☆楽しい楽しいデートのお時間__!
というわけでプラチナのデザイン案が出来ました(思ったより低迷したけど。一番デザインがシンプルになったこともあり悔しいものが残りまくり。普段線画とか残さないし…)。今話はプラチナメインなのでリズは2話先まで待っていてほしい。
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描くたびに成長するは都市伝説。
(ブレスレットの色が赤になってますが本当は黒曜石の黒です。普通に間違えました)
ところでずっと悩んでいた時系列なのですが「レユニオンはまだ完全に撲滅してはいないけど幹部等が落ちて一通り落ち着いた頃合い」とします。深く考えだすとごっちゃになるので許してヒヤシンス。
少し体を休めた後、一度シャワーを浴びて着替えてから待ち合わせをする予定にしている、街のある店の前にやってきた。宿から一緒に行けばいいのではとプラチナに提案してみたが、「こういうのは敢えて待ち合わせをするのがいいんだ」と言われたのでその通りにしている。
一応、持ち物は財布だけにしてある。というよりもそれ以外いらないだろう。こういった場では着の身着のままで行く方が雰囲気に合うというものだろうと私は思っている。
「だーれだ」
ここからどこを回ろうかと頭の中でいろいろ考えようとしたとき、不意に視界が暗くなった。両目にはやわらかいものがあてがわれていて、背中からはよく聞きなれた気だるげな声。
間違いないな。
「こんな可愛い悪戯をするのはプラチナしかいない」
「かわっ……そ、そうなんだ。それより、待たせちゃったかな」
私の思わぬ反撃が見事効いたようで、彼女にしては珍しく顔を赤くしている。これもフェスの熱気にあてられてしまったしまった、ということにしておこう。
「いや、それほどでもないさ。それより、その服に合ってるな。普段の戦闘服と違ってこれは結構カジュアルとかわいさを両立させた感じなのか」
「お、目ざといね。この日のために選んだんだ」
肩出しのフリルのトップにカジュアルめなショートパンツ、小さめのキャスケットと普段の洗練されたスタイリッシュな装いは見る影もなく、そこにはただ私と出かけるのを心待ちにしている一人の女性がいるだけだった。あまり見たことのない雰囲気だからか少し緊張する。
今の時刻はおおよそ午後4時。日はまだ落ちていない。いや、落ちたところでこの街は不夜城よろしく輝き続けるだろうが、明日もあることを考えると流石に夜通しは厳しいだろうから。
しかしそれだけだ。今日中ならいくらでも楽しめる。特にプラチナには待機してもらったお詫びとかもあるから、今日は夜まで遊ぼうか。
*************
「ここからどこに行くつもり?私は、どこでもいいけど…」
「そうだな…とりあえず、いろいろ見て回る中で気になるところがあれば、って感じでいいんじゃないか。私たちはシエスタは初めてなわけだから………ところで、プラチナ」
「どうしたの?」
「なんで腕を組みに来てるんだ?」
そう。この白金、何故か自然と私の腕を自分のそれと絡めているのである。あんまりにも自然にやってきたからしばらく気が付かなかった。当の本人はなんてことないようにすまし顔をしているし。
私の素朴な疑問に対し、これまた彼女も素朴に答える。
「だって、ずっと前からこうしてみたかったし。今日は羽目を外してもいいんだ、これくらい問題ないでしょ?」
「…はは、確かにな。せっかくのオフで、しかもこんなに楽しい場所だ。普段しないことをしてみるのも悪くないだろう」
「でしょ……あ、あそこの店、パンフレットで見た。ここらだとシエスタでしか見ないアイス屋さんで、結構美味しいらしいんだ。行ってみない?」
そう言ってプラチナが指したのは、10mほど向こうにある「ブルーセイル」という店だった。その更に奥にも2,3軒見えるが、そのどれもが割かし人でいっぱいなところを見るにどうやらこのブルーセイルはメジャーなスポットなのだろう。まあ、確かに行かない理由はないな。
「もちろんだ。店の中に入ろうか」
