前の土曜日は何かあるの?」

 

響「え、えっと⋅⋅⋅土曜日はある人に会いに行かないといけないんだ」

 

一週間前のあの日から響は妙に歯切れの悪い返事をするようになった。響はもともと嘘をつきにくいタイプで、ついてもすぐボロが出るからそもそもつかない。

今、響は「嘘をついた」というより「何かを伏せた」という方が正しいように思う。でも、伏せてるものの正体はわからない。わかっているのが今、口にした『ある人』というだけ。

多分、私も知らないような人と会っているのだろう。もしかしたら彼氏なのかもしれない。でも、

 

未来(隠し事はしないって約束したのに⋅⋅⋅)

 

そう思うと胸がざわつく。でも、なんとかして響に心配させないように言葉を紡ぐ。

 

未来「⋅⋅⋅そっか、土曜は響と一緒にショッピングに行きたいって思ってたんだけどなぁ⋅⋅⋅⋅⋅⋅でも、用事があるだったら仕方ないね」

 

響「⋅⋅⋅⋅⋅⋅ごめんね、未来」

/

 

土曜日 特異災害対策機動部二課指令室にて

 

響「風鳴さん、来ました!」

 

今ここにいるのは、私と風鳴さん、了子さん、女のオペレーターの人、そして奏さんがいる。なんで奏さんがいるのだろうと私も不思議に思って聞いてみたところ、

 

奏『だって、まだロクに話したことないだろ? いい機会だと思ってさ』

 

ということらしい。

 

弦十郎「ああ、では君が知りたがっていたものの回答と質問を受けよう」

 

櫻井「まず、あの力『シンフォギア』についてだけどね⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

 

[彼女の代わりに説明しよう!

櫻井理論およびシンフォギアとは太古の遺産である聖遺物を対ノイズ兵器として運用する方法を総じて櫻井理論と呼び、シンフォギアはその理論に基づいて開発された。

シンフォギアは別称、フォニックゲイン式回天特機装束といい、聖遺物を少女に纏わせて同調させることで飛躍的な能力を手に入ることができ、その限界は未だ未知数である。

欠点として纏った者はシンフォギアを維持するため歌唱しなければならないが少しでも途切れると一時的に能力が低下してしまう点が挙げられる。

なお、聖遺物とは相性が存在し、これを融合係数として数値化されており、低いとシンフォギアとして纏うことができない。だが、LiNKERという劇薬を使用することで一時的に融合係数を上昇させることができるのだ]

 

櫻井「どう? わかった?」

 

響「⋅⋅⋅⋅⋅⋅言ってること全然わかりません!」

 

奏『ま、こういうのは頭でわかるより体でわかった方がいいってもんさ』

 

櫻井「うーん、分かりやすく説明したつもりだったんだけどな~」

 

弦十郎「まあ、最初からわからなくてもいい。徐々に理解すればそれで。特別、事態を急することもないからな。それで、他に訊きたいことはあるかな?」

 

響「はい! 二年前のあのライブで本当は何が起きたのかとあの空にいた黒い影の正体を教えてください!」

 

弦十郎「⋅⋅⋅黒い影だと?」

 

櫻井「確かに二年前のライブのことは説明できるけど、その影のことは何も⋅⋅⋅響ちゃん、その影はどんな形で何をしたの?」

 

響「はい、えっと形は雲に隠れててよくわかりませんでしたけど、緑色に光る二つの目みたいのはわかりました。それでそれが衝撃波?を出して奏さんやノイズを吹き飛ばしたんです」

 

弦十郎「何ッ!? するとあの時のノイズの不自然な挙動はそいつのせいだったのか!」

 

櫻井「う~ん、伝説上に存在する龍みたいな生物かしら? いずれにしても二年前のことを話さないといけないわね。

⋅⋅⋅あの日、私たちは『ネフシュタンの鎧』っていう完全聖遺物の起動実験に臨んでいたの。でも、実験は失敗。暴走したエネルギーが暴発してそれが爆発を生んだいたの。ついにはその『ネフシュタンの鎧』も行方不明になっちゃったっていうのが、あの日の裏の事情よ」

 

響「そう⋅⋅⋅ですか。わかりました!」

 

弦十郎「他に訊きたいことはまだあるかな?」

 

響「⋅⋅⋅⋅⋅⋅もう訊くことはないのでこれで失礼します」

 

奏『なあ、ちょっと待ってくれないか?』

 

響「? まだ何かあるんですか?」

 

奏『いや、そうじゃないんだけどな。アンタに訊いてみたかったんだ。その『ガングニール』、アンタはどう使うんだ?』

 

響「⋅⋅⋅私はこの力を人助けのために使いたい。あの日の奏さんみたいに危機が迫っている人を助けたいって、そう思います」

 

奏『⋅⋅⋅そっか。じゃあ、気をつけて帰れよ』

 

響「はい! それじゃあ皆さん、失礼します!」

 

そうやってトンと彼女の背中を送った後、奏は首からさげているボードを外した。こうすることで他人に何も伝えられないが、堂々と思慮にふけることができる。

 

奏(人助けか⋅⋅⋅まだシンフォギアを纏えてたあたしだったら真っ先に「甘えたことを言うな」って言ってただろうな。でも、纏えなくなって第一線から一歩引いたことでいろんなことを考えるようになった。

今だったら人助けって考えを受けとめられるし、頑張れって応援することだってできる。

⋅⋅⋅まあ、翼にはまだ伝わらないだろうな)

 

弦十郎「⋅⋅⋅すると『ネフシュタンの鎧』はそいつが持っていったってことも考えられるのか」

 

櫻井「でも、一度を降りて来なかったということは、何かしら聖遺物を引き寄せる能力があるってことなのかもしれないわね」

 

二人の大人がそんな話しをしている間でも、堂々と深く彼女の言う『シンフォギアでの人助け』について考えられるのだった。

/

 

次の日 ある歩道にて

 

響「凱さーん、命さ~ん!」

 

『ふらわー』へ向かう道中、ふと後ろから自分たちを呼ぶ声が聞こえる。振り向くとそこには手を振りながらこっちに来る二人の少女がいた。

 

凱「やあ響君、未来君」

 

命「二人ともこんにちは。えーと、最後に会ったのは卒業式の次の日以来だっけ」

 

未来「はい。お久しぶりです、命さん」

 

そう、命と二人が最後に会ったのは彼女たちの卒業式の次の日だった。卒業式の日に響君が家を訪れて、

 

響『明日、時間が空いていますか? お二人に未来のことを改めて紹介したいんです!』

 

と言って結果的に次の日の仕事を休んで響君が指定してきた店へ行き、食事をしながら親睦を深めた。

思えば、あの時に未来君と命は初対面だった。それに、その時の店も『ふらわー』だった。なんだかんだでこの店とは縁がある。

 

響「それにしても、私たち二人を待たせないために結構早めに出発したのに、それよりも早かったなんて」

 

凱「いや、響君のことだから早めに着いて時間前に食べ始めるじゃないかなと思ってね。早めに出ていてよかったよ」

 

