「
上空で炸裂する爆炎を見て、ゼロスさんが言う。
「その様ですね」
一方、わたしと入れ代わっているキャナルは、ツンケンした態度で返した。
「……キャナルさん。いい加減、警戒を解いてはくれませんか?」
「たとえ貴方がスィーフィード世界の存在だろうと、
「ナ、ナメクジ…」
ゼロスさんの顔が若干引きつる。いけない。この二人はやっぱり、水と油だったみたいだ。
こんな二人が共にしている理由。それはゼロスさんと出会った時まで遡る。
「気をつけてください。これは、魔族です!」
キャナルは遠坂さんから預かった[
「魔族!?」
「え、でも、前に関わったのと違って、普通の人間に見えるけど?」
青川くんと星見さんは、魔王の武器を探しているときに魔族と戦っていた。その時の相手は、体は真っ黒で顔だけ美形の男の人っていう感じだったんだけど。
「あの時の相手は下位魔族。ですがこれは、中位魔族以上。おそらくは高位魔族です」
キャナルがとんでもない発言をした。わたし達が戦っていた相手が、魔族としては下の方の存在だったと。
「とはいえ、このまま引き下がるわけにはいきません。分霊としての力しか無いとはいえ、わたしは
決意を込めたキャナルの言葉。それを聞いた彼は、ああ、と言って手を打つ。
「あなたは、
その説明を聞いて、わたし達は二重の意味で驚いた。
「おい、それって稲葉の、前世世界の魔王じゃなかったか?」
青川くんのその疑問が、わたし達共有の疑問でもあった。しかし相手は、キョトンとした顔をしている。
「……稲葉さん、ですか?」
聞き返され、現世での名前を言ってもわからないことに気がついた。
「……稲葉、リナさんです。前世では、リナ=インバースという名前だったそうですが」
キャナルが答えると、魔族は細い目を見開いて驚いていた。
「そうですか。あなた方は、リナさんのお知り合いでしたか」
それを聞いて、今度はわたし達が驚いた。
「あなた、リナの知り合いなの!?」
星見さんが尋ねると、魔族はニッコリと笑い。
「はい。一時期は共に、旅をしたことがある仲ですよ」
旅? リナさんが魔族と?
「……あなたは、何者ですか!?」
キャナルの問いに、今度はニヤリと笑う魔族。
「僕の名前はゼロス。魔王様の腹心である獣王様が創り出した神官、それが僕です」
それを聞いて、背筋が凍りつく。つまりそれは強さのランクが、魔王から数えて3番目、という事である。
対照的に、キャナルは敵愾心を強くした。
「……異界の魔族という事ですが、それを聞いたら放っては置けませんね。そんな高位な存在を野放しにしたら、どの様な悪さをすることか…」
「悪さ…って、僕は野犬か何かですか?」
「その様ないいモノではありません。害虫です」
「が、害虫…」
魔族…ゼロスさんの顔が引きつった、その時。
「……あの、話の腰を折って悪いけど、わたしには何が何だかわからないんだけど?」
そう口を挟まれて、ようやくわたし達は
「……なるほど。二つの異世界で行われてる、それぞれの神と魔との戦い、ね」
カナさんは聞いた話を整理するためか、確認するように言う。
「キャナルがいた世界では魔王が勝利したものの暴走、自らをも滅ぼせる五つの武器を生み出して、あらゆる世界へとばら撒いた。そしてそれを回収するため、キャナルは自らの分身を造り、その内のひとつを追って冬木に現れ、存在を維持するために、その世界のわたしに宿った…」
「はい」
申し訳ないといった感じで頷くキャナル。わたしは、気にしてないんだけどな。
「青川慧くんと星見ミリィちゃんは、たまたま魔族に襲われたところを助けられる形で、事件に巻き込まれ…」
「すまない、そこは訂正させてくれ。確かに俺達は巻き込まれた形だけど、どちらかといえば自分から首を突っ込んだようなもんだから」
「そうそう」
二人の発言に、カナさんは少し戸惑いながら
「ま、まあ、いいけど。ともかく、事件は無事解決したけど、その時助けてくれた魔術の関係者がここに飛ばされたから助けに来た、とそういう訳ね?」
「はい」
キャナルが再び頷き肯定した。
「一方のゼロスさんがいた世界では、未だ神と魔との戦いは終わっていない。そんな中、ゼロスさんに与えられている任務が、
「はい」
返事はキャナルと同じなのに、なんかこっちは胡散臭い。魔族だからなのかな?
