笹の葉の少女は幸せを願う   作:日々草

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笹の葉の少女はその道を行く 前編

 

 

 

「少し見なかった間に随分成長したね」

「うん....。そりゃあ、三途の川を渡りかけるくらいでしたからね。........まあ、しばらく何も食べたり飲んだりできずに何度も死にかけたのだから、成長していなかったら困りますけど......」

 

 

時透君の言葉に私は苦笑いを浮かべながらそう答えた。

 

本当に死ぬほど鍛えるを実践したから、その成果が出ないとね。というか、出てくれないと私が泣きます。三途の川を何度も渡りかけたのに、強くなれなかったら本当に困るよ。

 

 

「この調子なら、今夜の戦いは大丈夫だと思う」

「そうですよね...。.....今夜なのですね....」

 

 

小鉄君の修行を終えてから三日経った。この三日間、私は時透君や伊黒さん達に稽古をつけられながら着々と準備を進めていた。何度も話し合ったし、連携をとれるように打ち合いもした。

 

 

「今日はここまでにして、夜に備えた方がいいよ。上弦の鬼が二体襲ってくるから、万全の状態でね」

「分かっています」

 

 

時透君の言葉に私は素直に頷いて部屋に戻ることにした。私も体力を消耗させた状態で上弦の鬼と戦うのは得策でないと思っているし、休める時に休まないと。

 

 

「........いよいよ始まるのね」

 

 

部屋に戻り、私はそう呟きながら薬や毒の入った箱に手を伸ばした。

 

 

その前に、私には先にやらないといけないことがあるからね。何が起こるか分からないし、これとあれを出しておこう...。

 

 

 

 

 

 

「いいか。ここに来る鬼は上弦の肆だ。目視するまで気配は感じられないし、四体に分裂する。だが、そいつらは本体じゃないから、そいつらを全部倒しても駄目だ。

本体はネズミくらいの大きさだが、頸は硬いから油断するな。本体なのかは舌に書かれている文字で分かるから、しっかり見ておけよ」

「分かっているよ。大体のことは私も読んでいて知っているからね。打ち合わせ通りに動こう。

今回の私達は本体の鬼の頸を斬るというより、主に分裂した四人の鬼を足止めする方。まあ、本体がこちらに来た場合は私達が本体の頸を斬らないといけないのだけど、私達がすることは本体を探す伊黒さん達を信じて、その手助けをすること」

「ああ」

 

 

私と玄弥は宿で上弦の肆の半天狗が来るまで待機していた。その間に私と玄弥は作戦を確認していた。

 

 

「.....玄弥。時間的にはもうすぐなの?」

「ああ、その筈だ........!?来たぞ!」

 

 

原作で見て知っているが、正確な時間は分からない私が玄弥に聞くと、玄弥は硬い表情で襖を見ながらそう答えていた。その時、襖がゆっくり開いていくのを見て、私も玄弥も息を潜めて様子を伺った。すると、襖の中からゆっくり上弦の肆である半天狗が現れた。

 

 

「水の呼吸 弐ノ型 水車」

 

 

半天狗の姿を確認してすぐ、私が縦に半天狗を斬ると、その半天狗の心臓から鼠くらいの大きさの半天狗が出てきた。あれが半天狗の本体だ。原作ではこの鬼の本体を探して、色々苦心していたが、今回は半天狗の本体がこの小さな鬼だということが分かっているため、最初にとる行動は決まっていた。できれば、さっきので倒すことができたら良かったのだけど.....。

 

 

「ヒィィィィィ!!恐ろしい!恐ろしい!もう嫌じゃ!!」

「待て」

「玄弥!追いかけたいのは分かるけど、後ろに下がって!」

 

 

出てきた本体は小さな体で隙間を通り抜け、悲鳴を上げながら逃げていった。玄弥はそれを追いかけようとしたが、私がそれを止めた。半天狗を斬ったことでできた分身が攻撃してきたからだ。本体を斬ることに失敗しても、私達にはやることがある。今はこの分裂体をなんとかしないと。

 

 

「玄弥。今は深追いしない方が良いと思う。それよりも分身をなんとかするのを優先しよう」

「.......そうだな....」

 

 

私がもう一度下がるように言うと、玄弥は渋々従ってくれた。本体を斬れば勝つことができるが、それよりも分裂体の方をなんとかしないといけなかった。

 

 

半天狗の血鬼術はその時の感情を具現化し、分裂体を生み出すというもので、その分裂体は一人一人強敵だ。本体は鼠くらいの大きさしかないので、探し出すのは至難の業だし、探している間に分裂体が襲ってくる。それに、分裂体は本体の頸を斬らなければ消えることはない。本体を見つけようとするだけでは私達が負けると分かる。

原作では甘露寺さんが分裂体の相手をしたので、炭治郎達は本体の方に集中できた。だから、半天狗と戦うには本体と分裂体で分かれて戦う必要があり、私達はここで分裂体を足止めしなければならない。

