クフフ……ハァーッハッハッハ!!
交換リズが来たぞ!!!!これでようやく1凸目に出来る!!!!皆の衆、喜べ!!!!
これを投稿するころはまだ起きてはいませんが、起き次第ちょっと何十連か引いてみようと思います。ウィディエリへ貯めたいけど…。
すごく今更ですが、うちのドクター、クラヴィスの外見は「ダウナー系黒髪やや長髪イケメン」です。ダウナー系+顔の良さでリズとの並びを意識していく……。リズとの退廃的な雰囲気を想定した時に一番映えるなって。
アークナイツの作家さんたちと交流会みたいなやつ、やってみたいですね……皆がどういう思いで書いているのかめっちゃ気になる。
というわけでラスト2話です。今の今まで黙っていましたが私はあんまり医療関係のことは詳しくありません。
「……ドクター、失礼します」
『ああ、入っておいで』
コンコンコンコン、とビジネスマナーに則って4回ほど執務室のドアを叩くと、いつも通り……いえ、
「やあ、アーミヤ。今日はどんな要件かな」
「ごきげんよう、アーミヤさん」
この部屋の主であり、わた……
「おはようございますドクター、ナイチンゲールさん。仕事は順調ですか?」
「ふむ……まあ、見ての通りだ」
見ての通り、という言葉通りにドクターのデスクを拝見すると、3つの書類の山が確認されました。一番高く積まれている山の書類は空白。ドクターが現在処理している書類は書きかけで、その隣にある左程高くない山には文字や判子が……って。
「ドクター、あまり進んでいないご様子ですね?」
「………ふむ。すまん、正直少し疲れた」
「あ ま り 進 ん で い な い ご 様 子 で す ね ?」
「………いや、まあ、その」
何ですかこれ、何ですかこれ!以前同じくらいの書類の処理を見かけたときは今よりも進捗は良かったじゃないですか!最近は比較的落ち着いてそれほど面倒なものは押し付け……回していませんのに!
当のドクターは少しだけバツの悪そうな顔をしていますが、記憶の片隅にある「……すまん、今日中に終わらせる」という、死んでなお仕事を終わらせようという気持ちのある顔ではありません。当然、今となってはそんな顔をさせていたことをひどく後悔しているわけですが……それにしたってちょっと堕落しすぎなのでは!?
ナイチンゲールさんは先ほどからこちらのやり取りを見ては、微笑ましいような表情を浮かべて別途書類の整理をしていらっしゃいます。真面目にしている分は何も言いませんが、
「アーミヤ……15分だけ時間をくれ」
「駄目です」
「頼む、15分あれば必ず業務を終わらせるだけの気力をひねり出して見せる。この通り」
……以前は、こんな風に私に頼み込むようなこともありませんでしたし。
ドクターが生死の淵から快復してはや5日ほど。何が振り切れ(てしまっ)たのか、ドクターは非常に喜怒哀楽が豊かになったように思えます。そりゃもう、豊か過ぎてほとんど別人のように見えるくらいですね、ええ。
とはいえドクターが仕事に精を出してくれるようになるのであれば、私としてもそちらを推奨します。そういうものです。
「はぁ……分かりました。15分だけですからね」
「本当か!助かるよアーミヤ……さて、リズ」
「……またですか?ドクター」
「すまない。だがこれさえあれば、私はいかなる疲労も溶かすことが出来るんだ……」
「ええ、承知しています……いつでもどうぞ」
……え?何ですかこのやりとり?どうしてドクターが15分の休息をとる際に、ナイチンゲールさんとそんな会話しているんですか?え?
私が意味不明の会話に困惑している最中にも、ドクターは会話をしながらデスクの席を立ち、ふらふらとした足取りでナイチンゲールさんの座っているソファへと歩いていき、座り……。
「……ああ……やはり、とても心地が良いな……今すぐにでも寝てしまいそうだ」
「クラヴィスさん……ちゃんと15分で離れるのですよ……」
「……ああ、分かっているとも……そう、私は君がいるから生きていけるのさ……」
「………な、なな、なななななな」
もはや、理解も思考も視界も追い付きません……何をやっているんですか?何をやっているんですか?(2回目)
「……何をやっているんですか?(3回目)」
「ん……ああ、見ての通りだ。リズに協力してもらって理性を回復している」
理性を回復って何ですか?
