ガールズ&パンツァー みほのお見合い大作戦   作:ジャーマンポテト

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 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れ様です。
 
 3ヵ月ぶりの投稿になります。

 のんびりと書いていこうと思っています。
 よろしくお願いします。


第6章 登場 天満流家元

「それでさぁ~・・・西住ちゃん」

 

「はい?」

 

 杏が、みほに振り返る。

 

「天満流家元って、どんな人?」

 

「どんな人って・・・」

 

 みほは、どう説明するかで悩む。

 

「蝶野教官に、聞いたんだけどさぁ。西住ちゃんの、お母さんの西住流家元さんや、島田流家元さんでも頭が上がらない程、すごい人って、本当?」

 

「みぽりん。それって、本当!?」

 

「本当なのですか!?」

 

「あの2人よりも、すごい人なんですか!?」

 

「西住さんの、お母さんや島田流家元も、すごい人だったが、それを上回るのか!?」

 

 沙織、華、優花里、麻子の4人が驚愕の声を上げる。

 

「それって・・・」

 

「とても厳しい人なんじゃ・・・」

 

 典子と梓が、つぶやく。

 

「やばいって、みぽりん!顔を合わせただけで、殺されるかも!」

 

 沙織が、顔を青ざめさせながら、絶叫する。

 

「そんなに、やばい人なのですか!?」

 

 優花里が、叫ぶ。

 

「家元ですし、ある程度の厳しさは、必要かと思います・・・」

 

 華が、落ち着いた口調で述べる。

 

「て、言うか・・・誰も、そんな事を考えなかったのか?」

 

 麻子が冷静な口調で、告げる。

 

「お前等!それが、どうした!!西住の危機なんだぞ!!相手が、どんな厳しい人でも所詮は年増に過ぎん!!どんと構えろ!!」

 

 桃が、喝を入れる。

 

「それで・・・どうなの、西住ちゃん?」

 

 杏が、周りの意見に惑わされず、みほに聞く。

 

「そんなに厳しい人では無いですよ。どちらかと言うと、とっても優しい人と言うか・・・まあ・・・嵐みたいな人です」

 

「へぇ~嵐みたいな人って、どういう事?」

 

 杏が、みほの説明を受けながら、疑問が思い浮かんだため、疑問部分を聞いた。

 

「みほさん!」

 

「愛里寿ちゃん?あっ!」

 

 みほは自分を呼ぶ声に振り向くと、大学選抜チーム大隊長の島田愛里寿が、ポコのぬいぐるみを抱いた状態で、駆け寄って来た。

 

 愛里寿の後ろから歩いて来る1人の女性と、随行者に気付いたみほは、それが誰なのかわかった。

 

「あらあら、お久しぶり~みほちゃん。大きくなったわね~」

 

 その女性は、むぎゅ~!とみほを抱きしめる。

 

「!?」

 

 みほは、ものすごい力で締め付けられて、息が出来なくなった。

 

「みほちゃん。元気~?おいしいご飯食べている~?きちんと栄養をとって、規則正しい食事をしている~?」

 

 その女性は、みほを抱きしめた状態で、みほをブンブンと振り回す。

 

「む~!!む~!!」

 

 みほが、もがく。

 

「うんうん。きちんと規則正しい食生活を送っているのね~!」

 

 女性が、うんうんと頷く。

 

「さつきおばさん。みほさんが死んじゃう」

 

 愛里寿が、止める。

 

「あら、ごめんなさい~」

 

 女性が、みほを解放する。

 

「ゲホッ!!ゲホッ!!ゲホッ!!」

 

 みほが激しく咳き込む。

 

「大丈夫。みぽりん?」

 

 沙織が、背中をさする。

 

「大丈夫ですか、みほさん?」

 

 華が駆け寄る。

 

「西住殿。お水をどうぞ」

 

 優花里が水筒のコップに水を淹れる。

 

「しんどいのなら、近くのベンチで休むか?」

 

 麻子がベンチを探しながら、告げる。

 

「え~と。島田ちゃん。この人は?」

 

 杏が、愛里寿に聞く。

 

「天満流家元の天満さつきおばさん」

 

 愛里寿が、短く説明する。

 

「そうなの~天満流家元をやっている、天満さつきよ~」

 

「「「・・・・・・」」」

 

 大洗女子学園戦車道受講生及び卒業生たちが、言葉を失う。

 

「しほちゃんから、話を聞いているわ~うちの息子に話があるって~?」

 