腕を組んだまま店の扉を開ける。それに気づいた何人かの客がこちらを見やってきて少し恥ずかしいが気にせずにレジの列へと並ぶ。
外にも溢れていた客の様相からなんとなくわかってはいたが、やはり店内はもう席はいっぱいか。この時間帯にいっぱいなのもどうかと思うが。
もっといかにもな感じのシエスタ風インテリアの店内かと思っていたが、意外にも革張りの椅子や席だったり金属調のファンだったりと街の雰囲気とは一味違うものを感じる。面白いな。
中の雰囲気にびっくりしていると、プラチナが腕をくいっと引っ張って先導してくれた。列に並ぶと、レジの手前にショーケースよろしく様々な味のアイスの…大元?みたいなものがずらっと並べられていた。どうやらここでほしい味を事前に選んでおくみたいだ。
それにしても…まあ、本当に多種多様な味が揃っているな。
「なんだか、アイスにしては珍しいようなのもあるね。このアオイモ味とかいうの、見た目で食欲減退させてくるし中々ロックだね」
「それにカボチャやイチジクと言った単体では割かしメジャーなものも、アイスに搭載された瞬間少し不気味さが出てくるな…いや、カボチャはともかく」
それから少しの間、列が動いている最中もこの味はあの味はといろいろ会話を交わし、結果的に私たちが選んだのは…
「お、このシエスタミルクティー味は美味しいな」
「私の選んだバニラクッキーも美味しい。これは当たりを引いたかな」
…まあ、無難と言われればそうなのだが。
それでも明らかにチョイスするのに勇気がいりそうなゲテモノを選んでくじ引きをするよりかはこっちの方がどうなっても楽しめると思って、敢えてミルクティーを選んだ。そう、敢えて。決して怖気づいたわけではない。
だがまあプラチナもそういう考えで動いたのか、バニラクッキーというこれまた無難な…かつ、割とメジャーな部類の味をピックしていた。ちなみに私はバニラクッキーのアイスはとっても好きである。ミルクティーと迷ったのだが、かすかに残っていたフロンティア精神により後者に決まったのだ。
いやしかしやっぱりバニラクッキーも気になるな…せっかくならちょっと申し出てみようか。
「プラチナ。そちらの味もかなり気になるから、少し頂いてもいいか」
「何言ってるの、元よりドクターとシェアしたくて選んだんだ。ドクター、最後までこの2つで迷ってたし。ほら、取ってっていいよ、私もちょっともらうけど」
「あ、ああ。それじゃあありがたく頂戴するよ」
やさしいせかい__
ここまで彼女たちと接してきて一つ思ったのだが、プラチナ(とここにはいないアズ)は私のことをよく見ている、気がする。それはリズのように本質的な部分を感じ取っているわけではないが、私のこぼす言葉やとる行動についての言が多いことから何となく察せられる。もちろん、リズが全く見ていないというわけではないだろうが。
そうやって自分のことを気にかけてくれている人がいるというのは随分と恵まれているな、というように最近は思えてきた。同時に、仕事ばかりに囚われていてはきっと今頃壊れていただろうということも。
「……ははっ。不思議なものだ」
「ドクター、今何か言った?」
「いや、何も」
ちなみに、バニラクッキー味は今まで食べた中でダントツに美味しかった。ミルクティー味を上回ったのである。もちろんミルクティーも十分に堪能できたが。
*************
「『矢を当てて景品をゲットしよう!』か…」
2人でアイスを堪能した後もしばらく歩き回ったりたまに店の中に入ったりしていると、とある建物の中の一画で射的めいたことを催しているスペースを見つけた。どうやら弓矢を引いて的に当てることで、当たった場所に応じて景品がもらえるシステムらしい。
なるほど、丁度真ん中に命中するとペアのブレスレットか。どうやらここ産の黒曜石がふんだんに使われているらしい。まあ中心なんて普通の観光客では厳しいだろうから妥当と言ったところかね。
「……よし。私が詰ませることにするよ」
「あ、やっぱりそうなるか。まあ頑張れ……って、うわぁ……」
