天啓が舞い降りてきたので衝動一本書きした。微百合に見えるかもしれない描写あり。
微百合タグ追加しました。
負傷したオペレーター達が目まぐるしく入れ替わる中、戦線を維持しようと指示が飛び交う。
「危機契約」と称される普段とは違った戦場、数々の制限が掛かる其処で出会ってしまった兵士、ヴェンデッタ。普段会う彼らとは全く違った、達人の様な剣が煌めけば、また一人オペレーターが戦闘から脱落する。
「ケホッ……っ、お願い、ホシグマ!」
「了解──ーはぁっ!」
特徴的な三角形の盾を器用に動かし、防御と攻撃を同時に行う事で防衛ラインを守り続けている彼女、ホシグマによりどうにか壊滅を免れているだけといった状況だった。
強敵ではあるが、普段ならば重装兵と術師や狙撃兵が組む事により、難なく制圧できるはずの敵であった。が、今は敵地深くでの戦いだ。後方との連絡は思うように取れず、持ち込んだ分の数少ない物質ではオペレーターの治療や弾薬の補給さえ上手くいかない。それに加えて、この異質としかいえない源石環境による体力の低下。
本来の実力の半分も出せないような現状に耐えきれず、前線のオペレーター達は徐々に撤退していく。
「ドクター、新手です!」
「あれは……武装戦闘員!? くっ、ごめんホシグマ! 今医療オペレーターをそっちに向かわせるから、もう少しだけ耐えて!」
「……Yes ma'am」
回復も足りなければ、攻撃の態勢すらも整っていない。
しかし、一方的に不利な立場であるロドスもその程度の事は織り込み済みである。でなければ此処へなど来ないだろう。
「……今!」
予測していた猛攻を止めるため、ずっと力を温存していた術師達へ合図を送った瞬間、ホシグマが死力を尽くして止めていたヴェンデッタと武装戦闘員へアーツが雨のように降り注ぐ。
決着、だった。
────
「うぅぅ……ホシグマぁ、ごめんね」
「どうにか切り抜けられただろう……ほら、いい加減泣き止め」
任務を終え、ロドスへ帰還後。自身の部屋へと入るなり、ぶつかるような勢いで抱き着いてきたドクターをあやすように撫でる。
「だって、物凄く負担押し付けちゃったし。傷も……残っちゃった、し」
「……軽いものだろう」
「軽くても問題なの! もう少し体を大事にしてよ……」
やはり指揮官としては致命的なほど甘い。医療オペレーターによる懸命な治療のお陰でもあるが、跡といってもせいぜいが腕に一本、薄い線がまだ残っているくらいだ。死者も出なかったのだし、泣くほど気に病む必要など無い。
……しかし、そんな彼女を好ましく思う自分が居るのも確かだ。
「抱き締めたままだと暑いし、酒にも手が伸ばせない。そろそろ退いてくれないか」
「やだ……怖かったから、もう少しこのままがいい」
「……仕方のない奴だ」
ぐずぐずと啜り泣く声。ひんやりとした染みの冷たさと幾らか残った傷の痛みを耐え、抱き締め返してやる。
我慢していたのは知っていた。作戦が終わった後、事後処理の最中も医療オペレーターに治療されている自分の方へひっきりなしに視線を送っていたのだから。むしろ、職務を放棄してこちらに駆け寄ってこなかった事を褒めてやりたいくらいだ。
「ほら、契約内容の達成祝いで呑むんだろう?」
目元を赤く腫らした彼女がようやく平静を取り戻してくれば、ちゃぶ代の上へと置いておいた酒瓶を引き寄せ、ちゃぷちゃぷと揺らす。
「……うん、ごめんね。乾杯しよっか」
「ああ」
慣れた手つきで二人分のグラスへと琥珀色を注ぎ、少し高く持ち上げて軽く傾ける。
「「乾杯」」
おい、ドクター。流石にその勢いで飲むのは──
──────
「……全く」
無茶な契約を押し付けてきた取引先への愚痴を怒りと共に吐き出した後、酔い潰れて机に突っ伏したまま寝てしまったらしい彼女の目元へ指先でなぞるように触れる。
「お前ももう少し、身体を大事にするべきだと思うがな」
フードとマスクでいつもは隠しているらしい真っ黒な目元。まともな睡眠を取れていない事が察せる程の濃いクマに溜息を漏らしては、横抱きに抱え上げ、自身の大きなベッドへと下ろしてやる。
どうせ、明日以降もまた仕事へと勤しむのだ。どれだけ止めようが「私は前線に出れないから」とか言って聞かないのだろう。
「……今くらいはゆっくり眠れ、ドクター」
数瞬悩んだ後に空いたスペースへと身体を滑り込ませ、寝転ぶ彼女を抱き枕がわりに胸元へ引き寄せる。
今日は、良い夢が見れそうだった。
スパダリイケメンホシグマ。
起きてたドクターとホシグマでR -18な百合妄想が脳内で繰り広げられてました。
各オペレーターの第二話以降をでRー18版を書いてみるのはアリかナシか
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正座待機(アリ)
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煩悩を捨てよ(ナシ)
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NLなら許してやろうじゃないか
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百合ならいいゾ
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や ら な い か(男同士なら)