「ところがある魔族達が、その写本に手を出し、別の世界へと渡ってしまった」
「ええ。異世界に渡り世界を滅ぼすための実験をすること自体は、覇王様の指示だったんですが、その魔族達が暴走してしまった様でして」
「これだから魔族は…」
(キャナル、波風立てるのはやめて)
キャナル、魔族相手にはホントに容赦ないんだから。
「仕方がなくゼロスさんもその世界に渡り、利害が一致したある魔道士と手を組み、写本のひとつは回収した。けれどその魔道士達がこの世界に飛ばされたので、ゼロスさんも追いかけてきた。これでいい?」
「はい。もっとも僕は、裏からこっそりと暗躍させてもらうつもりですが」
なんかこうハッキリ言われると、いっそ清々しく感じるのは何でだろ。
「そして、魔術関係者のひとりと魔道士っていうのが、それぞれの世界のリナ=インバース。魔術関係者の方は、稲葉リナって日本人に転生してるけど」
「そう。で、わたしのクラスメイト」
「神名の命の恩人でもあります」
わたしはもちろんのこと、キャナルもとっても感謝してるけど、これを言うとリナさんは恥ずかしがって「たいしたことしてない」とか返す。これが星見さんがよく言ってる「ツンデレ」ってヤツなのかな。違うかな。
「……うーん」
なんだろう。カナさんが随分と悩ましい声を上げてる。
「カナ…さん。どうかなさいましたか?」
わたしの疑問を読み取ったのか、キャナルが代わりに尋ねてくれた。
「……ええと、魔術関係者に魔法少女がいるんだよね?」
「うん。イリヤと美遊って子。二人ともわたしのクラスメイトよ」
星見さんが答えると、カナさんは更に悩ましげな表情になる。
「……イリヤって、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンだよね?」
「え…、なんでイリヤのフルネーム知ってるの!?」
予想していなかった答えに、星見さんが身を乗り出して聞き返した。
「わたしは、この世界に飛ばされた人達を追ってやって来たの。そのひとりがイリヤちゃんだよ」
「「「!?」」」
カナさんの所にもイリヤさんが?
(あれ、でもキャナルは驚いてないみたいだね?)
(いえ、驚いてはいますよ。ただ、もうひとりの
(そっか)
やっぱり異世界からやって来た天使だけはあって、そういった可能性にも思い至るんだろうな。
「でも、そうか。死ななかったわたしやイリヤちゃんの可能性もあるんだ」
「死ななかった?」
青川くんが訝しげに聞き返す。
「あ、そういえばわたしの説明はしてなかったね。わたしは9年くらい前、小4の時に自動車にはねられて死んじゃったんだ」
「は?」
「おや」
カナさんの説明に青川くんは間の抜けた声を出し、ゼロスさんは興味深そうな声で反応した。というか。
「それはもしかして、神名がリナさんに助けられた…」
「それが4年生の時の初夏頃の話なら、多分そうだね」
そうか。もしあの日、リナさんがわたしの腕を掴んで引き止めなかったら、わたしもきっと死んでいたんだろう。
「話、続けるよ? 死んだわたしは気がついたら、暗いのに明るい場所にいたんだ。そこで出会ったのが、日本担当の女神、アクア様」
「ほう?」
ゼロスさんが面白そうに笑顔で呟いた。一体なんだろう?