隣の白金さん、目が作戦遂行時のそれである。プラチナは普段の緩さが作戦時ではなりを潜め、まさに騎士殺しのアサシンに相応しい雰囲気を醸し出す。どうやら“ガチ”らしい、さしずめ弓使いとして譲れないプライドがあると言ったところか。
「お姉さん、1回分」
「はーい!じゃあルールを説明します!ここにある5本の矢をこちらの弓で順番に放ってください!矢が当たった場所に応じて景品をプレゼント!是非とも頑張ってくださいね!」
「ありがとう。それじゃあ早速」
瞬間、一瞬で緊張感が場を包む。今この時、まぎれもなく目の前にカジミエーシュ無冑盟の騎士殺しが顕現していた。あまりの洗練された雰囲気に受付の女性もプラチナから目を離せないでいる。
そして、彼女の愛用しているコンパウンドボウとは大きさも構造も違うリカーブボウを構え、矢を番える。
その姿は正しくスナイパー。
「これで、チェックメイトだ」
一瞬の溜めの後、彼女は淀みない動作で右手を放した。一流の射手から飛ばされた必殺の一矢は、まっすぐに的へと突き進み___
「…1発で当てるのか……」
「えぇ…このお姉さん、何者…??」
__寸分違わず、中心に突き立っていた。
パチ、パチ……
どこからか響く拍手。やがてそれは店の中全体に波及し、気づけば。
「うおおおおおおおおお!!!すげえええええええええ!!!」
「あの姉ちゃん達人かよ!おおおおおおおおお!!!」
「キャアアアアアアアアアアアア!!ステキ!!!!!」
店にいた観光客全員が、プラチナに対して大喝采を送っていた。
「よし、十分楽しませてもらったよ…あれ?なんか皆拍手しているけど、何かあった?」
「いや…どこぞの見知らぬ観光客の美女が1発で中心に的中させたんだ。そりゃあ拍手の1つや2つ、送りたくもなるだろうよ」
「ああ、そういうこと。まあ、訓練で散々やったし、私にとってはある意味慣れたものだったよ。流石にリカーブで当てられるかは心配だったけど……ん?今美女って…」
プラチナが言い終わる前に、件の客たちが一斉にこっちにつめ寄ってきた。なんだなんだ。
「クランタの姉ちゃん、奢ってやるからこっちで飲もうや!あんさんのその弓術素敵やったで~!!ほら、そこな彼氏さんも!」
「カレカノ揃って顔がいいなんて羨ましいわ!ささ、朝まで飲み明かしましょう!!」
「お、おう、おう。プラチナ、どうする?」
「…ん~、まあいいんじゃない?知らない人と刹那の快楽を共有するっていうのも新天地の醍醐味だし。でもあと数時間で宿に戻るからそんなに長くはいられないけどね」
「確かに。じゃあせっかくだし飲むか」
__そんなわけで、街巡りをするはずだった私たちは急遽その場に居合わせた人たちと酒を交わすことになった。
「あ、あの~…景品のブレスレットを……」
忘れてた。
*************
時は少し遡り、プラチナとドクターがアイスクリーム屋で並んでいた頃。
2人を建物の外から見つめている4対の目があった。
「…ドクターとプラチナさん、随分と仲良さそうに会話していますね…何を話しているのでしょう…」
「ここはアイスクリームの専門店なのだろう?ならば、味を選出しているのが道理だと思うが」
「ふふっ、あんなに肩ひじの張っていないドクターは初めて見たわぁ」
「……確かに、前に聞いた通り今はある程度大丈夫そうですが……プラチナさんですか…」
…一応説明しておくと、上から順にアーミヤ、シルバーアッシュ、グラベル、シャイニングである。
ドクターたちがシエスタの滅亡を阻止した騒動の後(ついさっきの話)、大半のオペレーターはビーチで遊んだりしていたのだが、宿にふらっと戻っていったドクターをここにいる4人は地味に心配していた。疲れているドクターに無理に絡みに行くのもどうかと思った4人はしばらくしてからドクターの元へ向かおうとしたのだが、その帰り道に偶然、そう偶然ドクターとプラチナが待ち合わせしている場面を目撃してしまっていたのである!アーミヤとシルバーアッシュは猜疑心から、グラベルとシャイニングは純粋な好奇心から2人を追うことにしたのだ。
後者2人はいいのだが、問題は前者2人である。詳しくは『******* 追加資料』をご覧いただきたい。
