ナイチンゲールは支えたい   作:織部よよ

14 / 25
プラチナ水着コーデお゛め゛て゛と゛う゛っ゛!!!(魂の叫び)


スカジ水着コーデケ゛ッ゛コ゛ン゛し゛て゛く゛れ゛ッ゛!!!!(即死)



浮気じゃないです。単純に他のオペレーターよりかは愛を送っているだけです(プラチナは最古参&最初の昇進2、スカジはお迎えして2日で昇進2)。



<小話>

前々回のサルカズの話でリズとドクターの距離感に自然とシャイニングが混ざっていたのを、ドクターとメテオリーテは気付いていない。




#12 天使2人との映画

「また映画のお誘いか」

 

「そ。今度はよくあるラブロマンスだけど、評判がいいらしいからさ。一緒に見ようかなーって。今日は流石に仕事もないっしょ?」

 

 

おおよそ17時くらいだろうか。ほんの数週間前にうちに加入した狙撃オペレーターのアンブリエルが、唐突に執務室に来てそんなことを言い出した。

 

まあ、確かに仕事自体はひと段落している。映画か……何度か話には聞いていたしお誘いももらっていたが、今まで仕事が立て込んでいたりで結局未だに見たことがない。いいタイミングだな。

 

 

「大丈夫、今日は今から暇なんだ。いつも忙しくてすまなかったね」

 

「いーっていーって。ドクターが頑張ってくれてんだから、あたしたちだって楽できてるわけだしさ。ナイチンゲールさんも一緒に見るー?」

 

 

アンブリエルは流れるように私の秘書も誘う。彼女は控えめな性格ではあるが決してコミュニケーション能力が低いわけではないのだ。

 

今でもたまに募集をかけては人材をロドスに引き入れたりしているが、そういう新規のオペレーターたちは全員例外なく私とその秘書__リズと入職時に会話を交わしている。つまり、新規勢はだいたい顔見知りなのだ。普通に会話もすることがある。

 

良きかなよきかな。

 

 

「映画……とは、一体どのようなものなのでしょうか…?」

 

 

まあ、当の本人はそういうエンタメにはいささか疎すぎるが。

 

 

「え、ナイチンゲールさん、もしかして映画見たことない?まっさかー」

 

「いや、リズは私と同じで記憶喪失だから本当に知らないぞ…そもそも生前にも知っていたか怪しいくらいだし」

 

「生前って…大げさだなー。まあざっくり言うと、数時間で一つのストーリーを鑑賞するテレビ番組の延長線って感じ?しっかり話は練られてるものが多いから、だいたいは退屈しないで見れるんだよねー」

 

「はぁ……」

 

 

いまいち理解できないといった顔をしているリズ。そう言えば執務室のテレビとか使ったことなかったな。それじゃあ仕方ないのかもしれない。というか、リズがテレビ番組を見るという姿がまるで想像できないのは私だけだろうか。

 

 

「まあ、一種の娯楽と思えばいいさ。ラブロマンスだと…そこまで激しくはないか」

 

「そだね、今回のは『一国の姫様と異国の旅人のラブロマンス』がウリらしーよ」

 

 

いわゆる「駆け落ち」というやつかな。身分の高いものが、愛する人と共に地位を捨ててまで一緒に過ごすという、ドラマティックな展開が特徴的らしい。

 

 

「どうだ、リズ。見るだけ見てみないか?」

 

「……わかりました。アンブリエルさんのご厚意、お受けしましょう」

 

 

数秒、逡巡するような時間が流れた後、そっと同意の言葉をこぼした。そのままソファから立ち上がり、テレビの前に移動する。併せて私もデスクの席を立った。

 

 

「そうと決まれば、早速お茶を入れてこよう。今日はディンブラにでもしようか__」

 

 

 

 

 

__かくして、本物の天使と鳥籠の天使、それからしがない博士による映画鑑賞会が幕を開けることとなった。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

映画はまず、件の姫がいる国の説明から入っていく。今の時代に明確に国と明言されているのも珍しいが、実際巨大都市というよりも自然あふれる田舎の小さい王国で移動都市ではないらしい。農業が盛んで市民は比較的平和に過ごせている中、現国王の一人娘__つまり姫さまはかなりのおてんばで、ちょくちょく城を抜け出しては国内のさまざまなところに繰り出していた。

 

そんな彼女はある山道で足を滑らせ谷に落ちそうになる。それを助けたのが、たまたまそこを歩いていた異国の旅人だったのだ。

 