響「凱さん!? それ、私がごはんまで待てないように聞こえるんですけど!?」

 

未来「でも、そんなに間違ってないし、いいんじゃない?」

 

響「もう、未来までひど~い!」

 

命「ふふ、じゃあ早く行きましょう」

 

そんな会話を交わしながら歩いていたある瞬間だった。

あの忘れもしない感覚が体を突き抜け、Gストーンが反応し、俺は後ろを振り向いた。命も何かを感じたのか同じタイミングで振り向く。さっき横を通ったのは⋅⋅⋅あの男か。見た目はスーツに鞄を持っている至って普通のサラリーマン。特別どこか変わった点は見えない。

しかし、感じたあの気配は間違いなく本物。命が振り返ったことでそれは確信に変わった。

 

機械生命体ゾンダー

 

まさかこの世界にも存在していたなんて。でも、図書館で読んだ記録にはゾンダーと関係するような記事はなかったはずだが⋅⋅⋅。

 

凱(⋅⋅⋅話しかけてみるか? いや、今は無理だ。休日の昼前だから人が多い。後手にまわるしかない⋅⋅⋅か)

 

響「どうしたんですか、凱さん命さん? いきなり後ろを睨み付けて」

 

凱「え? い、いや~実は⋅⋅⋅ね」

 

命「⋅⋅⋅最近交番の写真で見た指名手配の人に似ていたの。でも、改めて見たら全然違う顔だったから安心して。ね、凱もそう思ったんでしょ?」

 

凱「あ、ああ、そうなんだよ。」

 

響「へぇ、そうだったんですか。じゃあ行きましょう! もう、お腹が空いてきました!」

 

未来「もう、響ったら」

 

そうこうして話ししているうちに『ふらわー』へとたどり着いた。

 

響「おばちゃ~ん!」

 

おばちゃん「いらっしゃい、響ちゃん、未来ちゃん。それにあなたたちも」

 

凱「こんにちは」

 

店の中はまだ昼前ということあってかお客さんは少なかった。俺たちは端のカウンター席を四席陣取ってメニューを眺める。やがて、注文が決まって、

 

未来「キャベツを一皿ください」

 

命「キャベツとイカを一皿ずつください」

 

凱「豚とカボチャを一皿ずつください」

 

響「豚とレタスとちくわと揚げ玉を一皿ずつください!」

 

おばちゃん「わかった。じゃ、ちょっとだけ待っててね」

 

店の店主が調理取りかかってからしばらくして、

 

命「⋅⋅⋅⋅⋅⋅つくづく思うけど響ちゃんそんなに食べてよく太らないよね」

 

響「そんなことないですよ! これでも、お肉がついちゃってて。ダイエットでもしたいな~って思ってますから!」

 

未来「それだったら、今の注文だってもう少し量減らすはずでしょ。でも、響頼む量変わってないじゃない」

 

凱「おや、口だけってのは良くないな響君?」

 

響「それはほら、食事を制限すると体に毒って言うじゃないですか。だから、好きな物の好きなだけ食べて、その後に良く運動すれば大丈夫だって――」

 

命「響ちゃんの場合、食事に縛りをつけても全然大丈夫だと思う」

 

未来「私もそう思います」

 

凱「ごめんだけど、俺もそう思う」

 

響「三対一ってひどくないですか!?」

 

おばちゃん「⋅⋅⋅はい、お待たせ! 響ちゃんの分の残りはもう少しだけ待っててね」

 

各々の手元に料理を盛った皿が並ぶ。後はお好みで青のりやマヨネーズをかけるだけだが、もう既にかつお節だけはトッピングさせている。かつお節は高いものは万単位するのだ。響君の分の残りがまだ来てないが、当の本人がもう食べたくてウズウズしている。なので、

 

凱「じゃあ、響君のがまだ来てないけどもう食べ始めるか。じゃ――」

 

パンと手を合わせて、

 

四人 「「「「いただきます(!)」」」」

 

と各自割りばしを割ってそれぞれのお好み焼きに箸をのばす。ここのお好み焼きは特別なことは何もしてない。ただ、生地の材料だけ他お店とは違うぐらいだ。だが、それだけなのに他のと群を抜いて美味しい。一昨年食べた時に命が、

 

命『これぐらいのを作るのは難しいな~』

 

と言うほどここのと肩を並べられるものはそうそうない。

 

おばちゃん「お待たせ響ちゃん。はい、どうぞ」

 

響「あっ、きたきた!」

 

まだ料理が来て15分と経っていないのに響君の皿はもう空だった。俺だってまだ一皿しか食べきってないのに。彼女は待ってましたと言わんばかりに6分の1に分けて、その一切れをたった一口で頬張る。俺には到底できない芸当だ。

⋅⋅⋅ハッ、ついつい食べっぷりに見とれてしまった。さっさと自分の分を食べないと。

 

未来「そういえば、凱さん命さん聞いてくださいよ。響ったら先週、帰るのが11時ぐらいだったんですよ! しかも、連絡なしで!」

 

凱「おや、響君⋅⋅⋅まだ夜遊びは早いんじゃないかな?」

 

響「ひはひまふ! こへにはひひょうがあふて(違います! これには事情があって)――」

 

命「響ちゃん、行儀悪いよ?」

 

響「はひ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅ふぅ、いやあの時はですね、ちょっと電話できない状況だったというかなんというか⋅⋅⋅」

 

凱「それでも、帰る時に彼女に電話すればよかったんじゃないかな?」

 

響「う⋅⋅⋅そこまで気が⋅⋅⋅回りませんでした」

 

命「ちゃんと謝った?」

 

響「はい! その日にちゃんと!」

 

凱「⋅⋅⋅⋅⋅⋅未来君」

 

未来「はい?」

 

凱「俺たち部外者が言えるのはここまでだ。⋅⋅⋅後は二人で寮に帰ってゆっくり話し合って納得のいくものを出すしかないよ」

 

未来「⋅⋅⋅凱さん、いつからわかってたんですか?」

 

凱「ほんの少し前かな。最初はただ一緒に食事をしたいのかなって思ってたけど、歩道で会った時から何か言いたそうな感じだったから、君から話しかけてくる話題を待ってたんだよ」

 

未来「そう、でしたか。すみません、二人くらいの頼りになる人が思いつかなくて。・・・でも、純粋に会いたくなったのも本当ですよ」

 

響「未来⋅⋅⋅」

 

未来「響が遅く帰って来た日から言葉を濁して何かを隠すようなことを言うんです。そのたびに、なんとなくですけど不安になるんです。でも、その不安を包み込めるほどの人って考えるとどうしてもお二人しか出てこなかったんです」

 

命「⋅⋅⋅私たちを頼ってくれてありがとう。これからもたくさん頼って欲しい。でも、凱が言ったように私たちは当事者じゃない。未来ちゃんの感じていることを少ししか分かってあげられない。これは、最終的に答えを出すのは未来ちゃんたちしかいないってことを言いたかったじゃないかな。

そう言いたかったじゃないの、凱?」

 

凱「まあ、深読みすればそうだ。ただ、今は二人は話し合うべきだと思うよ」

 

