ナイチンゲールは支えたい   作:織部よよ

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感想に対して返信の文量が多いし前書きも多い(自戒)。「ぼかぁ語りたがりでね」ってやつです。これでピンと来た人は良いセンスをしている。

それはさておき、今年の夏イベが楽しみですね。正直な話リズの水着コーデとかめちゃくちゃ楽しみにしてるんですが(それより先にプラチナとアズにコーデをくれと思いながら)。

あと、そろそろ不満が出そうだなと思って皆が待っているシーンを強引ですが少し入れました。これでドクリズ成分を補給してくれたまえ~…( *´艸`)




アンケート、予想通りって感じですね。請われたからには頑張るしかない(*’▽’)
まあそこそこ期待してもらってていいですよ(フラグ)。



#6 OF-LPA3 Siesta Concerto

 

 

「ヘラグおじ様、その殺し屋がいつから活動し、いつ頃消えたのかわかりますか?」

 

 

セイロンの声は未だに震えが止まっていない。あまりの衝撃の事実だったろう、それも仕方ないのかもしれない。

 

 

「彼女のうわさは、私が退役する前に既に聞いていた。消えたのは、おおよそ1年前だ。例の一家の事件と共にな」

 

「…シュヴァルツは、6年前までヴィクトリアでわたくしの世話をしてくれていましたが、ある日突然お父様の命令だとかでいなくなってしまって…それからは、毎年クリスマスにわたくしを迎えに来てくれるだけでしたわ。ですが、ですが先ほどの彼女はきっとたまたま機嫌が悪かっただけ……!そんな、殺し屋だなんてこと、あるわけ……」

 

「無論、私も邪推するつもりはない。だがそういうこともあり得るという話だ。それにシュヴァルツ殿に限って言えば、私はあの独特の傷跡を忘れるわけがない。部隊は間違いなく雪深くに葬られただろう……」

 

「……わたくし、少し時間をいただきたいと思いますわ」

 

 

そう言って、彼女は入ってきた扉から再び姿を消した。その後ろ姿が風前の灯火のように思えて、どうにか出来ないかという思いが湧き上がってくる。

 

 

「ドクター、貴殿の出番だ……今の彼女には、きっと理解者が必要だろう」

 

 

そんな私の背中を押すような、将軍の一声。見れば、リズやプラチナ、アズも一様に私を見ている。

 

これは、私のやるべきことだと。

 

 

「…彼女を追ってくるさ」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

セイロンはビーチで1人立ち尽くしていた。彼女に追いついた後、彼女はいろいろな話をしてくれた。昔のシエスタの話、父親や母親の話…過去にやりとりしたシュヴァルツとの会話など。彼女はヴィクトリアに留学していた間にもシエスタが変わっていることに感慨を抱いている。きっと全てが今の彼女を作っているのだろう。

 

聞けば、シュヴァルツは鉱石病感染者になってから過度な接触を避けるように言ってきたらしい。セイロンが源石について研究する道を選んだのは、それが原因だと。

 

ゆるりとビーチを歩きながら、彼女は私に問いかける。

 

 

「わたくしが手に入れたと思ったものは、全て嘘だったのでしょうか…?」

 

「…今日の午前、私がちょうどツレと別れたときに偶然シュヴァルツと席を共にしたのだが、そのときに彼女は『シエスタは第二の故郷のようなものだから、シエスタを守るためならなんでもする』と言っていた。だからきっと、彼女も何も思わないわけではないだろうよ。もしかしたら彼女も彼女で何か苦しいものを胸中に抱えているのかもしれない」

 

「…わたくしにすら言えないような苦しみがあるというのでしょうか?それに、いくらそうであろうと過去に犯した悪事が消え去ることはありませんわ……ドクター、わたくしは諦めるべきなのでしょうか?」

 

 

…正直、私ごときに答えられるような問いではない、と思う。しかし、その気持ちはわかる。その努力を垣間見ることが出来る。なれば、それはきっと。

 