 

 

私は真っ二つに斬られた半天狗の身体からできた二人の分裂体の方を向いた。

 

 

「なかなか骨のありそうな奴じゃないか。これは楽しめそうだ」

「カカカッ!確かに!どうやら此奴らは儂らを倒す気らしいなァ!」

 

 

分裂して生まれた積怒と可楽は私達を見て、それぞれそう言ってきた。

 

 

「あの錫杖を持った鬼の雷は危険だから触れるんじゃねぇぞ!いや、どっちかというと団扇を持つ鬼の方が厄介かもしれねぇ。団扇を持つ鬼は突風を吹かすし、打撃の威力も強いからな。近づき過ぎて雷の範囲内に入らないように気をつけろ」

「うん、分かったよ。とりあえず、玄弥はあの場所に行ってて。次に備えられるように」

 

 

玄弥が積怒と可楽のことを私に伝え、私は頷きながら作戦通りに行動することにした。私は積怒と可楽に近づいた。

 

 

「華ノ舞い 炎ノ花 紅梅うねり渦」

 

 

私が間合いにまで近づくと、すぐに可楽が持っている団扇で風を起こしてきたので、私は華ノ舞いでそれを防いだ。強風の所為で吹き飛ばされかけたが、それを利用して少し距離をとることができた。

分裂体二人の血鬼術がどんなものなのか知っているが、他にも何かあるかもしれないと考え、警戒するために少し距離をとった。

 

 

「ほほう。なかなか良いと思うぞ。間合いに入られたから団扇を振ったが......それを防御しよって。これは遊びがいがあるな」

「遊んでいる暇はない。さっさとこの餓鬼を消して、目的を果たすぞ!」

 

 

可楽が何やら面白そうに私のことを見ているが、積怒は全く興味なさそうな様子だった。

 

うん、原作の通りに正反対の反応だね。まあ、喜怒哀楽の怒と楽の感情から生まれた分裂体だから、違うのは当然だけど。

それと、相手は私をすぐに殺す気でいるみたいだね。まあ、あちらからしたら私は邪魔者なのだから、早く消したいのだろう。でも、こちらも殺されるわけにはいかないよ。

 

 

「華ノ舞い 水ノ花 水仙流舞」

 

 

私を殺そうと雷が降ってきたり突風が吹いてきたりしたが、私はそれを全て避けたり受け流したりした。時々頸を斬ろうと近寄るが、積怒も可楽も広範囲の血鬼術であるため、間合いに入ることが難しく、遠すぎない程度の距離をとって戦っていた。

 

 

「少々すばしっこいな....。しかし、このまま逃げれると思うのか?」

「...........」

「何だ、黙りか?」

 

 

可楽が私に話しかけてくるが、私は無視をしていた。

 

とても可楽とゆっくり話している時間はない。血鬼術の雷が擦り、髪の毛の毛先が少し焦げていた。少しでも気を抜けばあの雷に直撃する。それに、注目さえ向けてくれればいいのだから。

 

 

「はあ、その程度か。少しはやるかと思ったが、思い違いのようだったな」

「だから、儂は言っただろう。さっさと消すと!こんな小娘一人に儂らの相手は務まらん!!」

 

 

私が回避に専念しているのを見て、可楽が今度はがっかりした顔をしてそう言っ。そして、消せという積怒の指示に従い、私に大きな雷を落とそうとする。私はそれを見て、笑みを浮かべた。

 

油断しているね。あんな大きな雷を落とそうとすれば電気を貯めるのに、少なからず時間がかかる。それでも、大きな雷を落とすということはそれで私が殺せる、この雷を止める術がないという慢心からだろう。

 

まあ、私はそう油断するのを待っていたのだけど...。

 

 

「悪いですけど、私はそれを待っていたのですよ」

「伏せろ!!」

 

 

私はその声が聞こえると同時に頭を下げ、姿勢を低くした。

 

 

 

パンッ!パンッ!!!

 

 

 

そして、何処からともなく銃声が鳴り響き、それが可楽の頸と積怒の頭を貫いた。

 

 

 

「なっ!?」

「何だと....!?」

 

 

可楽の頸は地面に落ち、積怒はその奇襲に驚きながらも奇襲した相手を見つけようと銃声が聞こえた方を見た。

 

 

可楽も積怒も私から視線を外した。これを狙ったのだ。玄弥には狙撃を主にして動いてもらい、私はその囮をするという作戦だった。だから、私が前に出て注意をこちらに向け、玄弥には確実に分裂体の鬼の頸を銃で撃ってもらうことにしたのだ。

 

上手くいって良かった。特にあの大きな雷はチャンスだった。積怒の頸は斬れてないが、それも問題なかった。

 

 

「華ノ舞い 雷ノ花 梔子一閃」

 

 