未来「そうですか、わかりました。⋅⋅⋅響!」

 

響「は、はい!」

 

未来「帰ったら話し合い! わかった?」

 

響「は、はい。わかりました!」

 

凱「腹は決まったようだね。じゃあ、さっさとお好み焼き食べきっちゃおうか」

 

命「うん、そうだね」

 

それから俺たちは食べ終わるまで一言も話さなかった。でも、これからやるべきことをそれぞれ胸に秘めていると思えた。

/

 

おばちゃん「ありがとうございました。また来てね」

 

会計を済ませて外に出た時にはもう13時を過ぎていた。結構話し込んでしまったらしい。

 

未来「凱さん命さん、今日はありがとうございました」

 

命「ううん、こっちこそ。久しぶりに二人に会えてよかったよ」

 

凱「響君、沈んでる暇があったらこれからどうするかを考えなきゃ」

 

響「はい⋅⋅⋅」

 

命「⋅⋅⋅よっぽどショックだったみたいね。未来ちゃん、話し合いもだけど響ちゃんのケアもしないとね」

 

未来「はい。響、挨拶ぐらいちゃんとしないと」

 

響「うん。今日はありがとうございました」

 

凱「響君」

 

響「はい」

 

凱「この事で何か悩むことがあれば相談しにおいで。きっと何か力になるから」

 

響「⋅⋅⋅ありがとう、ございます」

 

未来「では、本当にありがとうございました。さようなら」

 

響「さようなら⋅⋅⋅」

 

凱「さようなら、また学校でね」

 

命「さようなら、またね」

 

こうして俺たちはそれぞれの家へと帰った。

/

 

帰宅後 凱と命の家

 

凱「ただいま」

 

命「ただいま~っと。さて凱、今凱が考えてること当てみせようか」

 

凱「⋅⋅⋅何を考えてると思う?」

 

命「⋅⋅⋅昼前に感じたあの感覚の正体でしょ?」

 

凱「⋅⋅⋅ああ。幾度となく戦ったからこそわかる。

あれはゾンダーと同じ感覚だった。もし、本当にゾンダーのものだったとしたら、もうコソコソとノイズ狩りをしている場合じゃない。

彼女たちでは絶対手に負えないし、浄化ができないから何度でも復活する。⋅⋅⋅俺はギャレオンと共にもう一度勇者最大の任務を果たす」

 

命「でも凱、前にギャレオンは⋅⋅⋅」

 

そう。二年前に地球に飛来した時点でギャレオンの出力はある一定の低いラインから上がらなくなっていた。

ガオガイガーになれない今、万が一ガイガーだけで太刀打ちできなかった場合、どんなこの世界の技術でもゾンダーを完全に倒すことはできない。

 

凱「そうだとしても今のギャレオンにはGクリスタルがある。昔のギャレオンよりも勇気をエネルギーに変えられる。きっと対抗できるはずさ。

それはそうと命、あの時どうして反応することができたんだ? 命の力は俺があの時確かに浄化したはずなのに」

 

命「それは⋅⋅⋅わからない。でも、あの人が通った時に頭痛がしたの。それも覚醒前と同じような。もしかしたら、何かの影響で力が活発になり始めているのかもしれないわ」

 

凱「⋅⋅⋅⋅⋅⋅もう、命とは二度と戦いたくないな」

 

命「⋅⋅⋅私も、もう二度と凱と戦いたくない」

 

原種大戦の後にあった機界新種ゾヌーダとなった命との戦い。その果てには奇跡が起き、凱と命は進化した人類『エヴォリュダー』となり、なんとかハッピーエンドで幕を閉じることができた。

 

凱「あの戦いは奇跡と今までの積み重ねとしか言い様がなかった。もし護がいなかったら、もしギャレオンが無かったら、もし原種大戦でZマスターに負けてしまってたら、もし――」

 

命「もう言わないで! あの時のこと今でも鮮明に思い出せる。

勇者ロボの皆を壊して、護君に瀕死の重症を負わせて、凱をこの手で殺しそうになった。今でも稀に悪夢として夢でもう一度味わうわ、あの時の苦しみを。

 

⋅⋅⋅⋅⋅⋅でも、今はまだ大丈夫。それに、もしもの時には凱の浄化の力に頼るから」

 

凱「⋅⋅⋅わかった。その時が来たら、絶対に頼ってくれよ」

 

命「うん⋅⋅⋅。さて、そうだと思うならIDアーマーの調整も念入りにしなくちゃね」

 

凱「ああ頼む。俺の勘だが、ヤツは数日中に必ずゾンダーになる。それまでに万全の状態で挑めるようにしよう」

 

胸の中にあるかすかな予感。その予感は的中していた。

ゾンダー出現まで、もうその時は近かった。

/

 

翌日の昼下がり 石油会社Atom内にて

 

男「クビってどういうことですか!?」

 

部長「課長と話し合った結果だ。君は最近ミスが多すぎる。大小はともかくな。しかし私はね、君は優秀だということを知っている。それでもね、今日までのミスの積み重ねでクビに踏み切るしかなくなったんだ」

 

男「どうしてです! どうして課長に押し付けられたミスの尻拭いしていただけでクビにならないといけないんですか! おかしいですよ!」

 

課長「おやおや、秋永君。私に責任を押し付けるとは困ったヤツだなぁ。そうだから、君はクビになったんだよわかるかね? ん?」

 

なんだと。今までずっと会社のために頑張ってきたのは俺じゃないか。なのにこんな仕打ち馬鹿げてる。⋅⋅⋅こいつのせいだ。今、目の前にいるこいつのせいだ。許せない。

許せない許せない許せない許せないユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ――

 

男(な、なんだこれは!?)

 

怒りで幻覚でも見ているのだろうか。

自分の身体から紫色の光が輝きを放っている。そして、目の前であいつが慌てふためいている。

 

男(ああ、あいつが慌ててやがる。だったらもう、なんでもいいや)

 

男の意識はここで途切れた。

/

 

その時、通りを行く人たちは見た。

あるビルの中から紫色の光が放たれたその瞬間、ビルがみるみる変形し、人型の怪物になるのを。

 

通行人「ば、化け物だー!」

 

皆、一目散にシェルターへ駆け出した。化け物は空中に大きな水玉を一つ浮かべた。やがて、それは破裂して雨となって辺り一面に降り注ぐ。すると化け物はおもむろに腹部をひねり、辺りに光が炸裂した。

 

そして、その姿を見た人は、誰一人として生きてはいなかった。

/

 

特異災害対策機動部二課指令室にて

 

弦十郎「何が起きた!」

 

友里「正体不明の怪物が出現!」

 

藤尭「半径500mの爆発! 道路、建物が破壊されました!」

 

弦十郎「チッ、(焼け石に水かもしれんが⋅⋅⋅)奏者を現場に向かわせろ! 二人には無理をするなと伝えておけ!」

 

藤尭「りょ、了解!」

/

 

少し時間を巻き戻して

リディアン音楽学院

 

「はあ⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

 

授業中にもかかわらずため息をつく少女がいた。

 

響(結局、20:00までに帰れなかった時は連絡するってことになったけど、未来全然納得した顔じゃなかったなぁ。どうしたらよかったんだろ⋅⋅⋅)

 

昨日の話し合い。

とにかく、二課のことシンフォギアのことを伏せてなければならなかった結果、あんまり⋅⋅⋅いや全く意義の無い話し合いになって、そんなに求めてない約束を交わして終わった。

申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

未来はこんなに心配してくれているのに私は何も話すことができない。こんなんじゃいつまでもお互い平行線を続けるばかりなのに。本当はどうすればよかったんだろうと悩んでいたその時だった。

 

ドカーン!!

