アニポケ ガールズデイズ   作:R.N.

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長らく投稿できず、申し訳ありませんでした。ようやく完成です。
今回は趣向を変えて出会い編です。


エピソードメイ
01


「アスカさん!私を……あなたの弟子にしてください!!」

「……はい?」

 

 

シンオウでの旅を終え、タケシはポケモンドクターを、ヒカリはトップコーディネーターを、そしてサトシはポケモンマスターを、みんなそれぞれの夢に向かって別々の道を歩み始めた。

俺も今まで一緒だったサトシと別れ、イッシュ地方という新天地で旅を始めた。

 

初めての一人旅ということで慣れないことも多く、仲間たち(特にタケシ)のありがたみを痛感されたが、徐々に慣れていった。ジム戦も順調に勝ち進み、着々とバッジを集めている。

 

ところがその一人旅も、そろそろ終わりを迎えようとしていた。

 

ポケモンセンターでポケモンたちが回復するのを待っていると、突然イッシュの初心者ポケモンの一体であるツタージャを抱きかかえた少女に声をかけられ、弟子にしてくれと言われえ、頭を上げられたので、思わず面食らってしまった。

 

「えっと、君は確かアララギ博士の研究所に来てた…」

「メイです!この子はパートナーのツタージャ」

「タジャ」

「よ、よろしく…」

 

ご丁寧に自己紹介された。いや、そんなことよりも…

 

「なんで俺のこと知ってるんだ?」

「シンオウリーグ、テレビで見てました。それ以来、アスカさんのファンになったんです!」

 

なるほど。確かに俺は一応、シンオウリーグで準優勝を果たしている。

でもイッシュは他の地方の情報が入りにくいから、俺を知ってる人はほとんどはいないと思ってたけど…。

でもまさか俺にファンがいたなんて…感慨深いというかむず痒いというか…

 

「で、なんで俺の弟子になりたいなんて言ったの?」

「アスカさんのポケモンたちは、みんな息ピッタリで、ダークライやラティオスみたいな伝説のポケモンとも互角に戦えるくらい強くて…だから!アスカさんの弟子になれば、もっと強くなれると思ったんです!」

 

おぉ…まさかそこまで言ってくれているとは…

確かにタクトさんとのバトルで、俺はダークライとラティオスを撃退した。しかしそれはサトシも同じ。客観的に見れば,強いトレーナーなら誰でもいいように思えてしまう…。

正直な話、いきなり弟子とか言われてもピンとこない。

 

「でも、俺よりも強いトレーナーなんてたくさんいるぞ?他の人をあたるとか…」

「アスカさんがいいんです!私、アスカさんみたいなすごいトレーナーになりたいんです!」

 

うおっ眩しっ!?なんて純粋な目で見てくるんだこの娘は…!?今までいろんなトレーナーと出会ってきたけど、こんな尊敬の眼差しを向けられたことなんていままでなかったぞ…!

 

「んー…よしわかった!じゃあ俺とポケモンバトルして、結果次第では弟子入りを考えてやるってのは、どうだ?」

 

折角のファンのお願いをむげにする事はできない。

でもいきなりに弟子を取ろうと思えるほど俺は立派なトレーナーじゃない。まだまだ半人前。だからこそ、彼女とのバトルを通して見極めるべきだと思った。

 

「あ、アスカさんとバトルですか!?」

「ああ、まずは実力の確認からだ」

「わ、わかりました!」

 

 

 

 

 

 

 

ということで、ポケモンセンターの外にある

 

「ルールは簡単。一対一のシングルバトル。どちらかのポケモンが戦闘不能になればそこで勝負は決まりだ」

「はい!頑張ろうね、ツタージャ!」

「タジャ!」

 

「頼むぞ、エーフィ!」

「エーフィ!」

 

俺が出したのはエーフィ。

 

「綺麗…」

 

メイちゃんがエーフィの姿に見惚れている。そうだろう、エーフィはポケモンコンテストでも審査員たちから大人気の自慢の子だからな。

 