積怒が動揺した隙をつき、私は積怒の間合いに入って頸を斬った。

 

もし玄弥が鬼の頸を上手く撃てなくても、可楽と積怒が玄弥の方に意識が逸れるため、鬼の注意が逸れればその隙で私が頸を斬ることができるということだ。分裂体とはいえ上弦の肆だ。その分裂体を私と玄弥の二人で相手するということで、何手か予想して作戦を考えた。

本当に上手くいって良かったよ...。

 

 

 

「どうやらこの不意打ちは成功だったな.....」

「タイミングがばっちりだったおかげで助かったよ」

 

 

上から玄弥の声が聞こえたため、私は玄弥に感謝した。

 

正直に言うと、囮が上手くいくかどうか凄く緊張したんだよね。誰かを騙すのって本当に心臓に悪すぎるもの。どう転んでもいいように対策したとはいえ、緊張するものは緊張する。

 

 

「だが、まだ安心するのは早いぞ」

「そうね。第一段階を突破はできたけど、ここからが問題なんだよね...」

 

 

少し気が緩みかけたが、ここからが本番である。私も玄弥も半天狗の方を見ると、可楽と積怒から別の鬼が出てきた。また分裂しようとしているようだ。

 

 

「.....相手をする順番は分かっているよね?」

「ああ。俺が最初に槍を持った鬼で、彩花は残りの鬼だったな。その後の動きも覚えてる」

「それなら、大丈夫そうね。.....気をつけてね」

 

 

順番的には玄弥がさらに分裂した鬼である哀絶、私が残りの鬼と戦うことは決まっていた。私は玄弥に覚えているか尋ね、玄弥がしっかり覚えていることを確認してから、私は分裂し終わった半天狗に向けて刀を振り、注意をこちらに向けた。玄弥も銃声が聞こえたことから、煽動しているのだと思う。

 

 

分裂体の一人である哀絶は槍で戦う鬼で、近接戦を主に得意としているため、遠距離から戦う玄弥なら哀絶と有利に戦うことができるだろう。

 

 

「カカカッ、喜ばしいのう。小娘よ、儂は非常に機嫌が良い。久しぶりに分かれて外に出ることができたからのう」

「そうですか...」

 

 

可楽と積怒から分裂した鬼のもう一人である空喜は外に出ることを喜び、空を飛び回っていた。私はそれに返事をしながら空喜の攻撃を避けた。空喜の超音波が地面に当たり、その辺りが大きく凹んでいた。

 

 

「....思ったよりも威力が凄いな...」

 

 

私は空喜によってできた抉れた地面を見て、一人言を呟いた。

 

漫画で見て知っていたのだが、実物で見たら怖気付きそうになった。しかし、私が戦うと言ったのだから、ここはなんとかしないといけないと自分に強く言い聞かせて、必死に体を動かして避けていた。

 

 

大丈夫。鍛練のおかげで動きが見える。死にかけるほど鍛えたのだから、回避できる。戦うことができる。自分のできることをやらないと。

 

 

「避けるか。だが、儂の速さに追いつけるかな」

「確かに速いですが.....当てることならできそうですね」

「何、じゃ!?」

 

 

空喜の攻撃を避け続けていると、空喜が私を見て愉快そうに言った。それに対して、私も笑みを浮かべてそう返した。空喜は私の言葉に怪訝そうにしていたが、その瞬間に空喜の様子が可笑しくなり始めた。空喜の翼の動きがぎこちなくなり、手足が痙攣している。

 

よし、上手く効いているみたい。

 

 

「....これか......原因は...!」

 

 

空喜は自身に起きた異常の正体を調べ、その原因に気がついた。空喜の足に刺さっている注射器型の吹き矢、これが原因なのである。注射器型の吹き矢には私の作った麻痺毒(上弦の鬼専用の試作品)が入っていた。遊廓での戦いで妓夫太郎が解毒するのに苦戦していたことから、上弦の鬼との戦闘で私の薬も時間稼ぎくらいにはなるということが分かった。

 

そこで、私は襲撃されるまで妓夫太郎に効いた麻痺毒をさらに改良したり、あるいはそれらをもとに新しい組み合わせを試したりというように、対上弦の鬼用のものを鍛練の合間に作り、前よりも強い毒が完成した。半天狗は妓夫太郎よりも強い鬼であるため、遊廓で使用したものよりも強力な毒を注射器型の吹き矢に入れて使ったのだ。

 

 

私は空喜の攻撃を避けながらも動きを見て、気づかれないタイミングを狙って吹き矢で刺した。使ったのは即効性の毒だ。体の何処かに上手く刺されば数分で毒がまわるようになっている。現に吹き矢が脚に刺さってから数分くらいで手が痙攣し始め、翼にもその毒の影響が見られている。おそらく、もう体全体に麻痺毒がまわっているのだろう。

 

 

