ナイチンゲールは支えたい   作:織部よよ

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記憶喪失組(リズ、ドクター、クオーラ、スペクター)の絡み。一応さらいましたが他に誰かいたらすんませんまだうちにはいないということで。
記憶喪失組、見事に全員Skadeさんなんだな……という発見。自分が誰だかわからないというのは結構普通の人なら怖いはずなんですよね。記憶喪失という病自体明確な治療法がないので、下手したら一生ものなわけですし。

そんな中で多数の命を預からざるを得ないドクターの重圧と、内にあるプレッシャーはどうなんでしょう。それに他の記憶喪失のオペレーターは?








#11 Amnesia

 

 

 

 

「リズ。茶が入ったから、少し手を止めて休憩にしよう」

 

「了解しました」

 

 

なんてことない日常の一幕。連日の戦火がひと段落し、比較的平和な日々が続いている。

 

つい最近、購買部で味のいい茶葉を定期購入するようになった。前まではそこいらで売っているような安っぽいものでも十分だと思っていたが、ここ2~3ヶ月でいろいろあって余裕が出来たために少し凝ってみようと思ったのだ。

 

購買部の人間にはセイロンから聞きかじった有名な茶葉のブランドをいくつか教え、取引してもらうように頼んでいる。まあ一応クロージャにも話は通してあるし大丈夫だろう。

 

 

「今日は砂糖を少し多めに入れようか……頭が疲れている」

 

「大丈夫ですか…?数十分でも、横になられた方がよいのでは……」

 

「ああ、いや。そこまでひどくはない、理性剤の偏頭痛よりはるかに軽いからな」

 

 

理性剤は無闇に服用すればひどい頭痛に苛まれるが、前まではそうまでしても理性を保っておかなければいけない状況が日常だったからな……。本当に、落ち着いたものだ。とはいえ最大の課題がまだ解決していないために安心も立ち止まることも出来ないのだが。

 

 

未だにオペレーターたちとは交流の時間を増やせていない。ただ前に比べると時間を作りやすくなったので、先日のメテオリーテのようなとは言わずとももっといろんな企画をしていきたいが…。

 

 

 

 

 

「こーんにちはー!ドクター、いる?」

 

「…おや?」

 

 

突如開かれる扉。ロドスでは珍しい、溌溂とした声。

 

発せられた方へと顔を向けると、そこにはいつでも元気な野球少女、クオーラがいた。

 

 

「こっちだ」

 

「あ、ドクター!それに、ええと…天使さん!こんにちは!」

 

「…ナイチンゲールですよ、クオーラさん。ごきげんよう」

 

 

彼女は今日も変わらずのテンションだ。野球の話になると特に熱が入る彼女だが、平常時もまるで自分の身の上を気にしていないように振る舞う。そんなひたむきで明るい振る舞いに、いつの間にか元気づけられたというオペレーターも多い。

 

 

「長いのであれば、そうですね……是非、“リズ”とお呼びください…」

 

「わかったよ、リズさん!」

 

「それで、クオーラは何の用だ?」

 

「うん。なんとなく、ドクターのところに行きたくなっちゃって。忙しかったかな」

 

 

そう言って彼女はこちらに駆けよって、私とリズの座っているソファの体面に腰を下ろす。

 

 

「まさか、今からちょうどお茶して休憩しようとしていたんだ。君の分も急ぎ作ってくるよ」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「そう言えばクオーラ。最近のロドスでの生活はどうだ?」

 

 

お茶を飲みながら談笑する中で、定期健診にも似たような質問を聞いてみる。彼女は特に、クルビアでいつの間にかロドスの甲板にいたような屈指の経歴不明のオペレーターなのだ。

 

 

「うん、楽しいよ!ロドスはボクを受け入れてくれたし、ドクターも優しいし!それに最近は__」

 

 

そう語りだした彼女は、ロドスの中では飛びぬけた天真爛漫さを変わらず発揮している。鉱石病に感染していると知りながら自分の好きなことに打ち込むその姿勢は、今の私にはないものを感じる。

 

 

「__それで、今度皆で野球をすることになったんだ!」

 

「…そうか、良かったな」

 