 

「ストーリー展開自体は割とオーソドックスだけど、それを撮影技術で何倍も面白く見せている」とはアンブリエルの言。よく番組や映画を見ている彼女の言うことだ、本当にそうなのだろう。

 

 

そこからは割かし大人しめの…姫と旅人の逢瀬がたびたび行われるようになり、心の交流がしばらく描かれている。しかし、2人の仲が深まっていくにつれて次第に互いに悩んでしまうようになる。姫は「自分は政略結婚が目の前に迫っているから旅人と結ばれることはない」という葛藤、旅人は「不安定な生活では好きな人を幸せにできない」という悩みを。

 

 

 

 

 

姫は何回目かの逢瀬を交わした日の夜、自室のバルコニーに出る。田舎特有の丸く綺麗な月を見上げながら、ずっと前から存在している自分の中の葛藤や恋情をどうすることも出来ずにいた。

 

 

『あぁ…神よ。わたくしは何故このようなことになってしまったのでしょうか…?』

 

 

必死に感情を抑えて声を出しているように見えるが、その両目から流れる大粒の涙が逆に彼女の気持ちの大きさを暗喩している。

 

結婚相手とのお見合いが1週間後にある。お見合いは形式的なもので、実際はすぐに式を挙げるだろう。その前日に、彼女は旅人に思いを告げて別れることを決めたのだった。

 

 

『旅人さま……』

 

 

バルコニーから自室に戻る直前に、月を見つめながらそっと呟く姫。ただ人を呼んだだけなのにその一言にさまざまな感情や思いが詰め込まれていた。

 

 

後から聞いた話だが、そのときの私は血が出るんじゃないかという勢いで両手を握りしめていたそう。

 

 

だがその裏で、王室の権威を失墜させようと水面下で活動している一つのグループが息をひそめていた。既に寂れた村のうちの1つ、その中のある納屋を拠点にし、日々王室が薄汚いことをしている証拠や他の証拠を集めている。かく言うその寂れた村も本当は人為的に潰されたうちの1つらしい。

 

 

そこから始まる王室への反乱。あくどい事業を突き付けられてものらりくらりとかわしていく直属の行政だが、あまりのしつこさにその反乱に対して軍を持ち出して鎮圧させようとしてしまう。

 

王国のやってきたことを、つゆほども知らなかった姫。現国王である父に話を聞きに行くも突っぱねられる彼女。それに対しひどく激昂する様子を見た国王は彼女を自室に軟禁してしまう。

 

自分ではどうにもならない事態に、姫はとうとう己の無力さを嘆く。政略結婚どころではない。これからどうなるだろう、とただじっとしていると、不意に例の旅人の顔が頭に思い浮かんだ。こんなときに誰のことを、と思いすぐに忘れようとするも、なかなか脳裏から離れてくれない。

 

 

『どうして、こんなときに……旅人さま…』

 

『呼んだかい?』

 

『………え?』

 

 

そんなとき何たる偶然か、はたまた神の導きか。

 

心に映っていた思い人が、目の前に現れたのだ!

 

 

『そんな!どうして、旅人さまが…』

 

『ダメじゃないか、窓の鍵は閉めないと。私のような大バカ者が攫いに来てしまうから』

 

『攫、う…?』

 

 

そうして旅人は語る。今起こっている大規模な反乱は自分が協力したのだと。いままでの旅路で得た財産のほぼすべてを報酬に組織をけしかけたのだと。

 

そうまでして、姫に会いたかったのだと。旅人は彼女が政略結婚することをとある市民から聞いて知っていたらしい。

 

このままでは正規の方法で彼女と結ばれることはできない。どうにかして共にいることが出来ないかと旅人は考えた。

 

 

『そういうわけで、この混乱に乗じてお姫様を連れ出してしまえばいいと思ったのさ。ちなみに誘拐だから拒否権はない。ついてきてくれるかい?』

 

『……ふふっ、わたくしに拒否権はないのに“ついてきてくれるか”なんて、発言が矛盾していますよ?』

 

『ありゃ、しまったな。どうにもまだ覚悟が足りないらしい。それで、貴方は攫われるが抵抗しないのかい?』

 

『…そうですね、わたくしは悪い旅人様に無理やり攫われてしまうのです。そうしてどこか遠いところでずっと共にいるのでしょう。いっそ、それでもいいかもしれません』

 

