腐り目騎士の英雄譚   作:月村手毬ちゃん親衛隊

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はい、皆さんお久しぶりです。久しぶりの投稿ですが話が全然進みません。早く戦闘シーンとか書きたいんですがねぇ。それはさておき、剣術指南前の水着回になります。それではどうぞ!


女の子の水着が気にならなかったら男じゃない

 

 

 

バスに乗ること約20分、生徒達は室内プールに到着する。そして水着に着替えるため男子と女子に分かれると更衣室に入っていき、中で水着に着替え始めた。

 

 

男子は女子に比べて着替えるものが少なく着替えに時間はかからないため次々と更衣室から出ていくのだが、アリスは他の男子達が出ていくまで一切服を脱がないでいた。

 

 

なんで有栖院は水着に着替えないんだ・・・って有栖院は心は乙女だから男がいると裸になれないのか。

 

 

八幡はアリスがなぜ服を脱がないのかその理由について忘れていたが、アリスの内面のことを思い出すとアリスが水着に着替えられるように、素早く水着に着替えると外に出ていく。

 

 

八幡は更衣室から出ると不自然な程にそわそわしている男子生徒達と、少し離れたところでその様子を見ている黒鉄を発見した。

 

 

「一人だけ離れた場所にいるがどうしたんだ黒鉄」

 

 

「あ、八幡。実は女の子達の水着が気にならないかって詰め寄られてね。話してる途中に女の子がくるかもしれないし聞かれたりしたら嫌だから適当に答えて離れたんだ」

 

 

なるほど、黒鉄のその判断は正解だな。なにせ仲のいいわけでもない相手に水着を露骨に見られたり話題にされたりするのは女子達にとって嫌だろうし。こういった紳士なところが黒鉄がモテる理由の一つなんだろうな。

 

 

一輝がモテる理由の一つを知った八幡は、一旦一輝から視線を外し男子生徒達を見る。すると今朝の一輝とステラのイチャつきぶりを思い出したため、八幡は恋人だと思われるステラの水着に興味はないのか一輝に聞いた。

 

 

「それで一人だけ離れていたのか。とはいえ黒鉄だって男だし水着に興味がないわけではないんだろ?どうだ、恋人のヴァーミリオンの水着とか」

 

 

「彼女の水着が気にならなかったら僕は男じゃないよ」

 

 

惚けると思っていたが意外だな、まさか恋人かどうかの部分を否定しないとは。一部始終を見られていたとはいえ接吻とかみたいに決定的な場面ではないんだし、誤魔化せばよかったと思うんだが。

 

「黒鉄はステラと恋人なの否定しないんだな」

 

 

「他の人ならともかく八幡になら知られても問題ないよ。今朝のこともあるけど八幡のことは信用しているからね」

 

 

実際一輝はこれまでステラとの恋人関係を周囲の人間に隠しながらこれまで生活してきていたのだ。それを偶々見てしまっただけで誤魔化すこともせずにあっさり認めたことに驚きながらも一輝に信用されていたことを八幡は嬉しく思っていた。しかしそのことをおくびにも見せず、一輝には関係を明かす相手はしっかりと選ぶように言った。

 

 

「そうか、それならいいんだが。だが彼女のことを明かす相手はしっかりと選べよ、今のお前は色々と危ない立ち位置にいるんだからな」

 

 

「うん、わかってるよ。気を付けるから八幡は心配しなくても大丈夫」

 

 

俺の忠告に黒鉄の表情が引き締まったところでプールサイドに水着を着た女子達が次々とやって来た。そのためプールサイドは女子達の声で一気に騒がしくなり、男子達も興奮を隠しきれない様子だ。

 

 

それにしても女三人寄れば(かしま)しいとは言うがこれだけ集まると最早姦しいっていう次元の話じゃないな。おまけに男子達は女子達の水着姿を見て歓声を上げているし。

 

 

そんな中、ステラ達がやって来たことで男子達から今まで以上の歓声が上がる。

 

 

「おぉぉぉっ!」

 

 

「おぉぉぉっ!」

 

 

「おぉぉぉっ!」

 

 

それもそのはずステラや珠雫、加々美はタイプこそ違えどみんな美少女だ。その美少女達が水着を着て現れたのだから男子達のテンションが更に上がるのも当然だろう。しかしせっかく上がったテンションも、最後にとある人物が現れたことで一気に下がってしまう。

 

 

「あぁぁ!?」

 

 

その人物は自称乙女で一輝の友人、アリスだ。

 

 

反応が全く同じとかこいつら仲良しかよ。ていうか有栖院のやつ、出てくるタイミングが絶妙過ぎて、狙ってやったのかって思ったわ。

 

 

「それにしてもこれだけ女子がいると華やかさが違うな」

 

 

「そうだね。他の男の子が騒ぐ気持ちもよくわかるよ」

 

 

八幡と一輝は女子生徒達の水着を見て男子達が騒ぎたくなる気持ちを理解するが、他の男子達とは違って騒ぐことなく平静を保っている。そんな八幡達とは対照的に男子生徒達は、女子生徒達を見ながら感激の声を上げていた。

 

 

「感無量だぜ・・・俺達、今日までお師匠様に着いてきてよかったなぁぁぁ」

 

 

「うんうんっ」

 

 

「えっと鍛練に参加するようになってまだ数日しか経ってないんだけどなぁ・・・」

 

 

今日までとか言ってるが鍛練に参加し始めてまだ数日しか経ってないんかい。ていうかこいつら、鍛練することから女子の水着を見ることに目的変わってるだろ絶対。

 

 

男子達の言葉に対して黒鉄がツッコミを入れたところで八幡は一輝に生徒達をプールに集めるように伝える。

 

 

「なあ黒鉄。無駄話もその辺にしてそろそろ全員プールに集めた方がいいんじゃないか?鍛練できる時間も限られているんだし」

 

 

「それもそうだね、そろそろみんな集めることにするよ。八幡はステラ達にそのことを伝えてきてくれる?」

 

 

「わかった。じゃあ行ってくるわ」

 

 

黒鉄に生徒達を集めるよう頼まれた俺はヴァーミリオンと黒鉄妹、有栖院を探す。そして三人が固まって話しているのを発見すると、話が途切れるタイミングを見計らって声をかけた。

 

 

「ちょっといいかヴァーミリオン達、そろそろ鍛練を始めるから集まってほしいって黒鉄が言ってたぞ。他の女子達にもそう伝えてくれるか?」

 

 

「わかったわ。アタシからみんなに伝えておくわね」

 

 

ヴァーミリオンは俺の伝言を聞き入れると、プールに集まることを伝えるため女子生徒達の方へ向かった。そして俺と黒鉄も男子生徒達の方へ行ってプールに集まることを伝えると、5分後には鍛練に参加する生徒達全員がプールに集まった。

 

 

こうして生徒全員が揃ったところで黒鉄による剣術指南が始まったのだった。

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