 

「大丈夫、セイロンは立派な源石学者だ。君のやってきたことは徒労でもなんでもない。それは、同じ学者として保証する」

 

 

自信を持って告げる。すると彼女の浮かない顔がようやく元に戻ってきた。やはり彼女は落ち込むよりも凛としていた方がいい。

 

 

「…わたくしはやっぱり、この都市を守ります。クローニンを黙らせるだけの証拠を集め続けますわ。もし彼らが市民の安全を放棄して危機に陥らせるのなら、わたくしが全力で阻止いたしましょう。わたくしは、自分が正しいと信じています。なればたとえ1人になろうと、最後まで戦い抜きますわ!」

 

「いい啖呵の切り方だ。どうやら心の整理はついたようだな」

 

「ヘラグおじ様!」

 

「将軍、いつの間に」

 

「おじ様、ドクター。今からわたくしの言うことに、お力添えをお願いしてよろしいでしょうか?」

 

 

急にセイロンがそのようなことを申し出てきた。私も将軍も、あの3人もセイロンのやろうとしていることは間違っているとは思わない。だから喜んで協力させてもらうのだが。

 

セイロンから語られた作戦。それは「市内全域に届く放送局を乗っ取り市民へ現状説明と避難勧告を行う」というものだった。あまりに大胆な作戦だと面食らったが、どうやらクローニンの部下たちはメインのフェスが始まるタイミングで忙殺されるらしい、そこをつくのでたぶん大丈夫だという。その間に私たちは市長室を襲撃しクローニンのあくどいやり方の証拠をかき集める、ということだ。

 

おそらくセイロンは放送することが目的ではなく、本当はそれを見越して迎え撃ってくる最愛の従者と話をつけるつもりなのだろう。

 

 

 

こっちの突撃部隊(仮)をどうしようかと考えたとき、突撃力あるいは制圧力があるのが望ましい。向こうが何かしてくる前にこちらで動きを抑え、可能ならばその場に拘束することが出来れば安心して不正をあぶりだせる。それを踏まえるとアズやリズは不適当なので、急遽連絡してヴィグナに協力を仰ぐことにした。行動が早い先鋒オペレーターの中でも特に攻撃力に秀でた彼女であれば十分だろう。

 

彼女は最初はフェスの方を楽しみたいと不満を漏らしていたが、シエスタが危ないということを伝えると快く引き受けてくれた。そこに先の直談判でもイイ動きを見せてくれたアズを加えれば、ほぼ確実にこの作戦は上手くいくだろうな。

 

 

 

 

 

大一番の準備をするために一度宿に戻ることにし、さくっと身支度を整える。セイロンが紅茶のカップを落としてしまったこともあり、改めて飲んで一息つこうということになった。

 

 

「皆様、お待たせ致しましたわ。ヴィクトリアから取り寄せた一級品の茶葉ですの」

 

「ありがとう、セイロン。何かお茶請けがあればよかったんだが…まあいいか」

 

 

どのみちお茶請けまで食べて本格的にゆっくりくつろいでいる場合ではないんだし。じゃあなんで紅茶飲むのという話だが、まあ、これから一仕事あるんだ。これくらいいいだろう。

 

 

 

お茶をひとくち。

 

普段執務室(正確には給湯室だが)で作るインスタントのお茶とは似ても似つかぬ深い味わい。少し口に入れただけなのに、腹の底からじんわりと温まってくる。あれ、これやっぱり今飲むべきではないのでは……。いやしかし確かに午前からいろいろ起こって疲労は溜まっているわけで……ふぅ。

 

 

セイロンと将軍、プラチナとアズがそれぞれ談笑しているのを横目に見ながら自分の中の堕落と戦っていると、不意に隣からふわっといい匂いがするのを検知した。ことあるごとに隣にやってくる、そろそろ慣れ始めた人物のものだ。

 

……もちろん、最低限の配慮として、今まで一応意識しないようにはしてきたが。

 

 

しかしまあ、改めてこうやって近くに来られて感じるリズ特有の甘やかな匂いは、ひどく安心するな……」

 

「…私の匂い、ですか……?自分ではあまりわからないのですが…」

 

 

 

 

………??