「私の見立てでは、理性を数値化した場合リズの腿に頭を乗せたときに1分毎に理性が10ほど回復していき、おおよそ13~15分で私の理性は全開になるという推論が出ている。何回も実際に試してみて検証したから正確性は高いだろう」
自分の理性を数値化するって何ですか?
「……まあ、流石にこう何度もリズの手を煩わせてしまうのはそろそろ気が引けてきたところだ……何か別の、理性剤ともリズとも違う代用案を考えた方がいいな」
「貴方が倒れるくらいであれば……私はいつでも貴方をお支えしますから……」
「……そういう言葉は非常にありがたいが、やはり君の進行もやや緩やかになってしまうだろう……あ、少し待ってくれ、慰撫は効く……寝てしまう……」
………拝啓、ケルシー先生。
私たちのドクターは、いい意味でも悪い意味でも変わりました。具体的には素直になったというか、はっちゃけた方向で。その結果、何故かドクターとナイチンゲールさんが無意識にいちゃついている光景を目にしています。
どうしてナイチンゲールさんは何も言わずにドクターの頭を撫でているのでしょう。どうしてそんなに優しくしているのでしょう。どうしてドクターは当然のようにナイチンゲールさんに膝枕されているのでしょう。どうして彼女は慣れた感じでドクターを名前呼びしているのでしょう。
____誰か、助けてください……。
*************
私が目覚め、新たに生まれ直してから数日。私はどうやら、心に溜まっていたものが流れたような、はたまた自分に付けられていた枷のようなものがなくなった感覚を覚えていたみたいだ。
昨日のリズへの協力然り、他にもいろいろ口からするりと出てくるようになったり。私にしてみれば最近はとても心が穏やかで何も憂うことはないのだが、どうやら周りはそうではないらしい。まあ、あまり気にならないが。
そうそう、あれからというものの、何故かオペレーターの皆がやけに気を遣ってくるようになった。私の傷の原因としては完全に自業自得なので気に病む必要はない、と各人に都度伝えてはいるのだが、何故だか未だに過剰に優しさが感じられる。私が信頼されていたことの証なのだろうか、と一瞬喜びの感情が沸いたが………よく考えてほしい。
前までの私は、ドクターとして為すべきことに則って皆と接していた。それはつまり、相手の気分を害さないように、最低限明るめな雰囲気を作って接していたことに等しい。けれど、今の私はもうしない……というより、恐らく出来ないだろう。代わりに私らしく、思うように接していく。
つまるところ、私個人としてはまたゼロから信頼関係を築き直すという感覚でオペレーターたちと交流を重ねようと思った次第である。
「……というわけで、今日はこうして君たちと優雅に茶会を催しているというわけだ。どうだい、私の渾身の紅茶は」
「……わたくしたちが不在の間に、そんなことが起こっていたんですわね……わたくしとしたことが、何もできずに申し訳ないわね。わたくしはそれなりにこのお茶は好きですわ」
「ですが、こうしてドクターが無事でいらっしゃることに安堵しましょう、セイロン様……そうですね、もう少し湯に入れるタイミングを変えればより美味しくなると思います。少し前に比べれば、かなりご成長されたかと」
そんなこんなで、まずはシュヴァルツ&セイロンのシエスタ組へと殴り込み(という名の茶会勧誘)をした。リズがケルシーのところへ定期健診に行ってしまいどことなく暇だったから。
彼女らは丁度シエスタ(昔とは違う場所に出来た新しい方だ)に赴きいろいろと仕事をしていたらしい、もちろん源石学者として。それで2週間ほどロドスから離れていたため、私のことについて先ほどまで軽く説明していた。
「……確かに、以前とは少し雰囲気が異なりますわね」
「『紅茶の淹れ方を教えてくれ』と尋ねられた頃から抱いた違和感は、それだったのですね」
「……まあ、シュヴァルツの言いたいことはわかるさ。今から思い返せば、兆候はもうあったのかもしれない。そういうことだから、これから改めてよろしく頼む」
「当然ですわ。ドクターには鉱石病について、まだまだわたくしに協力していただけないと困りますもの。ああ、今となってはドクターも目的は一致しているでしょう?」