 

爆発音が鼓膜を、衝撃波が窓ガラスを震わし、窓の向こうからはもくもくと黒煙が立ちこめた。そして、ここからでも見える見たこともない化け物。

間髪入れずに校内にサイレンが鳴り、スピーカーから避難を指示する放送が流れる。

それと同時に二課からの指令を知らせる変わったバイブレーションでスマホが震える。

 

響(⋅⋅⋅風鳴さんが呼んでる。いかなきゃ)

 

クラスメイトの避難の流れに乗って中央棟に移動。駐車場におりて、そこに緒川さんが運転するあの黒塗りの車に乗って、現場へ急ぐ。車に乗った時にはもう翼さんはもう乗っていて一言、

 

翼「遅い!」

 

とだけ言われた。

 

緒川「響さん」

 

響「はい」

 

緒川「今回の敵は今までないほどに巨大です。それに伴って戦闘の規模も大きくなると思います。

二回目の戦闘ですがそれに関わらず気をつけろと指令から伝言も預かっています。

あと、安全のために目標から800mの所で停車します。

その後はよろしくお願いします」

 

響「はい、わかりました!」

 

緒川「翼さんには、響さんとしっかり連携をとれと追加で伝言を伝えておきますね」

 

翼「⋅⋅⋅わかりました」

 

明後日の方を向きながら翼さんはそう応えた。

/

 

翼「思った以上に酷いな⋅⋅⋅」

 

車に乗っていた時にもわかっていたことだったが着いたときにその酷さを直に目の当たりにした。あちこちから黒煙が上り道路はひびが入りめくれている所もある。

 

翼「早々に対処しなければ⋅⋅⋅いくぞ!」

 

響「はい!」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tion⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tion⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

 

聖唱を口にしてシンフォギアを纏う。そして、現場へと急ぐ。

あの化け物はゆっくりと海に向かって進んでいる。その陸との境にある港にはタンカーが停まっているらしく、もし化け物が爆発させるという能力だった場合、港は一瞬で消し飛んで周辺に凄まじい被害を(こうむ)るらしい。

一方で二回目の装着で前回意識してなかった身体能力の上昇を改めて体感する。ものの数分で化け物の目の前に到着した。化け物は私たちが小さ過ぎるのかちっとも目にくれない。

 

一方で化け物の姿・形は30mぐらいの大きさで両腕が膝の辺りまでくるほど巨大でさらに腕に二門の銃がくっついて、チューブが付いていて背中に背負っているタンクのようなものに繋がっている。両肩が丸く出っ張り、胸と腰にある一対の装甲が目を惹く。足は上半身よりも短いかわりに足のサイズが大きい。そして、それらの体格から考えても小さいとわかる頭部で丸い目玉がギョロリと見えている。

 

響(まずは殴ってみれば⋅⋅⋅!)

 

響「はあぁぁぁぁ!」

 

翼「あ、待て!? まずは様子を!」

 

そう言っている翼さんをバックにパンチを繰り出そうとした。でも、

 

ガン!!

 

見えない壁に弾かれた。

 

響「嘘!?」

 

翼「こいつ、バリアがあるのか!?」

 

ほんの数mのところにあるバリア。殴ってみてもびくともしない。

 

翼「ならば、受けてみよ! 〈蒼ノ一閃〉!」

 

バリアに向かって蒼い衝撃波がぶつかる。でも、びくともしない。それどころか気づかれてしまった。

化け物は腕の銃を私たちの頭上へ撃つ。大きな水玉が浮かぶと同時に妙な臭いが辺りを包む。

 

翼(この臭い⋅⋅⋅まさか!?)

 

翼「逃げるぞ!」

 

響「え?」

 

翼「早く!」

 

響「は、はい!」

 

急いであの水玉の上から回避するために化け物を背にして走りだす。対して化け物は口を開き、そこから霧状になった液体を吐き出す。さらに、その吐き出す空気の勢いでゆっくりと落ちていた水玉を向こうに⋅⋅⋅つまり彼女ための方向へと流し、そして腰をひねった。

 

ドカーン!!

 

翼・響「うわあぁぁぁぁぁ!?」

 

水玉が炸裂し、彼女たちは突き当たりにあるビルへ叩きつけられ、その衝撃で意識を手放しそうになった。

 

が、ふと視界に緑色の光が差し込み、沈みかけていた意識が急激に覚醒した。でも、さっきの衝撃せいなのか身体は全く動かない。

 

???「大丈夫か、立花響?」

 

視線でその姿を仰ぎ見ると見覚えのある金色の鎧がそこにはあった。

 

響「エ⋅⋅⋅ヴォリュダー⋅⋅⋅さん? あれでも、声が⋅⋅⋅」

 

前に会った時とは声音が全然違う。前より声の感じが柔らかくなっている。でも、今の声にはきついぐらいにエコーがかかっていて、本当の声がどんななのかがわからない。

 

エヴォリュダー「ああ⋅⋅⋅。あの時はまだ鎧のメンテナンスが終わってなかったからね。ボイスチェンジャーを使っていたんだ。これが俺の本当の声に近い声さ。

ああ、動かないで。さっきの衝撃で無理に身体を動かすといけないから」

 

翼「あの⋅⋅⋅あなたは一体――」

 

エヴォリュダー「よし、今から君たちを安全な場所⋅⋅⋅できるだけ遠い所に運ぶよ。そしたら、迎えが早く来るだろうから」

 

と言って何か言いかけた翼さんと私を両脇に抱えて大きく跳んだ。そのたった一回のジャンプでビルの屋上へと着地する。

さらに、そこからビルの屋上から屋上へと飛び移り、しばらくしてリディアンの近くにある公園で私たちを下ろした。

もういつの間にかシンフォギアも解けていた。

 

響「ありがとうございます、エヴォリュダーさん。でも、あの化け物にどうやって立ち向かえば⋅⋅⋅」

 

エヴォリュダー「大丈夫だ。ゾンダーは必ず、俺が倒す。だから安心してくれ、立花響」

 

響「あの⋅⋅⋅その、私の名前、フルネームで呼ばなくてもいいですよ。どっちの方でも好きなように呼んでくれれば」

 

エヴォリュダー「⋅⋅⋅いいのかい? よし、じゃあ⋅⋅⋅⋅⋅⋅立花君って呼んでいいかい?」

 

響「はい、もちろん!」 

 

翼「あの⋅⋅⋅あなたは一体何者なんですか?」

 

エヴォリュダー「俺の名はエヴォリュダー。ある組織に所属していて、勇者を生業としている」

 

翼「勇者⋅⋅⋅ですか。気をつけてください。ヤツの吐く液体はおそらくガソリンか灯油か、とにかく可燃性の液体です」

 

凱「⋅⋅⋅なるほど、わかった。心に留めておくよ」

 

そこで、エヴォリュダーさんはこっちに背を向けて誰かと通信しだした。

 

エヴォリュダー「ああ、俺だ。ゾンダーは港の方に?