「私を翻弄しようとあちこち飛び回っていたようですが、同じような場所をぐるぐる回っているだけでしたので、次がどの辺りなのかが予想できれば吹き矢で狙えますよ。ただ問題は風向きや貴方の速さが変わるかによって身体のどの辺りに当たるのか想像できなかったため、もう少し高い位置に当たっていればと思ってしまうのですが、ねっ」

 

 

私は持っていた縄を見せた。その縄は空喜に刺さっている吹き矢に繋げられている。

 

吹き矢は刺さっているだけなのだから、すぐに取れるのではないかと思われる方がいるでしょう。しかし、そう簡単に抜けないようになっているのだ。

 

 

この注射器型の吹き矢は日々鬼との戦闘に役立つように薬の方も吹き矢の方も改良している。鬼との戦闘では色々なことが起きる。中身を全部注入できずに吹き矢が外れてしまうということが起きるのではないか。そう思って、私は兪史郎さんに相談して吹き矢が抜けないように固定する仕掛けがあるものを作ってもらった。

 

 

「なっ!?は、放せ!!」

「放しても構いませんよ。ですが、私が持っているわけではありませんので、放したところで解放されるわけではありませんよ」

「なっ!?」

 

 

空喜は注射器型の吹き矢やそれに繋がる縄に気づき、それを外そうと脚を動かすが、なかなか吹き矢を抜くことができなかった。吹き矢が深く刺さったからなのか、毒で弱っているからなのか、それとも外れないように固定する仕掛けが上手く作用したのかは知らないが、注射器型の吹き矢は空喜の脚から外れずに麻痺毒を注入し終えても抜けなかった。

 

まあ、そうなるように仕掛けを弄ったのだけどね.....。小鉄君にも手伝ってもらったけど、時間がなくて試していなかったから....成功して良かったよ......。縄も特別製の物を用意した。ゴムのように伸縮するとても丈夫な物にして、その上でバレないように兪史郎さんの血鬼術を使って隠した(兪史郎さんの血鬼術のお札は私が縄を持って見える前に外した)。私が手を離した時にもう一度お札をつけたので、今は縄が見えなくなっている。

 

 

それに、縄を持っているのは私だけど、引っ張っているのは私じゃないからね。

 

そういう意味を兼ねて私が指を指すと、空喜はさらに驚いた。空喜の脚に刺さっている注射器にある縄の繋がれている先は可楽に刺さっている注射器型の吹き矢であった。実は攻撃を避けながら他の鬼のことも吹き矢で狙っていたからね。ちなみに、積怒の方も吹き矢は刺さっている。どっちも背中に刺さっているため、その原因に気づくのが空喜よりも遅れた。空喜に刺さる吹き矢を見て、二人も気づいたようだ。可楽と積怒が吹き矢を外そうが、その前に私が動いた。

 

 

「華ノ舞い 雷ノ花 梔子一閃 六重」

 

 

私はその間に自身の使える型の中で最も速く動くことができる型を使い、可楽と空喜の頸を斬った。毒や混乱で動けなくなっているうちにね。

 

 

『梔子一閃』は雷のエフェクトがあることから、雷の呼吸を基にしたものだと考えられる。だからこそ、私の使える型の中で最速を誇っている。

 

それと、『梔子一閃 六重』について予想できる人はいるでしょうけど、説明はしておきます。『梔子一閃 六重』は『梔子一閃』を六回連発で使ったものである。

雷の呼吸を基にしているのだから、善逸の霹靂一閃のように連続で動くことができるのではないかと思い、善逸の動きを見ながら実践してみた。

 

 

まあ、すぐに善逸と同じ動きは合っていない(というか、脚に負担をかけすぎて、これでは何度もやったら骨折する)ことに気づき、自分に合うものを考えることにして、何度も鍛練を重ねた。そして、漸く自分の体に合うステップを見つけることができ、連発も可能になった。

 

この型は善逸のように木や糸を足場にすることができるから、結構使い勝手が良いのですよね。今回も縄を足場にして空喜の頸を斬ることができたし。

 

 

「小癪な....」

 

 

 

パンッ!!!

 

 

積怒が悔しそうな顔をして、雷を落とそうとしたが、その直前に銃弾が積怒を撃ち抜いた。それにより、積怒の落とした雷は弱くなり、私はその雷を回避できた。

 

この銃弾も玄弥の物だ。私が分裂体を三体相手するのは流石に無理があるので、玄弥は哀絶を倒したら私に加勢することは決まっていた。それでも当てにし過ぎるのは駄目だからと思い、玄弥が加勢できなかった場合を考慮して行動していた。まあ結局、助けられたちゃっけど......。

 

 

 

「そっちは大丈夫?倒したの?」

「ああ、無事に頸を斬れた。この後の戦いのために鬼喰いは残しておきたいからな」

「できれば使ってほしくないのだけど...」

「大丈夫だ。胡蝶さんの抑制剤はあるから、彩花の言ったことは起きないよ」

「...........」

 

