.....えー。皆さん、本日は夜なのにとても明るいですね...。
いや。何を言っているんだと思っている人もいるでしょうね.....。私は今、現実逃避をしているのですよ....目の前の惨状に対して......。目の前で何が起きているかって?.......それは...那田蜘蛛山が......目の前で今.....燃えています。
.....燃えているって?と疑問符を浮かべる人も受け入れられない人もいると思いますが....これは事実です。本当に今、まさに私の目の前で起きていることです。.......何が起きたのかって?...それは..........その....それが........那田蜘蛛山を燃やしたのは.....禰豆子なのですよ。....どういうことか全く分からないと思いますが、説明します。.....事の始まりは那田蜘蛛山に着いた時だ。私達は那田蜘蛛山に着いてすぐにどう動くか話し合っていた。
「那田蜘蛛山の鬼は五人だよね?」
「ああ...。そのうちの一人は十二鬼月だ。」
「今のところ、鬼殺隊の人達はあまり多くはないけど....このままだと増援を呼ばれそうだね......。」
「....前世でもたくさんの人達がここに来ていた。強い人達もこれから来る.....!」
「........そうね...。」
私は炭治郎の話を聞きながら考えていた。
....炭治郎の言う通りなんだよね.....。原作では....那田蜘蛛山編では色々な人が出てきた。村田さん(に失礼だが.......。)とかの他の鬼殺隊の人達のことは置いておくとして...まず、善逸と伊之助は厄介だからね.....。原作のように怪我をしていないから、すぐにここに来そうだよね...。あと、カナヲね。原作では炭治郎達と同期で、視覚が炭治郎の鼻並みに優れているのよね....。善逸と伊之助が前世の記憶を持っていたのだから、カナヲも前世の記憶を持っている可能性がある。...そして.......中でも一番厄介なのは.....あの二人よね....。鬼殺隊の幹部のような立場であり、柱の冨岡義勇と胡蝶しのぶ......。この五人に囲まれたら完全に逃げられないし....というか、柱一人でも逃げられるか分からないのに......二人もは厳しいよね.......。私のことも情報が回っているかもしれないし.....。
「......うーん...。これは....時間との勝負ですね.....。」
「確かに.......。あまり長居はできないと思う。」
私と炭治郎がどう動くかと頭を悩ませていると、禰豆子がゆっくりと那田蜘蛛山に近づいていった。
「........禰豆子?どうしたんだ?」
「禰豆子?」
「......任せ、て。」
炭治郎と私はそれに気づいて禰豆子に声をかけると、禰豆子は私達に振り向いてそう言うと、再び山の方を向き、自身の血を撒いて手を握り締めた。すると、血を撒いたところから炎が出て、その炎は大きくなって広がっていった。
...............。
「「えっ?」」
私と炭治郎が我に返った時は炎が大きくなって広がっていき、山を呑み込んだ。
「禰豆子!?」
「も、燃えている!?火事!?山火事!?」
炭治郎は禰豆子に近づき、私は山を呑み込んでいく炎を見て、慌てるが、何もできずにおろおろとしていた。私がそうしているうちに、那田蜘蛛山は完全に炎に包まれ、激しく燃えていた。....まるで、前世の時にやったキャンプファイヤーみたいだな.....。...って、そんな現実逃避をしている場合じゃない!なんとかしないと......。うん?.....あれ?
「炭治郎、見て。....山は燃えているけど......あれは.....。」
私は炭治郎に話しかけ、私が見つけたものを指差した。炭治郎もその方向を真っ直ぐに見つめた。
そこで見たのは....炎に包まれてはいるが、それでも動いたり話したりする鬼殺隊の人達だった。この人達は本当に炎に包まれても平気そうな様子だった。......善逸達原作キャラがいないようだ。いや。それよりも....どうして...普通の人達だよね.....?....鬼殺隊の人達もそのことに困惑している様子だ.....。こんな不可思議なこと........あっ!
