魔導物語 Seven Catastrophe   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

チキュウに戻ってきたりんごとソードは、プリンプタウンに戻るために冒険していた。剣も魔法も使えるソードと、魔法が得意なりんごのコンビネーションで魔物を倒していく。しかし、カタストロファーセブンの魔の手は、まだ止まらなかった。


11「召喚士を探して」

 アリアとベストールは、はぐれた他の召喚士を探すため、プリンプタウンの外に出ていた。

 ベストール曰く「ギスカンはこの町には反応しなかった」ためだとか。

 しかし、平和(今は平和とは言えないが)なプリンプタウンの外は危険が多く、

 魔物もいつもより増え、強くなっていた。

「行くぜ、相棒!」

 ベストールは相棒のギスカンをけしかけて次元蜘蛛を痺れさせる。

 次元蜘蛛とダークエルフはベストールとギスカンに襲い掛かって牙で噛みついた。

「いってぇ!」

「ベストールお兄ちゃん、大丈夫ですか?」

「これくらいの傷、どうって事ない。ヒーリング!」

 ベストールは回復魔法を唱えてギスカンと自分の傷を治す。

 安心したアリアは炎の精霊フェーゴを召喚し、炎に弱いダークウルフにけしかける。

 炎に包まれたダークエルフは悶えており、かなり効いている事が分かった。

「次はこっちだ!」

 ベストールはギスカンを方向転換させ、再びギスカンを次元蜘蛛に突っ込ませる。

 ダークウルフと次元蜘蛛の攻撃を、

 アリアが召喚した地の精霊グランが防ぎつつ、フェーゴを召喚して攻撃する。

「これで、終わりだ!」

 そして、ギスカンが激しい光を放つと、ダークウルフと次元蜘蛛はばたんきゅーした。

 

「まさか、こんなに魔物がいるなんて……」

 異変の影響か、今まで以上に魔物との戦いが多くなっている。

 これは早めに助けなければ、探そうとしていた召喚士達は既に死んでいたという結果にもなる。

 そんな最悪の結末を避けるためにも、アリアとベストールはどんどん先に進んでいく。

 

 その頃、ベストール以外の他の召喚士は……。

「! みんなの様子がおかしい……!」

 血走った目の人間が、ゆらゆらと彷徨っていた。

 ゾンビのように見えるが、肉体は腐っていないのでアンデッド系の魔物ではない事が分かる。

 四人はもう既に彼らに包囲されているようで、戦いは避けられない。

「みんな、迎え撃つわよ!」

「そのつもりっス!」

 四人はパートナー精霊を呼び出し、狂った人を迎え撃った。

「あたしとローゼマが牽制を担当するから、キミ達は攻撃を担当してくれっス!

 でも、殺しちゃいけないっス」

 マーベットはそう言って、精霊のラビスケを狂った人にぶつけた。

 元は人間だったので、なるべく殺さないように手加減している。

「燃えなさい!」

 ティルラは炎の精霊キューコをマーベットが攻撃した狂った人に突っ込ませ、炎で包み込んだ。

 これが決定打になったらしく、狂った人は唸り声を上げて倒れた。

「コマーナちゃん、ティルラを勇気づけて!」

 ローゼマはコマーナの力でティルラにやる気を起こさせ、もう一度行動できるようにした。

「身体の調子が良い……よし、これならいけそう!」

「「「ウォオオォォオオオオオオオオ!!」」」

「キューコ、あいつらを燃やして!」

 狂った人は一斉にマーベットに襲い掛かって来たが、

 ティルラがキューコに指示を出して彼らに攻撃を仕掛ける。

 相手は怯んでいないが、少しずつ、確実に体力を削っていった。

「ヒロインを敵が集中攻撃するのは小説の華っスね」

「マーベットさん、そんな事言ってないで、攻撃に集中してください!

 わたしが防御しますから!」

「はいは~い」

 狂った人の攻撃を、ローゼマはコマーナの力で防いでいく。

「いっけーっ、ダイギンガオー!」

 アルガーは精霊ダイギンガオーに指示を出し、

 ダイギンガオーが持つ剣が狂った人を切り裂いた。

 もちろん、マーベットの指示通り、峰打ちである。

「ラビスケ、『薙ぎ払え』っス!」

 マーベットがそう指示するとラビスケは宙を舞い、天から大量の弾を狂った人に落とした。

 相手の攻撃は鈍かったので、全弾命中し、かなりのダメージを与える事ができた。

 ティルラも隙を突いてキューコに攻撃を指示し、瀕死の重傷を負った狂った人を気絶させた。

「これであと一人だな! ダイギンガオー、とどめだー!」

 アルガーが最後の狂った人を指差すと、ダイギンガオーの拳を光が包み、

 狂った人に勢いよくその拳が振り下ろされた。

 

「ふぅ……これでみんな大人しくなったわね」

 ティルラ達はその場にいた狂った人を大人しくさせたが、どうやらまだ残りがいるようだ。

 その残りのうち一人が、向こうに去っていった。

「まずいっス、これは追うしかないっス! 『敵の生き残りは、本拠地に逃げていった!』

 よし、小説の題材になるっスね」

「逃げていった方向は分かるけど、もうちょっと手掛かりが必要ね」

「あ、それならラビスケに任せてほしいっス。足跡とかが見つかれば十分っスよね?」

 そう言って、マーベットはラビスケに手がかりを探すように指示した。

 結果、向こうの足跡をラビスケが発見した事で、全員、迷う事なく後を追う事ができた。

 

 視点は、アリアとベストールの方に戻る。

「本当にここで合っているんですか?」

「ギスカンが精霊の魔力を感じ取ったからな、この洞窟の中で間違いないぜ」

 二人が着いた場所は、狭い洞窟だった。

 ベストール達失われし秘術の使い手は、精霊同士で魔力を感じ取る事ができる。

 距離がかなり離れていても、精霊さえ無事ならば場所が分かるのだ。

 また、洞窟には明かりが灯っているため、明かりの心配はいらないだろう。

 

「待ってろよ、ティルラ、マーベット、ローゼマ、アルガー。俺達が必ず、助け出してやるぜ!」




~次回予告~

アリアとベストールは、いなくなった召喚士を探して洞窟を冒険していた。
だが、その洞窟の中にも、たくさんの魔物はいた。
その魔物を指揮していたのは、カタストロファーセブンだった。
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