 

…………!?

 

 

 

 

「り、リズ…もしかして口に出ていたか……!?」

 

 

出来る限り声のボリュームを落として、隣に来ていたリズに聞かざるを得なかった。

 

周りの様子を見る限り特に訝しげな視線などは向けられていないので、おそらく独り言よりもさらに小さい程度の声量だったのだろうが…それにしても、思考が外に漏れ出てしまうとは。というよりも本人に聞かれているのが恥ずかしいやら申し訳ないやらでパニックである…!

 

 

「…他人と自分で、遺伝子的に遠ければ遠いほど相手の体臭がいい香りに感じるそうだ…まあ、つまりはそういうことなのでは?」

 

 

いくら割と有名で科学的に立証されている事実と言えど、この場においてはあまり意味を為さない。苦しい弁明だった。

 

 

「……私は、ドクターの匂いは好きですよ…貴方と同じで、とても安らぎますから……」

 

「…そうか。なら、まあ、もっと近くに寄ってくれても構わない」

 

 

取って付けたような弁明をホームランで打ち返された感覚だ。

 

言うや否や、30㎝程度空いていた間隔を半分くらいまで詰められた。それに比例してミルクめいた匂いもより強く感じるようになり、惹かれて少しだけリズの方に体を預けたくなる。

 

その欲望に従ってソファの背もたれに背を投げ出し、頭をほんのちょっとだけ彼女のいる右の方に動かした。人間誰しもパーソナルスペースを持っていると言うが、不思議とリズがこれほど近くにいても不快だとか離れてほしいだとかは感じない。それはリズも同じなのだろうか。

 

 

「…ドクター、寝てはいけませんよ……?」

 

「…ああ、わかっている。少しだけさ…」

 

 

そうして私たちはしばらくの間、さながら冬の厳しい寒さ耐える動物の親子のように2人で身を寄せ合っていた。

 

…ちらりと盗み見たリズの表情は、滅多に見られないようなとても慈愛に満ちたものだった。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「…ヘラグおじ様。ドクターとリズさんは、いわゆる“そういう関係”ですの?」

 

「いや、そういう話はロドスの中でも聞いたことがない。私がロドスに身を寄せた当時から既にドクターはナイチンゲール殿を秘書に任命していたようだが、そのとき初めて2人を見たときは今よりもずっと互いが離れていた。邪推をするわけではないが、何かあったのだろう」

 

「なるほど、関係としてはわたくしとシュヴァルツのそれに近いですわね……それにしては、あの身を寄せ合っている様子を見る限りでは非常に良好な関係ではありそうですが」

 

「ドクターは普段ロドスの制服を着用しているが、そこに金属製のマスクとフードまで被っていてな。めったにドクターの顔を目にすることはないのだが、こうして見ればひどく穏やかな顔つきだと見える」

 

「なんだか微笑ましいですわね。互いが互いに体を預け合っているなんて、余程深い繋がりがあるのでしょう」

 

「…ふむ、私には知る由もないが、そうであればきっとドクターにとっては良いことだろう」

 

「…そう言えば、なぜ“ナイチンゲール殿”なんですの?彼女は自ら“リズ”と名乗っておりましたが」

 

「そういえば、彼女は確か本名が“リズ”で、“ナイチンゲール”はコードネームだったというのを又聞きしたことがある。恐らくそういうことなのだろうよ。ロドスでは基本的に皆コードネームを名乗っているから、彼女のようなオペレーターはほとんど見かけないがね」

 

「…なるほど……」

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

「ヴィグナ、アズ。手順はしっかり頭に入っているか」

 

