Hello parallel World! Possibility of a carrier   作:何処にでも居る佐藤

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ブラックオーダーの幹部の力を吸収、模倣した上で自身に適合させた、全てを滅亡させるタクヤの究極態。その背にはまるでレイドボス達が生み出したかのような巨大な土偶が佇んでいる。この土偶もアーティファクトとなった金属が変形したもので、開放された力は皮肉にもブラックオーダーが集めようとした想いの力そのものであり、歯止めの効かないその力はどんな想いも無に還す


終わりという名の復讐 タクヤ

彼らの戦いは正に天災だった。強大な力がまた強大な力を打ち破る。二次災害は尋常でなく、ギークのガレージを中心に周りはもう焼け野原であった

 

「なんなんだあの戦いは…!」

 

「レベルが違い過ぎる…!このままじゃ私達も巻き添えよ!」

 

タクヤとユキはスクーターにのって全力で離れるが、そこでは他の構成員が待ち構えていた

 

「I kill you!」

 

「アイアム スシ ヒーロー!」

 

「…全て、撃ち抜く!」

 

「ゲロッ!!」

 

ブラックオーダーが完全に集結していた。

 

 

…この世界の運命をかけたもう一つの戦いが、幕を開けた

 

「これでどうだ!」

 

「力を!」

 

「リベリアスボイス!」

 

「犠牲無き平和!」

 

「Code to "Hello world"!」

 

「スーパーハカーの超技術!」

 

「bomb a poison!」

 

「世界を呪う力を…」

 

「バスターリニアショット」

 

「聖剣と聖盾の力!ゲロっ!」

 

その他多数の力がぶつかり合い、爆発が起こる!

 

そこに、二人の人影が見える

 

「なんだよこの世紀末…!まぁ良い、決着を着けるぞ!チアキ!」

 

「言われなくとも!さぁ、戦え!マリー!」

 

「あら?…ふふ、随分強くなったのね。…いいわ、相手をしてあげる。向こうは間違いなく貧乏くじだものね?」

 

そう、この二人がこの最後の戦いのピースだった。マリーの率いる軍勢は膨大。それを処理するのが黒タクヤの仕事であるが、マリー本人に届かせる刃では無い。この二人こそ、監獄の支配者を引き摺り下ろす者だ

 

「…だが、この戦い、色々不服なんだが、ハチ」

 

「文句を言うな、あんな言い方されりゃ、参加せざるを得ないだろ」

 

だが、この戦いの準備は万全では無かった。マリーもそれを感じとり始める

 

「…あら?ずいぶん想いが不安定ね?少し前の貴方達じゃ考えられない程に。何があったのか、聞かせて貰いたいものね」

 

「「…」」

 

 

 

2日前 チアキ、スズメバチのアジト

 

「邪魔するぞ」

 

「な!?」

 

「クソ、気付かなかった!誰だ!?」

 

自分達の拠点に前触れなく忍び込んだ侵入者に当然警戒する二人だが、それはすぐやわらいだ後、また引き締まる

 

「…なんだタクヤか…て、なんだ?その膨大な力は!お前、俺たちの知ってるアイツじゃ無いな、誰だ!」

 

「………」

 

「…答えないつもりか…?」

 

「なら、テメェをぶっさすまでだ!」

 

それを起点にそれぞれ三者三様に動くが、結果は黒タクヤの圧勝であった。

 

「がっ…!」

 

「クッソ…!なんだ、この力…!マリーなんかとは、くらべもんにならねぇ…」

 

「…やはり、カギはお前達か」

 

突然喋りだす黒タクヤに二人は身構えるが、声を出せない。荒い息が漏れるだけだ

 

「聞け!2日後、ブラックオーダーに最後の戦いを挑む!そこでお前達には、マリーを相手取り、仕留めて貰いたい!また、この誘いに応じようても応じなくともお前達は俺が戦いが終わり次第殺す!」

 

突如聴こえて来たその情報に二人の脳はショート寸前であったが、ゆっくり噛み締め、それらを理解する。体力を回復させた二人は、ゆっくり立ち上がり黒タクヤと話をする

 

「…ブラックオーダーは強力な組織だ、勝てるのか」

 

「協力者はいる。それぞれが特化した能力を持ち合わせている。そして、俺のこの力が…。断言しよう。2日後、想いの力と言うワードとブラックオーダーという名は、歴史から永遠に消え去る」

 

その言葉に衝撃を受ける二人だが、虚勢ではないその表情を信じる事にした。そして、引っ掛かりを覚えた部分を質問する。

 

「…応じても応じなくてもってのはどう言う事だ、結局私達を利用したいだけじゃ無いのか」

 

その問いに、黒タクヤは目を光らせた。それに二人は僅かに身構える

 

「俺は想いの力をこの世界の歴史から消す。その為には、想いの力を知る、持つ、扱える様な人物は消さなければならない。…そして、もう一つだけ言っておこう。今お前達にマリーの討伐を頼みに来たのは、慈悲だ。どうせ死ぬなら、自分達が一番納得の行く死に方をしたいだろう?知らぬ間にマリーが消されて自分達も殺されるくらいなら、借りを返してから死んだ方がいい。そうは思わないか…?」