「はは、確かにそうかもしれないな」
「ドクターもセイロン様も、現在とても気概に満ち溢れているように見えます。なれば私は、お2人を邪魔する者を近づけさせないようにするだけです……こちらこそ、改めてよろしくお願いいたします、ドクター」
「……シュヴァルツ、ありがとう。セイロンも」
とそこで、ふと時間が気になり手持ちの時計で確認する。するともうそろそろ午後からの予定の時間が差し迫っていた。昼餉を食べるのも加味しての時間だが、移動時間なんかも考えると今がベストタイミングだろう。
「すまない、私はそろそろ行かなければならないようだ。次こういった茶会を開くまでに、より美味しいものを淹れられるようになるべく頑張っておくよ。それじゃあ」
「ドクター、お体には気を付けてくださいね」
「また今度研究に手伝ってくださいな」
2人とも軽く手を振って見送ってくれた。
…………さて。今日の進捗次第で、私の先の動きが大きく変わるだろう。それほど重要な予定だ、気合を入れていこうさ。
「ケルシー、入るぞ」
食堂に行く前に、ケルシーの入る研究室兼メイン医療ルームへと足を運ぶ。今日も相変わらず彼女は患者の治療を中心に様々な業務をこなしていた。こう言ったロドスの根幹を為すような取り組みをずっと見えないところでしてくれていたと思うと、本当に彼女には感謝しきれない。今日のことだってそう。
「ああ……お前か」
「今から昼餉を取ってから会談へと向かう。何か先方に聞いておくことはあるか?」
「……いや、今はない。もし何か後であれば都度私が直接聞く。お前は安心して向かえばいい」
「そうか、それは済まなかった。それだけだ………今回の件、本当に君たちには頭が挙がらない」
これは私個人だけが動いてどうにかなるものじゃない。ケルシーやワルファリンを初めとする優秀な医療チームの面々の力を全面的に借りて、頭を下げてようやく実現するものだ。
だから私は、何も心配することなく先方と会えばいい。どうせ今の私は足手まといだ、後は彼女らに任せればいいだろう。
「それじゃあ、また」
「………ああ」
用も済んだので早々に部屋から立ち去る。
すぐそこまで見えている光明に、私の足取りは自然と軽くなっていった。
*************
「………」
ぺらり、とただページをめくる音だけが部屋に響きます。
今日は、午後からドクターが某医療機関と会議があるそうで、私も暇を言い渡されました。本当は、私も秘書として同行したかったのですが……生憎、それなりに遠いようで。私に負担はかけられないということで、代わりにススーロさんを引き連れていったそうです。
「………」
……仕方のないことだとは、わかっています。
ですが、ドクターのお傍にいられないことに寂寥を感じてしまうことも、また仕方のないこと……そう思いながら、イースチナさんから借り受けた本__小説を、読ませていただいているのです。
「………これは……」
その時、小説のある場面で少し気になる箇所がありました。登場人物の女性の方の思考のシーンのことです。
『彼の名前を口にする度に、胸が熱くなってもっと呼びたくなってしまう。彼の姿を見るたびにどうしてか涙が出て、近くにいたくなってしまう。彼の一番側に私がいたい………ああ、そうか。私は___』
『__彼に、恋をしている。』
「………」
……少なからず、私は驚愕しました。ここに表現されている女性の感情と、私がドクター……クラヴィスさんに抱く感情の大部分が似通っていたからです。
と、いうことは……私は。
「__ドクターに、恋情を抱いているのでしょうか……?」
……恋情と言えば、少し前にアンブリエルさんとドクターと観賞させていただいた「映画」というものにも、同じような感情が描かれていた記憶があります。
ですが……その時に見た恋慕と、この小説に記載されている恋慕は、少し違うような気もしています……うまく言い表すことはできませんが。
「……イースチナさんにお伺いしてみましょう」
ドクターが仰ったように、私たちはまだ知らないことばかりですから。
