笹の葉の少女は幸せを願う   作:日々草

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笹の葉の少女は原作キャラに出会いすぎて驚く

 

 

 

「....やっぱり清達に聞いたのですか?」

「うん。正一君達に聞いてみたんだけど、彩花ちゃんの他にも誰かがいたという話を聞いたのは驚いたよ。俺達、炭治郎と禰豆子ちゃんの知り合いなんだ。炭治郎と禰豆子ちゃんはどこかな?俺達、二人と会いたいんだけど......。」

「ごめんね。私達、今はこの山の中を二手で分かれて行動しているから、炭治郎と禰豆子がどこにいるのか分からないの。」

 

 

善逸に炭治郎と禰豆子と会わせてくれと頼まれるが、私はそう言った。

 

すみませんけど.....炭治郎と禰豆子が今、この山の何処かにいるかは私も分からない。それに、頼まれても流石に....炭治郎と禰豆子に会わすのは.....まだかな?......今はまだ落ち着いた様子ではない。特に、禰豆子と会うのは絶対に無理だな....。善逸と伊之助が来たら、禰豆子がすぐに攻撃してきそう。結構敵意丸出しだからね.......。

 

 

「今更ですが、確認してもいい?貴方二人にも前世の記憶というものがあるの?」

「ああ。」

「うん.....。」

 

 

一応、確認はしたけど、やっぱりね.......。予想はしていたから驚きはしないが....。

 

 

「...こんなことを言うのは申し訳ないけど......炭治郎と禰豆子と会うのはまだ少し早いと思うよ。」

「ああ?何でだ?」

「二人の様子を見る限り、まだ話ができる状態だと思えないの。」

 

 

私は正直に言った。私の言葉に伊之助は疑問に思ったようだが、すぐに納得したようだ。それは隣にいる善逸も同じで、私の方を黙って見ていた。

 

 

「炭治郎と禰豆子ちゃんの様子は?」

「....貴方達二人にとっては、ショックを受けるような話だと思いますが、本当に聞くのですか?」

「...うん。俺達は今の炭治郎と禰豆子ちゃんの様子が気になるんだ。」

 

 

善逸の質問に私は確認することにした。気になるから聞きたいと言っても、あんまり聞いていて気分の良い話じゃない。特に、当事者である善逸と伊之助はね......。私が確認すると、善逸は覚悟を決めた目でそう言い、伊之助も黙って私のことを見つめていた。私はそれを見て、仕方がなく話すことにした。

 

後悔すると思うけど....聞くと言ったなら、ちゃんと聞いてよね。

 

 

「.....炭治郎は前世の時のことで人が苦手になったの...。.......いや、人が苦手になったというより.....心的外傷に近いものね。」

「心的外傷ってなんだ?」

 

 

私は言葉を選びながら炭治郎のことを話し始めていると、伊之助が質問してきた。善逸も心的外傷に関してはよく分からないみたいだ。

 

.....確か、心的外傷は大正でも起きていたはずだけど...医学関係に精通している人しか知らないのかもしれないね。それかこの時代は言葉が違うのかも.......。猪に育てられた山の中に住んでいた伊之助はともかく....善逸が知らないとなるとね...。善逸は常識人ではあるからね.....。

 

 

「心的外傷というのは.....簡潔に言うと、精神の病気のことなの。」

「ええ〜!?」

「権八郎、病気なのか!?」

「うん。強い恐怖や無力感、戦慄を感じたり、悪夢を見たり人に心を許せなくなったりするなど様々な精神的な症状が現れ、それが原因で精神的に機能障害を起こし、日常生活に大きな支障が出ているの。」

 

 

私が心的外傷のことを話すと、二人とも驚いた。私達だとトラウマと言った方が分かりやすいけど、大正でも通じるか分からないからね。二人の知っている病気とは違うと思うので、症状についても話しておいた。

 

 

「心的外傷になる原因は個人的な体質や気質、社会的な要因、あるいは、通常範囲を超えた極端な体験したことが発症の原因と今はされているの。炭治郎と禰豆子の話を聞く限り、個人的な体質や気質、社会的な要因が原因ではない。というより、前世ではそんなことがなかったのだから、それらは絶対に違うと思う。.....となると残ったのは.......ここまで話せば二人も分かっているよね...。」

