とあるロドスの愉快な日常   作:ヤティマティック

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最初の話、多分どんな感じか分かると思います


1日目「日常にも危険は付き物」

人は都合が悪くなると素直に謝ったりする以外では言い訳するか、逃走するかの2択を選ぶ、この男、Dr.ヤティマティック(以後ドクター)の場合は後者である

 

「ドクター、逃げたところで無駄だと言う事が分からないんですか?」

「そりゃぶっ飛ばされるの目に見えたら全力で逃げるだろ!?」

 

ロドスの通路を全力疾走して逃げるドクターと追うアーミヤ、そしてその2人に道を開けるオペレーター達、大半のオペレーター達からすれば日常的な光景なのか、ある者はまたかと呆れており、またある者はドクターが逃げ切るか、アーミヤが追いつくかで賭けを始めている、何故こうなったのかは少し時間を遡る。

 

ーーー

 

その日は執務室で溜まりに溜まった仕事をやっていたドクターとアーミヤ、1年以上ドクターは眠っていたためかなりの量が溜まっているのだ、その事に責任を感じているドクターは今日の仕事を確認する

 

「アーミヤ、今日のノルマは?」

「書類を終わらせたら公開求人のチェック、次の会議に使う資料の整理ですね、これでもいつもより少ないですから頑張りましょう。」

 

いつもより少ないと言ってはいるものの、出された書類は山盛りで普通なら気が遠のきそうになるが、その【いつも】は書類の山がわんこそばの如く終わらせた先から補充されていくのだ、ゆえに補充されない時点で【少ない】、ドクターは了解と言うと早速仕事に取り掛かり、今日の秘書であるアーミヤも大量の書類を相手にし始めた、2人とも集中しているため何も話さない、執務室にペンの走る音だけが響く、しかし、大抵のそんな静かな世界は長くは続かない事が多い

 

「やぁ、ドクター」

「帰れ!問題児!!」

「開口一番酷くない?あとさ、ドクターには言われたくないよ?」

 

突如として騒がしくなる執務室、ロドスの前衛オペレーターにして問題児のラップランドがやって来たのだ、アーミヤはノックしなかったラップランドに注意する

 

「ラップランドさん、今は仕事中ですから、入る時はノックして許可をとってから入ってください」

「いや、仕事も何も、もうお昼なんだけど」

「えっマジで?」

 

そう言われた2人は壁時計を確認する、確かにもう昼休憩の時間であった

 

「マジだ」

「ドクター、どこまで終わりました?」

「とりあえず半分は終わって、残りはサインするだけのやつだな、どうする?」

「それなら一度休憩しましょう、私も区切りいいですし」

 

そう言ってアーミヤは立ち上がり、座りっぱなしだった身体を伸ばした、ドクターも立ち、少しストレッチをしている

 

「うっわ、めっちゃバキバキいってるし、いつから仕事してるのさ?」

「えっとですね」

「知らん、時間に対しての量が不釣り合いすぎるんだよ」

 

ラップランドの質問に対して答えようとするアーミヤと適当に答え終わらせようとするドクター、そんなドクターにラップランドは文句を言い始めた

 

「なにさぁ、昨日はあんなに求めて来たのに」

「求めて?」

「おいラップ、今の言い方は誤解を生みそうだからやめろ」

 

ラップランドの言葉に反応し、黒いオーラが一瞬だけ出たアーミヤとツッコミを入れるドクター、しかしラップランドは続ける

 

「誤解も何も無いじゃないかドクター?ボクの事求めて来たのは本当のことだろ?凄い夜だったじゃないか、実に情熱的だった!飛び散る汗にこもる熱、ボクも思わず動けなくなるところだったよ」

「ちょっとまて、それ意味違くなってないか!?」

「何も間違えて無いよ?だいたいドクターだって最後は息をあげてたじゃないか」

 

話の内容がエスカレートしていく中、1人黙っていたアーミヤが口を開いた

 

ドクター

「えっ?」

 

ドクターは思わずそちらを向いた、そこには【いい笑顔】(キメラ)を浮かべるアーミヤが立っており

 

少し、お話があります

 

そう言いながら、右手のひらにアーツの塊を生み出した、それはつまり、【お仕置き】を意味する

 

「逃げろっ!」

「逃がしません!」

 

ドクターは知っている、こうなったアーミヤは話を聞いてくれない事を、声を震わせながら少しづつ後ろに下がり、一気に執務室から飛び出した、アーミヤもドクターを追うために走り出す、1人残されたラップランドは呟いた

 

「本当にいい戦いだった、って話しきるまえに行っちゃたねぇ」

 