『今ならまだ間に合うが?』

 

『…もう、攫う側がそうへっぴり腰ではどうするのですか。わたくしは既に決めていますのに』

 

『……はは、それもそうだ。それじゃあ、姫』

 

 

 

 

『この手を取って。その瞬間から、貴方は姫じゃない』

 

『……はい、喜んで』

 

 

 

 

旅人が差し出した右手を、姫はしっかりと握る。そしてそのまま、2人はどちらからともなく近づいていき____ゆっくりと、口づけを交わしたのだった。

 

 

 

 

 

『そう言えば、お互いにまだ名前も知らないままだったな』

 

『あら、そうだったかしら?それではこちらから。私の名前は______』

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「…………ぐすっ」

 

「……………」

 

「…やっぱ駆け落ちものっていいねー…って、ドクターとナイチンゲールさん、泣いてんの?」

 

 

映画が終わるころには、私の涙腺はとうに崩壊していた。私だけじゃなく、リズも決して少なくない涙を流してしまっているのはひどく驚いたものだが。

 

止まらない涙を拭くためにハンカチを取り出した。

 

 

「なーんか意外だね。2人ともこんなになるなんて」

 

「…自分でも驚いているよ、ぐすっ。案外はまれるジャンルなのか……個人的には、リズが泣いていることの方が信じられないがな…」

 

「……とても、面白いものだったと思います…ですが、何故だか涙が止まらないのです…」

 

 

そう言いながらリズは未だに目元を布で拭っている。どうやら相当らしい。何か心に訴えかけるようなものを感じ取ったのだろうか…。

 

時間を見ると既に19時30分を回っている。映画としては標準的な長さだったようだ。見ているときは夢中になっていたが、流石に空腹感を覚えるな……。

 

 

「リズ、アンブリエル。今から食堂で夕餉を食べようと思うが、君たちも一緒に来るか?」

 

「私は、ご一緒させて頂きます…」

 

「あー、あたしはもうちょっと後で食べるからいいや。この後20時からリアタイしてるのがあるし」

 

「そうか。ならリズ、ほら」

 

 

先に席を立ち、リズに手を差し伸べる。彼女はそれに捕まり、ゆっくりと立ち上がった。もう手馴れた行為のうちの一つ。

 

多少の距離なら歩けるようになったとは言えどまだまだ厳しいところはあるので、ともに行動するときはなるべくこうして補助をしている……もちろん、本質的には私の自己満足の類ではあるが。

 

執務室から食堂までは、エレベーターなども使うために実際の距離ほど遠くはない。おそらく補助があれば、彼女でもちゃんと歩いていけるだろう。

 

 

「それじゃあ、いったん執務室は閉めるからアンブリエルも移動してくれ」

 

「りょーかい」

 

 

執務室の明かりを消して施錠し、アンブリエルとは反対方向のために扉の前で別れる。

 

 

 

 

 

「あれで普段通りに収まっている辺り、ドクターもナイチンゲールさんも不思議だよねー…」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

私には、感情がありません…いえ、ない“はず”でした。

 

私の意思には意味がなく、私の感情には中身がなく……ただ、戦場以外の時間では小鳥さんとお話をするだけの毎日。

 

 

ドクターのお傍に、と決めてからは、プラチナさんやアズさん、それに他の人とも関わるようになりましたが……未だに、そうであると感じています。唯一の例外は、あの日に“何故か”涙があふれてしまったことくらいでしょうか…。

 

それなのに……それなのに、どうして先ほども涙を流してしまったのでしょう。

 

 

 

件の“映画”、というものは…確かに、とても面白いものでした。一国の王女としがない旅人の、恋路の話……私は、「恋」がどういうものなのか全くわかりませんが…互いのことを、思い合っているのが見えました。

 

 

しかし最後の、旅人が王女を誘拐する場面で…ほんの一瞬だけ、()()()()()()()()()()()()()()のです…そんなこと、あるはずがないのに…。

 

ドクターはきっと、私を連れ出そうとすることはありませんが…それでも、私はドクターの隣にい続けるでしょう。

 

 

たとえ、いつか必要とされなくなるときが来ようと……それだけが、今の私の生きる理由ですから……。

 

 

「どうかしたか、リズ。手に力が入っているが」

 

「え……」

 

 

隣で私の歩行を援助してもらっているドクターに、ふと声をかけられます……言われてから、確かに自分の手が強張っていることを把握しました。

 