 

 

 

現在

 

「…不愉快ね、まさか本気で想いの力を消そうと…?出来るのかしらねぇ…?」

 

マリーは自身は不機嫌だと全てで表現したいのかと思う程に顔を歪め、声を低くしている。

 

だが、スズメバチとチアキは、諦めた様に乾いた笑みを浮かべるだけだ

 

「…あの人なら出来るだろうな。全てを殺す事が。」

 

「だからこそ、私達は全てやれる事をやってきた…全ては、この時の為に!行くぞ、これが最後の戦いだ!」

 

「…私を倒せる、などと言う妄想に囚われるとは、哀れね…その罪、貴方達の命を持って購いなさい…!」

 

 

 

 

 

「規律の黒箱!!」

 

「道義外れし研究!!!」

 

「TWICE Over Blake」

 

ヨシアキ、シズマの技を軽々と防ぎ、掻き消し、反撃する。堂々たる黒タクヤからは、不動の要塞すら幻視出来た。

 

「フーン、流石はこの世界の本来のタクヤだよ。そうだよねぇ、そのくらい出来ないとねぇ!!さぁ、ボクの兵器達をキミはどうやって捌くのかなぁ!?しかとボクに見せてくれよ!?」

 

一見半狂乱に陥っている様に見えるマミだが、その内では黒タクヤの戦力を冷静に分析していた

 

(ヨシアキやシズマの技を真っ向から受け切るなんて、そうそう出来る訳が無い。あの時に展開した真っ黒の金属…あれが実体を持っているのか、それとも力が具現化した物なのかが判別出来れば、あいつに勝てるのか…?いや、まずボクの兵器をどう捌くかだ)

 

もはやマミの中で自分の造った兵器への期待は失われている。ヨシアキもシズマも幹部である以上圧倒的な力を有している。それを全くのノーダメージで次に移行するなどほぼ有り得ない事だ。しかしそれをやって見せた例外が目の前にある為、自身の兵器を切り捨てる事を選んだ。死んでしまえば何も無い。次が無ければ何も出来ないのだから。そして、マミの予想通り

 

「They have an absolute end」

 

…兵器は、巨大な金属の塊によって一つ残らず潰された

 

「…そんな、ボクの兵器が、一瞬で、バラバラに…?」

 

その桁外れの力に、マミはタクヤの姿に、悪魔を重ねた

 

「…!なら!私が止める!私はブラックオーダーの最高幹部!撃鉄の意思は、潰えない…!!」

 

リサーチャーが最早暗示に近い決め台詞もどきを吐いた後、黒タクヤにその銃口を向ける

 

「悲劇の弾丸!」

 

だが、それはやはり黒タクヤの金属に阻まられる。だが、そこに活路を見出した者が居た

 

「枯れゆく大地と夢の跡…!」

 

リサーチャーの弾丸に浴びせる様に水の十連撃が飛んでくる。そして、それを見て理解した他幹部も行動に移す

 

「仄暗き愉悦の超破壊兵器!!」

 

「規律の黒箱!」

 

「道義外れし研究!」

 

幹部達の攻撃により、金属にヒビが入り、そしてバラバラに砕け散る!

 

「今だ!ボクの魔法少女!最高の一撃を見せてやれ!!」

 

そう、ナツメがあそこに参加しなかった訳、それは金属を破壊した後を見据えての事だった。黒タクヤがナツメを見るや否や、舌打ちをしながら力を溜める。それ程までに、ナツメの杖には力が込められていた

 

「…!やれ!ナツメ!」

 

「…仄暗き神からの杖!」

 

その刹那、ナツメの杖から極太の雷が放たれる!それは他を避けながらも圧倒的な力で黒タクヤを滅さんと駆け巡る!だが

 

「?…!…成る程、そう言う事か」

 

ナツメの技は割合攻撃、ノーダメージの自分が食らうと一番痛い物だが、死なない事を理解した黒タクヤは、溜めたエネルギーを冷静に地面に叩き込む!

 

「な!?」

 

「!クソっ!!」

 

「総員、退避ィ!!」

 

だか、間に合わない

 

「!ぐぅぅぅ!!」

 

ナツメの雷を食らったタクヤは苦しそうに呻くが、明らかにダメージが大きいのは幹部達だ。

 

「うっあぁぁぁ!!」

 

「がぁ!あっうぁぁ!!」

 

膨大な力を地面を通し食らった事で、皆一様に膝から崩れ落ちる

 

…その中で、一人、様子の変わった者がいた

 

「…あ、が!?」

 

ナツメの技の超高圧の電撃の余波も食らったシズマの脳裏に、突如映像が流れた。それは、彼が忘れてしまったとある二人の日常の一幕だった

 

「!!…そうだ、そうだった!俺は!こいつらの為にブラックオーダーにいるんだ!こいつらを救う為に!どうして忘れていたんだ!?あれだけ忘れたく無かった筈なのに!!…あ」

 

そして同時に思い出した。自身が数多の命を一方的に、無慈悲に刈り取っていた事を

 

「あ…あぁ…!」

 