「……ドクター、もしかしてボクの話つまんなかった?」

 

「どうしてだ?クオーラが楽しそうでこっちも楽しかったさ」

 

「わっ…えへへ」

 

 

そう言いながら彼女の頭を撫でてやると、とても気持ちよさそうに目を細める。思えば、クオーラは私が目覚めてからすぐにオペレーターとして迎えた。その硬さには何度も助けられたものだ。最近はめっきり出番を減らしてしまっていたが、その実績を鑑みて次の昇進をさせるのも考えておこう。

 

 

「…ドクター。ボク、本当にロドスに入って良かった。自分が誰かも忘れちゃったけど、皆優しくて。それにドクターもボクと同じなんでしょ?」

 

 

同じ、というのは恐らく記憶喪失のことを言っているのだろう。鉱石病患者を中心として広く受け入れているが、その中でも記憶障害を患うほどの重症患者はそうそういない。きっとクオーラもどこかで心細かったのかもしれない。まあ、戦闘指揮のトップが記憶喪失なのはどうにも不安定さを拭えないが。

 

 

「ああ、そうだ。私も自分が誰だったかなんて知らないし、今は気にもしていない。でもなクオーラ、記憶喪失は私たちだけではないんだ」

 

「え?そうなの?」

 

「ああ___そうだろう、リズ」

 

「え?」

 

 

先ほどからずっと口を閉じて聞き役に徹していた彼女に話を振る。飲んでいたカップを受け皿に置いて少し、姿勢を整えた。

 

 

「はい。私も、自分の名前以外のものを忘れてしまっています…」

 

「……そうだったんだ!お揃いだねリズさん!」

 

 

そう言うが早いか、クオーラはソファから立ち上がりリズの隣…私の二つ右に座った。そのままリズの手を勢いよく握る。意外な接点だ。

 

 

「あの、クオーラさん…勢いが…」

 

「あっ、ごめんね!つい嬉しくて…」

 

 

にへへと笑うクオーラ。彼女の純粋な精神性に、リズも悪い印象を抱いているわけではないらしい。手をぶんぶんと振られてびっくりはしているが、その顔は特に不快そうには見えない。

 

 

「リズさんってちょっと怖い人かもしれないと思ってたけど、全然そんなことないんだね!ボク安心しちゃった!」

 

「?…ドクター。私は、怖いのでしょうか…?」

 

 

リズが訊ねてくる。声音は特に変わりないままだが。

 

 

「……」

 

 

実を言うと、恐怖とは言わないものの非常に難しい立ち位置にいる。

 

オペレーター・ナイチンゲールのプロファイルには、口に出すのも憚られるような経歴を負っていることが示唆されており、多数のオペレーターに畏怖と尊敬の念を向けられていることが記されている。更に彼女を象徴すると言ってもいい鳥籠のアーツ。あれは彼女のこれまでの人生を表したものだと言ってもよく、ひとたび戦場に出現すれば誰の目も引き付けてしまう__もちろん、マイナスの方向で。

 

しかし最近は彼女の笑顔が増えてきているような気がする。少なくとも、私の前ではあまり負の表情を見せてはいない。それは確かだから、たぶん大丈夫だと思うが……私は、未だにリズの中身を理解できているわけではない。

 

だから……ときたまプロファイルを見ては、悔しさがあふれて涙が止まらなくなるのだ。

 

 

「…最近は、雰囲気も柔らかくなってきていると思う。私は元より、今のリズを怖いと思うオペレーターは少ないだろう」

 

 

歯ぎしりしそうな衝動を抑え、所感を口に出す。

 

実際、ここ数ヶ月でリズへの見方が大幅に変わった。一番の理由はあの日の出来事であることには変わりないのだが、それからお茶を飲み交わしたり一緒に街を巡ったりしていくうちに、随分と……いや、今はいい。

 

 

「そうですか……」

 

 

 

 

 

 

「ごきげんよう、皆様方」

 

「…?」

 

 

またしても開かれる執務室の扉から、修道服をまとった銀髪の美女が入ってくる。

 

 

「…どうした、スペクター。珍しいな」

 

「ウフ……ふと、貴方から悦びを与えていただきたく参りました…」

 