 

「あ…」

 

「先程の映画のカタルシスがまだ残っているのか?それとも嫌なことでもあったか?」

 

「いえ…」

 

 

…少し、聞いてみましょうか…。

 

 

「…ドクターは、まだ私を必要としていますか……?」

 

「……“まだ”って何だ“まだ”って…リズにしか出来ないことがあるんだ、いてくれないと困るさ」

 

 

そう言って、ドクターも私の手を少しだけ握りしめます……私のそれより大きく、ごつごつとしたもの。傍目に見てひどく不健康さが目立つのに、何故か安らぐような手。

 

 

それを知覚した瞬間、わずかに…私の足が、軽くなったような気がしました。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

良い時間帯のためか、食堂にはそれなりの人気がある。少々音が立ちすぎる入り口の扉を開けて中に入った瞬間、中にいたほぼ全員がこちらの方を向いた。多数の視線を向けられてかなり気が滅入ってしまうが、せっかくリズと一緒にやって来たので帰ることはしない。

 

未だ多くの視線に晒されながら人数分空いている席を探し、リズと共にゆっくりと向かう。

 

 

「ごきげんようドクター、リズ。今からお食事ですか?」

 

「ごきげんよう、シャイニング。先ほどまであるオペレーターに誘われて、映画を見ていてな」

 

 

私たちに最初に声をかけてきたのは、リズと同郷かつ同僚のシャイニング。例外揃いのうちのサルカズの、例に漏れず心優しい性格の医療オペレーターだ。曲者ぞろいの医療チームの中ではかなりまともな方である。

 

 

「ごきげんよう、シャイニングさん……シャイニングさんは、もうお食べになられたのですか?」

 

「はい、私は既に。それにしても、あなた方が一緒に食堂にいらっしゃるのは本当に珍しいですね」

 

「ここ最近はアズが作ってくれていたからな。その当の彼女が、今日はプラチナと共に狙撃小隊の遠征作戦でいないからここにいるわけだ」

 

「…ドクター、まともな食事を摂取していたのですね…!これで心配事が一つ消えました…リズから“原石と理性剤をかじってまで仕事をしていて頻繁に倒れる”と聞いていたものですから、本当に気がかりでしたよ…」

 

「………うん?」

 

 

ちょっと待ってほしい。今の言葉、そのままそっくり解釈するなら「リズが前の私の状況をシャイニングに話していた」ってことだよな?

 

じゃあ、シャイニングはもしかしたら私たちのことを知っているのでは。

 

 

「………あー」

 

 

そう言えば前にサルカズだけで宿舎に放り込んだときに、仕事がひと段落着いて様子を見に行ったときのことだ、現地に来てからまず真っ先にリズに声をかけたのだが、そう言えば私たちの会話にただ一人だけしれっと混じっていたような気がする。

 

正直な話、リズがシャイニングに対して話す可能性は低くはないと考えていた。かく言う私もシルバーアッシュに押し切られて結局概要を話してしまったが…。

 

 

「…なあ、シャイニング。私たちのこと、既に知っていたりするのか?」

 

「…ええ、まあ。リズから聞いています」

 

 

耳打ちでやり取りをする。

 

そうか…既に知っているか。ならまあ、遠慮はいらないかね。ここは公共の場だからどうするとかはないけれど。

 

そのとき、空いていない方の手がわずかばかり引っ張られるのを感知した。

 

 

「ドクター…あの、そろそろ足が……」

 

「む、それはまずい。ここに座ろうか」

 

 

すぐさまリズをシャイニングの近くに座らせる……確かに彼女は歩けるようにはなった。だが、実はまだまだ厳しいものがあったりする。

 

執務室から食堂まで、普通に歩くとおおよそ8分ほどかかるのだが、リズの場合はそれだけで20分以上かかってしまう。誰かが補助している状態で、だ。それは単純に足の神経がほとんど存在せず、動かすのもかなりきついものがあるから。

 

ゆえに足を動かしている最中はじわじわと感覚がなくなっていくらしい、というのをこの前本人から聞いた。

 

 

「リズ、くれぐれも無理はしないように。それでは私は失礼します…ドクター」

 

「ああ」

 

「…さようなら、シャイニングさん」

 

 

彼女を見送っていると、未だにこちらを見るオペレーターが多数いることに気が付いた。そちらの方を見やると、揃いにそろって顔をそむける。はて。

 

 