私はあることを思い出した。禰豆子の使う血鬼術、爆血のことを。
禰豆子の使う爆血は自らの血を任意で爆炎化させる血鬼術。血で燃やせるものと言ったら、それしか方法はないよね.....。爆血は高熱で対象物を燃やしたり、爆破力で剣撃を加速したり、血鬼術の効力を焼け切ったりすることも可能なほどだ。また、爆血は燃やしたい物だけを燃やすという特殊性がある。おそらく、禰豆子が燃やしたいのは那田蜘蛛山にいる鬼だけなんだと思う。だから、鬼殺隊の人達は燃えていない....それに...よく見ると、山は一切燃えていないし、焦げた匂いも全然していない。....とりあえず人体には問題ないということは分かったけど.....これからどうしようか?禰豆子の血鬼術で山が燃えているから、中にいる鬼は全員燃やされているのは分かっているが、本当に鬼全員が燃えているかは確信がないんだよね......。
「....炭治郎。どうする?」
「そうだな。.......山の中に入ってみよう。山の中の様子を見ておきたい。」
「...うん。分かった。」
私が炭治郎に聞くと、炭治郎は悩みながらそう言ったので、私達は山の中に入ることにした。山の中に入ってすぐ、私達は別々に行動して様子を見ることにした。
人体は燃えないと分かっていたけど、燃える山の中に飛び込むのは心臓に悪かった.....。
「...うっ......。」
「....大丈夫...かな.....?」
私が燃える山の中を走り、倒れている鬼殺隊の人を見つけた。私は心配になってその人の容態を見ていた。その人は鬼の毒にやられていて、すぐに治療しようと私が背負い箱を下ろそうとした時、その人が突然禰豆子の血鬼術の炎に包まれた。私はそれに驚いたが、もしかしたらと思ってしばらく様子を見ると、勢い良く燃えていた炎が突然何かを燃やし終わったかのように消えた。炎が消えた後、私がすぐにその人の容態を見てみると、毒は消えていた。そのことから、私は鬼の毒を浄化していることに気づいた。
禰豆子の血鬼術は自らが燃やしたいと思っているものを燃やす....ということは...禰豆子も色々あったけど、鬼殺隊の人達に死んでほしいとは本気で思っていないみたいだ。
私はそのことにほっとしながら鬼殺隊の人を地面に寝かせ、先に進んだ。
あの人には悪いけど.....私は大人を一人抱えて歩くことは無理です。すみませんが、そこで横になっていてください。山を包む炎が消えれば、きっと隠の人達が迎えに来てくれると思います。
私が内心その人に謝りながら山の中を走っていると、女の人の叫び声が聞こえた。その叫び声はとても苦痛のように聞こえた。私はその叫び声が聞こえた方に向かうと、そこにいたのはやはり鬼だった。それも累の母役をしている鬼だ。その鬼は爆炎で体が燃えたようで、体中に火傷が多く、その痛みで立っていられない様子だった。私は苦しそうにしている姿を見て、楽にした方がいいと思って鬼に近づいた。
「!?」
「....ごめんなさい。」
鬼は私に気づき、私は謝りながら刀を抜いた。鬼は抵抗しようとしたが、体中の火傷で血鬼術も使えず、ただどうにかしようと考えている様子だったが、やがて手を上げて目を瞑り、死を受け入れることにしたようだ。
「華ノ舞い 日ノ花 日車」
私はそれに気づき、斬られても痛くない日車を使った。日車を使った時に少しバランスを崩したが、鬼の頸を斬ることができた。鬼は頸を斬られても痛くないことに驚いて目を見開きながら涙を流していた。
「......あ....りが.....とう........。」
鬼はそう笑ってお礼を言うと、灰になって消えてしまった。
「...どうか成仏してください....。......今度は幸せになってください.....。」
私は手を合わせてそう言い、別の方向に走り出した。私は走りながらあることを考えていた。