「アクア様はわたしに、生まれ変わるか天国へ行くか、あるいは今の…当時の姿のまま異世界転生するかの選択肢を出してきたの」
「異世界転生!?」
青川くんが目を輝かせる。魔王の武器とかの時にも思ったけど、青川くんはこういう話が好きみたいだ。
「因みに天国では、一日中ボーッとするしかないみたい」
「それ、地獄の間違いじゃない?」
星見さん、辛辣だなぁ。
「それでわたしは、陰陽術の知識と能力の底上げを特典にして、異世界へ転生したの。で、色々あったけどそこら辺は飛ばして、9年後の現在、お世話になった人のお店で出会ったのがイリヤちゃん。おかしな魔術礼装も一緒だったけど」
「……ルビーだな」
「ルビーだね」
「ルビーですね」
ま、まあ、イリヤさんとルビーはセットみたいなものだから。
「これは後に聞いたことだけど、イリヤちゃんは8枚目のカードを回収するときに死んでしまって、並行世界に飛ばされたみんなを助けたくて、生き返るために異世界転生して魔王を倒すことにしたんだって」
「魔王!?」
「まさか[
青川くんも星見さんも、戦々恐々としている。
「えっと、さすがに名前は分かんないけど。とにかく、わたし達みたいな転生者は魔王討伐を果たすと、神様が何でもひとつ願い事を叶えてくれるから、それに縋ったって事らしいね」
「なるほど」
ゼロスさんが訳知り顔で頷いた。さっきからなんだろう。
「どうやらあなたも、あの世界の住人のようですね」
「……貴方は、なにか知っているのですか?」
だからキャナル、キツく当たるのはやめて。
「いえ、大した事じゃありませんよ。ただ、僕が先程までいた世界と彼女がいた世界は、お互い並行世界に当たるようです」
「え?」
カナさんが驚いた顔をしている。
「先程、女神アクアと仰ってましたが、その方って運と知能が低くて子供染みた、ワガママな水の女神ですよね? 現在は冒険者のサトウカズマさん、めぐみんさん、ダクネスさんと一緒にパーティーを組んで、魔王討伐を目指していらっしゃる」
「そ、そうだけど、……え、ええっ!?」
カナさんはかなり混乱してる。というか、わたし達も同様だ。
「状況から察するに、あなたもこの世界に飛ばされた人を追いかけてきた、といった所でしょうか」
「……うん。こっちのイリヤちゃんは和真くんのパーティーに入ってるんだけど、今回は和真くんとイリヤちゃん、それとソロ冒険者のクリスちゃんでクエストを受けて、そこで巻き込まれたみたいなんだ。それをバニルさんから聞いて追いかけてきたんだよ」
ゼロスさんが尋ね、カナさんが答える。というか。
「バニルって誰だ?」
わたしが思ったのと同じことを、青川くんが尋ねた。それに答えたのはゼロスさん。
「バニルさんは、あちらの世界の悪魔族と呼ばれる存在ですね。在り方は我々魔族に近くて、
……そんなのと知り合いだなんて、向こうのわたしは、なんて肝が据わっているのだろう。
「……カナさん。そんな存在と仲良くしていると、性格の悪さが移りますよ?」
だから、キャナル! ……もう、仕方がないなあっ!
「なっ、神名…!?」
「え、何?」
キャナルのセリフを勘違いしたのか、カナさんが返事をする。だけど、すぐに勘違いに気がついたみたいだ。
「……あ、もうひとりのわたし?」
「はい」
わたしの髪が黒く変わったから。私の方から強制的に入れ代わったんだ。
(神名…!)
(キャナルが突っかかる気持ちは理解できるけど、イチイチ話の腰を折る姿勢は、さすがにもう見過ごせないから。しばらく反省してて)
(う…、神名が冷たい…)
キャナルがいじけたように言うけど、聞く耳は持たない。
「ええと、ゼロスさんごめんなさい。しばらくキャナルは出さないようにするから」
(神名!?)