*************
「え……感情の違いがわからない、と?」
「はい。同じ呼び方をするはずなのに……どうしてでしょう?」
幸い、私に本の感想を聞こうとイースチナさんの方から私の__秘書用の部屋へと足を運んでいただきました。
「ふむ………そうですね、映画の方を見ていないので詳しいことは言えませんが……この物語のヒロインである少女が片思いで一方的な感情なのに対し、そちらの旅人と姫様は互いに合意の上で添い遂げると決めた……言わば互いが互いを大事にしたいという状態が暗黙なわけです。つまり利己的な感情か、利他的な感情かという違いではないでしょうか……すみません、私も恋はしたことはないもので」
「………なるほど、そのような違いが……」
「前者を“恋”と称するのなら、後者は恐らく“愛”と呼ばれるものでしょう。この二つの感情は似て非なるものだと、どこかで読みました」
……やはり、イースチナさんは聡明で見識のある方です。例え現実から得た知識でなくとも、1つ1つが彼女を作り上げているように思えます……。
彼女の言葉は、今の私ならおおよそ理解し得るものでした。「他人に感情を置くかどうか」の違い……。
私の感情は、恐らく後者でしょう。
「……それにしても、ナイチンゲールさんってそのような話題に興味がないと思っていました。意外です」
「……そう、でしょうか。いえ、確かに、そうかもしれませんね……」
「何かドクターと進展したんですか?」
「……進展が何を指して言っているかはわかりませんが……私たちは新しく生まれ直した、とドクターが仰っていました」
「……ふむ。見ようによっては私の推測はあながち間違いではありませんね。やはり私では少々力不足かと思われますので、もっと年配の方に訊ねてみるといいと思います」
「……そのように致しましょう。お答えしていただき、ありがとうございました」
*************
「恋情と愛情の違い、か」
「はい。歴戦の戦士であるへラグさんであれば、より深い見地をいただけると思いました」
あの後、お時間のあるイースチナさんに歩行の補助を手伝っていただいたり、通信機を駆使してウルサスの元将軍とお聞きしているへラグさんにお伺いすることにしました。
「そうだな………私のかつての同僚の中には愛に生き伴侶と結ばれた者も少なからずいた。だが彼らは結局、魅力のある異性を我が物にしようとしているだけで、その後のことは何も考えていない奴がほとんどだった………つまるところ、そのように「他人に自分の欲望を押し付ける」ことは愛とは呼ばない。それは欲情という、最も醜いものよ」
「………では、貴方が思う“愛”とは、一体どのようなものなのでしょう」
「私は、愛とは「自分よりも相手のことを重んじ、互いに節度と親愛を持つような心の安らぐ感情」だと考えている。生憎、私はそのような相手はいなかったがね」
「節度……親愛……」
……やはり、私の感情は愛に近しいものかもしれません。
私は、ドクターを自分のものにしようなどとは一度も考えたことはありません……それは、私がどうこう言えるような立場ではありませんから。それに、ドクターには永久に苦しく辛い思いをしていただきたくはありません。
今度こそ、私がお守りすると……密やかに決めたのですから。
節度は……どうかは分かりませんが、特段失礼な態度を取っている、ということはないと思われます。親愛は……言わずもがなですが。
心の安らぐ……というのは、今までにも幾度となく経験しています。私の……私という個人のを作る最たる感情だと思われます。
ということは……。
「……私の抱く感情が、分かったような気がします」
「……お役に立てたようで何よりだ、ナイチンゲール殿………しかし、そうか。貴殿とドクターは、そうはならなかったのだな」
「……何がでしょうか?」
ふ、っと薄く笑みを浮かべるへラグさんの瞳は、柔和な優しさを携えていました。まるで子供の成長を見守る親のような目です。
「何、老人の些末な祈りだ……貴殿とドクターには、自由に生きてほしいと思ってな。ここに居る限り、それは可能だろうから」
「……自由に、ですか」
「そうだ。いつか、貴殿が如何なる場所へも自由に羽ばたけることを願っている」