「はい、そうなんです」

 

 復活した、みほが答える。

 

「でもぉ~・・・その前に~・・・」

 

 さつきが、桃を睨む。

 

「ひぃぃぃぃ~、柚子ちゃ~ん!」

 

 桃が泣きながら、柚子に抱き着く。

 

「桃ちゃんが悪いよ・・・」

 

 柚子が嗜める。

 

 

 

 

「さて、遊びはここまでにしといて~」

 

 さつきが、笑みを浮かべる。

 

「尚弥は、今は日本原演習場にいるから~そこまで行ってね。もちろん、送り迎えのバスは用意しているよ~」

 

 さつきが指差す方向に、大型バス1台とバスガイドが、2人立っていた。

 

 ガイドさんの手には、『大洗女子学園戦車道御一行様』と書かれたプラカードが掲げられている。

 

「あの、どうして2人も、バスガイドさんがいるのですか?」

 

 みほが、質問する。

 

「う~んとね。それは、香川県と岡山県の2県の観光案内を、するからだよ~・・・だから、バスガイドさんも、香川県担当と岡山県担当のバスガイドさんを用意したの~・・・後~運転手さんも、同じく~」

 

「JRか・・・」

 

 麻子が、突っ込む。

 

「はぁ~・・・」

 

 みほは、さつきからの説明を聞き、ため息を吐く。

 

「あの~私たちは、そんなにゆっくりと過ごす余裕は、無いのですが・・・」

 

 桃が怯えた口調で、告げる。

 

「みほちゃんたち、春休みでしょう。なら、大丈夫!少しぐらい観光旅行をしても問題無い~・・・うんうん」

 

 さつきは、何度も頷く。

 

「もちろん、旅費や着替え代は、全額、私が負担するから~・・・」

 

 さつきが、胸を叩く。

 

「でも、引率者も無い状態で学校の許可無く、私たちだけで、お泊りというのは・・・」

 

 華が生徒会長として、危惧を述べる。

 

「大丈夫~!ちゃんと、引率者を用意しているから~!」

 

 さつきが、手を振る。

 

「みんな!香川県は見るところがいっぱいあるから!こういう時に羽目を外さないと損よ!」

 

 大洗女子学園戦車道教官である蝶野亜美1等陸尉が手を振りながら、叫ぶ。

 

「何で、私まで・・・」

 

 元文科省の役人が、沈んだ様子で、ボソボソとつぶやく。

 

「あ~!貴方は!?」

 

「「「文科省の役人!!」」」

 

 大洗女子学園戦車道受講生及び卒業生が、声を上げる。

 

「よく、私たちの前に顔が出せたね!」

 

 杏が刺すような口調で、文科省役人に告げた。

 

「大洗女子学園を廃校に出来なかったからといって、今度は、西住隊長を勝手に結婚させるなんて、ひどいです!」

 

 梓が怒りを露わにして、叫ぶ。

 

「いささか誤報が飛び交っているようですが、私が西住みほさんを無理やり結婚させる訳ではありません。これは双方の親御さんが合意した結果です。それに、西住みほさんには、拒否権も当然ながらあります。もちろん、大学を卒業してからの話です」

 

「大学卒業?」

 

 杏が、反応する。

 

「ちょっと聞きたいんだけど?」

 

 杏が、役人に質問する。

 

「何でしょう?」

 

「西住ちゃんの結婚は、大学を卒業してから?」

 

「そう言いました」

 

 杏の質問に、役人が頷いた。

 

「・・・武部ちゃん」

 

 杏が、ニッコリする。

 

「ひぃぃぃ~!!」

 

 沙織が、怯える。

 

「私たち、その話は聞いてないよ。それどころか、高校を卒業したら、即、結婚をさせられるって、聞いたけど・・・」

 

「そ、それは、新聞部が、勝手に・・・」

 

 沙織が、狼狽える。

 

「「「・・・・・・・」」」

 

 卒業生からの刺すような視線が、沙織に集中する。

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

 沙織が、頭を下げる。

 

「みなさん!沙織さんも悪気があった訳ではないです。アンコウ踊りで、罰を受けますから、許してあげてください。お願いします!」

 

 みほが、頭を下げる。

 

 さすがにみほに頭を下げられては、杏たちも許すしか無い。

 

「うんうん。みほちゃんも立派になったね~感心、感心~」

 

 さつきが、うんうんと頷く。

 

 

 

 

「あっ!おばさん!忘れていました。これ、大洗のお土産です」

 

 みほが思い出したかのように、お土産が入った紙袋を渡す。

 

「あらあら。何~?また、ネズミ~?」

 

「違います!」

 

 さつきが、からかうような口調で言うと、みほが叫ぶ。

 

「もう!おばさん!忘れていたのに。どうして、思い出させるんですか!?」

 

 みほが、プンプンと怒る。

 

「あははは~ごめん、ごめん、みほちゃん。でも、それが物凄く印象に残っているから~」

 

 さつきが、笑顔で爆弾を投下する。

 

(((ネズミ!!?)))