(キャナルは黙ってて)
心の中でそんなやり取りをしていると、ゼロスさんがクスクスと笑い出した。
「どうやら苦労なさってるみたいですねえ」
「普段はそんな事ないんだけど…」
「まあ彼女と僕は、神と魔王様それぞれの眷属です。立場は理解はしてますよ。もう少し抑えてはもらいたいですが」
なんだかむしろ、ゼロスさんの方が紳士的な気がする。
「……なんか魔族の方が、キャナルより大人だよね」
「そうだな」
ああ、二人とも、そんなこと口に出して言わないで。キャナルが物凄く落ち込んでる気配がするんだけど。
「あ、でも油断したら駄目だよ。多分ゼロスさんって、物凄く危険な存在だと思うから」
「ほう…」
カナさんの発言に、ゼロスさんが興味深そうな視線を向けた。
「神名…さん。それはどうして?」
「……ゼロスさんからは、得体の知れない雰囲気を感じるの。いわゆる、人に危害を加えるタイプのアヤカシが放つものと似た雰囲気を。それなのに、殺気の類いは一切感じない。これって、途轍もなく怖ろしいことだよ」
「なかなかの洞察力ですね。リナさんも僕を評してこう仰ってましたよ。『笑顔で談笑相手の首を掻き切るタイプ』だと」
星見さんの疑問に答えたカナさん。ゼロスさんのセリフも、それを肯定している。
「……ですがまあ、あなた方に危害を加える気はないので安心してください。もちろん、僕と戦う気なら話は別ですが」
「……キャナルじゃないけど、みんなの安全のために、疑わせてもらうよ。それは、どのくらい信用していいの?」
無理矢理キャナルを押し込めたんだから、せめてこれくらいのことはしなくちゃ。
「全面的に信用してもらって結構ですよ。とはいっても、あなた方が持つ善意とは違います。もしあなた方に危害を加えてリナさんを敵に回すのは、僕としても得策ではないってだけですよ」
(……キャナル?)
(……不本意ですが、嘘ではなさそうです)
キャナルがそう言うなら間違いないと思う。でも、こんな存在に半ば厄介者扱いされるリナさんって…。
「……うん、わかった。信用する」
「それはどうも」
決意を持ってわたしが言ったことを、軽い感じで返す。少しムカつくかも。
「……さて、それではそろそろ移動しましょうか。とはいっても、裏方仕事ですが」
「いや、待ってくれ。俺達は、稲葉に渡さなきゃならないモンがあるんだが」
「あ、[
わたしは手にした剣を見つめる。
(……神名)
(え?)
キャナルから語りかけられ、その意見にわたしは耳をかたむけた。
(……うん、わかった)
キャナルが提示した内容は、現時点で最もいい判断だと思う。
「あの、キャナルからの提案なんだけど」
「ん、なに?」
星見さんがわざと軽い感じで聞き返す。おかげで少し気持ちが落ち着いた。
「リナさんの所には、青川くんと星見さんの二人で行ってもらいたいの」
「なっ!? 黒神、何言ってんだ!?」
うん。そりゃそう言うよね。
「もっと詳しく言うと、ゼロスさんとはわたし…というかキャナルが着いていくから、[
「……なるほど、ね。わたしが青川くん達を守って一緒に行動すればいいんだね?」
カナさんはすぐに、わたし…じゃなくてキャナルの意図を読み取ってくれた。
わたしはひとつ頷く。
「待てよ! その剣渡したら、キャナルの武器はどうするんだ? さすがに今の黒神の腕じゃ、魔術や陰陽術だと心許ないだろ?」
……青川くん、こういうハッキリ言うところは美点でもあるけど、デリカシーの無いところでもあるんだよね。まあ、今更だけど。
「大丈夫だよ、青川くん」
そう答えてわたしは、背負ったままだったカバンの中からあるものを取り出す。
「……あ、持ってたのか」
青川くんもようやく思い至ったみたいだ。
「それは[光の剣]…いえ、[
「これは[ヴォルフィード世界]の神族が造ったレプリカです。キャナルがわたし達の世界に持ち込んだんだ」