「まあ、いいか。それよりもカウンターで注文して来よう……と思ったが、前に来たのがかなり前だからあまりメニューを覚えていない。リズはどうだ?」

 

 

それに最後に食堂にやって来たとき…おおよそ2か月ほど前は、私たちはコーヒーくらいしか摂取しなかったのだ。ただでさえ利用頻度が低いので私はほとんど知らない。

 

 

「はい。以前は、時折シャイニングさんやニアールさんと利用していましたから、頻度そのものはドクターよりも高いと思われますが……体が不自由ですから、ずっとお2人に任せっきりでしたので…」

 

「ふむ……では、そのときに食べたもので何か美味しかったものはあるか?」

 

「え、と……私が覚えているのは、ウルサス特製のスープなどでしょうか…それに、パンを浸して食べるのですが」

 

「へぇ、それは結構気になるな。それにしよう、リズも同じもので構わないか?」

 

「はい…」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

すぐに料理を受け取り、リズのいるテーブルへと戻る。ちなみに食堂でバイトをしているグムには、明らかな驚愕と物珍しいものを見たような視線を向けられていた。私はツチノコか。確かにめったに来ないけれども。

 

件のウルサス製のスープは初めて見たのだが、一言で表すなら「赤い」だった。いや、本当に赤い。悪魔の血で作った呪術的なそれなのかと一瞬怖気づいたが、意外にも食べてみると美味しい。流石はグムの作る郷土料理といったところか。

 

 

そうしてリズと2人で黙々と食べていると、またしても食堂の扉が開かれる音が聞こえた。

 

 

「はぁ…流石に疲れたね、今日の遠征は。まさか帰る途中に強襲に合うなんて」

 

「そうですわね…少々油断しすぎていたのかもしれませんわ。今回は運よく殲滅出来ましたが……あら?あちらにいらっしゃるのは…」

 

「…あ、ドクター……と、リズさん?」

 

 

プラチナとアズだった。どうやらたった今遠征から帰って来たらしい。向こうがこちらのことを認識したのを確認して手をひらひらと振る。

 

すると彼女らは疲れを感じさせないような早歩き…いや小走りでこちらにやって来た。

 

 

「おかえりプラチナ、アズ。遠征お疲れ様」

 

「ただいまドクター、リズさん。本当に疲れたよ……それにしても、2人が揃ってここにいるなんて珍しいね」

 

「ただいまですわ、お2人とも。本当、珍しいですわね。申し訳ございません、今日はわたくしが不在でしたので…」

 

 

軽い会話を交わしながら、彼女らは私たちの隣に座る。私の側にはプラチナが、リズの側にはアズが。

 

 

「それもあるんだが、今日は先ほどまで映画を見ていたんだ。アンブリエルに誘われてな」

 

「え、良いな~。私も一緒に見たかったよ…それ、ウルサスのスープ?」

 

「あぁ、リズにおすすめされて食べてみているんだが、見た目のおどろおどろしさに比べてとても美味しい。びっくりしているよ」

 

「最近は食堂に来る余裕すらなかったみたいだしね。私もそれにしようかな…アズさんはどうする?」

 

「せっかくなので、わたくしも同じものを食べることにしますわ」

 

 

……リズがいるだけでも私にとっては心地よいが、やはりプラチナとアズの2人がいるとそこに賑やかさが増して楽しくなる。

 

 

 

 

意図せずして始まったリズ、プラチナ、アズとの食堂での団欒は、その日を〆る時間としてはこれ以上ないくらいに穏やかで快い時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




(駆け落ちは)しません。何かの記念では書くかもしれない。1万記念では書かないけど。


うちのリズがどんどん重くなっていく……でもまあプロファイルで生きる価値の証明云々はしっかりと記載されているのでそれほど攻めた感情ではないかな?とも思います。同じくらいドクターの持ってるモノも重いのでノーカン!ノーカン!(自重なし)

ちなみに接点はないとか言いましたが、新規オペレーターは入職時にドクリズに会っているので顔見知りなんですよね。

実は弊ロドスにはシャイニングとイフリータはいません。なぜ描写したかというと、プロファイルに他のオペレーターと来たと明確に記載されているからです。なので一応いる想定で。












…シャイニング、なんでボイスでニアールのことだけしか言及してないん?

そろそろUA10000行きそうなので

  • 記念の話がほしい(作者に任せる)
  • 記念の話(リクエストは活動報告で)
  • 特にいらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。