⋅⋅⋅ああ、わかった。よし、今からあれを『NEI-01』と呼称しよう。

⋅⋅⋅え? Nの意味? 『New』だけど⋅⋅⋅。

⋅⋅⋅ああ、ここで呼ぶ。大丈夫だ、彼女たちはさっきのダメージで動けない。それに、ここから呼んだなら呼んだでメリットがあるんだ。だから、任せろ」

 

通信を切ったのかこっちを一目見て、右腕を上に突きだし、天に向かって声高に叫ぶ。

 

エヴォリュダー「ギャレオーーン!!」

 

そして、右腕に付いている何かから緑色の光球が放たれた。

/

 

特異災害対策機動部二課指令室にて

 

藤尭「アンノウン、緑色の何かを発射! これは⋅⋅⋅何か動物が光の中に描かれてます!」

 

友里「指令、東京湾より高エネルギー体が浮上してきます!」

 

ザバーン!!

とスクリーンの向こうで東京湾からメカニカルなライオンらしきものが現れた。頭部以外が白く、薄い茶色のたてがみに金の頭部とオレンジの爪をしている。しかし、なんと言っても大きさが約10mと工事に使う重機よりも大きい。そして、浮上したそれは空中を駆け、咆哮しながら敵に向かって突進する。

対する敵は二門の銃口を向かい合わせて一つの水玉を放ち、ライオンが迫って来たところで腰をひねって水玉を炸裂させる。しかし、ライオンはそれを咄嗟でかわし敵に喰らいつく。だが、ヤツはその発達した拳でライオンを殴りとばす。

 

友里「アンノウン、奏者から離れます!」

 

弦十郎「緒川、あとどのくらいだ!」

 

緒川「5分⋅⋅⋅いや、3分ください! 到着次第、奏者を回収します!」

 

櫻井「⋅⋅⋅まさか、シンフォギアでも歯が立たないなんてね」

 

奏『あのライオン、まだ何かを隠してる気がする。でも、一体何を⋅⋅⋅?』

 

弦十郎(すまないがアンノウンよ、あとは頼む⋅⋅⋅!)

/

 

現場に戻って

 

遠くで車のエンジン音が聞こえる。彼女たちの輸送車が回収しに来たのだろう。一方で俺は彼女たちの元を離れてギャレオンが闘う場へと急いでいた。ギャレオンのことを案じているのもあるが、一番は「フュージョン」するためだ。しかし、今回一番の懸念は、

 

凱(ガイガーの状態で果たしてコアを抉り取ることができるだろうか?)

 

ということである。

 

今のギャレオンはソール11遊星主との戦いの時とは程遠いほどに出力が落ちている。はっきり言ってガオファーの方が出力を上回っているかもしれない。そんな状態ではバリアを破ってもコアを抉れなければ永遠にループしてしまう。しかし、他に打つ手が無いためこれに賭けるしかない。そうこうと思考しているうちに戦場へ戻って来た。

 

凱「ギャレオン!」

 

その一言で攻撃を中断し、こちらを向く。

 

凱「いくぞ!」

 

その呼びかけに

ガオオォォォォ!!

と応える。

 

凱「フュージョン!」

 

ボイスコマンドが入力され、獅子が俺を飲み込み一つとなる。するとギャレオンに変化が起きる。

前足の爪の中から拳が現れ、後ろ足がまっすぐに伸び、頭部がスライドして中から人をかたどった頭部が現れ、獅子の頭部は胸にくる。そして、上半身が180°回転してその双眸に光が灯り、叫ぶ。

 

凱「ガイガー!」

 

[勇者エヴォリュダー・ガイとGクリスタルをエネルギーとするジェネシックギャレオンとフュージョンすることで人型メカノイド、ジェネシックガイガーに変形するのだ!]

/

 

特異災害対策機動部二課指令室にて

 

櫻井「うそ~ん!?」

 

友里「変形した!?」

 

藤尭「合体したのか!?」

 

奏『マジかよ⋅⋅⋅』

 

弦十郎「⋅⋅⋅カッコいいな」

 

巨大メカライオンの登場から人型への変形という怒涛の展開に各々がそれぞれの反応を示し、各々が業務を放棄しスクリーンに映る、あまりにもSFチックな現実に目を奪われていた。

/

 

現場に戻って

 

凱「はあぁぁぁぁ!」

 

フュージョンして早速、渾身のパンチを繰り出す。

パンチはバリアを破ることができたものの破る際に勢いが減衰してしまい、装甲に傷一つつかない。それどころか同じくパンチで反撃される。しかし、今までの闘いからくる経験でその軌道を予想し、楽々と避ける。

すると、敵が口を開き霧状にしたガソリンを吹きかける。そして、すぐさま人でいう歯の部分をシュッと擦る。

パパパパパ

まるで爆竹のような爆発がガイガーの眼前で起きる。傷こそつかないものの目眩ましとしては効果バツグンでその急な閃光に驚き、攻撃の手が一瞬止まってしまう。そこをNEI-01が見逃すはずもなく、巨大な拳によるパンチをまともに受けてしまい数m吹き飛ばされる。

さらに、両腕を構え、水玉をグレネードのように発射する。だが、放物線を描きながら飛ぶので着弾が遅い。故に当たる前に横へ跳び事なきを得る。

すると、これを予測していたのか地を滑るようにしてこちらに突進してきた。しかし、それも東京という都市において自由に建物の上を跳び渡ることのできる者とある程度の幅のある道じゃないと走行もままならない者との差はもはや明白で逆にガイガーが翻弄しているようにも見えた。

⋅⋅⋅だが、これさえも予測していたということをすぐに知ることとなる。

しばらく翻弄した後、NEI-01はガイガーから離れた所でおもむろに腰をひねって火花を発生させた。すると、今まで外してきた水玉の跡であるガソリンだまりに引火し、まるで地雷のように次からつぎへと引火と爆発が急激な速さで起き、その一つが足元にあったためにまた吹き飛ばされる。

だが、

 

凱(今、確かに摩擦を起こす瞬間、バリアが無くなった。諸刃の剣だが、あの瞬間にガイガークローでコアを抉り出せれば⋅⋅⋅!)