狐面で誰も私の表情が分からなかったと思うが....あの時、私は目を見開いた。炭治郎と禰豆子が見たらと分かったと思うが.....あの時.......日車の炎が僅かに大きかった。そのせいで、炎の勢いが変わってバランスを崩してしまった。一瞬、日車とは別の型かと思ったが....鬼は痛そうにしていなかったし、あれは日車だって、私の勘が言っているのだから間違いないだろう.......。.....ひょっとして........気のせいだったり...するのかな.....。
それから少し走っていると、二回ほどまた叫び声が聞こえたのでその方向に向かって頸を斬りました。確か...累の兄役の鬼と姉役の鬼だったと思う....。その二人の鬼も禰豆子の血鬼術の炎で火傷が酷かったので、日車で頸を斬った。頸を斬って灰になったので、特に問題はなかったが、やはり炎の勢いが違う。気のせいではなかった。ただ周りが炎で包まれているのだから、それに反応して日車の炎も一緒に大きくなるのかもと私も思った。しかし、私の心のどこかが....何かを感じている。何かを感じるというより...何かを掴めそうな気がする.....。
「......うーん.....。」
私は燃える山の中を歩きながら何も思いつかずに唸っていた。燃える山の中で考え事をしながら普通に歩いているというのは....図的に見ると、色々おかしいような気がするけど...別にいいよね?人体に害はないし。
「......えっ!?大丈夫ですか!?」
「おい!どうなってんだ!」
私が深く考えていると、遠くから声がかけた。私が考え事をしている間に誰かが近くまで来たようだ。私はすぐに木の影に隠れ、様子を見ることにした。その人達はこの燃える山の中を入ってきたようだ。私達が言うのはなんですか...燃えた山の中に入るなんて.....凄いですね....。度胸があるとか......そういうような.......。
「もう!なんで山が燃えているんだよおおぉぉぉ!」
「知るかぁ!俺もよく分からねぇが....鬼の気配も一匹を除いていなくなってるぜ!しかも、その一匹が......。」
「「ねず公(禰豆子ちゃん)だということが!」」
「やっぱりこの山にいるぜぇ!」
「そうだけど...この状況はなんなんだよおおぉぉぉ!」
山火事状態の那田蜘蛛山に入ったのは善逸と伊之助だった。私は善逸と伊之助の姿を見ながら感心した。特に善逸に関しては頑張って入ったのだろうなということが分かった。だって、今も足が震えているし....無理をして来たというのが分かりやすいな...。
私がそう思いながら二人の様子を見ていると、二人と視線があった。
しまった!今は狐面をしているけど、早く隠れないと......。
「逃げなくていいよ、彩花ちゃん。」
善逸の言葉に私は止まった。清達の話から知ったのか...または音と気配で気づかれたのか.....どっちかは知らないけど、もうバレているのだから、今さら隠れていなくてもいいよね?
私は息を大きく吐いた後、ゆっくりと二人の前に姿を現した。二人の前に立った後、狐面も外した。これも意味はないよね....。さてと.....こっちも聞きたいことがある。
「.......いつ...私のことを知ったのですか?」
俺はあいつに最低なことをしてしまった。あいつだけでなく、あいつの妹の禰豆子ちゃんにも...。二人に心の傷を残してしまった....。兄貴は俺のことをカスとかクズとか言っていたが......今はその通りだと思う。どうして、俺はあいつにあんなことを言ったんだろう.....。何故、あいつから聞こえる、泣きたくなるくらい優しい音が傷ついた絶望のような音にしてしまうほどのことをやったんだ....。滅多と泣かないあいつが泣いているのに、俺はどうして手を差し伸べなかった......?あいつは誰にだって手を差し伸べていたのに....。禰豆子ちゃんも.....あんなに恨めしい音をさせて俺達のことを睨んでいた......。俺が気がついた時には、二人はもう亡くなっていった。きっと....俺達に恨みとか怒りとか荒んだ音をさせたまま亡くなっていたのだろう.......。あの時から...俺にその後の記憶はない。