 

私は玄弥に残った哀絶を倒せたか聞くと、玄弥は問題なかったと言った。私はそれを聞いて安堵したが、玄弥の言葉から鬼喰いを使う気でいることを知り、不満そうな表情を浮かべた。それを見て、玄弥は大丈夫だと言った。しかし、私はその言葉を信用できなかった。

 

 

原作では鬼喰いの体質を持つ玄弥が鬼を食い過ぎたことで完全に鬼となり、最期には体が塵になって消えてしまったのだ。しかし、前回の方では黒死牟との戦いで斬られて、髪を食べて回復したところは原作と同じだが、黒死牟の刀の刃は喰べなかったらしいし、玄弥は黒死牟に脳天から斬られていないので、致命傷はなかったそうだ。

 

 

そのため、玄弥は鬼喰いをやり過ぎれば完全に鬼となることを知らなくて、逆行した後でも鬼喰いを続けていたらしい。私の話を聞いてからは周りに止めてくれとか、控えてくれとか言われ(不死川さんは物理的に止めに来て、さらに大騒ぎになった)、非常時以外は使わないようになっているそうだ。

 

.......でも、玄弥なら使ってしまいそうなんだよね....。特に不死川さんが危ない時とかで使って...原作の再現みたいになるんじゃないかって......。....不安だ。また不死川さんと喧嘩することになってもしょうがないよ...。玄弥、銃だけじゃなくて補助に刀身の短い日輪刀を持っているのだから、できるだけそっちを頑張って使おう。

 

 

「さて、問題は.....」

「ここからだな」

 

 

私は玄弥の鬼喰いの問題よりもやらなければならないことがあるということを思い出し、思考を切り替えることにした。玄弥も私の雰囲気から察したのか先程斬った空喜や積怒達の方を見た。ちょうど銃で撃たれた積怒が頸を斬られた空喜と可楽と哀絶を吸収しているところだった。次の瞬間、一体化して積怒達の姿は消え、憎珀天となっていた。

 

 

憎泊天は積怒が空喜達を吸収して誕生する「憎」の鬼である。雷様の太鼓を持ち、積怒達の血鬼術と新たに樹木を操る血鬼術を使う。積怒達よりも厄介な相手だ。攻撃力が高く、痣の発現をした甘露寺さんが防戦一方に追い込まれたくらいだ。今まで以上に気を引き締めないと。

 

 

「アア、不快だ。実に不愉快だ」

「あいつをどうにかしないとな」

「そうだね。一人になったけど、あの憎珀天は頑張っても足止めがやっとだからね。どう時間を稼ぐか.......」

「とか言う前に、あいつは既に俺らを殺す気だぜ」

「.....じゃあ、その攻撃をなんとかしながら憎珀天がここから動かないようにしよう」

 

 

憎珀天が私と玄弥に殺気を向けていた。私と玄弥は憎珀天の動きを警戒しながらも囲むような形で少しずつ距離を縮めた。 

 

 

できれば一気に間合いまで近づくことができたら良かったが、憎珀天の使う血鬼術は広範囲のものが多いので、避けるのが大変だし、周りの被害も甚大だ。だが、遠過ぎれば本体を守ろうと行くだろうから、程々の距離を保つことにしよう。

 

 

「狂鳴雷殺」

「華ノ舞い 炎ノ花 紅梅うねり渦」

 

 

憎珀天の雷と超音波に対し、私は防御にも特化している型を使った。炎を纏った渦がそれらの攻撃を防ぎ切り、私は憎泊天の血鬼術のことを考えて前に進むことにした。

 

ぎりぎりだった......。....威力が積怒の時よりも上がっていたし、範囲もかなり広かった...。さっきの雷で刀が刃こぼれしてないといいけど.....。

 

 

「狂圧鳴波」

「華ノ舞い 水ノ花 水仙流舞」

 

 

続いての憎珀天の超音波に、私は刀の負担を考えて受け流すことにした。超音波だけなので、先程よりも刀の負担を少なくするために受け流すことにした。

 

 

「石竜子」

「華ノ舞い 紅ノ葉 陽日紅葉」

 

 

その次に憎珀天が私の様子を見て、樹木でできた五つの竜を召喚してきたので、私は連続で攻撃できる型で五つの竜を斬った。

 

 

細かく斬ってみたから動かないと思うが、状況は一切変わっていない。相手は石竜子を無限に生み出すことができる。この五つの竜を斬っただけでは安心できない。

 

 

「無間業樹」

「........流石に私達のことが邪魔になってきたみたいね」

「ここ一帯を一気に消し飛ばす気か!」

 

 

私が考え込んでいた時、憎珀天は石竜子を生み出し、射程の範囲を広げていた。その様子を見て、私も玄弥も憎珀天がさっさと決着をつける気だということに気がついた。

 

