BanG Dream! S.S.B.N. - 少女たちとの生活 完結倉庫 - 作:津梨つな
「沙綾…。」
「あ、こら。動いちゃ危ないでしょ??」
「んぅ……。」
すっかり慣れてしまった沙綾の部屋。
今は沙綾の希望で耳かきをしてもらっている。普通、こういうのってやってもらう側が希望するんじゃなくて?
やらせろやらせろってしつこいから寝転がったけど…。
「どう?気持ちいい?」
「…まぁまぁかな。」
「ふふっ、よかった。…じゃあ仕上げに……。」
「ぉおう!?」
「あははは!どうしたの○○!すっごい変な声~」
そりゃ耳にいきなり息を吹きかけられたら誰でもそうなる。
仕上げってこのことか…。
「ふーってやめろ、ふーって。
…耳は弱いんだ。」
「もぅ…かわいいんだから。」
「それ、男にとっては褒め言葉じゃねえからな。」
「いいのいいの。○○にしか言わない特別な褒め言葉だよー?」
「…そうかい。」
つか、耳かきの仕上げって普通、あのポンポンみたいな綿毛で掃除するんじゃないのか??
自分でやるときは金属製のだからよくわからん。
夕方、程よく日も暮れ外からは子供の遊ぶ声とカラスの鳴き声が聞こえている。
すっかり網戸になった部屋の窓からは涼しい風が入り、頭の下には沙綾のやわっこい腿ときたもんだ。
何とも心地よい、いや、心地良すぎる環境だ。
ずっとここにいたい…。
「…風が気持ちいいね~。」
「ん……。」
「ずっとこうしてるのもありかもね~。」
「んー…。」
「…○○、おねむ?」
沙綾の細い指が俺の髪を梳く。あぁ…堕とされる。
「んー…そうかも。」
「このまま寝ちゃう?ご飯食べる?」
「…寝るのもいいかもな。」
「お布団入る?このまま膝枕がいい?」
「……んー…。」
「もう、○○さっきから「んー」ばっかり~。
…ねね、これで会話が成り立つって、夫婦みたいじゃない?」
夫婦、ねえ…。
毎日毎日沙綾のアピールを受け続け感覚が麻痺していたが、俺達別に付き合ってるわけでもないんだよな…。
それこそ夫婦なんて途方もなく先の話だ。
「んぅ。そうだなぁ…。」
「ふふっ。顔、だらしなくなっちゃってるよぉ。
もっともっとなでなでしてあげるね~。」
「んー……。手、冷たくて気持ちいいな…。」
「心が温かいってことだよ~。だから付き合っちゃおうね~。」
「それはなぁ…。」
「それとも段階飛ばして結婚しちゃう?うちは皆OKだと思うけど。」
OK出ちゃうのもまずいだろ…。
取り敢えずそういう面倒な問題は先送りにしてのんびり過ごしたいなぁ…。
「…確かにねえ。結婚とかはまだまだ後でいっか。
今は沢山、私に甘えちゃいな??ずっと一緒にいてあげるから…。」
「心を読むな。そしてあんまり甘やかすな。」
「それはまあ、未来のお嫁さんですから。
…溺愛しちゃいます。」
俺が堕ちるのも、時間の問題かもしれない。
<今回の設定更新>
○○:堕ちかけ。沙綾強し。
というか冷静に考えたら別に嫌いなわけでも無いし超絶美人だしいい子だし…
今後の展開に注目。
沙綾:一途。こんなお嫁さんが欲しかった。
人生設計もしっかりしているので、結婚した男は大体幸せになる。