 

そう言いながら彼女はごく当たり前のように私の隣に座る。どうしてこうも自然に隣に来るオペレーターが多いのだろうか。

 

 

スペクターはレユニオンとの戦闘を行う上でなくてはならないオペレーターであり、比較的古参の部類に入る。本人の戦闘力はもちろんのこと、ここぞというときの生存力は他のオペレーターの追随を許さない。シルバーアッシュを初めとする「ダメージを受けない」立ち回りではなく「死なない(≒強制撤退まで無理やり耐える)」立ち回りをするために、圧倒的な戦闘力を有する敵の攻撃にも真っ向から対抗出来る唯一のオペレーターだ。そのせいで毎回ひどい怪我を負わせてしまい非常に申し訳ないのだが、彼女の体質なのか傷の治りが異常に早いため数十秒後には全快になっている。スカジといい、エーギル出身は物理強度が原理不明なんだよな…。

 

実はスペクターが小隊に加入してから彼女を編成から外したことは一度もない。それくらい彼女の力は私の好みによく合っている。

 

記憶障害その他を含め明らかに発狂しているのは本当に無力感に苛まれるが……それでも、大事にはしているつもりではある。

 

 

「悦びを与えるって言っても何をすればいいんだ?現状、出撃せざるを得ないような状況でもないが」

 

「それはですね…」

 

 

素直にそう口にするが早いか、スペクターは自身の手をこちらの腿に乗せてきた………うん?

 

 

「…どうした?」

 

「ウフフ…貴方の手で直々に、私に悦楽をいただけないでしょうか…それとも、私には出過ぎた申し出でしょうか……?」

 

「…いや、そんなことはないが……何をすればいいんだろうか」

 

 

あまり思いつかない。直々に、と言われても目立つものは体裁的にもまずいだろうし、とはいえ目立たないものでとなると…うーん…。

 

何の気なしに、いつの間にか対面に座りなおしているクオーラの方へ視線を向ける…あ。

 

 

「…あまり好かないかもしれないが、頭を撫でてやるのはどうだ?」

 

 

思ったことがそのまま口からこぼれ出てしまい一瞬遅れて「まずったか」という後悔の念が沸き上がってきたが、より這いずってくるスペクターの手からそうではないということを察した。

 

 

「ええ……ええ、それで構いません。是非、私に寵愛を……」

 

「寵愛は大げさだろう、ラップランドじゃあるまいし」

 

「そんなことはありません……私が魂の救済を始めてから、貴方は一度もお止めなさったことはありませんから……」

 

 

しっかりとスペクターも認知はしているらしい。

 

 

「…わかった。それじゃあ、頭の部分だけ脱いでくれ」

 

 

スペクターが被り物を丁寧な手つきで外す。途端に露わになる、妖しい煌めきを放つ銀糸。リズの髪がかなり綺麗で思わず見惚れてしまうほどなのだが、こちらもまた負けず劣らず美しい。

 

 

「…綺麗な銀髪だ」

 

「お褒めいただき、光栄ですわ……さあ、いくらでも傷物にしてくださっても構いません…」

 

「バカ言え、出来るわけないだろう。うちには必要不可欠なんだから」

 

 

なるべく穢してしまわぬように、そっと彼女の頭に手を置く。それからひと房ひと房をかき分けて、梳くように優しく撫でる。ゆっくりと、ゆっくりと。

 

 

「ウフ……ドクターの手は心地よいですね…」

 

「そりゃよかった」

 

 

大きいひと房の三つ編みで束ねられている銀糸は、驚くほどしっとりまとまっている。これが黒髪であれば文字通りの濡れ羽色、とでも言えたのだろうが、銀髪の場合はどう表現すればいいのか私は知らない。

 

自分の髪では到底あり得ないような新感覚の手触りに、こちらもつい夢中になってしまっていた。

 

 

「ウフ…ウフフフ……」

 

「………」

 

 

…スペクターの頭を撫で始めてから微妙にリズがこちらを見やってくる。何かを言うような雰囲気ではないが、何か言いたげな絶妙な視線。

 

 

「…リズ、どうかしたか?先ほどからこちらを見ているが」

 