ゼロスさんの疑問に答えると、なるほどと頷いてから言った。
「その剣があなたの、いえ、キャナルさんの本来の武器というわけですね。そしてその剣を携えて、僕の協力と監視を兼ねて同行すると」
「……隠したって意味ないよね。うん、そうだよ。それには、青川くんと星見さんには悪いけど、二人は足手まといになるから」
わたしの言葉に、星見さんは首を横に振る。
「ううん、いいわよ。だって事実だしね。そのかわり、無茶するな、とは言えないけど極力無茶しないでね?」
「うん。青川くんと星見さんも」
「ええ」
「ああ」
わたし達は頷き合う。
「カナさんも、二人をお願いします」
「うん。命に替えても…」
「それは駄目です」
わたしはキッパリと言った。
「そんな消極的な考えは駄目です。必ず、自分も生き残るつもりでいてください」
「え?」
「……詳しくはリナさんに尋ねてください。とにかく、必ずみんなで生き残る。そういう思いでいてください」
「……うん。わかった」
わたしの真剣な表情に、
「どうやら話はまとまった様ですね」
「はい」
ゼロスさんに答え、その後わたしは青川くんの前に立ち、鞘に納まった剣を差し出す。
「この剣は青川くんに渡すね。剣の腕があるのはあなただから。……星見さん、銃は持ってる?」
「もちろん。神名から見たら力不足かも知んないけど、自分の身を守るくらいはしないとね」
カバンからエアガンを取り出し、銃口を上に顔の横に構えて、星見さんは言った。
「星見さんのそれは?」
「キャナルが改造したエアガンです。銃身の内側に聖属性の術が刻んであって、弾が銃身を通る間に起動した術が付与される仕組みになってます。これで少なくとも、魔族や死霊には対抗できます」
わたしが答えると、カナさんがとても驚いた顔をして、すぐに考え込み始める。
「なるほど、付与魔術…。これは少し研究してみてもいいかもしんない」
……どうやらあちらのわたしは、異世界で暮らしてる間に魔術オタクになったみたいだ。
「……黒神、さん。そういうの、後にしてくんないか?」
「あ、ごめんなさい!」
なんか、ぐだぐだだなぁ。
「えーと、それでは神名さん、いきましょうか?」
「あ、はい、ゼロスさん」
「そ、それじゃあわたし達も行こうか」
「ああ…」
「うん」
こうしてわたし達は、二手に分かれて行動することになった。
そして
「……まあ、いいでしょう。このままだとまた、神名が強制的に入れ代わろうとするでしょうから」
あ、少しだけ自重してくれた。
「それよりも、アナタは裏方と言ってましたが、何か当てがあっての発言なのですか?」
あ。言われてみたら。
「当て、と言えば当てになるんでしょうか。……キャナルさん、この世界がどういったものか、あなたは気づいてますか?」
「……いえ。何やら人工的に創られた、その様な気配は感じますが」
え、そうだったの?
「ここは、魔力によって創られた世界ですよ。ひとりの存在が莫大な魔力によって維持させているのです」
「次元創成ですか!? いえしかし、それにしてはここは、虚と実が入り交じったような違和感があります」
創られた世界。虚と実。……あれ? 何かが浮かんできそうな。
「そうですね。おそらくそれは、ここがその存在の、心の中を写しだしたものだからではないでしょうか」
「心象風景ですか」
え、それってまさか…。
(……? 神名、どうかしましたか?)
(キャナル。これ、とんでもないことだよ。ここは、この世界は…。魔術の最奥、固有結界の中だよ!)
という訳で、この世界の謎の一端が解明されました。
因みに固有結界と気づいたのは、神名よりもカナの方が先です。気づいたことを、思考内で言葉にする前に神名達と会ったため、尻切れトンボになっただけです。