腐眼は再び日本に降り立つ
ここはとある国の山奥。そこに一人の青年がいた。その青年の住む家の周りには武器を持った人間が無数に存在していた。
「お前がここにいるのはわかっているんだよ
ったくなんだよこんな時間に。まだ早朝だろうが。
「はぁ。襲うなら襲うでもっと時間を考えてほしいものだな。それはともかく一瞬で終わらすかな」
そう言って家の外に移動すると手に刀を具現化して足元に突き刺す。すると刀から影が伸び、手の形に変わってて伐刀者に向かっていった。刀から伸びた影が伐刀者たちの体に巻き付き首を締めるとこの場にいた伐刀者の意識を奪う。
「さてと、戻るかな」
家に戻ろうとしたとき、手元の携帯がバイブ音を鳴らす。
はあ、今度はなんなんだよ。襲撃者のせいで眠いんだけど。
「もしもし」
「君が比企谷八幡だな」
誰だ?この声どこかで聞いたことのある声だな。どこかで会ったか?
「そうだがあんたは?」
「名前くらいはきいたことあるとは思うが神宮寺黒乃だ」
神宮寺黒乃か、確かに聞いたことあるな。確か元覇軍学園のOGで元KOK世界ランキング3位だったか。そいつが俺に電話でいったいなんの用だ?
「その神宮寺さんが俺になんの用だ?」
「君には覇軍学園に入学するヴァーミリオン皇国の皇女の学園までの護衛をお願いしたい」
そういえばヴァーミリオン皇国の皇女が日本に留学するって記事があったな。
「なんで覇軍学園の名前がでてくるんだよ」
「なに、今年から覇軍学園の理事長になったからな」
理事長変わったのか。まあ前理事長がいなくなったのなら戻っても問題ないか?まあ、今はそんなことよりも俺の携帯番号を誰から聞いたのかを問い詰めるのが先か。
「・・・それで誰から聞いたんですか、俺の携帯の電話番号」
「なに、黒鉄から聞いたさ。快く教えてくれたぞ」
俺の個人情報保護はどうなってんだよ。
「はあ・・・わかりました。それで皇女はいつ来日するんですか」
「来日するのは3日後だ。10時に到着予定だからそれまでに来るようにしてくれ」
理事長はそれだけ告げると電話を切ってしまった。
「・・・ここからだと近くの空港まで4時間と近くの空港から羽田空港まで14時間、羽田から成田まで1時間の計19時間か。面倒だが依頼は依頼だし行くしかないか」
そう呟くと再び目を閉じるのだった。
そして二日後の朝。八幡は昨日の夜まで向こうに行く準備をして、当日は午前11時に起きていた。そして皇女が来日する空港に向けて出発した。
俺が今住んでいる山奥から空港まではおよそ4時間で、近くの空港から皇女が来日する羽田空港までは15時間かかる。そして俺はその長い距離を移動して近くの空港に来ると忘れ物がないかのチェックをする。
覇軍学園の制服は着てるし、着替えもしっかり鞄に入れた。デバイスも持ってるし俺のチャームポイントのアホ毛も整えてある。これなら準備は万端、よし行くか。
八幡はキャリーバックを持って空港の中に入る。空港の中はたくさんの人で溢れ返っているが、日本の空港に比べると人混みは少ないし、本当に日本はごった返していたんだなと思った。こうして八幡は一年間過ごしたこの地を離れて日本に向かうのだった。
飛行機に乗って日本へ向かうこと14時間。ついに日本にある国際空港の一つ、成田空港に到着した。時刻は午前時8時で既に太陽は昇っていて温かな日差しが降り注いでいる。
やっぱりスイスとは違って日本は湿度高いし、暑いな。また今日からこの強い日差しを浴びながら生活するんだな。学生とはいえ皇女の護衛だからな。働きたくなんてなかったがそんなことは言ってられないか。万が一があったら外交問題になるだろうし。
飛行機の中では日本とスイスの時差に対応するために眠っていたため、眠気はとうにない。八幡は夕飯を食べずに熟睡していたため腹が減っていた。空港近くの喫茶店に寄って朝食をとるとタクシーを呼び、タクシーで羽田空港に向かった。
タクシーで移動すること約1時間、羽田空港に到着すると理事長との待ち合わせ場所である空港のロビーにやって来た。
理事長は来るの早いな。あの感じだと1時間くらい前からいそうだな。それにしても俺が来たことに気づいていないみたいだな。よし、ここは一発驚かせるか。
「こんなところで奇遇ですねクロノ。待ち合わせですか?」
俺がとある犯罪者の声を真似して理事長に声をかけるとものすごい勢いでこちらを振り返り一瞬で5メートルほど距離を取った。
「なんだ比企谷か、驚かせるな。本当に心臓に悪い」
おお。さすが元世界ランキング3位だな。すぐに反応して距離を取るとはな。
「いや、俺が来たのに気づいていないみたいだったのでつい」
「ついであんなことするなよ。本当に焦ったんだからな」
確かにあの焦り方は尋常じゃないくらい面白かったぞ。そんなに似てたか?
「それにしても声をかけられるまで私に気配を気付かせなかったことといい、本当に恐ろしいな。これならあの皇女の護衛は安泰そうだ」
「まあ、そうですね。よっぽどのことがない限り皇女に近づけさせない自信はありますね」
「それは頼もしい。スイスで傭兵として突如名を挙げただけあるな腐眼」
「その呼び方は止めてくださいよ理事長。あんなダサい2つ名恥ずかしすぎるんで」
「そうか?私はいいと思うんだが」
あんなん俺みたいな黒歴史製造器には到底耐えられねぇよ。
「さて、そろそろ時間だ。皇女が降りてくるから不敬のないようにな」
理事長がそう言うとヴァーミリオン皇国が所有するプライベートジェットが着陸する。そしてプライベートジェットの扉が開き皇女が降りてきた。
こうしてついにヴァーミリオン皇国の皇女が日本の地に降り立ったのだった。
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