魔導物語 Seven Catastrophe   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

アルルは、プリンプタウンに戻るために魔導世界でセイバー達と冒険していた。
だが、戻るための手掛かりは見つからず、魔物も強くなるばかり。
そんな中で、アルルは腐れ縁であるルルーとシェゾと再会。
彼らを仲間に加えて、戻るための手掛かりを探すのだった。


15「魔導学校襲撃!?」

 プリンプタウンの並行世界も崩壊しつつあると知ったアミティは、

 おしゃれなお店で準備をしていた。

「うん、これで十分だね。ありがとうございます、おしゃれコウベさん」

「どういたしまして」

 アミティの鞄には、たくさんの薬草と魔法薬が入っている。

 もちろん、この世界のおしゃれコウベは別人ならぬ別骸骨なのだが、

 アミティは物怖じせずに話していた。

「アナタの顔はどこかで見た事があるような気がするけど、全然違う人なのね」

「う~ん、あたしまだ元の世界に帰れてないし~。ところで、この世界のあたしって……」

「おーい、アミティー。もう終わったかー?」

 アミティがそう言いかけた瞬間、エッジが向こうで自分を呼ぶ声がした。

「はーい! あ、今行くからね!」

 アミティはすぐに、エッジの下へと向かった。

 

 その頃、プリンプ魔導学校では、生徒達がアコール先生とロージィ先生から訓練を受けていた。

「では、次にこの的を破壊してください」

「はーい」

 アコール先生が魔法で的を作り出す。

「それじゃ、ラフィーナ! これを壊してねっ」

「はい。ネージュ!」

 ラフィーナは氷を纏った掌底を繰り出して的に打ち付けた。

 しかし、的は壊れなかった。

「え、なんで壊れませんの!?」

「多分、これは氷属性に耐性があるからかな。よし、ここは……イグニス!」

 クルークが鬼火を放つと、的は呆気なく壊れた。

「この的には、炎属性の魔法が良く効いたのさ」

「そうだよ。敵を知るにはまず、弱点を知る事」

「そうしなければ、この先の困難は乗り越えられませんよ」

「はーい」

「では、次の人……」

 

「お待たせ、エッジ」

 アミティは買い物を終えた後、エッジのところへ向かった。

「おう、これで十分のようだな。さて、まずは異変がどこで起こっているかを探そう。

 ああ、それと、アミティ、オレからは離れないでくれ。魔物がいない場所を通るから」

「うん、分かった」

 アミティがエッジの言う通りに進んでいくと、魔物に一度も会わずに道を通り抜けた。

「エッジ、すご~い。魔物に一回も会わなかったよ」

「今、凄く死にやすくなっているからな」

 アミティ達が戦ってきた魔物は、質も量も今まで以上に強くなっている。

 なので、エッジは戦闘を避け、目標となるカタストロファーセブン討伐を優先している。

「無駄な戦闘はなるべく避けろ。やり過ごせる敵はやり過ごせ。これが、オレの今の言える事だ」

「あたしも元の世界に帰りたいしね」

「そうだったな、すっかり忘れていた。

 やはりトライブレードをやっているとこういうところに手が回らないんだ」

 トライブレードが戦うのは、世界のため。

 アミティが戦うのは、自分のため。

 守るべきものがそれぞれ異なるために、このような事になっている。

「……」

「どうしたの、エッジ?」

 アミティがエッジに声をかけるが、彼女の声が耳に入っていないのかエッジは何も言わない。

 5分後、エッジは小さくこう呟いた。

「……プリンプ魔導学校が騒がしい。一度、プリンプ魔導学校に戻るぞ」

「えっ、なんで?」

「向こうから、魔物の臭いがするからだ!」

「魔物だって!?」

 エッジはいきなり方向転換すると、プリンプ魔導学校の方に走り出した。

 アミティは彼の突然の行動に驚きつつも、彼についていくのだった。

 

「皆さん、絶対に私から離れないでください!」

「魔物が大量に出るなんてね……でも、勝てない相手じゃないよ。気を抜かないで!」

「フラーム!」

「セルリアン」

「テクトニック!」

「ウラガーノ!」

「スタンプ!」

「ファイアボール!」

「アイスニードル!」

「ライトニング!」

「フォトン!」

 アコール先生とロージィ先生に守られながら、この世界のラフィーナ達は、

 技や魔法でプリンプ魔導学校に襲撃してきた魔物を倒していく。

 前衛型のラフィーナとタルタルは前に出て、シグ、オーディ、アポロは二人の遊撃を担当する。

 クルーク、リデル、ジュディ、メーガンは後衛から五人の援護を行った。

 ゆらゆらと歩くゾンビはシグの光魔法とラフィーナの炎技が焼き尽くし、

 無数の虫を、アポロの雷魔法がなぎ倒す。

「アレ・クロア!」

「紅時雨!」

 アコール先生とロージィ先生は、生徒達が倒し損ねた魔物のとどめを刺した。

「こんな時に、アミティさんがいれば……っ」

「でも、アミティーはいないー」

「一体どうすれば……きゃあ!」

「ラフィーナ!」

 いきなり出てきたゾンビの爪に引っかかれ、ラフィーナは転倒してしまう。

 オーディは急いで彼女の救援に入り、剣でゾンビの攻撃を防御した後に切り裂く。

 だが、ゾンビは物量でラフィーナとオーディを攻めていき、二人に浅くない傷を負わせていく。

「ヒーリング!」

 何とかアコール先生が回復魔法で傷を治すが、その間にも敵はどんどん襲い掛かる。

「ウオォォォォォォォォ……!」

 別の方向から異形の戦士が最前衛のタルタルに襲い掛かってきた。

 しかし、異形の戦士が斧を振り下ろそうとした次の瞬間、

 風を纏った剣が異形の戦士を真っ二つにした。

 

「今、助けに来たぞ!」

「アミティさん!」

 エッジとアミティが、ラフィーナ達を助けるために姿を現したのだ。




~次回予告~

この世界のプリンプ魔導学校を守るため、アミティ達は救援に入る。
魔物は容赦なく襲い掛かるが、諦めずに立ち向かうアミティ達。
そして、魔物を率いていたのは、なんと……!?
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