魔導物語 Seven Catastrophe   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

プリンプのパラレルワールドで、アミティとエッジは脱出のために冒険する。
そこにも魔物はたくさんいたが、エッジの活躍で何とか撃退できた。
あまりにも本来のプリンプとは違うプリンプにアミティは困惑するが、
そんな彼女を支えてくれたのは、エッジと、この世界のラフィーナだった。


10「近付く終焉の足音」

 りんごとソードは、チキュウからプリンプタウンに戻るための方法を考えながら冒険していた。

「サイン!」

「マジックブレード!」

 その途中で魔物と出会ったため、りんごとソードは魔法や剣で退治している。

「なんでこんなに魔物が……」

「カタストロファーセブンを全滅させるまで、魔物は現れ続けるって事よ」

「そんなぁ……」

 りんごは、しばらく戦いは終わらないなと諦めた。

「コサイン!」

 りんごは手から電撃を放つが、ポイズンフラワーは蔦で弾き返す。

 さらにポイズンフラワーは蔦を伸ばしてソードの足を絡め取った。

「剣がダメなら、これでいくしかないわね! シャドウエッジ!」

 ソードは闇の刃を生み出し、ポイズンフラワー目掛けて飛ばした。

 次の瞬間、ソードは軽いアレンジを加え、

 まるで意志があるかのようにポイズンフラワーを捉え、切り裂いた。

 さらに、命中した部位がポイズンフラワーの急所だったため、かなりのダメージを与えられた。

「く……速いわね……! でもそんな攻撃、アタシには効かないわよ」

 ソードはポイズンフラワーの蔦を捌けずに命中するが、全て防御魔法を使って攻撃を防ぐ。

「サイン! うぅ、当たりませ~ん」

「だから仲間がいるのよ! ソードブラスト!」

 りんごの雷魔法をポイズンフラワーはかわすが、

 ソードがフォローするように大剣で斬りつける。

「今度こそ! 狙いを定めて……ネオスペル、マ・マグマチュード!」

 りんごはしっかりと相手に狙いを定めた後、

 増幅呪文を唱えてマグマを呼び出し、ポイズンフラワーにとどめを刺した。

「やるじゃない」

「植物には炎が効くんですよ」

 りんごがそう言うと、ポイズンフラワーがりんごに毒の蔦を伸ばしてきた。

 あれに当たれば、毒を浴びてしまう。

「このっ!」

 ソードは毒の蔦を魔力を纏った大剣で受け止め、りんごに攻撃が当たらないようにする。

「ありがとうございます、サイン! ってうわぁ!」

「当たらないわね」

 りんごはお礼を言ってポイズンフラワーに電撃を放つが、明後日の方向に飛んでいった。

 ソードも剣を振り回すが蔦に阻まれてなかなか当たらない。

「ここは、心を落ち着かせて……ヒートシフト、からのオーガスラッシュ!」

 ソードは精神統一で心を落ち着かせた後、

 大剣を大きく振り下ろしてポイズンフラワーの蔦を全て切り裂いた。

 攻撃手段を失ったポイズンフラワーは暴れ回る。

「よし、今がチャンスです! ネオスペル、ネオスペル、マ・マ・マグマチュード!」

 そして、りんごが増幅呪文を唱えた後、最後のポイズンフラワーをマグマで焼き尽くした。

 

「これでポイズンフラワーは全滅したわね。次は……誰が来るのかしら?」

「分かりません……」

 ポイズンフラワーを倒したからといって、敵が全滅したとは限らない。

 今の状況では増援が来る可能性が非常に高いのだ。

「ここは次の敵に備えて、準備します! ネオスペル!」

「そうね、その方がいいわ! ダイアキュート!」

 りんごとソードは増幅呪文を唱えて、次の敵に備えた。

 すると、二人の予想通り、二体のガーゴイルと、それを操っているダークメイジが現れた。

「ス・スティンシェイド!」

 ソードはガーゴイルに突っ込んで、増幅した影の棘を至近距離から叩き込んだ。

 魔法はガーゴイルの急所を突き、大ダメージを与える。

 ダークメイジはりんごとソードに近付き、呪文を詠唱すると、辺りを闇が包む。

「な、何!?」

「気をしっかり持ちなさい……相手の思うつぼにならないようにね」

 りんごとソードが警戒していると、闇の中から大量の棘が降り注いだ。

 あれをまともに食らえば、確実にばたんきゅーしてしまうだろう。

「「リバイア!」」

 りんごとソードは何とか耐えるべく結界を張って大量の棘を受け止めた。

 だが、量が多すぎるために半分防いだところで結界は砕け、

 残りの棘がりんごとソードに降り注ぐ。

「「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 多くの棘が刺さったりんごとソードは、かなりのダメージを受けてしまう。

「ヒーリングオール!」

 りんごは何とか、覚えたての範囲回復魔法を使い、受けたダメージを回復させる。

 だが、相手の攻撃は激しくなるばかりだった。

「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。ダークメイジから先に倒しましょう!

 ネオスペル、タ・タンジェント!」

 りんごは増幅させた電撃弾をダークメイジ目掛けて放った。

 ダークメイジは隙を見せていたのか、攻撃はダークメイジの急所に命中し大ダメージを与えた。

「やりました!」

「シャドウエッジ!」

 今度はソードが闇の刃をガーゴイルに飛ばし、瀕死の重傷だったガーゴイルを倒した。

 その後にダークメイジに突っ込んでいき、大剣を大きく振り下ろしてダークメイジを攻撃した。

 ダークメイジはふらつき、それだけで体力が残り僅かである事が分かる。

「後は私がやりますよ! イ・イ・イ・インテグラル!!」

 りんごはダークメイジに近付き、魔力を纏った本で思いっきり殴った。

 ダークメイジは反応できずに大ダメージを受けてしまい、霧となって消滅した。

 最早、残ったガーゴイルは雑魚同然でしかない。

「逃がしませんよ! サイン!」

 りんごは手から電撃を放ち、逃げようとするガーゴイルの動きを止める。

 ガーゴイルは反撃として爪でりんごを引っ掻こうとするが、

 ソードがりんごを庇い、大剣で攻撃を受け止める。

「これでとどめです! ネオスペル、ネオスペル、パ・パ・パーミテーション!!」

 そして、りんごは無数の花弁でガーゴイルを包み込み、跡形もなく消滅させた。

 

「こんな魔物もチキュウに攻めてくるんですか? これじゃあ、ゆっくり休めませんよ」

「奴らは世界を終わらせるためなら手段を選ばないのよ」

 りんごが困った顔でぼやく。

 奴ら、すなわちカタストロファーセブンが厄介な存在である以上、

 世界を平和にするためならば、どんな手段を取っても構わないという。

「だから、今のアタシ達には休みがない。もう、とっくに日常は終わっているのよ」

 ソードがそう言うと、突然、地震が起こった。

 揺れはすぐに治まったが、りんごが向こう側を見ると、街の一部が消失してしまっていた。

「街が……!」

「ほらね。世界は徐々に滅んでいるわ。だから、早く奴らを止めなきゃ……」

「私達もいずれ、こうなるんですね」

 りんごの言葉にソードはそうよ、と返事した。

 カタストロファーセブンを倒さねば、この世界に未来は訪れないのだ。

 りんごとソードは改めて決意をし直すのであった。




~次回予告~

プリンプタウンの外で、アリアはベストールと共に精霊使いを探す。
だが異変の影響で、今まで以上に魔物の数は増えていた。
果たしてアリアとベストールは、無事に召喚士を探す事ができるのだろうか。
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