「なんだ?その原因って?」

「....分かるよ。」

 

 

私の話を聞き、伊之助はどう繋がるか分からなかったそうだが、善逸は察しているようだ。

 

 

「俺達が原因なんだね。」

「うん。前世のあの時のことが原因だと私は思っているよ。話の中で心的外傷になりそうなのはそれしか........。」

「..........。」

 

 

善逸の言葉に私は嘘をつけることはできないので、正直に話した。伊之助も納得したみたいで無言だった。善逸も何も喋らず無言で、重い空気が漂っていた。私は少し悩みながらも今度は禰豆子のことを話すことにした。

 

 

「禰豆子は......あまり人間のことが好きではないね....。というか、恨みがあるように思えるくらい。心的外傷になってしまった炭治郎を守るように、人も鬼も警戒するようになった...。いや、攻撃的になったと言ってもいいかな....。」

「ねず広は大丈夫なのか?」

「禰豆子は心的外傷ではないよ。症状らしきものは出ていない。どっちかというと......あれは人間嫌いね。私も炭治郎達と初めて出会った時は禰豆子に唸り声を上げられて大変だったよ。」

 

 

私が禰豆子のことを話すと、善逸も伊之助も微妙な表情をしていた。心的外傷ではないことに安心するべきか、禰豆子が攻撃的になるほど警戒するようになったことを嘆くべきか.....かなり微妙な心情でしょうね...。

 

 

「....炭治郎の心的外傷って治るのかな?」

「治すことはできると言えばできるよ。でも...炭治郎の心が問題だから....。」

「その話、詳しく聞かせてもらえませんか?」

「....えっ?」

 

 

善逸の質問に私が答えていると、別の方から声が聞こえた。女性の声で明らかに善逸と伊之助の声とは違う。それに、声は聞いたことがある...。

 

 

「しのぶさん!カナヲちゃん!」

「しのぶ!ハナヲ!」

 

 

声の聞こえた方を見ると、そこには鬼殺隊の幹部である柱、蟲柱の胡蝶しのぶと炭治郎の同期である栗花落カナヲがいた。

 

....あれ?一名、いませんが.......。

 

 

「半々羽織はどうした?」

「冨岡さんは育手のところに行っているので、ここにはいませんよ。炭治郎君や禰豆子さんのことと貴女のことを聞きに。」

 

 

伊之助がここにはいない人のことを聞くと、しのぶさんが答えながら私の方を向いた。

 

義勇さん....私達のことを聞きに行ってていないのね.....。

 

 

「初めまして、生野彩花さん。私は蟲柱 胡蝶しのぶです。隣にいるのは私の継子 栗花落カナヲです。」

「初めまして。名前は知っているみたいですが、生野彩花と申します。」

 

 

挨拶をしてきたしのぶさんに私は頭を下げて挨拶した。

 

この後、どうすればいいのかな....。善逸と伊之助に会っただけでなく、しのぶさんとカナヲにも会うなんて.......。....というか、しのぶさんとカナヲはいつここに来たの?鬼殺隊って、燃える山でも中に入るのが普通なの!?...まあ、そういう私達もその山の中にいるんだけどね.....。

 

 

「続きを話してもらえませんか?」

「...はい。心的外傷はその原因となった出来事を思い出されるきっかけに触れると、つらい記憶が突然鮮明によみがえるフラッシュバックというものが起きる。さらに、記憶がよみがえるだけではなく、実際にその出来事を体験しているような感覚に陥り、周囲の状況を認識できなくなってしまう。治すにはその原因となってしまった出来事を克服しないといけない。炭治郎が前世で起きたあの出来事で感じた恐怖を乗り越えないと治すことができないの。けど、炭治郎が心的外傷になってしまった原因の出来事は命を奪われた体験...その出来事で負った心の傷の深さは計り知れない。炭治郎はかなり重症だから、治るのは容易ではないよ。」

 

 

しのぶさんに続きを求められ、私は悩みながらも続きを話した。

 

 