すぐに石竜子をなんとかしないと....。

 

 

「.....この広範囲を一気に対処するのは普通の型では難しい...。.....それなら.......」

 

 

私は増え続けている石竜子を見て、あまりの数の多さに広範囲を斬れる型でないと難しいと判断し、私は新しい型を使うことにした。

 

この型は広範囲のものだから、ちょうど良さそうだからね。

 

 

 

「華ノ舞い 花ノ束 桜花しぐれ」

 

 

私は葉の模様を枝に変え、その枝から桜の花を咲かせた桃色の刀を高速回転させながらも、縦横無尽に広範囲を跳び回った。回転させた状態での円を描く斬撃で石竜子を次々と斬り、周りにいた石竜子は崩れていった。

 

 

「....よし、成功した。何度も練習していたから、大丈夫なのは知っていたけど...。でも、実戦ではまだ使ったことがなかったから不安だったけど、上手くいって良かった」

 

 

私は周りを見渡し、石竜子を全て斬れたことを確認した。

 

この型は刀鍛冶の里で完成させたものだ。遊廓での戦いで華ノ舞いの型を知る方法が分かったので、その方法で他の型も知ろうとした。そして、この型が刀鍛冶の里で新たに分かった型だ。

 

 

「広範囲にいた竜は全部斬ったけど、あっちはまだ諦めていないみたいね」

「だな。彩花がさっき斬ったのに、また竜を出してきやがった」

 

 

私は石竜子がまた増えていくのを見て、警戒を強めた。玄弥も銃に弾を込め、生み出された石竜子に狙いを定めた。

 

 

「木竜の共鳴」

「......!?一旦、ここから離れるよ!」

「ああ!」

 

 

再び現れた石竜子が口を開けたのを見て、私はすぐにここから離れるように言った。私と玄弥がその場から離れた瞬間、石竜子が超音波を放った。石竜子の超音波により、近くの木が折れたり地面が抉れたりというような地形が変わるほどの被害が起きた。

 

 

「なんとか避けることができたけど........やっぱり炭治郎と禰豆子、甘露寺さんがいないと少し不利ね...」

 

 

憎珀天の超音波の威力を見て、二人だけでは無理があったなと思いながらも次の手を考えていた。

 

このまま戦い続けたら、そのうち憎泊天に追い込まれる。仮に憎泊天の頸を斬れても憎珀天は分裂体だから、頸を斬っても終わらない。だから、私達がやることは憎珀天などの分裂体をここで足止めするしかない。けど、私達がどれだけ時間を稼げるか....そこが問題だ。

 

 

「華ノ舞い 雷ノ花 梔子一閃 八重」

 

 

私はなんとか戦況を変えようと石竜子を斬るが、すぐに新しい石竜子が生み出されるので、数は一向に減らなかった。

 

 

「何度竜を斬っても、すぐに別の竜を生み出してくるからキリがない」

「おい、大丈夫か?」

「大丈夫。まだ体力はあるから」

「そうか.....。....だが、こいつとの戦いはまだ続きそうだ。少しでも体力を温存してくれ」

 

 

私が減ることのない数に飽き飽きしていると、玄弥が私の体力を心配してきた。呼吸を使ってずっと斬り続けているので、少し心配してくれたようだ。私はそれに平気だと答え、再び石竜子を斬り始めた。玄弥も体力を消耗させ過ぎないようにと注意しながらも銃で石竜子を撃ち壊していった。しかし、石竜子の数が減ることはなかった。

 

 

「甘露寺さんと伊黒さんはまだなのか?」

「きっと、あっちでもトラブルがあったのかもしれないね。戦いでは予想外のことが起きやすいのだから、そう簡単に作戦通りにいくわけがないよ」

「そうだが、作戦通りに行ってくれた方が良いじゃねえか」

「.....それには同意しますね」

 

 

それからしばらくして、玄弥が全く終わる気配のないこの状況に焦りを見せ始めた。

 

 

元からの作戦では、私と玄弥が半天狗の分裂体の足止め、時透君が上弦の伍の玉壺の討伐、甘露寺さんと伊黒さんが刀鍛冶の職人を玉壺の血鬼術から守りながらも半天狗の本体の頸を斬るという話だった。玉壺は時透君が一人で前回戦って勝ったことから、前回と同じということになった。しかし、半天狗の方は色々と揉めた。

 

 

改めて言うが、半天狗は分裂する鬼である。戦闘時には分裂体が戦い、本体は隠れている。なので、半天狗を倒すには誰かが分裂体を足止めをし、誰かが本体を斬るという作戦にするのはすぐに決まった。だけど、問題は誰がそれらの役割をするのかという話だった。

 

