ヨハネの黙示録 作:怒りのマジックカット
そのスクールアイドルはAqoursと言うらしい。
あの後、国木田さんから教えてもらった。
あの女の子は誰だったのだろう。
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そのAqoursのライブの日、俺は先生に男手が欲しいと呼び出され体育倉庫の清掃を行っていた。
多種多様な道具やらボールやらが雑多に置かれて降り、骨が折れそうだ。
生憎、天気は雨でそれで倉庫内がムシムシと蒸し暑い。
しかも薄暗く、周りが見えにくい状況。
「イタッ」
足を何かにぶつけた。
良く見てるとそれは……
「発電機………?」
自家用発電機が置かれていた。
何でここに。
その思考を打ち切るように携帯が振動し、見てみるとメールが1件届いていた。
『今すぐ私の家に来なさい。』
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「私に付き合いなさい。」
「何処に?」
また堕天使グッズを買い漁る為の荷物持ちは嫌だ。あそこの人達なんか怖いんだもん。
するとグイッと紙を1枚、目の前に出される。
「これよ。」
「Aqoursのライブ……?」
なんだ、ならさっき学校居たから来る必要無かったじゃん。
「あんたに言われた通り気分転換にいいと思って。親にもこれ以上迷惑は掛けられないし」
「成程。で、俺を連れ出す意味は」
「わ、私が行くと笑われそうじゃない」
「試しにリハビリがてら学校には行きたいけど、笑われるのが怖い。別にそんな事ないと思うんだけどなぁ。」
皆、逆に心配してた様な気がする。
「しょうがない、行くか」
「私のリトルデーモンなんだから私の言う事は聞くのかが当然よ!」
「それってもしかして、俺の事言ってる?」
「当然よ!」
「お前の下僕になったつもりはない。」
カバンを持ち、彼女の準備を待った。
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外はまだあいにくの雨で、今日のライブの不吉ささえ感じられた。
雨で濡れ、ビチャビチャになった道を汚れないように進んでいく。
「お前それどうにかならないか?」
「うるさいわね、別にいいでしょ!」
彼女は今、マスクにサングラス更に黒い服といった傍から見たらなんとも不審者っぽい格好をしていた。
「側溝にハマるなよ。」
前にコスプレの衣装の為にショップに行った時、側溝にハマってたのは忘れない。
「忘れなさい!」
なんてどうでもいい事を話しながら、雨のせいか混んだ道を歩いていると目的地が見えた。
体育館の方に周り、中を軽く覗く。
暫くして幕が上がり、ライブが始まる。
そのダンスは歌は何か不思議な魅力を持っていた。
確かにそれは拙いものであったのに、何か惹かれるモノが3人にはあった。
会場が熱気に包まれ、興奮が最高潮に達した時にパッといきなり周りの光が消えた。
この悪天候だ。きっとブレーカーか何かが落ちたのだろう。
「なんかあったのかしら?トラブル?」
「この悪天候だし、ブレーカーとかが落ちたんだろうなぁ……」
そう言えば体育用具室に発電機があった気がする。
俺が行くべきなんだろうか。
いや、そこまでやる義理は無いし、そこまでの仲では無い。
ただのライブを見に来た観客だ。
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暫くすると黒髪を靡かせ、制服を少し汚したスタッフがだろうか。その人が戻ってきた時に電気が復旧した。
あの人がきっとやってくれたんだろうな。
「津島、スクールアイドルってのも案外面白そうなものだな。」
「えぇ、確かにね」
「お前もやってみたらどうだ。」
案外似合っているような気もする。
顔立ちも整っているし、キャラ付けもバッチリ。
「私にはあの輝きは眩しい」
寂しそうな顔で津島はそう呟いた。
後日、国木田さんや黒澤さんが入ったのを知った。