ラップランドは昨日のドクターとの模擬戦の感想を話していただけである、身体を動かしたいから付き合えとドクターに言われたラップランドはノリノリでOKしたのだ、何もやましいことは無い話なのだが

 

「まぁ面白そうだからいっか♪」

「ドクター、逃げたところで無駄だと言う事は分からないんですか?」

「そりゃぶっ飛ばされるの目に見えたら全力で逃げるだろ!?」

 

こうして、話は冒頭に戻る

 

「今回は俺なにも悪くないのに!」

「むぅ、ちょこまかと」

 

ドクターは自身の無実を叫びながら逃げており、アーミヤはなかなか距離が縮まらないため顔をしかめた、素の足の速さならばコールドスリープから目覚めたばかりの頃にリハビリとしてドーベルマンにしごかれたドクターに軍配が上がる、しかし、現在のアーミヤはアーツ制御の応用で自らの身体能力を強化しているため、直線距離ならばアーミヤの方が速いのだ、では何故追いつけないのか、それはドクターが曲がり角を上手く使い、距離を詰めさせないようにしているのだ

 

「とりあえずラップはあとでシバく!」

 

そう言って曲がり角を曲がるドクター、しかしその先にいた人にぶつかり

 

「どわぁ!」

「ふぐぉ!!」

 

2人まとめて転がった、巻き込まれた人物、エンカクは上半身を起こし、ドクターに向かって叫ぶ

 

「おい!いきなり飛び出すな!」

「イテテ、悪ぃ!」

 

2人は立ち上がったものの、時すでに遅し

 

「追いつきましたよ、ドクター」

「「あっ」」

 

背後をむくと、そこには右手を向け、すでに発射体勢になっているアーミヤが立っていた

 

「さぁドクター、覚悟はいいですね?

「待て待て待て待て!アーミヤ話を」

「ちょっと待て!俺は関係な」

 

2人の話を無視し、アーミヤは無慈悲にキメラを撃ち込み、爆発じみた音と2人分の悲鳴がロドス内に響いたのだった

 

ーーー

 

「うぅ、まだ痛ぇ、ラップの奴絶対シバく」

 

あの後、医務室に運ばれたドクター(とエンカク)は意識を取り戻すとまずラップランドを探し出す事にした、理由は当然先程の事をやり返すことである、ちなみに、アーミヤの誤解はレッドのおかげで解かれ、アーミヤはケルシーとドーベルマンに怒られている、ラップランドを探しロドスを歩き回るドクター、そして

 

みぃつけた

 

甲板でテキサスに絡んでいるラップランドを見つけ黒い笑みを浮かべるドクター

 

「あれ?もしかして怒った?」

「うるさい、それよりもドクターに謝った方がいいんじゃないか?っと、言いたかったが、無理そうだな」

「?どういう」

 

テキサスはラップランドの背後で黒い笑みを浮かべているドクターを見て顔を背け、ラップランドはテキサスの言った意味を聞こうとした、ドクターは手に持っているフライパンを振りかぶり

 

「オラァ!」

パコーン!

「あがぁ!?」

 

ラップランドの後頭部に叩き込んだ、ラップランドの方はかなり痛かったのか悶絶している

 

「よぉ、人を陥れといて楽しそうだな?」

「今、すごく良い音が鳴ったな、大丈夫か?」

「いや、大丈夫じゃない」

 

そう言いながらラップランドは頭を横に振る、テキサスはドクターにジト目を向けるがドクターは何処吹く風である

 

「とりあえず、今回はコレでチャラだがもし懲りてないなら、簀巻きにしてレッドの前に放り出すからな」

 

ガチトーンの発言に縦に振るラップランド、顔を上げてドクターを見ており、涙目になっていた、痛みと恐怖からなのかは分からないが少なくとも反省はしているらしい

 

「よろしい、んじゃ俺は仕事に戻るから、何かあったら執務室に来いよ?今日は徹夜コースだなぁ

「あぁわかった、とりあえず氷のうを貰いに行くか、立てるか?」

「うん」

 

そう言ってテキサスとラップランドは医務室に、ドクターは執務室に向かった、その途中でドクターは呟いた

 

「ホント、退屈はしないな」

 

そう言ったドクターは笑みを浮かべていたのだった、その後、頭に理性回復剤の入った注射器を刺して仕事しているドクターとアーミヤの姿があったという

これは、とあるロドスを舞台に愉快で危険な日常を送るドクターとオペレーター達のお話

 

おまけ

医務室にて意識を取り戻したドクターはエンカクに事の説明をしてい

 

「そうか、ドクター」

「んぁ?なんだよ」

「俺とは死合ってくれないのか?」

「なんでだよ」




前回の説明のメンバーが出てこないという、次回はアズリウスメインに考えてます
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