ガールズ&パンツァー みほのお見合い大作戦   作:ジャーマンポテト

1 / 26
 みなさん、初めまして、ジャーマンポテトです。


序章 嵐の予感

「聖グロリアーナ・フラッグ車!走行不能!」

 

 会場が、静まり返る。

 

「大洗女子学園の勝利!!」

 

 審判長の言葉に、会場から歓声の声が上がる。

 

「やったぞ!!」

 

「無限軌道杯も優勝だ!!」

 

 等々と、観客たちが歓声を上げる。

 

「すばらしい試合でしたね」

 

「かなり苦戦したが・・・」

 

 そんな決勝戦を、特等席で眺める2人の男性がいた。

 

「さすがは、お前の従妹だな」

 

「西住流とは、まったく異なるものですが・・・確かに、さすがです」

 

「良い仲間に恵まれただけでは無く、自分自身の戦車道を見つけた。従兄として誇らしいのでは無いか?」

 

「それは貴方の方ではありませんか、隊長?」

 

 20代後半の男性は、自分と同じ歳の男性の横顔に、顔を向けながら告げた。

 

「ふん」

 

 その表情は、とても嬉しそうだった。

 

 まったく、知らない人が見れば、喜んでいる?と思われるが、20年以上の付き合いがある彼にとっては親友であり、兄弟のような絆がある彼の表情を間違えるはずが無い。

 

「彼女が大洗女子学園戦車道の隊長に就任してからは、ずっと彼女の試合を遠くから見たではありませんか?」

 

 そう、2人はこれまでの大洗女子学園戦車道の試合を、観戦してきた。

 

 初めて、聖グロリアーナ女学院との練習試合をした時から、全国大会の決勝戦、大学選抜戦、そして冬季無限軌道杯の決勝戦まで、すべての試合を観戦した。

 

「彼女が幼い時から、ずっと成長を見てきたのだ。成長した姿を喜ぶのは当然の事だ」

 

 隊長と呼ばれた男は、少し照れたような口ぶりで言う。

 

「あら、男子戦車道の隊長殿と副隊長殿が揃って、浮かない顔をして、何か不満でもありましたか?」

 

 2人に声をかけた女性の顔を確認もせず、2人は、その人物が誰なのか理解した。

 

 幼少期から、ずっと顔を合わせていれば誰でもわかる。

 

「お久しぶりです。島田流家元、そして西住流家元」

 

 隊長と呼ばれた男性が、立ち上がる。

 

 同じく副隊長と呼ばれた男も続く。

 

「愛里寿さん。元気だったかい?」

 

 ポコのぬいぐるみを抱いた少女に、話し掛けた。

 

「うん。尚弥お兄様、虎次郎お兄様」

 

 島田流家元・島田千代の娘である島田愛里寿は、隊長と呼ばれた男に、元気よく返答した。

 

「そちらの家元は、お元気?」

 

 西住流家元・西住しほが、不愛想な口調で聞いた。

 

「はい。元気過ぎるぐらいで、困っているぐらいです」

 

 隊長と呼ばれた男性が答えると、しほは、「チッ!」と舌打ちした。

 

 2人の男性は、苦笑した。

 

「まだ、私の質問に、答えてくれていませんけれど・・・?」

 

 千代が、膨れた顔で告げた。

 

「これは失礼しました。西住流家元の御息女の試合に、不満はありません。大変いい試合を見せてもらいました」

 

 隊長と呼ばれた男が、答える。

 

「そう・・・貴方は、みほを甘やかすから、本心としては受け取らないわ」

 

 しほが、相変わらず不愛想に告げた。

 

「あらあら。素直に喜べばいいのに・・・」

 

 千代が、からかうように告げる。

 

「みほさんだけでは、ありません」

 

「そうね。まほも、甘やかすわね」

 

 しほが、付け加える。

 

「この機会だから、伝えておくわ」

 

 しほが、口を開いた。

 

「後で天満流家元にも伝えておくけど、みほの件、承知しました。そのまま話を進めていきます」

 

「わかりました。こちらも、そう伝えておきます。西住流家元」

 

 隊長と呼ばれた男が、うなずく。

 

「わぁ!それは楽しみだわ。当然、私も出席させてもらえるわね?」

 

 千代が、はしゃぐ。

 

「お母さま。みほさんの件とは、何の事?」

 

 愛里寿が、聞く。

 

「大人の秘密~・・・」

 

「・・・・・・」

 

 千代の回答に愛里寿が膨れる。

 

 

 しほと、千代が話していたのは、男子戦車道の天満流家元の子息である天満尚弥(あまみたかや)と、西住家分家の子息である西住虎次郎(にしずみこじろう)である。




 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。