「…いえ……」

 

 

彼女にしては珍しく、生返事を寄越してそのままお茶を飲んだ。何か文句でもあったのだろうか。

 

そろそろこの手も止めようか。あまり女性の髪に触れ続けるというのも悪い気がするし。

 

 

「スペクター、そろそろ放すぞ」

 

 

撫でている右手をもとの位置に戻そうとすると、そっと彼女の両手が上から置かれて動かせなくなる。見れば、スペクターがわずかに名残惜しそうな、懇願するような眼を見せていた。

 

え。

 

 

「もう少しだけ、宜しいでしょうか……」

 

「あ、ああ…私は、別に構わないが」

 

「…………」

 

 

…何故だろう、今日に限ってリズの視線にとんでもなく敏感になっている気がする。こんなわかりやすい視線を向けるような女性だったか。

 

とは言え今はスペクターをしっかりと労り悦ばせることに集中しよう。不謹慎だが彼女の髪は私の中のナニカをくすぐってくる絶妙な手触りだ…。

 

 

しばらく白銀の世界(語弊あり)を楽しんでいると、不意にスペクターの頭が手から離れた。ようやっと満足してくれたらしい。

 

 

「ドクター……これからも、度々申し出ても宜しいでしょうか…?」

 

「まあ、これくらいならいつでも構わないさ。そうだ、スペクターもお茶いるか?」

 

「そう仰るのなら、ありがたく頂戴いたします……」

 

「待っててくれ。すぐに作ってくる」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「スペクターさんの髪って、ドクターも言ってたけどすっごく綺麗だよね!まるで宝石みたい!」

 

「ウフ…ありがとうございます。これもあの御方が私にくださったもの…」

 

「あのおかた?ドクターのこと?」

 

「違いますわ……あの御方はあの御方…それ以上でも、以下でもありません……」

 

「??よく分からない…」

 

「私もあまり把握できていないので大丈夫ですよ、クオーラさん……」

 

「そうなの?うーん…」

 

「ウフフ…ナイチンゲールさんは、随分とドクターに信頼を寄せているご様子ですね…」

 

「…そう、なのでしょうか?確かにドクターをお支えすることが、今の私の生きる理由ですが……」

 

「あら、あらあら。そんなに大胆なことをおっしゃるなんて……面白いですわ。それはそうと、先ほどはひどく嫉妬なさっていましたわね……?」

 

「嫉妬……とは?」

 

「……ウフ、ウフフフフフ。本当に面白い方ですわ、ナイチンゲールさん……もしかして記憶に瑕疵が…?」

 

「はい。私もクオーラさんも、何も覚えていなくて……」

 

「偶然ですわね……実は私も、あの御方の声が聞こえること以外何も存在していないのです……ウフ」

 

「ほんと?じゃあスペクターさんもお揃いだね!やったぁ!」

 

「そうみたいですね…」

 

「ウフ…ウフフフフ………」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「すまない、お湯を沸かしなおす必要があったから時間が……って」

 

 

給湯室から戻ってくると、何があったのかスペクターがクオーラを膝枕していた。リズはその隣で2人を見ながらお茶を飲んでいる。

 

うん………?

 

 

「ドクター…お戻りになられたのですね…」

 

「あ、ああ。それよりも……何だこの状況」

 

「スペクターさんがボクたちと同じだってわかって、つい嬉しくなっちゃって!」

 

 

スペクターの膝枕を受けている当の本人は快活そうにしゃべる。その様子は普段と変わりない。

 

机にお茶を置いて差し出した後、膝枕をしている側の近くへと寄っていき耳打ちをした。

 

 

「深淵に誘ったりしないでくれよな…」

 

「ウフフ……私がそのようなことをするのは、ドクターだけで御座います……」

 

「それならいいが……いや良くはないな?」

 

 

しかしまあ、スペクターがそう言うのなら恐らく大丈夫だろう。

 

自分の座っていたところに戻ろうとして、よくよく考えてクオーラがその場所にいることに気が付いた。わずかばかり肩を落としそうになったが、まあ彼女は楽しそうにしているしあの笑顔を見ると怒る気もまるで沸かない。

 

