二重帝国とアメリカ連合国   作:gh0sttimes

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開戦
平和な時代の終わり


1930年7月13日、この日はいつもの月曜日とはならなかった。

ウィーンの証券取引所で株価が大暴落を起こしたのだ。

これにより、大損害を受けた投資家は次々と自殺。

これを受け、オーストリア=ハンガリー帝国政府は再生政策と呼ばれるオーストリア版ニューディール政策を打ち出した。

しかし、これの影響を受けなかった国家がある。

イギリスとフランスといった共産主義国家だ。

英仏はこれを好機と見て、大軍拡を開始。

1939年1月の時点で、軍事力はナチスやアメリカを超え、その矛先はオーストリア=ハンガリー帝国に向いていた。

これを受け、オーストリア=ハンガリー帝国は国家予算を大々的に割いて、ドイツとの国境とフランスとの国境に«ハプスブルク線»と呼ばれる大要塞を建設し、戦争に備えた。

そして、遂に時が来た。

1940年、アメリカ連合国海軍航空隊が千島列島の日本海軍の軍港に奇襲攻撃を仕掛けたのだ。

これを受け、大日本帝国の同盟国であるロシア帝国、エチオピア帝国、オーストリア=ハンガリー帝国はアメリカ連合国とナチスドイツに対して宣戦布告。

さらに、これを好機と見た英仏がナチスドイツ及びオーストリア=ハンガリー帝国に対して宣戦布告。

第二次世界大戦が始まってしまったのだ。

早速、ドイツ軍はポーランドを道路にし、ツァーリツィンに進撃を開始した。

しかし、1941年3月6日にツァーリツィンの戦いで日露連合軍に敗北したことで、ロシア戦線ではドイツ側が劣勢に。

しかし、米軍によるラングドッグ地方への上陸作戦により、フランスが降伏したことで、米軍がロシア戦線に出向くことが可能となり、再び、ドイツ側が優勢になった。

しかし、1942年8月2日にロシア帝国軍がドイツ本土北部に上陸したことで、独米連合軍は本土防衛のため、一部のドイツ軍の部隊がロシア戦線から引き抜かれることとなる。

この2年後の1944年4月2日にドイツとロシア帝国の国境に建てられた要塞線であるヒトラー線を日本軍が突破。

これにより、体制を整えることが出来なくなったドイツは1945年2月6日に無条件降伏をした。

その後に結ばれた講和条約で、ホーエンツォレルン家の青年を皇帝として即位させ、ドイツ帝国が再興された。

扱いはロシア帝国の属国である。

そして、これを機に、ロシア帝国軍は国内に残されたドイツ軍の部隊をすべて殲滅。

独露戦は終結した。

極東では、1945年8月16日に大日本帝国海軍がミッドウェー海戦に敗北。

しかし、フアンフェルナンデス諸島沖海戦に於いて、大日本帝国海軍がチリ海軍とアメリカ海軍を破り、フアンフェルナンデス諸島を占領。

これを受け、アメリカ連合国はガダルカナル島への上陸を諦め、艦隊を大西洋に動かした。

この後、フアンフェルナンデス諸島から日本軍がチリのバルパライソに上陸。

途中で、チリ陸軍やアルゼンチン陸軍との戦闘はあったが、侵攻の障害とはならなかった。

そして、チリは1945年12月6日に無条件降伏をした。

その後、ボリビアとパラグアイとウルグアイがアルゼンチンに対して宣戦布告。

これを受け、大日本帝国もアルゼンチンに対して宣戦布告。

最初はアルゼンチン陸軍が優勢であったが、1946年1月2日にサンタクルスの戦いでアルゼンチン陸軍が敗北したことで、戦線が崩壊。

 

1946年2月6日 コルドバをボリビア軍が占領。

 

1946年3月1日 アルゼンチンの臨時首都であるマルデルプラタにウルグアイ軍が入城。アルゼンチンが降伏。


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