AKDNB初見プレイ   作:初見プレイヤー

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転生者の前世はこの世界の住民に限らず、併行世界―――例えば"源石が降り注がなかった世界"のものから始め、普通とは違う視点を保有していることが多い。
過去に死亡しているが"未来を読む転生者"が存在し、この人物は”この世界をゲームという形で観測できる”と宣っていた。
しかしてそう言う転生者ほどこの世界に適性がないのか無惨な最期を迎える。
この世界の住民、或いは前世でも文化を持たない動物或いは御伽噺の世界観の転生者程この世界に適しているようだ。
最も、それが真実なのかは転生者のみが知る事だが。


1-4.目覚め

 家に入り、しばらくすると何やら奇妙な声が聞こえます。声は合成音声のようで聞いててあまり良い気分ではありませんね…声をイメージするのならあれです、マルチbadエンディングの野太い声のロリータ。

 

この声がそうなのか、とレッドに問いかけようとするのですが…うん?何か錯乱したように此方に向かってきて「オバアサンをどこにやった(意訳)」と聞かれました。自分も正直分からないのですが…首を横に振ると少し愕然として、その場で目をこすっているのが見えます。

 原作でもレッドは「オバアサン」に依存している節がちらほらあったので残当だとは思います。その上で言うのであれば親に保護される歳であり、「オバアサン」が唯一の肉親だとしたらいなくなって涙を流す事に違和感もありませんし。

 …これ、感情点が発生したのでイベントですかね?4ポイント獲得できたので[幼子][慈愛]を+2して…慰める事位は出来ると信じて彼女の頭をそっと撫でておきます。っと…彼女が此方にしがみついてきたので慰めるように頭を撫で続けます。短い時間で接触過多ともいえる行動ですが、ブラシーボと状況的なつり橋が原因…なのでしょうか?具体的に言うのであれば「見逃しと共闘で人隣がある程度透けた」「その人隣が信用に足るとレッドが判断した」「依存先の消失で頼れる人物がススヒト以外居なくなった」と見ていますが…

 

 まあ此方の成立している感情は[幼子]一つだけなので「子供は守られるべき」みたいなところでしょうが( この意識の違いが後々どのように出てくるのか怖いもの見たさではありますね?(畜生)

しばらく慰め続けると、彼女は落ち着いたのか「大丈夫」と答えてきます。たぶん接触過多が許されるのはこういう時だけだと思いますのでそっと離れておきます。人文学で心理専攻を持っていれば、相手の感情をある程度見る事が出来るのですが…ないものねだりですね、次のキャラクター作成にて生かしましょう。

 

 尚その裏で此方へ不快な声を用いて話しかける何かの会話に耳をやりますと、だいたい以下のようなことを言っているようです。

 

・―――は村人であり、白陣営(10人)

・―――は狂人であり、黒陣営(1人)

・―――は猟師であり、白陣営(1人)

・ススヒトは―――

・―――は狼であり、黒陣営(3人)

・オバアサンは―――であり、最初の犠牲者でもある

・黒陣営は白陣営を全滅させる必要がある

・白陣営は狂人除く黒陣営を全滅させる必要がある

・狼は村人と対立する際、村人に強力なデバフを掛ける

・猟師は狼と対立する際、狼に強力なデバフを掛ける

・猟師は自身を除く1人を護衛することができる

・村人/狂人は猟師と対立する際、猟師に強力なデバフを掛ける

・狂人を猟師が護衛し狂人を対象に人狼が攻撃したのであれば、狂人からのデバフを猟師は受けず、狼にかかるデバフはさらに倍加する

 

…わけわかんねぇです、赤ずきんと人狼のハイブリットですか?(

ススヒト含めて15人の役職持ちがいるので、陣営の勝利条件に従え…ってことですかね?

 まあ、どうでもいいのでレッドにこれからどうするかを聞いてみます。

 


Roll In:susuhito

 

 レッドがワイヤーの張られた廃屋へと向かっていくのを見送り、廃屋の丈夫そうな壁のあるところまで歩きあるところまで歩き、背を預けるようにして腰掛ける。崩れかけの廃屋で、あの少女はよくここまで育ったものだとなんと無しに感じてしまった。

…よく考えてみたら己が真っ当な家で過ごしていたのはエクシア、モスティマの所が最後だろうか。ラップランドの家も大概没落気味であり、シラクーザの中でも鼻つまみ者のような扱いを受けていたのも相まって廃屋じみていた。とはいえここまで酷いわけではなかったが。

 

 追憶に想い馳せつつ、レッドをぼんやりと待ち続ける。しかし、彼女が返ってくる様子がない。5分ほど経過してもなお返ってきていない事に心配しながらも立ち上がり

 

