コンセプトは日常に居て欲しい人。
「……ぁ、テキサス。何時の間に来てたの?」
「先程から居た。……集中するのは構わないが、もう少し休憩を挟んだ方がいい」
溜息と共に零された言葉へ、ばつが悪そうにそっぽを向く。仕方ないじゃないか、そこに仕事があったんだから。
さてと、そんな戯言は置いといて
「ん〜っ……うん、ちょっと休もうかな」
ぐい、と伸びをすれば、情けない声が口から漏れ出ていく。
バキバキに凝り固まっていた身体をストレッチで解し終われば、デスクの上にあった書類達を軽く纏めて脇にズラす。そうして空いたスペースに、つい最近仕入れたCDプレーヤーをどんと置く。
「今日はこれ、かな。テキサスもそれで良い?」
「……私はどれも好きだ。好きにすると良い」
ソファへ深く腰掛けたまま、目を瞑るテキサスから、慣れた手付きで背後の棚から取り出したCDを読み込ませていく。
『ミュージック、スタート! ……〜♪』
テキサス持ち込みの一品。彼女と同じくペンギン急便に籍を置くアイドルなオペレーターが出している曲は、仕事終わり、癒しのひとときに欠かせないものとなっていて。
「…………♪」
こうして、歌詞を覚えたサビを口ずさむくらいには聴き込んでいるのだ。あぁ、気分が乗ってきた。此処にはテキサスしか居ない事だし、もう少しボリュームを上げても大丈夫かな。
「……やはり、綺麗な歌声だな」
上がったテンションのままにラスサビを歌い終わり、一息ついていれば黙って聴いてくれていたテキサスがパチパチと軽い拍手を贈ってくれる。
「ん……正面から褒められるとちょっと恥ずかしいね」
「うん、テキサスさんの言う通り。凄く良い声してたよ?」
「ありがと……え?」
唐突に話へ混ざってきた三つ目の声色、その方向へ反射的に振り返れば、黄金色の耳をぴこぴこと揺らす、先程まで流れていた曲のボーカルがにっこり笑っていて
「ソラ…………えっと、いつから?」
「ドクターがノリノリで歌い始めた時かな?」
「最初から、じゃん……やだ……」
べたーっと机に顔を伏せる。よりにもよって本職に聞かれたというのは、なんとなく恥ずかしかった。絶対下手だし。
「ドクターなら、ちょっとボイスレッスンするだけでステージにも立てると思うけどね! そうだ、何なら私がしてあげるよ?」
「いやいやいや、絶対無理無理、というか嫌だ!」
「……面白そうじゃないか?」
何故か目をきらきらと輝かせながら両手を握り締め、熱心に私を歌の道へと誘うソラに抵抗していれば、いつも通りの薄い表情ながら微かに愉しげな声のテキサスが援護射撃を放ってくる。ああもう、ソラが本気になってきちゃったじゃん!
「なんて言われてもしませんっ!」
「えー、ドクターのケチ」
「……残念だ」
くっ、二人して私で遊びおって……
こうなれば、最後の手段を使うしかない!
「そういえば、テキサスも声素敵だよね。歌わないの?」
「ナイスアイデア! テキサスさん、どう?」
「……いや、私は……」
よし、矛先を逸らせた。今のうちに逃げよう。
凄い勢いのソラにたじたじとなっているテキサスに合掌し、音を立てないようそっと執務室の扉を閉める。テキサス、君の犠牲は忘れない!
「…………あ、仕事途中だ」
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「ふんふふ〜ん♪」
機嫌良さげな鼻歌が、ロドスから与えられている自室の中で反響する。
「ラッキーな事に、二人分手に入れちゃった。今日はツイてる!」
録音したものを落とした小型の再生機器をオンにする。
イヤホンから流れてくる綺麗な歌声にふにゃりと口元を緩ませながら、ベッドの上で足をパタパタと跳ねさせて
「うーん、やっぱり綺麗。歌い慣れてない感じも最高! ……で、こっちはっと」
一曲分を楽しめば、次の音楽へと移るボタンを押す。
そして、数分前にも聞いたイントロを挟んで流れ出すか細い、それでいて透き通った声に、うっとりと頬を押さえる。
「──ーいつか、三人で歌えたら絶対気持ちいいだろうなぁ」
テキサスの歌声が綺麗なのは作者の妄想です。でも絶対そう。ソラちゃんはテキサスガチ勢で左。
女ドクターが勝手に動く現象が止まらないのは何故…そして毎回総受けみたいな性格になるのは何故…
各オペレーターの第二話以降をでRー18版を書いてみるのはアリかナシか
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正座待機(アリ)
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煩悩を捨てよ(ナシ)
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NLなら許してやろうじゃないか
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百合ならいいゾ
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や ら な い か(男同士なら)