「心的外傷.....ですか....。」

「外傷神経症や災害神経症などと呼ばれているかもしれませんが、こっちの方が私は合っていると思っています。」

 

 

しのぶさんの呟いた言葉を聞き、私は慌ててそう言った。

 

心的外傷は過去に外傷神経症や災害神経症などと呼ばれていたので、大正時代には心的外傷と呼ばれたかどうか分からない.......。私の世界では心的外傷と呼ばれたものがこっちでは違うのかもしれないと思ったけど、私はそのまま話してしまった。医学を知らない善逸と伊之助には心的外傷と言っても大丈夫だが、しのぶさんにはそうはいかない。なんとか誤魔化せたかな......。....話を変えたことが良いかも。炭治郎について話さないといけないことはまだあるからね.........。

 

 

「それと.....炭治郎に対人恐怖症らしき症状が出ています。」

「!!...対人恐怖症ですか....!」

 

 

私の言葉にしのぶさんは驚いた様子だった。

 

.....まあ。心的外傷と対人恐怖症に炭治郎がなっていると聞いたら、動揺しますよね....。

 

 

「対人恐怖症って......それも病気なのですか?」

「はい...。心的外傷と似たようなものです.....。」

「対人恐怖症は心的外傷と同じ...他人との交流に強い不安や緊張、恐怖や不快感を感じるなどの精神的な症状に加え、手足・声の震えや動悸、発汗や息苦しさなどの身体症状が表れ、生活に支障が出ているの。対人恐怖症は発症の原因は明確には判明されていないけど、遺伝的な要因や環境要因が影響を与えていたり、過去に経験したことがきっかけとなったりとかが今は原因とされているの。......さっきの話を振り返すようで悪いが、遺伝的な要因と環境要因は絶対に違う。それなら....後者の方が高いということです......。」

「..............。」

 

 

善逸の質問にしのぶさんは暗い顔をして答え、私はそれの補足説明をした。善逸達がその話を聞いて驚いたり黙ったりなど後悔していた。

 

 

善逸達には悪いけど.....これはいつか知ることになると思うから、早く全てを伝えておいた方が良い....。炭治郎が心的外傷という精神の病気になっているだけでなく、対人恐怖症という精神の病気も発症していることには頭の整理ができないと思う.....。ただでさえ、炭治郎が心的外傷になったことだけでも困惑しているのだから...。.....それでも、炭治郎のことを知りたいと言っていたのだから、善逸達はしっかり話を整理して聞かないとね....。

 

 

「......炭治郎君の体調は大丈夫ですか?」

「....私と初めて会った時よりはこの二年で少し落ち着くことができたと思います。私や鱗滝さんなどのあの時の場所にいなかった人は大丈夫そうになったのですが......鬼殺隊の人達はまだ駄目そうです。鬼殺隊と聞いただけで手が震えてしまうので、まだ会わない方がいいと思います。」

「...........。」

 

 

皆さんには本当に悪いと思うけど、下手に鉢合わせさせる方がまずいからね....。.....残酷ですが、それが現実なんですよ....。

 

 

「彩花さんは知っているのですか...あの時のことを?」

「知っているというよりは炭治郎や禰豆子から話を聞いたからですね。........聞きましたよ、前世でのことを.....。」

「............。」

 

 

私が炭治郎からあの時の出来事の話を聞いていると知り、私から視線を外した。....まあ。私の予想が合っていたら、そうしたいのだろうけど...。

 

 

「......あの。こっちも聞きたいことがあります。」

 

 

私は善逸達にそう聞いた。

 

善逸達が私と話をしようと思ったように、私もちょうど善逸達と話がしたいと思っていた。炭治郎と禰豆子からあの話を聞いた時に感じた違和感.......それがどうにも引っかかっていた。善逸達と会った時もその違和感を感じた。善逸達と会って...同期であり、仲間であり、友達である炭治郎を裏切るような人達だと思わなかった。そして、何よりも.....善逸達は炭治郎と禰豆子を探していたし、しのぶさんは炭治郎の体調を心配していた。......義勇さんは炭治郎と禰豆子、一緒にいた私のことを聞きに鱗滝さんのところに訪ねている....。おそらく、他の人達も炭治郎や禰豆子のことを探しているのだろう.....。自分達が前世で殺した炭治郎と禰豆子をわざわざ探すということは...何か目的があるということか.......もしくは........。