 

ガイガーは今度は打って変わって前に出て一発パンチが当たれば退くというヒット&アウェイ戦法をとり始めた。

そして、それに業を煮やしたのか大きな水玉をガイガーに当てる要領で「ヒット」の途中だったガイガーの目の前で繰り出し、火花を出そうとする。

 

凱「――! そこだッ!」

 

機会を察した凱は建物を使いビルの壁を蹴って横からNEI-01の眼前に姿を表し、

 

壁「ガイガー⋅⋅⋅クロー!」

 

獅子の爪の装備した渾身の一撃はNEI-01の胸部に深々と刺さり、そしてコアを⋅⋅⋅抉り出せなかった。

さらに、炸裂した水玉とパンチのダブルコンボで一気に劣勢へと追い込まれた。

 

凱(グッ、こうなったら、ダメ元で呼んでみるしかないな⋅⋅⋅)

 

凱「ジェネシックッ! マシンッ!」

 

すると、最強の五体のマシンが――来なかった。その慰めなのか、逃げ遅れた雀の羽ばたく音をマイクが拾う。

 

凱「くッ! やはり、ダメなのか⋅⋅⋅!」

 

それからはなんとかNEI-01にガソリンを使った攻撃をさせないためのヒット&アウェイ戦法でその隙にこの状況を打開する方法を模索していた。

 

凱(一体、どうすれば⋅⋅⋅! いや、まてよ⋅⋅⋅)

 

確かに今、目の前にゾンダーがいる。

だとしたら、この世界のギャレオンが同じくこの世界のラティオを連れてこの星(地球)に既に来ているのではないか。

現れた地球外の技術

傷ついたブラックボックス

現技術をもってでの再現

 

凱(この可能性に賭けるしかない!)

 

そして、それらの総称をギャレオン召喚に負けない程声高に叫ぶ。

 

凱「ガオーッ! マシンッ!」

 

すると、NEI-01の

背後からステルス機を模したステルスガオー

横からもうこの世界では引退した新幹線を模したライナーガオー

地中から二つのドリルをつけたモデル無しのドリルガオー

がそれぞれの方向からやって来た。

/

 

一方、ある観測ポイントでは

 

命「あれは、ガオーマシン!? まさか、この世界のギャレオンが地球に来ていたの!?」

 

命が今いる場所は郊外の近くにある場所でそこから凱のサポートをしている。いや、正確にはサポートしたいのだが敵を分析する機材が無いためサポートできないので仕方なく遠くからのモニタリングをやっている。

一方で、凱は飛来したガオーマシンとコンビネーションを組んで巧みに攻撃を繰り出すものの、やはりガイガー自身の出力が下がっている影響でコアを抉り出せない。すると、

 

凱『命!』

 

命「どうしたの、凱?」

 

凱『今、リミピッドチャンネルで誰かが教えてくれた。命、「ファイナルフュージョン」は可能なのか!?』

 

命「無理よ! プログラムドライブするコンソールなんて持ってない!」

 

凱一人ではギャレオンと単独でフュージョンすることは可能なのだが、ファイナルフュージョンは少なくとも凱ではない誰かがプログラムドライブをしなければならない。

なぜなら、凱一人にファイナルフュージョンまでをできる方法を与えると万が一の時、当時から最強の座を譲らないガオガイガーに対処するのが難しいからだ。特にベイタワー基地でガオガイガーへのファイナルフュージョンする(EI-02までの)プログラムが完成した時には、まだ氷竜と炎竜までもが完成していなかったので力の乱用を危惧した国連がそのように指示したのだ。

 

凱『命、シグナルを送ってみた。何か変化があるか?』

 

命「いや、何も⋅⋅⋅ッ!? ちょっと待ってて!」

 

聞こえる。

あのアラートの音が。

ベイタワー基地で耳にたこができるくらい聞いたファイナルフュージョン要請シグナルのアラート。でも、一体どこから? 音量から近くであることは確か。でも、自身には何も変化がない。よく耳をすませると音は左から聞こえる。左の⋅⋅⋅下? 左の腕らへんから?

音だけを頼りにたどり着いた左腕に凝視しているとボロボロボロとでも音が鳴りそうな剥がれ方で「ミラーコーティング」された何かが姿を現す。

 

命「な、なにこれ!?」

 

()()は手首から肘にかけて白く腕を覆っていて中央にあるクリアパーツから赤いランプが照らされていた。そこを押すとカチッという音と共にガバッとヒンジを軸に白い部分が剥がれ、剥がれた白い部分の裏にはモニターが隠されてあった。

そして、その白い部分が去った跡には、キーボードのコンソールとプログラムドライブ用のボタンが、ご丁寧に保護ガラス付きでそこにあった。

 

命「が、凱!」

 

凱『どうしたんだ命!』

 

命「よくわからないけど、これならファイナルフュージョンいけるよ!」

 

凱『じゃあ頼む、なるべく早く!』

 

命「わかったわ」

 

コンソールを叩きドライブの準備を片手ながら着々と進めている間、こんなことを考えていた。

 

命(今まではこの世界にできるだけ干渉しないようにと思ってた。私たちが干渉して起きた例があの天羽奏だとしたら、私たちの干渉は物事をマイナスにもっていくんじゃないかって。

⋅⋅⋅でも、響ちゃんを救うことができてゾンダーが現れて、私は改めて凱とこの世界に来た意味を見出だせているのかもしれない。

もう迷わない。凱と一緒に皆の元に帰る!)

 

命「凱、いくよ!」

 

凱『ああ!』

 

命「ファイナルフュージョン! プログラム⋅⋅⋅ドラァァイブ!」

 

保護ガラスを叩き割り、ボタンを押すとモニターの表示が自動で変わり、中央に『GAOGAIGAR』と表示された。

/

 

凱「よっしゃァ! おおおおお!」

 

プログラムドライブで合体する間、一番危険視しなければならないのが敵の妨害。

だが、一度EMトルネードを発生させればこっちのもの。

正面からNEI-01に突っ込み、攻撃を繰り出そうとする。それをパンチで迎撃しようとするが、攻撃こそがフェイントで本命はもちろん合体である。

敵のパンチを跳び越え、頭部を踏みつけて高く跳躍しガオーマシンもその後に続く。対して、頭部を踏まれたからか敵の動きは完全に止まっていた。

 

凱「ファイナル! フュージョォォン!!」

 

同時に腰にある噴射口から人工の電磁嵐(EMトルネード)

が吹き出し、下半身を回転させて自身の周りにトルネードを形成する。そこから、別々の方向から三機のガオーマシンが進入してくる。そして、

まず、ガイガーのつま先を真っ直ぐにする。するとドリルガオーが二つに分かれて先端のドリルがどかされ、そこから現れた空洞に足を入れる。そうすると内部でロック機構が動き、抜けないようにする。

次に、人でいう肩甲骨にあたる部分にある軸でガイガーの両腕が身体の横から後ろに移動する。そこから、両腕で塞がれていた通り道にライナーガオーが右から左に突っ込み、独自のスプリング機構でちょうど左右から見える割合が1:1になる所で止まり、ロックされる。

さらに、上からステルスガオーがガイガーの背後へ滑るように飛び、ガイガーの両腕を納めるように合体して肩にあるあるロック機構で完全に固定(パーフェクトロック)される。すると脇を通ってステルスガオーに付いている追加のたてがみがギャレオンの頭部にくっつき、その双眸にいっそうの光が灯る。

そこから、ライナーガオーの見えている部分の下部から白い二の腕が引き出される。そこから、ステルスガオーのエンジン部分が音をたてて二の腕に接続される。連動してシャッターパーツが折り畳まれ、中にあった拳が回転しながらとびだす。

最後に、ステルスガオーの中からリードに繋がれたメットパーツがガイガーの頭部に被され、リードが外され素早く中に引っ込む。マスクパーツがつけ直され、ファイナルフュージョン時から光を失っていた双眸に再び光が灯り、額のGクリスタルが前面に押し出され「G」の文字を表す。

そして、稼働確認の一連の動きに合わせその名を叫ぶ。

 

凱「ガオガイガー!!」

 

[かの世界を護るため、真の勇者が今再び誕生する! その名も勇者王ガオガイガー!]