心を許してきた人達が次々と亡くなっていき、二人も失って、ついに俺の心が壊れ、死んだのだろう.....。だが、俺は今から二年前に前世の記憶が戻った。俺はやり直せるチャンスなのではないかと考えて必死に鍛練した。そして、最終選別の日を向えたが.....そこには炭治郎の姿はなかった。伊之助達はいたが、炭治郎の姿だけはなかった。伊之助達も俺と同じように前の記憶を持っているらしく、前の記憶の擦り合わせをしたくて四人で行動した。その時に、たまたま遭遇した鬼から炭治郎の情報が出て、さすがに驚いたよ。炭治郎の側にいた緑色の髪の女の子の話を気になったし、もしかしたら炭治郎が何処かにいるんじゃないかって四人で探したけど、結局見つからず、俺達は最終選別が終わって柱合会議に呼ばれた。その会議で藤襲山に炭治郎と緑色の髪の女の子が侵入した話を初めて知って、それから任務の合間に炭治郎とその女の子の情報を調べることになった。....正直、炭治郎は俺達に会う気はないと思うし、何より炭治郎と禰豆子ちゃんにどの面下げて会いに行けと言うんだって.....俺は思うよ。でも.......伊之助も俺も....もう無理なんだと思っても...炭治郎と禰豆子ちゃんと一緒に任務に行ったあの頃に戻りたいと思ってしまうんだ....。せめて、二人の元気な姿くらい見たい.....。
そんな気持ちのまま、俺と伊之助は合同任務である場所に向かった。その場所は俺達と炭治郎が初めて会ったところだった...。俺も伊之助も暗い表情のままその場所に向かっていた。その時、向かっている場所からあの泣きたくなるくらい優しい音が聞こえてきた。伊之助も何かを感じたらしく、俺も伊之助も走り出した。屋敷の前に来てすぐ、俺は近くの木陰に隠れている二人に話しかけようとしたが、その前に伊之助のせいで大騒ぎになってしまった。あ〜!もうヤダヤダ!ホントにあの猪頭野郎.....!
「何してるの!」
俺が助けを求めて正一君に縋っていると、女の子の声が聞こえた。俺が声の聞こえた方を見ると、幼さが残る顔立ちだがとても可愛いらしく、肩くらいの長さの緑が混じった黒色の髪を一つに結んだ女の子が立っていた。俺は目を見開いた。その女の子が可愛いかったのもそうだが、俺はその女の子から聞こえる音に驚いた。彼女から聞こえる音はとても優しくて....炭治郎の音に似ていた.....いや、似ていたと言っても、炭治郎の音と全く一緒ではない。炭治郎は泣きたくなるくらい優しい音だが、彼女から聞こえる音はまるで聞いている人を励ますかのような真っ直ぐで綺麗な優しい音だった。
「あの!結婚してくれ!」
「....へっ?」
気がつくと、俺は彼女の手を握ってそう言っていた。俺の言葉を聞いて、彼女は音も表情もとても困っていると分かりやすく出ていた。喚き散らし始めた俺に彼女は戸惑っていたし、正一君達にはドン引きされた。伊之助に引き離された時に伊之助にも彼女のことを聞くと、伊之助も炭治郎に似た気配を感じたらしい。もしかしたら俺も伊之助も彼女と勘違いしたのではないかと考えていたが、屋敷の中に入って背負い箱を見つけた。その時、炭治郎と禰豆子ちゃんがやっぱりいるんじゃないかと思ったけど、彼女の背負い箱だった.....。炭治郎に似ている彼女が気になったから、大怪我をしている人を運ぶのに彼女が困っていたし、それを引き受けたと同時に名前も聞いた。彼女の名前は彩花ちゃんだそうだ。彩花ちゃんと別れて、大怪我の人を運んだ後、俺と伊之助は屋敷の近くに戻ってきた。そこで、俺達は正一君達に再会した。
「貴方達は...確か......善逸さんと伊之助さん....。」
「ちょっと聞きたいことがあってね.....。」
俺達は正一君達に聞きたいことがあったからね....。本当は彩花ちゃんにも聞きたかったけど、彩花ちゃんはもう場所が分からないくらい離れているみたいだね.....。でも、この三人も知っているはずだ...。聞いた音が彩花ちゃんの可能性もあるけど....それでも......。それに、任務のことを報告しないといけないから話を聞かないと.....。彩花ちゃんがあの屋敷の鬼を全部倒したのかもしれないけどね......。彩花ちゃんから聞こえた音からして、あの屋敷の鬼達に負けないくらい強いし....。