 

 

「.....何でしょうか?」

「いえ....。炭治郎と禰豆子から話を聞いた時から...もしかしたらと思っていたのですが....前世のあの時、しのぶさん達は血鬼術とかにかかっていたのではないでしょうか?」

「...!」

 

 

私の言葉に善逸達が反応した。

 

....これは本当に確信はなかった...。でも....それなら、炭治郎に向かって誰?と聞いたことには納得できる。炭治郎に誰?と聞いたのは...きっと炭治郎のことが本当に分からなかったのだと思う......。....血鬼術のようなものを起こせるとしたら......炭治郎のことが分からなくてしまうのは可能なことだと思うよ。おそらく、炭治郎との記憶が消え、炭治郎を鬼と認識する血鬼術...のようなものが使われたんじゃないかな。やたらと炭治郎を鬼と言っていたそうだし....。

 

 

「......血鬼術....ですか.....。」

「どうしました?」

「いえ...。あの時、鬼は消滅してしまいましたから....そんなことを考えたこともなかったので.....。」

「あー....。」

 

 

しのぶさんの言葉を聞いて、私は納得した。

 

確かに、あの時は鬼舞辻無惨が倒されたのだから、鬼は消滅していたはずだ。でも......血鬼術じゃないとすると、他の原因というのも思い浮かばないし.......。それに......死んでも残っているものとかあると思う。というか、血鬼術って何でもありそうだよね。

 

 

「...血鬼術には色々種類がありませんか?それなら....仮に血鬼術をかけた鬼が消滅しても、消滅する前に血鬼術をかければそのまま効果が続くものがあるのではないでしょうか?あるいは、条件が達成されるまで血鬼術の効果が残っているものもあるかもしれません。......血鬼術に関しては分からないことがまだまだあると思いますし。」

 

 

血鬼術って、結構未知というか.....不思議というか...そのようなところが多いからね.......。

 

 

「血鬼術の範囲とかも違いはありますし.....。禰豆子は山を炎で全部包んでしまうほどだったし....。」

「おい!この山はねず公がやったのか!」

「...あ、うん....。何故か禰豆子がいきなり燃やし始めまして.......。」

 

 

私が血鬼術のことを話していると、禰豆子の名前を口に出してしまい、伊之助に思いっきり反応された。善逸達も目を見開いている。

 

 

....うん。私だって信じられないよ!禰豆子のことを前世で知っている伊之助達も分かっていると思うけど......私も禰豆子がいきなり燃やすのだから驚いたし、実際に目の前で禰豆子が燃やしていなかったならば、本当に信じていなかったよ!

 

 

「ね、禰豆子さんが.....ですか.......。」

「おそらく、これも前世の影響なのか.....今の禰豆子は容赦がないです。容赦なく蹴りが来ると思いますよ...。炭治郎のことを一番に考えているので、炭治郎を害があると思った者はかなり殺気があります。特に....前世で炭治郎を殺してしまった鬼殺隊の皆さんへの殺気が...もう......名前が出てくるだけでも凄い殺気が...........。」

「..........。」

 

 

禰豆子のことに皆が驚いていたが、私が腕を摩りながら話す禰豆子の話に.....禰豆子がかなりの殺気が出ることに善逸達は青褪め、しのぶさんは少し口角が引きつっていた。

 

 

「炭治郎も....鬼殺隊のことは名前が出るだけでも体が震えるくらい駄目だったから.....。だから、今はあまり会わないことをオススメします。」

「そ、そうですね......。炭治郎君のことも....禰豆子さんのことも考えると.....。」

 

 

私の言葉にしのぶさんは悩んでいる様子でそう言った。

 

切実にお願いしますから、本当に今は会うのを止めていただきたいです...。

 

 

「....話が少々ズレてしまいましたので、戻しますね。しのぶさん達は血鬼術の可能性を考えたことはなさそうですね.....。まあ、私の話も確信は一切ないので、あまり本気にしないでください。ですが....これだけは覚えててください。どんな理由があろうとも、どんな原因があろうとも...自分達が炭治郎と禰豆子を殺してしまったのは事実だと....覚えててくださいね。」