 

EMトルネードが消え中にいたのはそう、くろがねの巨神だった。

/

 

特異災害対策機動部二課指令室にて

 

『ガオガイガー!!』

 

スクリーンの向こうでは、『ファイナル! フュージョォォン!!』の途切れ途切れの声と同時に緑の何かを渦状にしたと思ったら叫びと共に渦は無くなり、代わりに30m程ある巨人が現れた。指令室に戻って来た緒川と奏者も含めて各々の反応はというと、

 

櫻井「すっご~い⋅⋅⋅」

 

友里「⋅⋅⋅⋅⋅⋅」

 

藤尭「おお!?」

 

奏『』(あまりのことで言葉が出ない)

 

響「ええ!?」

 

翼「こ、こんなことが⋅⋅⋅」

 

緒川「なんだあれは!?」

 

弦十郎「⋅⋅⋅ロマンだ」

 

とこんな感じだった。

/

 

彼女はあの懐かしい姿に感じるものがあったが、今はそれどころではなかった。ギャレオンに外付けしたスピーカーのオープンモードのオンオフがおかしくなっていたからだ。

元々ギャレオンには1997年に飛来した時からスピーカーにあたるものを搭載していなかった。しかし、2003年のEI-01の飛来による災害で今後の二次災害を心配してギャレオンにスピーカーを付けることになった。当時の巨大ロボットはギャレオンしかいなかったため、救助マシンが行けない場所もあの四肢での移動の前では関係無いと考えたからである。故に、パイロットでなくても遠隔でオンオフができるようになっている。

 

命(さっきの爆発を受けたせいかしら? スピーカーが誤作動を起こしてる。一刻も早く直さないと)

 

さもなければ、自分たちはふとした拍子に秘密がこぼれて世界中から追いかけまわされるはめになるのだ。

/

 

凱「よし、いくぞ!」

 

そう言うと右腕を突き上げる。するとステルスガオーのパーツだった部分が籠る熱を出す動作をしながら拳と腕がそれぞれ逆に回り始め、だんだんと赤くなっていく。それをNEI-01に構えて、

 

凱「ブロウクン! マグナァァム!」

 

射出する。初めてのブロウクンマグナムだったからなのか何もせずに棒立ちで、その状態でまともに受け、バリアも砕けさらに後ろへ吹っ飛ぶ。そして、ブロウクンマグナムは元の腕へ帰っていく。殴られたからかNEI-01はようやく襲いかかって来た。

 

凱「それを待っていた! ドリルニー!」

 

左膝のドリルが回転し、それをそのまま突き刺す。対して、パンチで出していた拳がドリルで抉られて痛かったからか挙動が止まる。しかし、ゾンダーの修復力で一瞬のうちに治り、水玉を出して即座に炸裂させようとする。

 

凱「くっ、間に合うか!? プロテクトシェェェド!」

 

左手の特定のポーズをとって炸裂の寸前で空気をねじ曲げた見えざる盾が生まれる。そして、炸裂による爆風を防いだが、あまりの衝撃で少し後退りする。両者の間には爆発の黒煙が立ちこめている。

 

凱(よし、今だ! ⋅⋅⋅できるだけ早く終わりにする!)

 

凱「ヘルッ! アンド⋅⋅⋅ヘブンッ!」

 

発動のための構えをとると左手が黄に光り、次に右手が赤に光る。

 

凱「ゲル・ギム・ガン・ゴー・グフォ⋅⋅⋅⋅⋅⋅!」

 

呪文を唱えながら、片方に防御、もう片方に攻撃が宿る両手を一つにし、その両手を正面に構える。すると、手首からEMトルネードが吹き出し、黒煙を吹き飛ばしNEI-01の拘束する。

 

凱「おおおおおおおっ!」

  ガオオォォォォ!

 

凱とギャレオンが同時に吼え、スラスターをふかし、真っ正面から突っ込む。そして、NEI-01を胸元を抉り、その中心にあるゾンダーコアを力技で引きずり出す。

 

凱「はああ⋅⋅⋅てやあああっ!」

 

コアを奪われた身体が背後で爆発を起こす。戦闘はここで終了。後は浄化だけなのだが、

 

凱(俺一人で浄化させることができるだろうか⋅⋅⋅?)

 

かつて、ゾヌーダ戦の最後に浄化をしたことがあった。ただ、あの時は傍らに護ことラティオがいたからだ。浄化の能力は元々ラティオにしかない。

そのラティオの助力によってエヴォリュダーになったものの、浄化の能力も追加されたかどうか。何しろ、あの時点で既にゾンダーは全て浄化または消滅していて試す機会がそもそもなかったからだ。

 

凱(⋅⋅⋅試してみるか)

 

ガオガイガーからフュージョンアウトし、巨大なゾンダーの核と対峙する。その時、右腕と取り付けられたポインター内のGストーンがまばゆい光を放つ。

 

凱「これはラティオ? ⋅⋅⋅いや、この意識の波動はカインか!? ⋅⋅⋅⋅⋅⋅俺をサポートしてくれるのか。よし、確か護はこうやっていたな⋅⋅⋅」

 

2005年から始まった原種大戦にて護が浄化する際にとっていた構えをし、浄化の呪文を唱える。

 

凱「クーラティオーッ! テネリタース、セクティオー、サルース⋅⋅⋅コクトゥーラ!」

 

振りかぶった左手をゾンダー核にかざすとまるで水滴が落ちたかのように表面が波打ち、みるみる小さくなっていき、やがて滝のように涙を流す男と気絶している男女合わせて52人が姿を見せた。

 

凱「君、この同僚たちを下ろすのを手伝ってくれないか?」

 

今、凱は確かに人の前に立っている。普通なら、目と口が見えているから、どんな特徴であるかがわかる、普通なら。

今、凱の素顔はIDアーマーの緑のバイザーが発する光で肉眼では顔がまるで陽炎が起きているみたいに見えなくなっているので心配はいらない。

カメラなどの記録機器ではスパイ任務などでIDアーマーを使った際の支えとなるようにアーマーから特殊な電波が発生しており、一時的に機能を狂わせることが可能となっている。

 

一方、男は涙を流しながら首を縦に振った。それを確認して、再びフュージョンして両手をそっと地面に下ろす。そして、フュージョンアウトしてその上にいる人たちを一人ひとり丁寧に下ろす。やがて、手の上に人がいなくなったのを見て、またフュージョンする。

 

凱(さてと⋅⋅⋅合体解除どうすればいいんだ?)