「大丈夫よ。宅配便だと言ってすんなり入れるならそのまま、断られるならドアをぶち破る。彼らが逃げる場合は可能な限り拘束。それだけの話よね?あたしの大好きな黒曜石祭が潰れるような真似はさせないんだから!」

 

「問題ありませんわ。初手の突撃はヴィグナさんにお任せして、わたくしは妨害を中心に、ですわよね」

 

 

作戦決行日時。ヴィグナとアズを共にシティホールに忍び込み最終確認をする。完全にセイロン側とは別行動になってしまうが、レユニオンを相手取るときに何度も経験しているので大して不安などはない。何より彼女なら大丈夫だろうという漠然とした信頼もある。

 

さあ、行こうか。

 

 

「作戦開始」

 

「すみませーん!お荷物をお届けに参りましたー!」

 

 

よし、第一声は完璧。ここから向こうがどう出てくるか…。

 

 

『…いや、うちじゃない。間違えたんじゃないのか?』

 

「しかし、宛先にはここの住所が書かれているのですがー!」

 

『知らないと言っているだろう!』

 

 

…穏便に入るのは無理そうだな。それならば次のフェーズに行くしかない。

 

 

「ヴィグナ、第2フェーズだ。思いっきり音を立ててインパクトを与えてやれ」

 

「望むところ……よっ!」

 

 

バコン!!!

 

 

「……蹴り飛ばすのか…」

 

「こういう時は確かいいフレーズがあるのよね?ええと……“開けろ!宅配だ!”」

 

 

私としてはバーン!と音を立てながら勢いよく開ける、くらいを想定していたのだが、よりにもよって彼女は自慢の力で蝶番ごと蹴り倒したのだ。流石にこれにはびっくり。

 

当然中にいたクローニンと何人かの黒服は困惑。しかも黒服のやつらは心なしか腰が引けているようだが…?

 

 

「ロドスの連中が何の用ですか?」

 

「ま、一言で言うなら家宅捜索ね。言っとくけど攻撃してくるなら容赦はしないわ、あたしこう見えても強いから!」

 

「ちっ…こいつらを止めろ!」

 

 

クローニンが焦ったように配下に命令を下すが、ヴィグナが片っ端からダウンさせてついでにアズが神経毒を打ち込むものだから誰一人として命令を遂行できていない悲惨な状況になっている。

 

 

「む、無理です、相手はサルカズですよ!止められるわけありません!」

 

「くそ、この穀潰し共め!」

 

 

あっちで何やらもめ事が起きているようだがそんなの気にしてられない。部屋の中のタンスを中心にくまなく探し回る……と。目当てのものっぽい冊子を見つけて中身を見る__ビンゴだ。

 

 

「ドクター、まだ見つからないのー?ライブに間に合わなかったら一生後悔しちゃうじゃない」

 

「安心してくれ、今見つかった__狙い通り、帳簿と債券だ」

 

「あ、やっぱり?叩けば埃って出てくるものね。メテオリーテ姉さんが言ってた通り、時には暴力も必要みたいね!」

 

 

目的のものを探し出したので後はこれを然るべきところに持っていくだけなのだが、クローニンの方を見れば、既に窓から脱走しようと試みている最中だった。ここでアズに完全に抑えてもらってもいいのだが…。

 

 

「アズ、ここは敢えてあいつらを逃がしてやれ。どうせ先には彼がいるんだし」

 

 

さあ、ここで何もかも終わらせようか。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

その後の顛末を話そうと思う。

 

結果から言えば、クローニンの悪事を暴き火山も鎮静化させることに成功した。あの後ミュージックフェスの会場まで逃げ込んだ似非天災トランスポーターは、自身の配下を全て抑えられたのはおろかシュヴァルツにまで裏切られてしまっていた(実際はシュヴァルツが市長の命令によりスパイを行っていただけなので、裏切りも糞もないのだが)。