「……よく理解し得ませんが、ありがとうございます」
とは言え、私の感情がどのようなものかはおおよそ把握することが出来ました……やはり、ロドスには様々な人が駐在されているのですね。
「そういえば、貴殿の感情は既にドクターに伝えてあるのか?」
「いえ……まだ、はっきりとは」
「………ふむ、そうか。それなら、時を見計らって『 』と伝えてやればいい。何、老人のささやかな親切心とでも思ってくれたまえ」
「……言葉にすることに、何か意味があるのでしょうか」
「そうさな……言葉にする、というのは最も自分の感情を明確に相手に伝えられる効果的な手段だ。ドクターもきっと驚くであろう」
「………それならば、そのように致しましょう」
………ドクターの指揮するオペレーターの方々は、お優しい方ばかりだと感じます。
*************
「……では、本人の意志を確認し次第追って連絡する。今日はこんなところか」
「そのようだな。いや何、こちらとしても実績を作れるのはメリットだからね」
「私としてもまさに棚から牡丹餅、とでも言うべきものだった。正直、数か月後が待ちきれないほどだ………本当に、ありがとう」
「よしてくれ、君には多大な恩があるんだ。今回臨床試験の最終段階としてただで渡すのも、その一環なんだよ」
「それでもだ。今の私は
「……僕には、そうは見えないがねえ。君も彼も、自分の目指すところにとても熱心だ」
「そりゃ大概の夢追い人はそうなるだろう」
「いいや、かつて僕が君……いや彼に見たその目の輝きは、今も衰えていないんだと思って安心したさ………ところで今回の件、もしかして
「まさか。それと同じくらい大事な人はいるが、そういうのではないさ」
「はははは、少し下世話な質問だったかね」
「全くだ。さて、私はこれで帰ることにするよ。いい返事を期待していてくれ。最も、返事をするのは私ではないがね」
「ああ。それじゃあまた近日にね、クラヴィス君」
*************
「………」
夜。
手に本を持ってページをめくる動作をしながらも、私は別の思案に耽っていました。それは当然、ドクターにいつ『例の言葉』をお伝えするかということです。
へラグさんは「時を見計らって」と仰っていました。それはつまり、これをお伝えする適切な時間があるということでしょうか。
……ドクターも私も、何も無い時間____落ち着いた時間が宜しいでしょうか……。
ですが、日々業務をこなしているドクターにあまり気負いのない時間というのは存在していません。出来ることなら、その日の作業がない状態で……ドクターのお心が最も安らいでいる時間が宜しいでしょうか。
「………一日の終わり、ちょうど現在のような時間帯でしょうか」
新しく拝借した本の内容も頭に入らず、ただそのようなことのみを考えてしまっています……。
「……リズ、いるか」
「………!はい、こちらに」
その時、私室の扉が数回叩かれる音が聞こえました。そして扉の向こうからは、よく聞き慣れた落ち着きのある声。私の知る限り、このように私に呼びかける人はただ1人しかおりません。
「ただいま、リズ」
「お帰りなさいませ……クラヴィスさん」
………やはり、私の心はクラヴィスさんと共にあるのでしょう。クラヴィスさんのお顔を拝見するだけで、このように心が軽くなるのですから。
貴方のお傍にいると、私の開かれた鳥籠に貴方が入ってくるようで。
「クラヴィスさん……私は、貴方のことを……っ」
「リズ!」
「……クラヴィスさん?」
思わず口をついて出そうになった言葉を飲み込むが早いか、クラヴィスさんはそれなりの勢いで私の両手をつかみ上げました。
「リズ、君の足が治るんだ!君はもう一度、自分の足で歩くことも走ることも出来るようになるかもしれない!」
「………え?」
____そうして、私に大きな変革をもたらす福音を告げたのです。
短め。コスト17リズを見れると思うとそれだけで顔がにやけます。
次話は25日(日)の0時に投稿する予定です。日付が変わって日曜日になる瞬間です。最終話なので、さながらつべのプレミア公開ばりに待機してくださると嬉しいです。