「…確かに、プラチナさんは以前からドクターに対しては他のオペレーターを相手するときよりも砕けた態度を取っていましたし、ドクターを心配するような声もときどき聞こえていました。誘ったとすればプラチナさんからでしょう。ですがそうなると…」
「ナイチンゲールはどうなるのか、という話になるな。気まぐれだとロドスの中で有名な彼女のことだ、一挙手一投足が思いつきである可能性もある……これは、何としても見極めなければならない」
「…この2人、ちょっと怖く思えるのはアタシだけかしら~…」
いや、ごもっともである。何せこの2人、ドクターに対して(グラベルとは違うベクトルで)並々ならぬ執着を見せているのだから。アーミヤに至ってはアーツを使用していないのにも関わらず全身から黒いオーラが発せられているかのよう…。
「…これは、彼女のことは今言うべきではありませんね……本人から語られるのがいいでしょう」
そんな3人を尻目に、シャイニングは他に聞こえないほどの声量でこぼす。この言葉がCEOと当主に聞かれていたら間違いなく彼女は質問攻めに合っていただろうから、全くもって正解だ。
「あ、お二人がアイス片手に店から出てきますよ。席が埋まっていたのでしょうか」
「ふむ、ならばもう少し距離を離そう。盟友はともかく、プラチナの方はよく“視える”奴だからな」
4人のストーキング(語弊あり)はまだまだ続く。ちなみに彼らは店に入ることはしない。
*************
「今度は…何のお店でしょうか?」
「見たところ、中はいろいろあるようね……あら?彼女、的当てゲームの方に向かったみたい。ここからだとよく視えるわぁ」
「プラチナさんは弓術に秀でていますから、面目躍如と言ったところでしょうか…」
そうして彼女が矢を番え、見事的の中心を射抜く。瞬間、中から大きな歓声が聞こえ、途端に見える人の数が増えた。どうやらあまりの腕前にその場にいた客が皆スタンディングオベーションをしたようだ。
「…やっぱり、プラチナさんはロドスの狙撃オペレーターの中でもトップクラスの技術ですね。しっかりと実戦に裏打ちされたものを感じました」
「彼女の強みは、視界・射程の広さと戦場機動を組み合わせた長距離狙撃だからな。狙撃に求められる役割を考慮すれば、彼女は現在のロドスでは最も優れた狙撃手だと言えるだろう…多少通常業務の態度などに問題があるらしいが」
「まあ、それは明らかに足を引っ張っているほどのものではありませんし、ケルシー先生には従っているらしいので大丈夫そうですよ…あ、いつの間にかたくさんの人に囲まれてますね。どうやらここに居座るようです。このまま帰るまで動かないのでしょうか…」
「あら?アーミヤさんにシルバーアッシュさん、それにグラベルさんやシャイニングさんまで。ごきげんよう。こんなところで一体何をしていらっしゃるので?」
「…ごきげんよう。貴方方4人、あまり見ない組み合わせですね…シャイニングさんまで…」
そんな時、彼ら4人にとっては聞きなれた声が2つ、後から。尾行が見つかったリスク以上に、彼ら(主にアーミヤとシルバーアッシュ)にとって天啓とも呼べる2人組がこちらを見て驚いていた。
1人は、ピンクの髪を2つにまとめている、アヌーラの女性。もう1人は絹糸かと見紛うほどのプラチナブロンドを持つサルカズの__車いすに座っている女性。前者が車椅子を押している。
その声にびっくりして耳がピーン!とそそり立ってから、アーミヤはぐるりと勢いよく振り返る。その顔面には、当然驚愕の色がありありと浮かんでいた。
「な、ななな、ナイチンゲールさんに、アズリウスさん!?どうしてここに!?」
「どうして、と言われましても…わたくしたちも観光を楽しんでいただけですわ」
「…せっかく、異国の地に来たのですから…見て回るのも悪い選択肢ではないと思って…」
「……な、ナイチンゲール、さん?今何と…???」
あの“鳥籠の天使”が?
かつてプロファイルで「未だに檻の中に囚われたまま」だと書き記し、今でもそうだと信じて疑っていない彼女が??