 

セイロンとシュヴァルツは互いに誤解をしていてすれ違っていただけらしい。無事に仲直り出来ていたようでとても安心した。

 

クローニンがまだ自分の罪を認めないでいるときに突然現れたのは、なんと出張に行っていたはずの市長__セイロンの父親だった。どうやらクローニンの悪事に薄々気づいていたらしく、確証を得るためにわざと嘘をついて観察していたそう。まあ、火山での黒曜石の採掘を禁止したはずなのに未だに流通しているだとか、あんまりにもずさんすぎるからな。

 

 

 

 

ところがどっこい、クローニンの糞野郎はそれ自体が目的ではなかった。彼奴は火山がもうそろ噴火するを当然知っていたのだが、その噴火によって半壊するシエスタを建て直そうとして__るわけがなく、噴火に乗じて市長の政策が回ったこのシエスタが壊滅するのを見ながら悠々と逃げることを画策していたのだ!

 

しかも厄介なのは、噴火がすぐそこまで迫っていたこと。その証拠に噴火の予兆の地震が起きたりして、先に観客を避難させなければならないという、一転して逼迫した状況になってしまったのだが、そのタイミングでエフィからの通信が入った。

 

彼女とプロヴァンス、スカイフレアらの協力により、今回に限っては火山の噴火を止められるかもしれないことが判明する。どうやら原因は、火山周辺に生息していたオリジムシ(スカイフレアによれば、通常のオリジムシというよりかはカザンオリジムシなどと呼称すべき変異種らしいが)の食料である黒曜石が、市長が禁止してからも採掘され続けてきたために減少したために彼らは火山を彷徨わざるを得なかったそうだ。結果火山内部の活動が活性化されたということがわかったことで、学者コンビとセイロンはその火山の中にいる「ポンペイ」と呼ばれるヌシの鎮圧に向かい、成功。かくして噴火をも阻止したのだが__。

 

 

 

 

 

「ドクター、今回ばかりは私も言わせてもらいます……軽傷とはいえ、皆さんを負傷させてしまった件、引率していたドクターにも当然責任があります!グムさんが怪我の処置をしてくれましたが、海に入れば多少なりとも滲みるはずです……」

 

 

…今現在、帰ってきてからアーミヤに結構説教されてしまっている。

 

いやまあ、流石にシエスタには介入しすぎたと反省している。通常、特定の都市にロドスとして協力するのは協定を結んでからじゃないといけない。それを今回は無視して過剰に介入してしまったので代表はおかんむりであった。

 

 

「いいですか!はしゃぐのはいいですけど、今回みたいにイチ推しのグループが違うからと言っていざこざを起こさないで下さいね!」

 

 

ん?

 

 

「いや、私たちは…」

 

 

と言いかけたところで、アーミヤがものすごい目力でこちらを見ていることに気が付いた。ああ、体裁的に黙っていろということか。それは理解できたのでその目はやめてほしい。めっちゃ怖い。

 

 

「とにかく、この件はここまでです!わかりましたね!」

 

「…了解」

 

 

ようやく肩の荷が下りた気分だ。ここまでの激動を今日一日で経験したのだから当然か。

 

普段あまり動かないものだから、もしずっと動きっぱなしで終わらせていたら今頃ぶっ倒れていたのではないだろうか。そういう意味では最後の作戦の前に一息ついたのは正解だったと言える……またしてもリズに世話になったな、お礼をしなければ。

 

 

「さて、私は一旦宿に戻るよ。アーミヤはこのまま他のオペレーターたちと遊んでいてくれ」

 

 

シャイニングやアンセルなど今回こっちに関わらずに済んだオペレーターたちがビーチで遊んでいるのを尻目に宿に立ち返ることにした。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

自販機で缶コーヒーを買いロビーでゆるりと腰を下ろす。今の時間は…午後3時を過ぎたあたりか。この分だと、今日中に3人と一緒に回るよりも明日も存分に使って1人1人と回る時間を作った方が良さそうだ。主に私の体力的に。