炭治郎と禰豆子はいない(来るのは知っているけど、連携をとることが難しいから、とりあえず除外するという形になった)ので、前回と同じということはできない。それに、半天狗は喜怒哀楽の分裂体やそれらを合体して生まれる憎泊天以外にも「恨」の鬼という鬼がいる。その鬼と戦うこともあると考え、柱である甘露寺さんと伊黒さんが半天狗の本体の頸を斬ることになった。

 

 

私達はそのためにもここで憎泊天の動きを止めて、甘露寺さんと伊黒さんの負担を減らさないと....。二人が早く本体の頸を斬ってくれることを信じて.....。

 

 

「華ノ舞い 水ノ花 水仙りゅう....」

 

 

私は憎珀天に近づくことにした。少しでも時間を稼ぐためにも憎珀天をここに留めるためにも、注意をこちらに向けようと考え、刀を握った。

 

 

その時、誰かが物凄い速さでこちらに来る気配を感じ、一歩下がった。その瞬間、目の前を何かが凄いスピードで横切った。その横切ったものは緑と黒の市松模様だったような、桃色だったような........。

 

...いや、まさかね。そんなこと.....。

 

 

 

「今の....炭治郎と、禰豆子か......?」

 

 

うん、知ってた。

 

玄弥は私がまさかと思っていたことを口にした。私は口に出さずに心の中で返事した。

 

 

.....うん...。はっきりとは見えていなかったのだけど....やっぱり炭治郎と禰豆子だよね.....。まさか、そんな.......とは思っていたけど.....。....でも、なんで.........。

 

 

「おい!!」

「か、獪岳!」

「伊黒さん!甘露寺さん!時透さんも!」

 

 

私と玄弥が顔を見合わせていると、誰かが私達に呼びかけてきた。振り返ると、獪岳に伊黒さんと甘露寺さん、時透君が来た。

 

えっ!?今、何が起きているの?なんで炭治郎達だけでなく、伊黒さん達も!?....というか、時透君の手にあるのは上弦の伍の玉壺の頸だよね!本当に何が起きているの!?

 

 

「どうしたのですか!今、何が起きているのですか?」

 

 

私は困惑しながらも伊黒さんに説明を求めた。最初の方に動揺し過ぎてしまったけど、途中でそのことに気づいて冷静になろうとした。

 

まずは落ち着かないと。落ち着いて、今の状況を整理しないと.....。

 

 

「状況が変わった。それも最悪の方向にな」

「い、一体何が......」

「あれ、まだ鬼狩りがいたんだ?」

「....っ!?」

 

 

その声が聞こえると同時に、上から強い殺気を感じた。その殺気は半天狗や堕姫達よりも遥かに強いものだった。その殺気がする方を向くと、屋根の上に誰かがいた。私はその姿を見て息を呑んだ。

 

 

遠くからでもその鬼の特徴はよく見えた。鉄扇を手に持ち、頭から血を被ったような文様の長髪に虹色の瞳を持った鬼だ。

 

こんな特徴的な鬼が誰なのか見ただけですぐに分かった。

 

 

「わあ〜。女の子が一人増えたね。君も救ってあげるよ」

 

 

さらに、女に反応して『救う』という言葉を使う......。

うん。間違いなく、この鬼は上弦の弐の童磨だ。

 

 

「これは.....どういう状況ですか?」

「見ての通りだ。上弦の伍と応戦しながら上弦の肆の本体を探していた時、いきなり上弦の弐が何もないところから現れ、戦闘になった」

「なるほど...。.....最悪ですね!」

「うん。さっさと上弦の伍の頸は斬ったのは良かったけど、状況は悪いまま。....前回はここまで悪くなかったのに...」

 

 

私は童磨がここにいることに困惑しながらも詳しい説明を求めると、伊黒さんは手短に説明してくれた。その説明を聞いて、私はこの状況を理解できた。

理解したと同時に叫んでしまったけど....それは許してください。流石にこれには平静を保つことができなかった。心の中でもう一度言いたい。最悪です!

....時透君の言葉にも同意したい...。原作崩壊の影響がこんなにも大きくなるなんて.....。

 

 

 

唯一の救いは時透君が上弦の伍の玉壺の頸を斬ってくれたことだ。現れた時から持っていたことには気になっていたのだが、聞きたいことが色々あって、漸くその話に触れられた。時透君は無傷で玉壺の頸を斬れたようだ。

ちなみに、時透君がどうして玉壺の頸を持っていたのかは上弦の壱と参の話から、他の上弦の鬼も同じことが起きるのではないかと考えて、ちゃんと死んだのかを確認するためだそうだ。

 

 

まだ生きているなら喋るし、身体も崩れないからね。......でも、その頸がもう消えているのなら、頸の弱点は克服されていないということだね。生きているならすぐに襲ってくるだろうけど、玉壺の血鬼術らしき鯉の化け物の姿もいないし。....でも、良かった...。上弦の鬼を同時に三人も相手にしないといけない状態で、そのうちの一人が朝まで戦わないといけないとなったら、こっちは絶望的だったよ。だけど.....。