そして彼は腕を地面つけ、顔を伏せる。その顔に深い絶望と涙をたたえて

 

「…」

 

タクヤは彼に近付き、見下ろす

 

「タクヤ…」

 

シズマは顔を上げる。そして言う、すがるように、救いを求めるように

 

「俺、俺を…殺してくれ…!」

 

その言葉にタクヤは、静かに頷いた。その顔には、ほんの僅かな同情を浮かばせて

 

 

 

そしてシズマの頭部が破裂した。タクヤが頭部を破壊したのだ。シズマの胴体がゆっくりと前に倒れる。タクヤの服に血をべったりと付けながら、ついに地面にシズマの死体が完全についた。首からは、未だに血が大量に流れている

 

 

…ブラックオーダーの幹部の一つが今、崩れた

 

「…貴様、貴様ァ!!」

 

それに怒るのはヨシアキだった。願いの叶う世界に辿り着く為の礎が一つ崩れたのだから

 

「…まだ一人、まだ一人だ。だが、感謝する。お前たちのおかげで、俺は更に進化出来る…!」

 

「…嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ!!!終わりなのか…?僕達はここで終わりなのか!?嫌だ!いやだいやだいやだぁ!!まだやりたい事が沢山あったのに!実験も、兵器も、まだまだ作りたいものがいっぱいあったのにぃ!!!」

 

マミが今度こそ狂乱となる。黒タクヤの体から、更に膨大な力が溢れているのを感じてしまったからだ。そして、自分の死を理解してしまったからだ

 

「あ…ごめん、ソウマ。…貴方の事、もう、救えないや」

 

コトネが、涙を浮かばせながら謝罪の言葉を口にする。諦めたような、悟ったような顔をしている

 

「…タクヤ、もう、私は何もしないわ。…だって、何をやっても無意味なんでしょう?それを今から貴方は証明するんでしょう?なら…もう、いいわ。何もかも」

 

あくまで冷静に、リサーチャーが言葉を紡ぐ。その瞳に、ようやく光が戻ったが、その時にはもう、全てが遅かった

 

「…そっか、そうだったんだ。…私に、魔法少女なんて、出来る筈無かったんだ。…こんな事、死ぬ前にわかりたくなんて無かったのにぃ…!死にたく無い…死にたく無いよぉ…!」

 

涙を流して崩れ落ちる少女。希望を齎す事も魔法少女も出来なかった彼女は、ただ後悔の中で死を待つのみだった

 

 

 

「…な、んですの?あれは。…あんな力、私は…知らない…」

 

離れていた三人は、黒タクヤから感じる力の総量を理解し、一人は絶句し、一人はまいったと言わんばかりに両手を上げ、もう一人は過呼吸になっていた

 

「…成る程、これなら、想いの力どころじゃ無いな。文字通り全てを元に戻せる。平にって意味でな」

 

「!?…!、?…!?…ハァッ!!はっはっ…はぁ!!!」

 

 

 

「タクヤ…!どうしよう、このままじゃこの世界は黒タクヤによって…!」

 

そして、終わりを察知していたのはもう一人いた。別の世界からの協力者達だ。その惨状をみて、運び屋はただ一言

 

「…ユキ、諦めよう」

 

「…え?」

 

少女の必死な声に、運び屋は冷酷に突き放す。

 

「…この世界は、元から完全に壊れていたんだ。ブラックオーダーがあっても無くても、いずれ滅びる運命だった。…もう、この世界は、誰にも救えなかったんだ」

 

「…!」

 

ユキが涙を流しながら、崩壊していく街を見ている。…無差別に命が失われるその光景は、正しく地獄だった

 

「私達は…この世界を、見捨てるしか無いの…?」

 

「…もう、この世界は終わっていたんだ。それが、目に見える様になっただけだ」

 

運び屋はあくまで冷たく突き放す。少女は自身の無力さを呪うばかりであった。

 

 

 

 

BLACK ORDER

EPILOGUE

 

 

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやいやいやいやいやいや!!!!!あり得ないでしょこんなの!?タクヤがあんなウチュウ並みの力持てる訳無いじゃん!!…全く、うちの人もとんでもない事してくれるよね」

 

「楽しいね」

 

「何処が!?ボクが!?…まあいいや、この物語は消去するよ!面白く無いからね!!」




黒タクヤさんだけかなり長くなってしまいました。五千未満ですが大分疲れたので、次回は大分適当にやろうかなって思っております。残りは幻想、浪漫、大航海ですね。


おまけ 考えてはいたけど入れられなかった

「そんな…!なんだよ、なんなんだよ!これじゃぼくたちは…ここで終わりって事じゃないか!!」

マミが叫ぶ。それほどまでに黒タクヤの力と自分達の力とに絶望的な差がある事を痛感していた

「…!」

皆、一様に絶望していた。そして、黒タクヤは最終進化を遂げる


「フフフ…アッハハ!!!見ろ!これが俺の力!世を正す唯一絶対の力!『大王(オオキミ)』の名に相応しい!!」

その姿は弥生時代や縄文時代の王の姿の生写しであり、正しく王の降臨であった。




七月11日追記しました
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