 

なんてここからのスケジュールに頭を悩ませていると。

 

 

 

 

「ドクター」

 

「…ドクター」

 

「プラチナ、リズ」

 

 

私の交友関係の中でも飛びぬけて親しい、今回の作戦では待機してもらっていた2人が立っていた。そのまま彼女たちは私の両隣に腰を下ろす。

 

 

「あれ、アズさんは?」

 

「ああ、ビーチに帰ってきてから、そのままグムから店のアイスを作ろうと誘われて今はそっちにいる。本人も体力的にまだまだ大丈夫だと言っていたからせっかくだと思ってな」

 

「なるほどね~。それよりドクター、今日は大変だったね。お疲れ様」

 

「…問題が片付いたようで、何よりですね…」

 

「ありがとう、2人とも。しかし、済まないな。せっかくの午後が潰れてしまう形になって。私の体力があれば今日の夕方から明日の夕方まで、4人揃って回れたのだが」

 

「そうなの?なら今日は部屋にいようか?」

 

「いや、大丈夫だ。4人で回るとなると自信はないが、1人ずつならたぶん大丈夫のはず。今日の夕方から夜、明日の午前中、午後で分けてはくれないか?」

 

「……奇遇ですね?実は私たちの間でも、1人ずつドクターと回ろうという話が挙がっていたのです……」

 

「そうだな、流石にそれでは揃っての思い出が作れな………うん?」

 

 

個人的に非常に申し訳なかったので、今日はてっきり部屋で過ごす羽目になってしまうと思ったのだが、2人の口からは私の提案に沿うような言葉が聞こえてきた。あまりにびっくりしてノリツッコミばりの反応である。

 

 

「そんな話が出ていたのか?一体いつ…」

 

「今朝、ドクターがアーミヤに無理やり連れていかれた後にね。ドクターの体力のなさは知ってるし、好都合だよ」

 

 

プラチナが立ち上がり、私の正面にやってくる。そして右手をこちらに突き出してきた。

 

 

「だから、今から私についてきて。一緒にオブフェスを楽しもう」

 

「…順番はもう決めてあるのか?」

 

「そ。私が最初で、アズさん、リズさんと順にデート。これは話し合って決めたから安心していいよ。大丈夫、何十軒も寄る予定はないし、ドクターの体調は配慮するよ」

 

 

 

 

__私は、私たちは、他でもないドクターと一緒にこの街を観光したいんだ。

 

 

…そう吐露するプラチナの目には様々な感情が宿っているように見えた。その詳細は良く分からないが、とにかく非常に心待ちにしていたということなのだろう。なら、私も精いっぱいエスコートさせてもらおう。その期待に応えるためにも。

 

 

今日だけでそれなりに酷使した足腰は、いつでも動けるぜと言わんばかりに元に戻っている。その腰を上げて、私はプラチナの手を取った。

 

 

 

 

 

ちなみに待機中は2人で会話に花を咲かせたり他のオペレーターも交えて中で遊んでいたらしい。リズがだんだんといろんな人との交流を持つようになってきていることに、どうしようもない喜びを感じた。

 




ちなみにブレイズPUは10連だけ引きました__来たるべきリズPUのためのカウンターを増やすために。でも銀灰が出てきました。お呼びでない。
ちなみに次の恒常PUはリズではないかと踏んでいます。そうなれば私の10万は消える(フラグ)。



追記

アンソロ読みました。リズお前天然かよ愛らしいなぁこれはもう愛でるしかないですn(昇天)


活動報告ではたまにリズへの愛が溢れているので是非お読みください_(:3 」∠)_

服のデザイン案について

  • 3人の夏服だけ見たい
  • 3人の水着見せてみぃ
  • 私はどっちも見たいという欲張りさんです
  • アンケート結果だけ見たい人用
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