 

「リズ、隣良いか」

 

「……はい。お好きなように」

 

 

いつもと若干対応と態度が違う気がするのは気のせいか。

 

お茶を飲むふりをしながらリズの方をよく見てみる。心なしか落ち着かないような表情をしていて、こちらに手を伸ばそうか迷っており、ときたま頭に手を当てては少しぼーっとする……あ、なるほど。

 

 

「もしかしてリズも撫でてほしいのか?」

 

「っ」

 

 

ほんの一瞬だけだが、華奢な体がピクッと跳ねた。正解だと判断し、カップを持つ手を放した流れでリズの頭へと伸ばす。

 

 

「…少し、待ってください…今、頭を出しますので」

 

 

すんでのところで待ったがかかる。いつも被っているナースキャップのようなものを外し、改めて体ごとこちらに向き合った。

 

 

「…それじゃあ」

 

「……はい」

 

 

先ほどスペクターを相手した時よりも遥かに慎重に、頭に触れる。壊れ物を扱うかのような手つきで、存在を確かめるように撫でていく。

 

 

「リズは…とてもふわふわした手触りだな。綿毛を触っているようだ…」

 

 

スペクターのしっとりとしたそれとは違う、本物の絹糸を手に取るような感触。比較してしまうのは失礼な気もするが、それくらい真逆なのだ。

 

リズは特に髪を結うことはしておらず、ウェーブのかかっている長髪を伸ばしたままにしている。激しい動きをするわけでもないので戦闘自体に支障はないだろうが、それでも規格外の長さを見ると手入れなどが大変ではないだろうかと若干心配する。

 

それにしても、本当に手触りがいい……いつまでもこうしていたいくらいだ。

 

 

「ドクター……いかがでしょうか」

 

「素晴らしい。無限に触っていられる」

 

「…そう、でしょうか」

 

 

疑問の言葉を口にしながらも微妙に距離を詰めてくるリズ。個人的にはさらに近くなって撫でやすい距離になった。

 

それと同時に彼女特有の香りが漂ってきて、私の方もどこか酔っているような感覚に陥っていきそうだ。

 

しばらくお互いに無言のままで撫で続ける。

 

リズの顔はよく見るような無機質な表情ではなく、どこか安らいだような感情が顕れているように見えた。

 

 

「うおっ」

 

「ドクター……」

 

 

そしてそのまま更に距離を詰め、頭を傾けてくる……やっぱり珍しいな、こんな妙にかわいらしい、甘えてくるような態度は。はて、私は何かをしてしまったのだろうか。それとも何か嫌なことがあったのか。後者であれば…やはり、かすかに無力感を覚えてしまう。

 

その無力感を上回るように鼻腔が彼女の匂いに支配され、ついついこちらも体を預けてしまいたくなる…否、既にこちらからも距離を詰めてしまっていた。

 

 

結局、いつかのシエスタの時のようにほとんどゼロ距離で憩いの時間を過ごしていた。

 

 

「ドクター、ボクも撫でてほしいな!」

 

「ウフ…あなた方を見ていると、もう一度私も寵愛を受けたい気持ちが湧いてきました……」

 

「…もう少し後で2人とも撫でてやるから、もう少し待ってくれ……」

 

 

 

 

 

 

……冗談抜きでリズを撫でることに夢中になって__結局1時間後にようやく2人を撫でるのに移行したのは、また別の話。

 

 





・リズ(よく編成で同じになるけどスペクターが発狂しているのを知らない)
・クオーラ(同上)
・ドクター(発狂しているのは知っているけど対処を間違えなければ大丈夫だと思っている)



この3人だからこそスペクターに対しても普通に接することが出来る……気がする。ゴリゴリに強めの妄想だけど。

スペクターとアズはしっとり系統、リズとプラチナはふわふわ系統。クオーラは中間あたり。間違いないね。








来週から新しくアイドルマスターのSSを投稿します。それにあたって隔回での投稿になるので、こちらも更新頻度が落ちますがご了承ください。

そろそろUA10000行きそうなので

  • 記念の話がほしい(作者に任せる)
  • 記念の話(リクエストは活動報告で)
  • 特にいらない
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