「あの屋敷に行って、鬼を倒したのは彩花ちゃんだけだった?」
「.......いえ、あのお姉さんともう二人いました。」
「えっ?他にもいたわけ?」
「は、はい....。男の人と女の子でした。あの大怪我をした人をお姉さんと男の人が......僕のことを女の子が運んでくれていました。」
俺は二人の話を聞きながら屋敷の時のことを思い出していた。あの時、炭治郎の物と似た背負い箱に気を取られずに良く考えていれば、分かることだったと思う。あの担架を見れば、二人でじゃないと運ぶことができない。あと、足を怪我した子もいるんだから、女の子一人で運ぶのは無理だ。あれ?それなら、その二人はどうしていなくなったんだろう?彩花ちゃんを一人残して........。
「...彩花ちゃんと一緒にいたその二人はどんな感じの人だった?」
「それは.....赤い髪に花札のような耳飾りと狐面をつけた男の人と......毛先がオレンジ色の長い髪に桃色の目と着物の女の子で....「「その話、詳しく聞かせて(聞かせろ)!」」...!?」
その二人のことを何気なく聞いたら思わぬ言葉が聞こえ、俺も伊之助もそう強く言ってしまった。
赤い髪に花札の耳飾りと狐面......毛先がオレンジ色の髪で桃色の目と桃色の着物を着た女の子....それに、俺が聞いた泣きたくなるくらい優しい音.......。
詳しく話を聞くほど、炭治郎と禰豆子ちゃんだ。それに、彩花ちゃんが二人のことをそう呼んでいたらしいから、間違いなくそうだと思う。...それと....藤襲山に侵入した、炭治郎と一緒にいた女の子......その女の子はおそらく、彩花ちゃんのことだと思う。緑色の髪の女の子っていう話だからね....。彩花ちゃんの髪は黒色に見えるけど、よく見てみたら緑色が混ざっているから。
「そういえば、なんであのお兄ちゃんもお姉ちゃんも狐面を顔につけていたのかな?」
「彩花ちゃんも狐面をつけていたの?」
「はい。何故か善逸さん達と会う前に外していましたけど.....。」
「僕達も草笛を吹いてもらった時に見ました。」
「あのお姉ちゃんの草笛、とても凄かったんだよ。」
狐面もつけていたということは...藤襲山に炭治郎と一緒に侵入したのは彩花ちゃんで決まりだね。狐面を外したのも、俺達にバレないようにするためだね。
「ありがとうね。聞きたかったことは全部聞けたから、もう帰っても大丈夫だよ。」
「はい。」
「それでは、さようなら。」
「あのお姉ちゃん達にもよろしくね!」
正一君達が村に帰って行ったのを見送った後、俺はすぐに報告書を書き始めた。伊之助は字があんまり上手く書けないから、俺が書くしかない。それに、この報告は鬼殺隊全員に伝えないといけない...。
「頼んだよ、チュン太郎。」
「チュン!チュン!」
俺はチュン太郎の足にその報告書を括り付け、鬼殺隊本部に届けてくれるように頼んだ。
「.....これで、この情報は他の人達にも伝わるはずだ。」
「おー。それなら、俺達も行くぞ!」
「....行くって?」
チュン太郎が飛んでいくのを見た後、伊之助がそう言った。俺は首を傾げた。次の任務はまだ決まっていないはずだ。
「次はあそこだろう?」
「あそこ?.....あっ!」
伊之助の指差す方を見て、何処のことを言っているのか分かった。
確かに...ここの次はあそこのはずだ....。それに、もしかしたら炭治郎達がいるかもしれない。それなら、あそこに行ってみるのもいいかもしれない......。前世で俺達が次に向かった任務の場所....那田蜘蛛山に行けば.......。
そう期待した俺はその後、那田蜘蛛山が燃えていることに絶叫を上げることになるとは.....俺も予想していなかった........。