 

 大洗女子学園戦車道受講生と、卒業生たちの心中に疑問符が浮かぶ。

 

「あら?貴女たちは、知らないの~?みほちゃんの昔話~?」

 

「知らないです。ネズミって、何ですか?」

 

 沙織が、手を挙げる。

 

「それはね~・・・」

 

「ワー!ワー!言わないで、おばさん!」

 

 みほが、顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

 

「どうしようかな~・・・でも、みほちゃんのお友達や先輩、後輩たちは、聞きたいようだけど~」

 

「お願い!おば・・・ムグゥ!ムガ、ムガッ!!」

 

 沙織、華、優花里、麻子の4人が、みほを押さえる。

 

「みぽりん。ちょっとだけ、おとなしくしてね」

 

「みほさん。私たちは、もっとみほさんと仲良くなりたいんです」

 

「西住殿。助けてあげたい気持ちもありますが、私たちの知らない西住殿を知れるという、誘惑には勝てません」

 

「諦めろ」

 

 沙織、華、優花里、麻子の順番で、みほに味方がいない事を教える。

 

「ム~!ム~!」

 

 みほが、杏に助けを求める。

 

「残念だけど、西住ちゃんの行動を見て、私も、知りたくなった。西住ちゃんの昔話」

 

 杏も、味方にならない。

 

 みほは、典子に顔を向ける。

 

「西住隊長!根性です!」

 

 典子の意味のわからない回答に、味方では無いと悟る。

 

 梓に、顔を向ける。

 

「みなさ・・・ムグ!」

 

 梓が、みほの味方になろうとしたが、うさぎさんチームに押さえ込まれる。

 

「梓。おとなしくしていてね」

 

 あゆみが、梓の耳元に囁く。

 

「拘束!」

 

 桂里奈が、叫ぶ。

 

 みほは、1人を除いて、味方がいない事を悟る。

 

「それでは、お願いします~!!」

 

 沙織が、叫ぶ。

 

「みほちゃんが、幼い時にね。うちに遊びに来たの~今も飼っているけど、当時、猫ちゃんをたくさん飼っていたの~そしたら、みほちゃんが、ネズミを一杯入れた箱を、私に渡したの~お土産だよ~って、言って~・・・」

 

 さつきは、面白そうに笑いながら、説明する。

 

「みほちゃんは、おばさんのお部屋で開けてねって、言ったの~」

 

「あ~」

 

 麻子が、察したように声を漏らす。

 

「・・・だいたい想像が、ついたね」

 

 杏が、つぶやく。

 

「地獄絵図・・・」

 

 桃が、足をガクガク震わせながら、想像する。

 

「みほちゃんに貰ったお土産をお部屋で開けると、ネズミの大軍が部屋を駆け回ったの~そしたら、飼い猫ちゃんたちが、ネズミを追いかけて駆け回り、私の部屋が地獄絵図になったの~!あ~懐かしい、懐かしい~」

 

「うわぁ~・・・」

 

 沙織が、その時の光景を想像しながら、顔を青褪めさせる。

 

「凄まじい光景ですね・・・」

 

 優花里も、想像する。

 

「私の予想を、遥かに超えましたわ」

 

 華も、つぶやく。

 

「うぅ~」

 

 みほが顔を真っ赤しながら、うつむく。

 

「私も、みほさんの幼い頃を家元に聞いた事がありますから、ある程度に想像が出来ました」

 

 亜美が、頷く。

 

「とんでもない地獄絵図ですね・・・」

 

 文科省の役人が、顔を青褪めさせながら、つぶやく。

 

「その悪戯は、何が目的だった?」

 

 お銀が、首を傾げる。

 

「恐らく、家元のギャーが目的だった・・・」

 

 カトラスが、つぶやく。

 

 

 

 

「・・・くすん、くすん・・・」

 

 隅の方で、みほが小さくなっていた。

 