『待ち侘びていた』

 

 男性と女性の声が織り交じったような声が脳裏に響いてきた。その声には一切の感情が込められていないような薄気味悪さに顔を顰め、声を張り上げようとする。

 だが間の悪い事に廃屋からレッドが走って飛び出してくるのが見えた。…彼女の様子がおかしい、それに気づいて薄気味悪い声を黙殺しつつ声をかける。

 

『お前は―――だ 私は、最初の犠牲者だ』

 

「…どうした?」

 

声をかけると少しばかり錯乱した様子で此方に問いかけてくる。否、何処か切羽詰まっているらしく、問いかけるというよりは問い詰めるの方が近いか。

 

「ススヒト、声が!声が…!」

 

『役は4』

 

「声…?」

 

「オバアサンの声が、聞こえない!何処、分かる!?」

 

…脳裏に響くこの声の事なのだろうか、彼女の言う「オバアサン」とは。もしもそうだとしたら、彼女のいう「オバアサン」は犠牲者―――即ち、既に死んでいる?レッドは今まで幻聴によって育てられてきた?

…ばかばかしい。だが現に己に聞こえるこの声の存在を「オバアサン」と繋げられない根拠もない。そっと首を横に振る事で分からないという意図を伝えると、少し愕然とし。

 

『人数は13 何処かにいる 探せ』

 

「…、…」

 

琥珀色の瞳からぽろぽろと涙がこぼれていく。彼女からしたら育ての親を失ったような物なのだろう。…その姿が幼き頃のラップランドに重なり、思わず彼女に近づく。彼女はそれに気づいた様子も無く、目元を千切れた裾で抑え涙を零さないようにしていた。

…彼女は未だ幼い、それを再認識させられる。

 

『村人は10 白陣営 猟師に強い』

 

「…」

 

「…、ぅ…ぁ…ッ…」

 

 レッドの頭をそっと撫でると、此方に縋るように抱き着いてくる。それを慰めるように、泣き止むまでその手を止める事無く15分ほどあやし続けた。

 

『人狼は3 黒陣営 村人に強い』

 

「…」

 

 彼女の嗚咽が空しく響く中、脳裏の声は我関せずと言わんばかりに言葉を続ける。

 

『猟師は1 白陣営 人狼に強い』

 

『狂人は1 黒陣営 猟師に強い』

 

『白陣営 勝利条件 狂人除く黒陣営 絶やせ』

 

『黒陣営 勝利条件 白陣営 絶やせ』

 

「…、大丈夫そうか?」

 

「…うん…大丈夫」

 

 何処か力なく答えるレッド。その言葉を尊重し、己は彼女の頭を撫でる手を自身の腰へと戻す。…彼女の手元には自身の言葉に答えた物なのか、調味料の入った瓶が握られていた。

だが、独りとなった彼女を放っておく事も出来ず。かといってついてくるか、等というのも憚られる。故に言葉を選び、彼女に問いかける。

 

「…レッドはこれからどうする?」

 

「…」

 

 答える様子はない。それもそうだろう、親が居なくなった子供は感染者のテロで嫌というほど見てきたが、呆然とするか親を奪った感染者を憎んで復讐の為に力を付けるか位で。その場で自身の為に道を選ぶ事が出来た子供は片手に余る程度しかいなかった。…子供が受け止めるには重すぎる事実なのだろう、彼女もその例に漏れず現在時間が必要だというのも分かる。

 

 しかし、かといって己の時間を削るわけにはいかないというのもある。だから、答えない彼女に背中を向けて歩き出そうとし。

 

「…レッドも、付いて行く」

 

 己のクロークの裾を、微かに握りながらそう言った。

 

「ススヒトの、邪魔はしない。なんでもやる、助けなくていい。だから」

 

―――置いて行かないで。

 


Roll In:RED

 

 数十分程前の言葉を反故にするような言葉を吐いた自身に嫌気がさす。でも今頼れる相手はススヒトしかいない。…本当の意味で独りになってしまうのは、耐えられない。

顔を上げると、彼は困ったように右手で頭を掻き―――

 

 これが、レッドとススヒトの。

 長い縁の始まりだった。




ススヒト
HP:24/39 MP:35/35 意志力:20/24
人間関係(25)
ラップランド:[慈愛+5]/[多福+5] エクシア:[家族+5]
スカイフレア:[幼子+5] モスティマ:[家族+5]
レッド:[幼子+5][慈愛]+2

同行者:1人
レッド
職業:幻想職業/アサシン 適性:特殊
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