「先手は譲るぜ?」

「は、はい!ツタージャ、つるのムチ!」

「タージャ!」

 

ツタージャの首筋から出現した蔓がエーフィに向かってくる。が、

 

「サイコキネシスで絡めてやれ!」

「フィ!」

 

エーフィは集中して自身のエスパーの力を高める。するとツタージャの蔓はエーフィの意のままになった。

エーフィに操られた蔓は逆にツタージャを絡めとってしまった。

 

「タジャッ!?」

「うそっ!?」

「よそ見してる暇はないぞ、スピードスターだ!」

「フィ!」

 

エーフィが放った無数の星の閃光が身動きの取れないツタージャに直撃。ダメージを受けたツタージャは吹き飛ばされる。

 

「ツタージャ!」

「タ、タジャ…」

 

かなりダメージを受けているようだが、戦闘不能にはなっていない。ギリギリで耐えていた。

 

「どうした?もう諦めるのか?」

「ま、まだです!まだ行けるよね、ツタージャ!」

「タジャ…!」

 

諦めてはいないな…そうこなくちゃな!

 

「いくよ!リーフストーム!!」

 

メイの指示を受けたツタージャは

 

「ねんりきではじき返せ!」

「まだまだ!もう一度リーフストーム!!」

 

またリーフストーム?体力を大幅に消耗する技を連発するなんて…一体なにを…

 

「今よ!つるのむち!!」

「っ!?しまった…そういうことか…!」

 

気がつけば、フィールド全体に広がる葉っぱの渦が視界を大幅に遮っていた。まさか…こっちの技を利用するなんて…

防御に徹したのが完全に仇になってしまった。

 

 

「タージャ!!」

「フィィッ!」

「エーフィ!」

 

ツタージャのつるのむちが、エーフィに直撃した。

視界が遮られた状態で、かわすことがままならなかった。

 

「リーフストームの連発は、エーフィの視界を遮るための陽動だったのか…」

「どうですっ!」

「ははっ、面白いよ、メイ!弟によく似てる」

 

相手の意表を突く戦い方においてはサトシの右に出るトレーナーはそういないと思ってたけど……この子……成長すれば必ず強いトレーナーになれる…

その為には先導者が必要になる……よし…!

 

「で、どうする?俺の弟子になりたいんだろ?」

「でも…あたし、まだ勝ててないのに…」

「結果次第とは言ったけど、俺に勝てなんて一言も言ってない。それに、お前とツタージャの絆は見せてもらったしな。俺なんかでいいのなら、全力で鍛えてやるぜ!」

「や……やったぁ!やったよツタージャ!!」

 

嬉しさのあまりメイとツタージャは互いに抱きしめあった。

ていうか、えっ?泣いてる!?そんなに嬉しかったの!?

 

「まあとにかく、メイ、これからよろしくな!俺の修行はキツいぞ、ついてこれるか?」

「はい!私、メイっぱい頑張ります!!」

 

こうして、俺とメイとの奇妙な師弟関係が生まれた。

俺が師匠なんて、まだまだおこがましいにもほどがあるかもしれない。けど、俺の慕ってくれるメイの期待に、応えられるようにしていきたい。

 

 

 

おまけ

 

「てか、俺たち同い年なんだから、敬語なんて使う必要ないだろ?」

「え…?嘘っ!?アスカさんってまだ10歳なんですか!?」

「そうだけど、そんなに驚くことか?」

「だって!アスカさんってこれまで4つの地方を旅して、4つのポケモンリーグに出場してきたんですよね?それが1年足らずだなんてすごすぎますよ!」

「なんでそんなことも知ってるかは置いておくけど…でもそんなの当たり前……あれ?当たり前?……そういえば、なんでこんなあちこち旅してんのに一年も経ってないんだ……?この世界……なにかがおかs

 

 

 

 

 

 

 

 

大人の事情に首を突っ込む奴は馬に蹴られて死ぬ

 

 

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