 

 

私はそう言った後、懐から手拭いで包まれた物を出し、手拭いを解いて中身を取り出した。中から出てきたのは何か液体が入ったカプセルのようなものだった。

 

 

...既に鬼は全員倒れているみたいだし、もうここの用事は済んだのだから、そろそろ炭治郎と禰豆子と合流しないとね......。待たせ過ぎると、炭治郎と禰豆子の方からこっちに来そうだ。...それにしても....まさか.....これを今、使うことになるなんてね......。

 

 

「これ以上話していると、炭治郎と禰豆子を待たせてしまいますので....そろそろ失礼します!」

「あっ!...待っ........。」

 

 

私はそう言って手拭いで口と鼻を塞いだ後、善逸達が制止する前にカプセルを投げた。カプセルが地面に落ちてカチリッという音が聞こえた瞬間、すぐに山の外へと走り出した。善逸達が追いかけようとしたのが一瞬見えたが、すぐにカプセルから煙が出てきた。

 

 

....実は、この煙は私の薬を気体にしたものなのです。何故気体のものがあるかって.....それは....鬼殺隊への対策専用です。どうしてそんな薬を作ったのかって?鬼殺隊の対策専用を作ったのは...こういった鬼殺隊にバレてしまった時のために作った物だ。さすがに柱とかに見つかったら、逃げ切るのは難しいからね.....。けど、鬼殺隊は呼吸で薬がまわらないように遅くできてしまうし、いくら何でも吹き矢を当てるのは難しいと思うからね...。何より、伊之助は毒や薬が効きにくい体質だから、薬の調合も考えないとね......。呼吸がとても厄介だから、どうにか薬が効くようにしないと....そう思って、私は呼吸を使われても薬を効く方法について考えた。

 

薬の調合を変えて伊之助にも効くようになっても、全集中の呼吸・常中を柱や善逸達が使えるからどうしても遅くできてしまう。そこまで考えて、私は原作の話を思い出していると、あることを思いついた。そのきっかけとなったのが...上弦の弍 童磨の戦い方だ。童磨の戦い方の中に自身の血を凍らせて霧状にしたものを散布するというもので、それを吸い込めば肺が壊死するという呼吸を使う鬼殺隊の人達にはとても戦いづらい鬼だ。その戦い方から私は気体型の薬を作ってみた。気体になった薬なら、呼吸で吸ってしまうので、体の隅々まで薬がまわる。

ちなみに、気体型の薬を入れていたカプセルは気体型の薬を入れられる入れ物のことを兪史郎さんに相談したら作ってくれました。

 

 

「えっ!?何これ!?」

「体が動けねえ!なんなんだ!」

「師範!これは......。」

「落ち着いてください!....おそらく.......この煙には.....。」

 

 

気体型の薬の効果?体を痺れさせる薬だよ。睡眠薬じゃないのかって?...いや、駄目でしょ。だって、向こうには善逸がいるんだから、逆効果でしょう。善逸が眠ると、めちゃくちゃ強いうえに速いんだから、私はすぐに捕まって負けるよ!.....それにしても、伊之助にも効いてよかった。あの薬、まだ試作段階だったのよね......。一か八か賭けてよかった....。

 

 

私は気体型の薬のおかげで無事にしのぶさんや善逸達を振り切り、山を出ることができた。炭治郎と禰豆子とも合流できた。ちょうど山から出た場所に炭治郎達がいて良かった...。しのぶさん達から逃げるために色々なところを通って行ったから、また炭治郎達と合流できずに一人で途方に暮れるのかと思ったよ.....。

ちなみに、炭治郎と禰豆子には前世のあの時のことが血鬼術の仕業なのではないかという話はしていない。まだ確定した話ではないし...そうだと聞かしても、かえって二人を悩ませるだけだからね。

理由がどうであれ、鬼殺隊の人達が炭治郎と禰豆子を殺めてしまったことには変わりはないのだから.......。

 

 

 

 

 

 

 

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