 

 

「....これは少しまずいかもしれませんね.......」

「....ああ。上弦の伍は倒せたが、まだ上弦の弐と肆が残っている。上弦の鬼二体を相手にこの人数で勝てるか、微妙なところだ」

「でも、なんとかしなくちゃ!」

「そうだね。とりあえず上弦の肆からにした方がいいと思う」

 

 

私の言葉に伊黒さんは同意した。甘露寺さんと時透君も切り替えて前向きに考えているようだ。

 

上弦の伍を倒しても、まだ上弦の鬼が二人いる状況は間違いなくこっちが不利だ。しかも、そのうちの一人が上弦の弐という鬼の中でも三番目に強い鬼だ。上弦の肆と伍を相手にするのとは全く違う。その上、私達は上弦の肆と伍の対策はしていたが、他の上弦の鬼と戦う準備はしていなかった。上弦の弐と対決するのに、策も何もない状態で戦うのは無謀だ。私達だけで勝てるかどうか.....。

 

....それでも、甘露寺さんの言った通り、なんとかするしかないのだ。どんな相手が強くても私達は戦うしかない。どんなに不利な状況でも、そこから突破口を見つけるしかない。

 

 

...とりあえず、時透君の言った半天狗の頸を斬ることを優先しようという意見に賛成かな。童磨は厄介だから、確実に対策を練った半天狗を優先した方がいい。童磨も半天狗も両方を倒そうと欲張れば、こっちが不利になる。逆に、このまま両方を逃がしても最終決戦が厳しくなるだろうから、せめて片方はここで確実に頸を斬っておかないと...。

 

 

「.......えーと......炭治郎達は....」

「.............」

「................」

 

 

私は炭治郎と禰豆子の方を見た後、獪岳を見た。獪岳なら何か知っているのではないかと思ったが、獪岳に睨まれてしまった。おそらくアホは黙ってろということだろう。なので、炭治郎が話すのを待った。

 

 

ただ、私の胸には不安が残っている。今、炭治郎が何を考えているのか、どうしたいのか分からない。私が手紙を受け取った段階ではまだどうするか悩んでいる様子だった。そう簡単に決められる筈はないと思って、私はじっくり考えてもらうことにしていた。しかし、こうも早くその決断をしなければいけなくなるとは.....。

 

 

もう一度言うが、状況的にこちらが絶望的だ。上弦の鬼は一人に複数の隊士と戦うのが普通だ。一部例外(時透君と玉壺の戦い、善逸と獪岳の戦い)はあるけど....。...それでも圧倒的に不利な状況であるのは間違いない。

この状況で、私達までも争っていたら絶対に負ける。ただ、前回での炭治郎達の身に起きたことを考えると、強制的に協力し合うことなんてできない。だけど.......このままだと....本当に......。手紙では悩んでいる様子だったし....。

 

 

今の私にどうにかすることはできない。炭治郎が何と答えるのか、見ていることしかできない。.....正直、歯痒い....。

 

 

 

「.......俺と禰豆子が.....本体を倒します。だから、甘露寺さんは分裂体を足止めしてほしい、です。...玄弥もよろしく頼む....」

 

 

しばらくして、炭治郎がそう言った。私が炭治郎の言葉に目を見開いた。そして、その言葉に笑みを浮かべた。

 

炭治郎は漸く決められた。決断したのだ。ずっと苦しんで、思い悩んでいたけど、やっと向き合うことができるようになったんだ。これはもう喜ぶでしょ。

 

 

「それなら、私と獪岳、時透君、伊黒さんが上弦の弐の童磨を足止めするということでいいよね?」

「まあ......お前がそれでいいなら、俺はそれで構わねえよ」

 

 

私は炭治郎の言葉を聞いてすぐに自分がどうするべきかを考え、そう言った。炭治郎は既に協力して戦うことを決めた。その決断に答えられるように、私達も動くしかない。

 

 

「貴方達もそれで構いませんよね」

「....あ、ああ。別に構わない」

「では、ちゃんと動いてください。私達も炭治郎もその気ではありますので」

「.......くれぐれも足を引っ張るなよ」

 

 

私は炭治郎のことを考えながら提案していたけど、伊黒さん達鬼殺隊側に相談なく決めたので、とりあえず伊黒さん達に確認をとる。伊黒さんは少し驚いた様子だったが、少し戸惑いながらも頷いてくれた。

 

 

最も反対するのなら、私が話し合って押し切るつもりだったけどね...。だって、あちらの炭治郎達にした行動が仲違いの原因だからね。それに、私は本当に炭治郎のこの決断を喜んでいるので、伊黒さん達よりも炭治郎達を優先するし、全力で応える気なのですよ。

 

 

 

 






華ノ舞い


花ノ束

桜花しぐれ

体を唸らせながら広範囲を跳び回り、刀を回転させたまま円を描くような斬撃。


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