アーミヤは、目の前のプラチナブロンドの女性が何を言っているのか、理解が及んでいなかった。自分の知っている人とはあまりにもかけ離れた発言だからだ。彼女の脳内では先ほどとは別の驚愕が蠢いているが、同時に真実味を帯びてくる仮説に対する震えも産声を上げていた。
「…ドクターが、そうおっしゃっていました。ですから、アズさんに協力を仰いだのです」
「わたくしたち、今日はもう暇でしたので。明日もありますし今日は2人で、ということにしたのですわ」
「………」
「………」
開いた口が塞がらない、とはこのことか。シルバーアッシュは驚いているアーミヤを一瞥してそんな場違いな感想を抱いたのち、今がチャンスとばかりに前々から気になっていたことを訊ねる。
「そう言えばナイチンゲール。最近盟友との間で何かあったのか?」
「…?どうして、そのようなことを…?」
「ああ、どうやらアーミヤは貴殿の事を心配しているらしい」
「し、シルバーアッシュさんっ!?」
アーミヤはひどく狼狽えた様子で彼の名前を呼ぶ。それはそうだ、彼女が心配しているのはドクターで、目の前の鳥籠の天使に対しては心配というより疑念を抱いているのだから。とっさにもっともらしい嘘をついたシルバーアッシュの手腕、ある意味で優秀である。
そんな一瞬親切心から来ているように聞こえる言葉に、ナイチンゲールは少し逡巡したのち何でもないかのように返答する。
「…何もありませんよ。強いて申し上げるとすれば、日々しっかりと秘書として…ドクターのことを、お支えしているだけですが…何か、おかしいところでもありましたか…?」
「そ、そうですか…それならば良かったです」
……確かに、ナイチンゲールの言葉には一切嘘が含まれていないので言い方としてはそれで全くもって勘違いされることはない。その発言の純粋さは、流石のアーミヤもするっと信じ込んでしまうほどだった。
ちなみにこれは余談だが、この場においてシャイニングは本人から事情を聴いているし、グラベルはドクターの近衛なのである程度のことは知っている。ただ当の2人は後の2人の剣幕を危惧して発言していないだけで。
「ふむ…そう言えば、グラベルは盟友の近衛だったな。何か変わったことは起きたか?」
「えっ、んー…特になかったわよ?最近は調子がいいみたいだけど、それくらいかしら」
「……そうか。それならば良いのだが」
そうして、尾行側にとっても観光側にとっても思いがけないエンカウントは果たされた。それから、この日はそのまま互いに別れそれぞれのやることを全うすることになる。
そう、この日は。
*************
9:00 p.m. 満天
「今日はありがとう、体力もなんとかもったし、とても楽しかったよ」
「こちらこそ、時間の厳しい中私と遊んでくれてありがとうね」
結局、あれから件の店でいろんな人と言葉を交わした。プラチナの弓の正確さについて褒めちぎる人もいれば私たちの馴れ初めを聞いてきたりと随分と質問攻めに遭ったな…。まあ、馴れ初めに関してはプラチナがそういう関係ではないと明言してくれたため何とかなったが。彼女が私のことを「ドクター」と呼ぶために医療関係の従事者であることは割れてしまったが、流石に製薬会社の備えている武装集団のリーダーとそのメンバー、なんて馬鹿正直に言えるわけがないし危なかった。
プラチナは生まれ持ったビジュアルとその誰にでも公平に(自分らしくありのままに)振る舞う性格で、男女問わずから終始もみくちゃにされていたこともあり、下手したら私より疲れているかもしれない。酒はあまり飲まないように出来たのが幸いだ。
「これからプラチナも部屋に戻るだろう?アズとリズに明日はよろしくと伝えておいてくれ」
「わかった。この黒曜石のブレスレット、大切にするから。それじゃあおやすみ、ドクター」
「ああ、おやすみ」
ロビーで別れる。彼女らの部屋と私の部屋は階が違うのだ。
そのまま彼女は階段を、私は奥の廊下へと歩いて行った。
「ただいま」
「…ああ、よく帰ったな盟友」
同室であるシルバーアッシュがお迎えしてくれた。その本人は何やら難しい顔をしているが。
手を洗い、何か飲むものを用意しながらどうしたのかと聞いてみることにしよう。
「何か悩み事があるのか?随分と浮かない顔をしているが」
「ふむ…まあ、一応盟友にも聞いておくか」
「何を聞……っ!?」
部屋の空気が数段下がったのだと錯覚したのは、きっと気のせいではないだろう。
シルバーアッシュはまるでこちらの心を暴き出すような怜悧な目でこちらを見ていた。
「盟友よ、ナイチンゲールと何があった?」
ニアールさんまで水着を着ちゃいましたね。脱いだらすごいタイプの人だったし髪ほどいたらウェーブかかってたしで的確にこちらの性癖を抜いてくる。多分頭の上に差してたやつが盾なのでしょう(名推理)。
この調子だとリズの水着は来年になりそうですね。まあそこは我らがすけいどさんに期待しちゃいましょう。すけいど先生は偉大。私は親しみを込めてすかでさんと読んでいる。親しみを込めて。
そろそろアンソロ読んでリズの可愛さに気が付いた新規が探し当ててきそうだな…(ゲス顔)
追記
リズピック、活動報告で報告します。何連かは決めてませんが生活費削る勢いで。