羽衣丸のジョニーズサルーンでキリエがウタマロにぶつかってしまいパンケーキを落としてしまったことから始まる……

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羽衣丸のジョニーズサルーンでキリエはウタマロとぶつかってしまいパンケーキを落としてしまったことから始まる物語……


【ちびキリエちゃんと意思あるマロちゃんぬいぐるみのちいさな戦い】

このお話しは、コトブキ飛行隊のキリエがパンケーキを《ウタマロ》という野郎にぶつかってしまいパンケーキを床に落っことしてしまったことから始まる……

 

~飛行船【羽衣丸 ジョニーズサルーン】~

 

「キリエが食べるぞパンケーキ ♪希望に胃が踊る~♪あっパンケーキ♥パンケーキ♥パンケーキ♥」

 

キリエはジョニーのパンケーキを今か今かと待っている。

 

「パンケーキ焼けましたよ……☺」

「ありがとう☺ジョニー♪」

 

キリエはジョニーからパンケーキを受け取るや否や神速の如くテーブルに戻って来た。

 

戻って来られる筈だった……

 

(ドンッ)

 

ボトッ

 

「パンケ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~キ」

 

床に墜ちたパンケーキが変わり果てた姿で食品としての儚い生涯を閉じた……

 

「おや?私にぶつかって来たのはあなたですか?」

「あなたじゃないよ!キリエだよ‼パンケーキにあやまれ!」

「パンケーキ1つくらいにギャーギャーと騒がしいですね。仕方ありませんね。はい、どうぞ。」

 

失礼な男はパンケーキ代を渋々と嫌々そうにキリエに渡そうとした……

 

「あんたなんかのお金なんかいらない!!あんた誰??」

「私はウタマロ。今日は日が悪いみたいですね。出直すとしますか……それではサヨウナラお子様パイロットさん。」

 

キリエはウタマロが去った後もサルーンに仁王立ちしたままワナワナと怒りがおさまらない様子だった……

 

そして、そのまま熱を出して倒れてしまったのであった……

 

「チカ、チカのアノマロカリスぬいぐるみのマロちゃんをケイトに貸してほしい。」

「ケイト?マロちゃんをどうするの?」

「マロちゃんにチカラを貸してもらいたい。大丈夫、マロちゃんは無事にチカに返すとケイトは約束する。」

「わかった♪マロちゃん頑張って♪」

「一度キリエとケイトの二人にしてほしい。」

「??」

「ケイトはお願いする。」

 

チカは困惑しつつ、怪訝な表情を浮かべながら部屋を出て行った。

 

チカが居なくなったのを確認したケイトは突然不思議な呪文を唱え始めた……

 

「アノマロカリス。アノマロカリス。パンケーキのパッ。マジカル・ケイトンが命じる。マロちゃんぬいぐるみよ……意思を持ちキリエの意識に入りキリエをちびキリエちゃんにし、ウタマロに報復措置をせよ。」

 

マジカル・ケイトンが呪文を唱えるとマロちゃんぬいぐるみはヒカリを放って姿を消した。

 

~キリエの意識下~

 

『う~ん……パンケーキをないがしろにするウタマロ許さないウタマロ許さないウタマロ許さないウタマロ許さないウタマロ許さない……』

 

食い物の恨みは恐ろしいものである……

 

『キリエちゃん‼️わかるで~♪儂かてあのウタマロちゅうやつは好かんわ~‼‼‼‼‼‼』

『マロちゃんが喋った??』

『マジカル・ケイトンのチカラでキリエちゃんの意識下に来させてもろたんや!!』

『これは夢の中だよね、細かいことは気にしないよ!よろしく!!マロちゃん♪』

『おう!!キリエちゃん儂に触れてくれへんか?』

『ほいほーい♪』

 

ボムッ!!

 

『ちびキリエちゃんダヨ♪パンケーキ♪』

『準備完了やな!!マジカル・ケイトンおkやで~♪』

 

『アノマロカリス。アノマロカリス。パンケーキのパッ。』

 

~ウタマロの夢の中~

 

『むにゃむにゃ………zzZ』

 

気持ち良さそうにウタマロは寝ている。

 

『ちびキリエちゃんダヨ♪パンケーキ‼』

『マロちゃんや‼食べもの粗末に扱いさらにパンケーキを冒涜した貴様の所業許しがたき!覚悟しぃや!!』

 

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

(  '-' )ノ)`-' )ボコッ

 

夢の中なのにウタマロはボロボロにされている。

 

『ノ(ノω≦`)ノ。゚.o。許してクダチャイ。o.゚。(ノω≦`)ノ。゚.o。許してクダチャイ。o.゚。(ノω≦`)ノ。゚.o。許してクダチャイ。o.゚。』

 

『恥を痴れウタマロ!!』

『パンケーキの怨み思い知ったかダヨ♪』

『すみません。゚( ゚இωஇ゚)゚。』

 

ウタマロは夢の中で土下座したまま意識を失っていった……

 

『アノマロカリス。アノマロカリス。パンケーキのパッ。姿を変えしモノ達よ元に戻れ。』

 

~朝 飛行船【羽衣丸 ジョニーズサルーン】~

 

キリエが目を覚ましてジョニーズサルーンに向かうと、あのウタマロが居た!

 

「あんた、この前の……」

「(ノω≦`)ノ。゚.o。許してクダチャイ。o.゚。私が悪かったんです……ごめんなさい(ToT)サヨウナラ……‼‼‼‼‼‼‼」

 

「??変なの……??」

 

「ケイト?マロちゃんは?」

「チカの枕の傍に置いてきた。協力感謝。」

「ケイトは何をしたの?」

「この世の中の理で説明か不可能に近い。」

「ふ~ん……??じゃいいや!!ケイトだから安心だし♪」

 

~チカの枕元~

マロちゃんぬいぐるみは役に立てて嬉しいかのような表情をしているように見える。

 

[完]




ちびキリエちゃんと関西弁キャラなマロちゃんぬいぐるみのちいさな戦いでした(笑)

楽しんでくださったなら嬉しいです♪


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