私のおじいちゃんはリオレイアに殺された。   作:喜多見 健

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古代樹の森を調査せよ

 新大陸到着初日の夜、命知らずの大馬鹿野郎二人を加えての大宴会は大層な盛り上がりだ。食事場と集会エリアが崩れんばかりに人がうごめき、熱気が渦まく。

 

 私はといえば、食事場の隅でオトモのがんもと一緒に静かに食事と酒を楽しむ。騒々しいのはあまり得意じゃないし、バカ騒ぎなんて御免だ。そして私と同じ考えの者も何人かいるようで、同じテーブルでも少しずつ席を空けて座り、それぞれの時間を楽しんでいる。

 

 一体どれだけ乱痴気騒ぎが続いただろうか。ついに数名が酔いつぶれて気絶するように眠ったころに宴会のお開きが宣言され、帰宅するものも出始める。私はといえばジョッキに残った酒を一息に飲み干して大きく息を吸い込む。喉と腹が焼けるように熱い。良い感覚だ。

 

「がんも、少し出かけてくるわ。お留守番をお願いね」

 

 三毛のがんもは私の言葉にうなづくと、宿舎へ駆け出す。こんな夜に私のわがままにつき合わせるわけにはいかない。

 

 私は翼竜を呼び、古代樹の森に向けて飛び立つ。新大陸の月もきれいだ。

 

 どれくらい飛んだか、私は古代樹の森に設営されたキャンプに足をつける。酒が入っているおかげか、始めての場所なのに怖くなんてない。採取と環境生物の調査を繰り返しながら森の奥へとすすむと、数匹のモンスターが私を取り囲んでいることに気づいた。

 

 どうやらここは黄色い巨大なトカゲのような生物、ジャグラスの縄張りらしい。

 

 私は背中の太刀、鉄刀に手をかけてジャグラスに駆け寄る。ためらいはない。踏み込みの勢いそのままに太刀を抜き、そのまま目の前のジャグラスに向けて振り下ろすと、ジャグラスの首と胴体が分かれて飛び散る。仲間を殺されたジャグラスは激高し、私を食い殺そうと大きく顎を開けてとびかかる。

 

 私は大きく身を引き、ジャグラスの攻撃が空を切ったことを確認してから駆け出し、切り上げる。絶命するほど鋭い攻撃ではない。攻撃直後のスキをついて後方から2匹のジャグラスが私に襲い掛かるが、そんなことは予想できている。

 

 私は体全体で回るように太刀を周囲に振るうと、遠心力と刀身の重み、そしてジャグラス自体の勢いが合わさって、切り上げて空中にいたままのやつも含めて3匹のジャグラスは空中で上下を真っ二つに切断されて絶命した。

 

「ふっ……ふっ……ふぅー……!」

 

 体全体で呼吸をするようにして戦闘の昂ぶりを落ち着ける。実戦は久しぶりだ。

 

「まだまだ足りない。もっと鋭く、もっと早く、もっと、もっと!」

 

 私の絶叫にこたえるように、森の奥からさらに数匹のジャグラスが現れる。

 

「こい!!」

 

 私は笑みを浮かべて太刀を構えなおす。

 

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