「・・・泣いちゃったよ」

 

 沙織が、みほの後ろ姿を見ながら、つぶやく。

 

「少し、調子に乗り過ぎてしまいました・・・」

 

 華が口元に手を置いて、反省した表情で、つぶやいた。

 

「西住殿~」

 

 優花里が、駆け寄る。

 

「悪かった・・・」

 

 麻子が謝罪する。

 

「少し、悪ノリをし過ぎた。沙織が、調子に乗るから・・・」

 

「え、私のせい?」

 

 麻子の言葉に、沙織が驚く。

 

「すみません~西住隊長。武部さんの隠れお願いに勝てなくて、乗ってしましました・・・」

 

 典子が、駆け寄る。

 

「もう~みんな!」

 

 拘束を解かれた梓が、腕組みをして睨む。

 

「ごめ~ん。梓」

 

 あやが、手を合わせる。

 

「武部先輩に頼まれたら、どうしても断れなかって」

 

 あゆみが、手を合わせる。

 

「悪ノリしちゃった!」

 

 桂利奈が、テンション高めに叫ぶ。

 

「これだと、またカレシに振られちゃう~・・・」

 

 優季が、つぶやく。

 

「・・・・・・」

 

 紗季が、いつの間にか、みほのすぐ側で優しく頭を撫でている。

 

「あぁ!?ずる~い!!紗季!!」

 

 梓が、叫ぶ。

 

「ど・・・どうして、みんな、私のせいにするの?」

 

 理不尽と言えば、理不尽だ。

 

 すべて自分のせいにされている沙織が、不満顔で反論する。

 

「あら、違うのですか?」

 

 華が、首を傾げる。

 

「違うわよ!」

 

「そうですか?武部殿?」

 

 優花里が、沙織の言葉を追及する。

 

「潔く認めるのも、モテ道だ」

 

 麻子が、さりげなく棘のような口調で言い放つ。

 

「うぅ~確かに・・・私が、最初に乗ったような、乗らなかったような・・・」

 

「そう!全部、武部ちゃんが悪いで、解決!」

 

 杏が、干し芋をかじる。

 

「ごめ~ん。みぽりん、私が悪かったよ~」

 

 沙織が、みほの元に駆け寄って頭を下げる。

 

「うんうん。いい友達ね。みほちゃん、とっても幸せ、幸せ~」

 

 その光景を見ながら、さつきが、うんうんと頷く。

 

「家元」

 

 随行の黒のスーツに黒のサングラスをかけた、強面の男が自分の腕時計を、つんつんと突きながら、さつきに声をかけた。

 

「えぇ~!!もう少し、みほちゃんと、みほちゃんのお友達と、お話がしたい~」

 

 さつきが、駄々をこねる。

 

「ダメです。そろそろ行きませんと、約束のお時間に遅れます」

 

「ケチ!!」

 

 男の言葉に、さつきはムスッとする。

 

「ご子息様の尚弥様は、きちんと約束をお守りするのに、母親の家元様が約束を守らないとなれば、よそ様に顔向け出来ません」

 

「わかった、わかった。今、行くから~」

 

 さつきが観念したように、手を挙げる。

 

「みほちゃん。じゃあ、私は、約束があるから、ついては行けないけど、後は、亜美ちゃんに任せているから~後は宜しく~」

 

「はい、任せてください!」

 

 亜美が、胸を張る。

 

「あの・・・私は・・・?」

 

 元文科省の役人が、オズオズと問いかけてくる。

 

「あ~・・・どうでもいい~」

 

「・・・・・・」

 

「じゃあねぇ~バイバイ~」

 

 さつきが手を振り、随行者と共に黒い車に乗る。

 

「いや~さすがに、ある意味、嵐のような人だったね~」

 

 杏が、次の干し芋を食べながら、つぶやく。

 

「嵐というより・・・」

 

 桃の後に柚子が、その続きを告げる。

 

「台風のような人でした」

 

「そうでしょう、そうでしょう」

 

 亜美が、頷く。

 

「でも、西住家元、島田家元が、すごく尊敬して信頼している人なの。その2人の家元を引っ張っていくのが天満家元なの」

 

 亜美の説明に、杏が頷く。

 

「あれだけ、凄い人だったら、それも納得だね」

 

「さあ、みなさん。行きましょう」

 

 いつの間にか復活したみほが、みんなを引っ張る。

 

「おぅ!西住ちゃん。復活だね。安心、安心」

 

 杏が、うんうんと頷く。

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