 

あっちだったら、GGGが回収してメカニックの皆がフュージョンアウトしてくれていた。

が、この世界にそんな組織はない。このままずっとガオガイガーのままかと考えていたその時だった。

 

???『ウエニトベ』

 

まただ。

さっきのファイナルフュージョンのことを伝えたあの声がリミピッドチャンネルで通して脳内に響く。さっきのこともあるので、静かに上へと飛ぶ。

すると、腰からEMトルネードが吹き出してステルスガオー部分にあるスラスターが片方がふかされて、ファイナルフュージョン時のようにとはいかないが、どこかぎこちなく回転してトルネードを形成する。

そこから、まるで逆再生のビデオテープのようにステルスガオーが分離し、ライナーガオーが通り道を通り抜け、ドリルガオーが分離する。そして、各々別々の方向へ飛び去っていき、残されたのはガイガーの状態に戻ったガイガーだけになった。

 

凱「命」

 

命『どうしたの?』

 

凱「港にきてくれ。そこで合流してIDアーマーを外す」

 

命『わかったわ』

 

EMトルネードが霧散してガイガーだけになった後NEI-01が来ようとしていた港でフュージョンアウトし、ギャレオンは再び海へ潜り、俺はIDアーマーを外し、カメラの死角をくぐって家に帰った。

そして、トランクを家に置いた後はそれぞれの職場に急いで戻った。

/

 

特異災害対策機動部二課指令室にて

 

藤尭「アンノウン、ライオンから分離、ライオンは海に潜っていきます」

 

友里「アンノウンの反応、港でロストしました。どうしますか、指令?」

 

弦十郎「そんなのは後回しだ。被害地区での生存者の捜索に人をまわせ。一人でも多く救助するんだ!」

 

友里「了解!」

 

緒川「明日からの政府は大騒ぎですね」

 

弦十郎「そうだな。俺たちにも、とばっちりが来るだろう。緒川、あれの中から出てきた人たちを保護しておいてくれ。藤尭、君も同行してくれ」

 

緒川・藤尭「了解!」

 

櫻井「ええ~、なんもわかんないのに謝るなんて、そんなの嫌よ」

 

弦十郎「我慢してくれ了子君。⋅⋅⋅奏者の検査は?」

 

櫻井「もう終わって、二人とも帰したわよ。検査結果がまだだけど強い打撲程度で済みそうよ」

 

弦十郎「そうか。後日、二人から詳しい話しを聞いてみるか」

 

弦十郎(それにしてもガオガイガーか。⋅⋅⋅なかなかカッコよかったな)

/

 

リディアン音楽学院

 

未来「響!」

 

響「あっ、未来!」

 

未来「もう、どこ行ってたのよ! シェルターの中にいないって聞いて⋅⋅⋅心配したんだから!」

 

感極まっているのか響の元に飛び込み、抱きつく。

 

響「ご、ごめんね未来。シェルターの完全閉鎖に間に合わなくって。でも、連絡しようとしてもシェルター内は電波が無いし、連絡する方法がなかったんだ」

 

未来「完全閉鎖に間に合わないって何してたのよ!?」

 

響「いや、ちょっとトイレに⋅⋅⋅」

 

未来「シェルターの中にもあるじゃない!」

 

響「だって、一回だけ使ってことあるけどすっごく臭いんだもん!」

 

未来「それとこれは話しが別でしょ!」

 

響「いや、だって、でも――」

 

未来「いやでも、だってでもない!」

 

そんな光景を見ている者が三人いた。

 

安藤「あ~あ。ビッキー、あんなにヒナを怒らせるなんて」

 

板場「あんなアニメみたいな怒り方、珍しいわね」

 

寺島「でも小日向さん、すごく心配していましたから⋅⋅⋅」

 

板場「ま、自業自得ってことね」

 

一方で

 

凱「すみませんでした!」

 

岩倉「いいっていいって。だけど、これからは間に合うようにな」

 

命「申し訳ありませんでした!」

 

店長「いや、こちらこそ。まさか冷凍庫のスピーカーが壊れてたとは思わなかった」

 

各々、謝罪を繰り返していた。

/

 

???では

 

???「チッ、あんなもの太古の時代にもなかったぞ!

⋅⋅⋅しかし、駒はまだある。が、スポンサーがとやかく言う前に一個はくれてやるか。

さて、あの巨人のデータを録らなくてはな。場合によってはまだ試験中のネフシュタンも使わねばなるまい。さあ巨人よ、派手に暴れてくれよ。

 

ククク、アハハハハ!」

 




皆さん、どうもおはこんばんにちわ。自己満筆者です。
今月は今までの分を返上しようと頑張りました。おかげで完成し、上司に寝不足を怒られました。ついでに、9月に投稿できませんでした。
実は、ゾンダーと命の謎のコンソールの挿し絵を用意しようとしていたのですがここで重要なことに気付きました。なんと私、絵が下手だったのです(友人も)!いやあ、誠に残念です。いつかきっと絵を挿入しますよ⋅⋅⋅多分。命の方の情報が少なかったので、一応私がイメージしているものを言うと「ニルヴァーシュ Spec3」の腕(ラインなし)に「ガンダムアメイジングエクシア」のシールドのモールド(?)があるイメージです。すみません、気になる方は各自で調べてください。
今回は「Outer Episode」のサンプルとしての役割もあって「ふらわー」でのシーンがそれです。「Outer Episode」だったらバトルではなく話し合いの方に焦点が当たります。あくまで本編内でのサンプルですので「Outer Episode」ではちゃんと起承転結がしっかりしさせるつもりです。ご期待ください。
あと、皆さんお気づきだと思いますがあの「勇者王誕生!」はこの作品のために創りました。もちろん私がです。本当はあそこにタイトルも入れたかったのですがさすがに何か言われると思って載せていません。一応タイトルは「勇者王誕生! クロスオーバーヴァージョン」としています。歌単体で出したいんですが、ガイドラインに抵触するのでできません。
あと、ガオガイガーの世界から前回ほのめかしていた「ナレーターさん」に来ていただきました。「中の人」とか身も蓋もないことを考えた方はもれなく私がドリルニーで粉砕します。ナレーターさんには[]内で書かれて部分を読んでもらっています。
最後にアンケートを取ることにしました。内容はアンケートのタイトルにある通りです。期間は次回が完成するまでです。それ以降は反映されません。回答、よろしくお願いします。
それでは次回予告をどうぞ(当然、ナレーターさんがやる)!

次回予告

君たちに最新情報を公開しよう!
巨大ロボット戦闘後の処理、二体目の出現、ノイズの発生、多くの課題に忙殺される特異災害対策機動部二課。しかし、長き相棒への執着が新たなる闘いを生みだそうとしていた。

NEXT「ひび割れた調和」
次回もファイナル・フュージョン承認!

前書きにあったオープニングは今後の回でもあって欲しいですか?

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